広島・山口地区
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1975年3月10日のダイヤ改正に伴って首都圏からの111系が大船電車区から広島運転所へ転入し、山陽本線の快速列車と呉線の客車普通列車の置き換え用に投入された。編成は6両編成が基本で、横須賀色であった車両は湘南色への塗装変更が行われている。クハ111-476など、横須賀色の塗り分けのまま湘南色となっていた車両も存在した。 111系は1978年の115系新製投入により広島運転所から下関運転所へ転属し、80系電車を置き換えた。 1982年11月のダイヤ改正では、広島地区で4両編成15分間隔の短編成高頻度運転を行う「シティ電車」化が実施され、111系の6両編成は4両編成に短縮された。これに合わせて153系の置き換え用として115系の2扉転換クロスシート車3000番台が4両編成で投入されており、115系3000番台の一部ではクハのみが新造され111系モハ111・110形のユニットを組み込んだ編成も登場している。 短編成化により余剰となった111系の電動車ユニットは、可部線の新性能化用に先頭車化改造される計画もあったが、可部線には105系の103系改造編入車が投入されたため、クモハ111・クモハ110の2両編成は登場しなかった。 1986年には首都圏への211系投入に伴って捻出された115系が下関運転所へ転入し、置き換えられた111系は廃車となるか静岡運転所等へ転属した。 国鉄分割民営化後の1997年には、103系の関西地区への一部転出により113系が広島運転所へ転入した。福知山運転所からはクモハ112-810を含む113系単独4両編成が福知山色のまま転入し、H01編成となった。このほかクハ111-139・268の2両が転入し、115系G01・G02編成の神戸方先頭車として組成された。 G01・G02・H01編成とも1999年に下関へ転属したのち、同年には従来のH01編成が福知山へ再転出し、代わりに草津線用として京都総合運転所に所属していた113系800番台4両編成(クハ111-811ほか)が下関に転入して新たなH01編成となった。2000年には115系G03編成の非冷房先頭車クハ115形の置き換えで、網干電車区(後の網干総合車両所)よりクハ111-5091が転入した。 当初の115系G編成は勾配抑速ブレーキのない113系に合わせて岩国以西での限定運用であったが、115系編成に組み込まれるクハ111形は抑速ブレーキ対応の主幹制御器に換装されており、実質的に115系として運用されるようになった。113系800番台4両編成であったH01編成は、2002年に中間電動車ユニットが115系に差し替えられた。 2004年から2007年にかけて4両編成3本の113系統一編成を借用していたことがあり、2004年には網干総合車両所から1本、2005年には同所と岡山電車区から下関地域鉄道部下関車両管理室へ1本ずつ貸し入れた。2006年に117系の借り入れ車が転入してきたために先頭車2両と中間車4両が宮原総合運転所へ貸出先を変更した。余剰となった先頭車2両は同年5月に、最後まで残った1本は2007年12月に廃車された。 広島地区に残る103系の置き換えを目的として、2008年より京都総合運転所、日根野電車区から113系が転入した。山陰本線(嵯峨野線)への221系転入に伴って転属した編成でF編成を名乗り、2011年4月1日現在で68両(4両編成17本)が在籍していた。このうち36両(9編成)は体質改善工事施工済みで、32両(8編成)未施工車である。F編成は関西更新色、広島更新色、湘南色、瀬戸内色の4種類の車体塗装が存在した。 G03編成のクハ111-5091は2008年に高速化解除され、原番号のクハ111-91に復帰した。H01編成の115系電動車ユニットは2004年に網干総合車両所から転属の115系1000番台高速化改造車に差し替えられていたが、2009年度の高速化解除で原番号に復帰している。下関所のクハ111形0番台・800番台は前照灯が原型の白熱灯で残されていたが、原型白熱灯の台座を活用する形で廃車発生品を用いた簡易的なシールドビーム化が行われることになり、2006年から2008年にかけて施工された。 2011年12月以降、225系投入によって余剰となった日根野電車区および宮原総合運転所所属の113系体質改善工事編成62両(6両編成5本、4両編成8本)が転入した。