F編成
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1983年(昭和58年)11月にデビュー。12両編成。240km/h走行対応。6 - 10次車グループの1000番台・1500番台で構成された。 6次車(1983/11 - 12・36両) E37 - E39編成→F1 - F3編成 1000番台の最初のグループである6次車・E37 - E39編成は1983年(昭和58年)に36両製造され、年内にF1 - F3編成に改番された。 7次車(1984/6 - 11・132両) F4 - F14編成 8次車(1984/11 - 1985/2・60両) F15 - F19編成 9次車(1985/4・24両) F20・F21編成 F4 - F21編成は上野延伸に伴う増発用として1984年(昭和59年)から1985年(昭和60年)までに216両製造された。7次車より先頭車(221・222形)の業務用室縮小により各車の定員が5名増加し、1500番台を名乗った。中間車は1000番台の続番とされた。 1000・1500番台 編成表(落成時) ← 東京 盛岡・新潟 → 号車1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 製造区分製造年次製造メーカー形式221形(Mc) 226形(M') 225形(M) 226形(M') 225形(Mk) 226形(M') 215形(Ms) 226形(M') 237形(Mb) 226形(M') 225形(M) 222形(M'c) 座席普通車 グリーン車 普通車 ビュフェ車 普通車 E37→F11001 1001 1001 1002 1401 1003 1001 1004 1001 1005 1002 1001 6次車 1983 近畿車輛 E38→F21002 1006 1003 1007 1402 1008 1002 1009 1002 1010 1004 1002 川崎重工業 E39→F31003 1011 1005 1012 1403 1013 1003 1014 1003 1015 1006 1003 日立製作所 F41501 1016 1007 1017 1404 1018 1004 1019 1004 1020 1008 1501 7次車 1984 日本車輌 F51502 1021 1009 1022 1405 1023 1005 1024 1005 1025 1010 1502 日立製作所 F61503 1026 1011 1027 1406 1028 1006 1029 1006 1030 1012 1503 川崎重工業 F71504 1031 1013 1032 1407 1033 1007 1034 1007 1035 1014 1504 東急車輛 F81505 1036 1015 1037 1408 1038 1008 1039 1008 1040 1016 1505 近畿車輛 F91506 1041 1017 1042 1409 1043 1009 1044 1009 1045 1018 1506 川崎重工業 F101507 1046 1019 1047 1410 1048 1010 1049 1010 1050 1020 1507 日本車輌 F111508 1051 1021 1052 1411 1053 1011 1054 1011 1055 1022 1508 日立製作所 F121509 1056 1023 1057 1412 1058 1012 1059 1012 1060 1024 1509 近畿車輛 F131510 1061 1025 1062 1413 1063 1013 1064 1013 1065 1026 1510 東急車輛 F141511 1066 1027 1067 1414 1068 1014 1069 1014 1070 1028 1511 川崎重工業 F151512 1071 1029 1072 1415 1073 1015 1074 1015 1075 1030 1512 8次車 日本車輌 F161513 1076 1031 1077 1416 1078 1016 1079 1016 1080 1032 1513 日立製作所 F171514 1081 1033 1082 1417 1083 1017 1084 1017 1085 1034 1514 川崎重工業 F181515 1086 1035 1087 1418 1088 1018 1089 1018 1090 1036 1515 1985 東急車輛 F191516 1091 1037 1092 1419 1093 1019 1094 1019 1095 1038 1516 近畿車輛 F201517 1096 1039 1097 1420 1098 1020 1099 1020 1100 1040 1517 9次車 日本車輌 F211518 1101 1041 1102 1421 1103 1021 1104 1021 1105 1042 1518 川崎重工業 また、同時にE編成7本(E30 - E36)に240km/h対応を施してF編成(F51・F52・F61 - F65)に繰り入れられた。F61 - F65編成は当初ATC改造のみだったため、高圧引き通し工事終了後にF53 - F57編成に改番された。このあともE編成からF編成への改造が進み、最終的にはF1 - F21・F30 - F43・F51 - F59編成が揃った。 10次車(1987/3・4両) 221-2001・2002 222-2001・2002 1987年(昭和62年)3月、100系と同じシャークノーズの2000番台先頭車(10次車)が川崎重工業で4両製造され、F52・F58編成に組み込まれた。