その内54両(4両編成13本、MM'ユニット2両)が転用され、残るMM'ユニット8両 は廃車となった。F編成体質改善車36両のうち14両(4両編成3本、先頭車2両)が当支所にて継続使用となった。そのほかの車両に関しては、体質改善車のうちMM'ユニット6両は岡山電車区に、先頭車10両が下関総合車両所運用検修センターに転属となった。残る体質改善未施工車32両および体質改善車MM'ユニット6両は廃車となった。P編成は2012年2月末から順次運用入りした。 115系G編成・C編成に連結されていた113系・115系先頭車の老朽化等のため、2012年より元広島支所F編成のクハ111形を115系に編入改造したクハ115形2500・2600番台・750番台へ置き換えることになり、クハ111-91・139・268を含む老朽化したクハが廃車された。113系編入のクハ115形を含む編成はR編成となり、G編成は消滅した。両端がクハ111形800番台のH01編成はこの時点では残存した。 2015年3月14日より広島地区で新型車両227系の運転が開始され、従来車の廃車や他区所への転属が行われるようになった。113系は2015年4月1日時点では広島支所にP編成14本(P01 - 14編成)、F編成3本(F08・10・13編成)が配置されていたが、2015年上期はP編成6本(P01 - 03・12 - 14編成)が余剰となり、内3本(P01・03・14編成)は2015年4月・7月に下関総合車両所運用検修センターへ転属した。P02・12編成の先頭車4両とP13編成のMM'ユニットの計6両(P02編成の先頭車とP13編成のMM'ユニットで4両編成を組成)は2015年5月・7月に岡山電車区に転属した。残る6両は2015年4月・6月に廃車された。 2015年10月から2016年2月にかけてP編成2本(P04・10編成)、P06・09・11編成の先頭車計6両とF10編成のMM'ユニット2両が岡山電車区に転属、P06・09・11編成のMM'ユニット計6両とF10編成の先頭車2両は廃車された。115系のH編成(4両編成)には113系800番台として残存する最後のクハ111-811・812の2両が組み込まれており、2015年10月時点では下関総合車両所運用検修センターに在籍していたが、2016年1月に編成ごと廃車された。 2016年3月26日のダイヤ改正で下関総合車両所運用検修センターでの113系運用が終了したため、P編成3本(P01・03・14編成)が広島支所へ再転出した。同年7月にはF08編成が廃車された。 2018年10月1日時点では、28両(F・P編成、4両編成7本)が広島支所に配置されていた。全編成がアーバンネットワーク地区からの転入車であるが、6本は2012年に転入してきたグループでP編成を、1本は2008年から2010年にかけて転入したグループでF編成を名乗っていた。山陽本線の海田市 - 岩国間、呉線安浦 - 海田市間と可部線の全線で運用された。広島支社では高速対応は不必要であるため、検査時などに車番を原番へと復帰させている。 2018年10月から2019年2月にかけて、P編成6本は岡山電車区へ転出し、F編成1本は2019年1月18日付で廃車され、配置が無くなった。
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広島・山口地区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:18 UTC 版)
N19編成広島更新色 N05編成黄色単色塗装 T13編成 L09編成40N体質改善工事施工車黄色単色塗装 C13編成 瀬戸内色 C18編成 瀬戸内色クハ115-556AU13形分散式冷房装置6基搭載車 R04編成 G01編成 G02編成黄色単色塗装 H01編成 広島地区の115系は1976年より首都圏からの転入車が配置され、1978年から2000番台(山陽本線姫路以西の旧形車置き換え名目)の新製配置が行われた。これらは主に6両編成で、一部が4両編成とされた。 1982年には広島地区旧形車置き換えおよび列車増発目的(ひろしまシティ電車)として4両編成2扉転換クロスシートの3000番台の投入が行われ、下関運転所に新製配置された。「ひろしまシティ電車」は乗客数6 %増と成功を収めたため、日本各地で同様の施策が拡大された。 