翌1988年には中間車を改造したシャークノーズの200番台先頭車2両がF42編成に組み込まれた。これら3編成にはピンストライプが入る塗装となった。 F編成 編成表(1988年) ← 東京 盛岡・新潟 → 号車1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 形式221形(Mc) 226形(M') 225形(M) 226形(M') 225形(Mk) 226形(M') 215形(Ms) 226形(M') 237形(Mb) 226形(M') 225形(M) 222形(M'c) 座席普通車 グリーン車 普通車 ビュフェ車 普通車 F42225-43→201 131 45 112 427 133 27 134 27 135 54 226-104→201 F522002 151 61 152 431 153 31 154 31 155 62 2002 F582001 136 55 137 428 138 28 139 28 140 56 2001 太字:新製車 「とき」用E編成の10両G編成化で生じた余剰車とF52編成からの先頭車両を組み込んでF66編成が組成された。F66編成のグリーン車とビュフェ車は225形普通車からの改造車215-102・237-102が組み込まれた。後にF59編成となり、さらにF91編成に改造された。詳細はF90 - F93編成を参照。 200番台先頭車はさらに6両改造され2階建て車両を12両製作し、1991年(平成3年)3月改正に合わせF42・F43・F52・F55・F57・F58編成から16両編成のH1 - H6編成6本が組成された。これら6編成はピンストライプが入る塗装としている。 1991年6月23日の東京駅乗り入れ時、同駅のホームが1面2線しかないことから、自由席を待つ乗客の列を分散させるため、上越新幹線「あさひ」の自由席を5 - 8号車に変更することとなり、同年5月9日 - 6月18日にかけて、7号車と11号車の入れ替えを実施。それ以後はグリーン車が11号車となった。 1992年までにG・K編成組成で先頭車両捻出のため、中間車6両をシャークノーズの200番台先頭車に改造しF5・F8・F40編成に組み込む。これら3編成は標準塗装である。 F編成 編成表(1992年) ← 東京 盛岡・新潟 → 号車1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 形式221形(Mc) 226形(M') 225形(M) 226形(M') 225形(Mk) 226形(M') 225形(M) 226形(M') 237形(Mb) 226形(M') 215形(Ms) 222形(M'c) 座席普通車 ビュフェ車 普通車 グリーン車 普通車 F5225-26→205 1021 1009 1022 1405 1023 1010 1024 1005 1025 1005 226-64→205 F8225-69→207 1036 1015 1037 1408 1038 1016 1039 1008 1040 1008 226-1019→207 F40225-1011→206 121 49 122 425 123 50 124 25 125 25 226-1017→206 F編成は主に東京駅 - 盛岡駅間の「やまびこ」で使われていたが、H編成とともに2004年(平成16年)3月13日のダイヤ改正で定期運用を終了。その後臨時列車などに充当されることがあり、上越区間の「Maxとき・たにがわ」(E1系使用列車)の代走運用に入った事例もあった。 2007年(平成19年)まで新潟新幹線車両センターにDS-ATCを搭載するF19編成が残存していたが、同年3月25日に燕三条駅で開催された「さよなら200系F19編成展示会」を最後に運用を離脱し、5月9日に新幹線総合車両センターへ廃車回送され、5月11日に廃車、F編成は消滅した。 F80編成 12両編成、ラウンドノーズの前面形状。240km/h走行対応。F17編成を改造して付番されたものである。車両番号に変化はない。 1998年(平成10年)2月の長野オリンピックの臨時輸送用に北陸新幹線(長野新幹線)乗り入れに対応するため、30‰急勾配登坂モーター、発電ブレーキ容量増大・電源周波数50Hz/60Hz切り替え装置を搭載したほか、装置の増加により重量が増したため、先頭車にあたる1・12号車の座席はE2系と同等の軽量のものに交換された。また市販の時刻表においては「200系車両で運転」の注釈があった。電源周波数切り替え装置は臨時輸送終了後の同年11月までに撤去され、軽井沢以西への乗り入れは不可能となった。 その後、編成としては2004年(平成16年)6月18日付けで廃車となった。 