1985年からの首都圏への211系投入に伴って、小山電車区の115系300番台が下関運転所へ転入した。115系の転入で111系残存車の老朽廃車や静岡運転所等への転属が実施され、下関運転所の電車は115系に統一された。 1989年には先頭車化改造による2両編成のクモハ115・114形550番台が投入された。運転台は廃車発生品の流用、車内はバケットタイプのオールクロスシートに木目化粧板の仕様とされ、105系冷房改造車と同じ直流1,500 V直接駆動によるWAU202形を搭載した。 115系の一部編成では、クハ115形奇数向き車(神戸方先頭車)のトイレ撤去跡に飲料用自動販売機を設置した車両が存在した。自動販売機の設置は300番台と0番台の一部で行われており、トイレ用小窓の跡に「自動販売機コーナー」の看板が設置されていた。 1993年の新広島空港開業を機に広島地区の快速列車網が整備されることになり、115系3000番台の編成が従来の瀬戸内色から広島快速色に塗装変更された。3000番台は広島運転所へ転属し、快速列車を主体に運用された。 1995年の下関地域鉄道部発足に伴い、下関運転所の検修部門は下関地域鉄道部下関車両管理室となった。 1997年には113系のクハ111形2両が奈良電車区から広島運転所に転入し、115系編成の神戸方に組成の上でG01・G02編成となった。G01編成にはクハ111-268が、G02編成にはクハ111-139が連結されている。同時に福知山運転所から福知山色の113系4両編成1本が転入してH01編成となっている。G02編成の電動車ユニットは元岡山電車区所属の300番台未更新車である。 1999年にはG01・G02編成、H01編成とも下関へ転属し、後に両端がクハ115形のG03編成が登場している。G01 - 03編成とも抑速ブレーキの無い113系に合わせて岩国以西の限定運用であったが、マスコンハンドルの交換で抑速ブレーキが使用可能になったため、以後は他の115系と同様の線区で運用されている。113系H01編成は1997年転入の編成が1999年に福知山へ再転出し、同じ1999年に113系800番台のうち草津線に転用されていた京都総合運転所の4両編成が下関に転入して新たなH01編成となった。 広島運転所の2000番台4両編成は1997年に下関へ転属してC編成に編入されたが、1999年より広島運転所に再転入した2000番台はL編成となり、体質改善工事が順次施工された。体質改善工事は1999年 - 2001年10月施工のL01 - 13編成は40N、2002年 - 2004年施工のL14 - 22編成は30Nで施工された。下関のC編成で一部車両が体質改善車となる編成は、0番台等の非体質改善車においても体質改善車に合わせた塗装に変更されている。 体質改善工事施工直後のL編成は呉線快速「安芸路ライナー」で運用されていたが、広島シティネットワークでの快速列車本格導入に伴い快速「シティライナー」「通勤ライナー」などほぼ山陽本線限定運用に近い形態となった。その後快速列車の激減により、普通列車を中心に運用された。 1999年5月1日に開業したしまなみ海道のPRのため、3000番台のN12編成に「しまなみ海道'99」特別塗装が施され、岩国 - 岡山間・呉線・小郡 - 和気間で重点的に運用された。 2000年にはG03編成のクハ115形のうち非冷房車が置き換えられ、網干電車区(後の網干総合車両所)から転入のクハ111-5091が組み込まれた。H1編成の中間電動車ユニットは2002年に113系800番台から115系に差し替えられ、両端がクハ111形のクハ111-811・812で残る編成となった。クハ111-811・812は耐寒耐雪改造車の113系800番台であるため、客用扉半自動回路も装備していた。 岡山電車区に所属していた張り上げ屋根車のクハ115-219とクハ115-622は、2001年に下関車両管理室へ転属した。クハ115-219はC14編成の、クハ115-622は2002年よりG02編成の下関方先頭車として運用された。G02編成は岡山方先頭車が前照灯シールドビーム改造車のクハ111-139、下関方先頭車が張り上げ屋根化改造車のクハ115-622となった。 3000番台は2003年までに下関へ再転出した。2004年から2008年にかけて体質改善30N工事が施工され、広島快速色は消滅した。最後まで広島快速色で残ったのはN21編成であった。 2004年6月には福知山運転所の115系4両編成1本が下関車両管理室に転入し、C43編成となった。C43編成は1000番台3両とクハ115-604による4両編成で、転入後しばらくは新福知山色で運用されていたが、2007年度に瀬戸内色へ塗装変更されている。 G01・G03・H01編成の115系中間電動車ユニットは、2004年より網干総合車両所から下関車両管理室に転入した1000番台高速化改造車に差し替えられた。高速化はクハ111形を含めて2009年までに解除され、原番号に復帰している。G01編成は最も遅くまで前照灯が原形のままであったが、2008年5月にシールドビーム化された。 下関のC編成のうち、先頭車のみ3000番台の2編成を含む4編成は2008年以降O編成に区分され、編成全車に30N体質改善工事が施工された。O編成の区分は応荷重装置の搭載を意味するものとされている。 O01編成 - 元C02編成(2009年4月上旬) O02編成 - 元C20編成(2009年5月上旬) O03編成 - 元C25編成(2008年10月中旬) O04編成 - 元C39編成(2009年3月上旬) クモハ115・114形550番台2両編成のT01 - 04編成は老朽化が進んでいたため、2008年の福知山電車区への223系5500番台導入で捻出された115系6000番台が1編成を除いて転入し、高速化解除と1000番台への改番が行われた。福知山時代と異なりワンマン運転は行われていない。クモハ115・114形550番台は2010年に全廃となった。2008年12月にT01編成が、2009年にT02・03編成が、最後まで残っていたT04編成が2010年1月に廃車となった。 2009年の組織改編による下関総合車両所の発足に伴い、下関地域鉄道部下関車両管理室は下関総合車両所運用検修センターとなった。2012年の組織改編では広島運転所の検修部門が下関総合車両所に統合され、下関総合車両所広島支所となった。 JR西日本では国鉄形車両の地域別単色化を進めることになり、山陽地区の地域色には濃黄色が採用された。2010年1月20日に出場した3000番台N05編成から濃黄色に塗装変更された。G編成はG-02編成が2010年6月3日に黄色一色に塗装変更、O編成は2012年3月にO03編成が濃黄色に塗装変更された。T編成は2012年10月1日に出場したT14編成を皮切りに全車両とも濃黄色に塗装変更された。2022年4月現在全編成が濃黄色に塗装変更されている。 2012年より、115系2000番台の4両編成1本でプロ野球チーム「広島東洋カープ」のラッピングを施工した「カープ応援ラッピングトレイン」が登場し、各年3月頃からプロ野球シーズン終了の10月頃まで運転された。2012年は体質改善40N車のL02編成が使用され、2012年3月25日から運転を開始した。 「カープ応援ラッピングトレイン」は翌年以降も運転され、2013年はL13編成、2014年は3月23日からL01編成が、2015年は3月22日からL11編成が、2016年は3月21日からL08編成が、2017年は3月26日から同年12月までL16編成が、2018年は3月24日からL05編成が使用された。115系での運転は2018年までとなり、2019年は227系での運転となった。 C編成・G編成の初期型クハの老朽化等に伴い、車齢の浅いクハ111形の115系化改造車で2012年より置き換えることになり、クハ115形2500・2600・750番台を組成した編成がR編成に区分された。これによりG編成が消滅したほか、C編成も組成変更により編成数が減少した。組成変更の推移は以下の通り。 R01編成 - G01編成のクハ111-268・クハ115-605をクハ115-2620・2517(元F14編成)に置き換え、濃黄色 R02編成 - C43編成のクハ115-604をクハ115-2515(元F16編成)に置き換え R03編成 - G02編成のクハ111-139・クハ115-622をクハ115-2642・2516(元F03編成)に置き換え R04編成 - G03編成のクハ111-91・クハ115-607をクハ115-2616・2520(元F07編成)に置き換え、瀬戸内色 R05編成 - C18編成のクハ115-556をクハ115-2645(元F04編成)に置き換え R06編成 - C24編成のクハ115-654をクハ115-759(元F09編成)に置き換え R07編成 - C42編成のクハ115-652をクハ115-2539(元F04編成)に置き換え 2013年の広島県デスティネーションキャンペーンの一環として、L12編成がラッピング列車「まんぷく宝しま号」として7月5日より運転を開始した。 