F80編成 編成表(1998年) ← 東京 盛岡・新潟 → 号車1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 形式221形(Mc) 226形(M') 225形(M) 226形(M') 225形(Mk) 226形(M') 225形(M) 226形(M') 237形(Mb) 226形(M') 215形(Ms) 222形(M'c) 座席普通車 ビュフェ車 普通車 グリーン車 普通車 F801514 1081 1033 1082 1417 1083 1034 1084 1017 1085 1017 1514 臨時あさま時刻表下り列車東京 上野 大宮 高崎 軽井沢 長野 運転日 あさま603号 7時34分 7時40分 8時00分 8時25分 8時44分 9時11分 2月7 - 22日 あさま609号 13時20分 13時26分 13時47分 14時14分 14時33分 15時00分 2月7 - 22日 あさま613号 19時44分 19時50分 20時11分 20時40分 20時59分 21時25分 2月7, 9, 10,12 - 14, 16 - 21日 臨時あさま時刻表上り列車長野 軽井沢 高崎 大宮 上野 東京 運転日 あさま602号 11時19分 11時47分 12時05分 12時30分 12時50分 12時56分 2月7 - 22日 あさま608号 16時24分 16時52分 17時10分 17時38分 17時58分 上野終着 2月7 - 22日 あさま616号 22時03分 22時30分 → 23時10分 23時30分 23時36分 2月7, 9, 10,12 - 14, 16 - 21日 F90 - F93編成 12両編成、ラウンドノーズの前面形状。上越新幹線下り上毛高原駅 - 浦佐駅間で275km/h走行に対応するためにF54, F59, F14, F16編成を改造して付番されたものである。車両番号には変化はない。 具体的な改造内容は下記の通り。 ATCの240信号を275に読み替えるトランスポンダ搭載 72%弱め界磁回路の追加概ね、210km/h以上の速度で弱め界磁制御が行われる 275km/hからの7ノッチフルブレーキによる抵抗器の温度上昇を防ぐため、ブレーキカム軸進段停止装置の追加 ブレーキ距離確保のために、ブレーキパターンを変更 222形運転台の計器板をデジタル化、信号「240」の「245」読み替え275km/h運転を実施するのは下り列車のみなので、その時の運転台となる222形のみ実施 6, 8号車のパンタグラフを撤去し、通常時では4, 10号車のパンタグラフのみで対応 パンタグラフ数の減少に伴い、集電容量向上のためにパンタグラフの導線を交換 騒音低減のためにパンタグラフと特高圧引き通し線部分にカバーを装着 騒音低減のため、運転台側窓を平滑化 台車車輪検査の厳格化車輪径は通常は910mmであり、磨耗などで850mmまで減少されると交換となるがF90番台編成は880mm以下での交換となった 発電ブレーキの容量増加、 基礎ブレーキディスク圧力の向上とブレーキディスクとライニングの材質の変更(鋳鉄 → 鍛鉄) 空転・滑走検知装置の出力調整の変更 1997年(平成9年)3月22日に500系が山陽新幹線で最高300km/hでの営業運転を開始するまで、日本の営業列車としては最高速の275km/hでの運転を行っていた。ATCの信号現示が200系F90番台編成の場合は「275」、300系の場合は「270」であることから1992年(平成4年)に営業運転を開始した300系より速かったと言われていた。実際には、ATCの頭打ち速度は300系も275km/hだったためATCの抑止速度で考えた場合最高速は同速ということになるが、営業速度で考えた場合にはこのF90番台編成が最速であった。なお、この275km/h運転時には越後湯沢駅に停車することができなかった。 275km/h運転は1999年(平成11年)12月4日まで続けられた。2002年(平成14年)にまず、F90, F92編成が廃車された。同年に東北新幹線開通20周年記念として「想い出のあおば号」がF93編成によって運行された。その後、残ったF91, F93編成も2004年(平成16年)に廃車となり、200系での275km/h走行編成は消滅した。 F90 - F93編成 編成表(1992年) ← 東京 盛岡・新潟 → 号車1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 形式221形(Mc) 226形(M') 225形(M) 226形(M') 225形(Mk) 226形(M') 225形(M) 226形(M') 237形(Mb) 226形(M') 215形(Ms) 222形(M'c) 座席普通車 ビュフェ車 普通車 グリーン車 普通車 F9033 161 65 162 433 163 66 164 33 165 33 33 F9131 127 47 117 423 113 51 142 225-53→902→102 132 225-57→902→102 31 F921511 1066 1027 1067 1414 1068 1028 1069 1014 1070 1014 1511 F931513 1076 1031 1077 1416 1078 1032 1079 1016 1080 1016 1513 F編成の推移元編成該当編成その後の編成E37 - E39 F1 - F3 K41 - K43 新造車 F4 - F9 新造車 F10 - F13 K44 - K47 新造車 F14→F92 新造車 F15 K48 新造車 F16→F93 新造車 F17→F80 新造車 F18 K49 新造車 F19 新造車 F20, F21 K50, K51 E1 - E3, E5, E6,E11, E14 - E17,E25 F30 - F40 E26 G26 F41 E27 G27 F42 H5 E29 G29 F43 H1 E30 F51 E31 F52 H3 E32 F61 F53 E33 F62 F54→F90 E34 F63 F55 H6 E35 F64 F56 E36 F65 F57 H2 E28 F58 H4 余剰車 F66 F59→F91 一部編成には新造車・他編成からの組替車を含む。
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