山口県を主要な舞台とする2015年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』の放送に合わせた観光客誘致のため、115系3000番台N06編成にメインビジュアルと山口県内の幕末維新ゆかりの地などをデザインしたラッピングが施工され、2015年3月28日に運行を開始した。 2015年より広島地区への227系の新製投入が開始され、従来の115系の置き換えが開始された。広島支所から他区所への転属も行われており、2015年3月にL02・03・12編成とL16編成の先頭車が同所の運用検修センターへ、翌月にL16編成の中間車が岡山電車区へ転属した。L16編成は中間車2両がR06編成の両先頭車が廃車され残った電動車ユニット2両に差し替えられた。同年7月にL01・14・17・18・20編成、同年10月にL04・13・15・19・21・22編成が運用検修センターに転属した。2015年10月4日時点では下関総合車両所広島支所に4両のL編成2000番台7本(L05 - 11編成)28両が在籍し、山陽本線・呉線で運用されていたが、2016年3月に運用検修センターへ転属して広島支所への配置車両がなくなった。 下関のC編成は、2015年度上半期にC30・32 - 34・41編成の5本20両が廃車となった。C41編成は先頭車が0番台で、MM'ユニットが網干区から転入の1000番台であった。2015年度下半期にC14・35編成とC16編成の0番台先頭車2両、C21編成の0番台先頭車1両を廃車。C16編成の2000番台中間車はL15編成に組み込まれ、C21編成には旧R05編成の2000番台先頭車が組み込まれた。C21編成はこの組替で全車2000番台かつ体質改善工事施工済みとなったが、L編成とはされずC編成のままとされた。L15編成は下関総合車両所広島支所から下関転属後の2016年に、中間車1000番台2両が岡山電車区へ転出し、旧C16編成の2000番台中間車に置き換えていた。 R編成は2015年度上半期にR02編成の中間車2両を(旧)O02編成の中間車に差替え、R07編成は廃車された。O編成は2015年度上半期にO01・02編成の2本の3000番台の先頭車4両が廃車され、2000番台の中間車は(旧)O01編成の2両が(新)O04編成に、(旧)O02編成の2両が(新)R02編成に組み込まれた。なお(旧)O04編成および(旧)R02編成の中間車各2両は、岡山電車区へ転出しA編成に組成された。 2015年度下半期にR05編成の2000番台の電動車ユニットはR03編成に組み込まれ、従来R03編成を組成していた0番台電動車ユニットは廃車された。2600番台先頭車1両は廃車され、2000番台先頭車1両はC21編成先頭車を置き換えた。 両端の先頭車が113系800番台のクハ111-811・812で組成されていたH01編成は、2013年10月15日付で車体塗装を濃黄色に変更したが、2016年1月に編成全車が廃車となり、H編成は消滅した。廃車は2016年1月9日付であった。 2016年3月26日のダイヤ改正で広島地区の電車が3扉車に統一されるとともに、2010年に廃止されていた快速「シティライナー」が227系により土休日の定期列車で復活した。改正前の3月19日 - 21日の3日間は115系による臨時快速「115系シティライナー」が西条・広島 - 岩国間で運転された。使用されたのはO04編成とL19編成の2編成で、前面方向幕を「快速」表示とするとともに、各編成の前頭部には国鉄時代のシティ電車導入時に採用の「ひろしまCity」ヘッドマークが掲出された。2扉車の3000番台は従来は山陽本線三石 - 下関間と呉線・可部線で運用されていたが、同改正以降は山陽本線岩国以西限定での運用となった。 2016年度上半期にはC36・37編成(体質改善工事未施工の300番台)の2本8両を廃車、2016年10月6日にC31編成(体質改善工事未施工の300番台)の4両が廃車となった。これによりC編成の体質改善工事未施工車のみの編成は消滅した。 2016年には「JR西日本 せとうち GOLD RALLY 2016」の一環として映画「ONE PIECE FILM GOLD」のラッピングがL22編成に施工され、7月23日から運転を開始した。 2017年4月1日時点でL編成は4両編成22本の計88両が在籍しており、L01 - 13編成は40N体質改善工事施工車、L14 - 22編成は30N体質改善工事施工車であった。各編成とも濃黄色へ塗装変更済みであった。 2017年にはサッカーチーム「サンフレッチェ広島」のラッピングを施工した「サンフレッチェ応援ラッピングトレイン」が115系1編成で登場し、L17編成により2017年2月20日から2018年1月まで運転された。2018年はL04編成に同ラッピングが施工され、2月16日から運転された。 L編成は2018年6月21日付でL20編成が、2018年9月19日付でL11編成とL18編成が廃車となった。2018年10月26日付でL12編成が、2018年11月15日付でL19編成が、2018年12月7日付でL13編成が、2018年12月19日付でL04編成が、2018年12月28日付でL05編成が、2019年2月9日付でL22編成が、2019年3月20日付でL06・07・14・15編成が、それぞれ廃車となった。 C編成は2018年10月26日にC13編成(先頭車が600番台と1000番台)の4両が廃車され、600番台は廃区分番台となった。O編成は2018年10月1日時点では4両編成2本(O03・04編成)計8両が在籍していたが、2018年11月15日にO03編成が、2018年12月1日にO04編成が廃車され、全廃となった。広島更新色のO04編成は2018年の西日本豪雨による山陽本線被災のため岡山地区に取り残された編成であり、運転再開後も留置されていた岡山電車区から2018年11月26日に伯備線経由で後藤総合車両所へ廃車回送されている。 R編成は2018年4月11日付でR03編成が、2019年2月20日付でR02編成がそれぞれ廃車となった。R02編成は廃車まで濃黄色に変更されず、最後まで広島更新色が残されていた編成であった。 2018年の宇部市花火大会における企画電車として、115系による「はなびーる電車」が宇部線新山口駅→琴芝駅の片道で運行されていた。「はなびーる電車」は2019年夏も運転されたが、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響による花火大会中止のため運転されなかった。 2019年3月16日ダイヤ改正をもって広島地区の電車は227系に統一となり、糸崎・三原以東の岡山地区や岩国以西の山口地区からの115系乗り入れも終了した。 2019年4月1日時点でC編成は2000番台で組成される濃黄色塗装4両編成1本4両(C21編成)が在籍していたが、2019年8月9日にC21編成の4両が廃車され、C編成の配置は無くなった。2019年4月1日時点でR編成は濃黄色塗装4両編成2本計8両(R01・04編成)が在籍していたが、2019年5月2日にR01・04編成が廃車され、R編成の配置は無くなった。 2019年5月14日付でL09編成が、2019年5月31日付でL03編成が、2019年6月20日付でL21編成が、2019年7月11日付でL08編成が、2019年8月26日付でL01編成が、2019年9月13日付でL02編成が、それぞれ廃車となった。2019年6月5日付でL16・17編成の2本が岡山電車区に転出した。2019年10月31日付でL10編成が廃車され、広島・山口地区のL編成は消滅した。 2022年4月1日現在、下関総合車両所運用検修センターには84両が所属。N編成は2扉車両の3000・3500番台で、N01 - 12・14・16 - 21編成4両編成19本計76両が在籍、T編成はクモハ115・114形によるT11 - 14編成の2両編成4本計8両が在籍する。主に山陽本線岩国 - 下関間で運用される。 3000・3500番台のN編成のMM'ユニットはN01 - 12編成が3000番台、N14・16 - 21編成が3500番台で組成されており、クハ115形車両番号下2桁と一致されるためN13・15が欠番である。
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