3000番台(6両編成)
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「JR北海道733系電車」の記事における「3000番台(6両編成)」の解説
快速「エアポート」用に導入されたグループ。新たにサハ733形が新形式として登場したほか、客室照明はすべてLED照明となり、デッキを廃止してステップレス化により通路が広くなった。また、全閉式主電動機の採用により、外部からの雪を分離して主電動機冷却用の冷却風を送り込んでいた雪切室がなくなり、乗車定員が721系(6両編成)と比較して8%増加した。 座席が721系の転換式クロスシートから片持ち式ロングシートに変更されたほか、4号車のサハ733-3200は、回転式リクライニングシートを備えた指定席「uシート」となっている。同年7月中旬から11月下旬にかけて順次投入され、快速「エアポート」用車両の4割が本系列に置き換えられた。 基本的には6両編成だが、編成は4号車と3号車を境に2編成に分割可能な構成となっており、滝川・苫小牧方の3両編成が3100番台、小樽方の3両編成が3200番台となっている。なお付随車であるサハ733形は本番台にのみ連結されている。他車との併結運転はしないため、先頭車には貫通幌を装備していないほか、乗務員室内の緊急ブレーキが設置されている席の扉は設置されていない。 車内照明にLEDを採用している。主電動機は全閉式 N-MT733 を採用し、機器の一部を省略することで客室スペースの拡大が図られている。主電動機変更により、電動台車は N-DT733A となっている。 クハ733形 3100番台 (Tc1) 1号車に組成される制御車(滝川方先頭車)。車椅子対応トイレが設置されている。 3200番台 (Tc2) 6号車に組成される制御車(小樽方先頭車)で、補助電源装置・電動空気圧縮機を搭載する。車椅子スペースが設置されている。 モハ733形 3100番台 (M1) 2号車に組成される電動車(中間車)で、主回路機器(主変圧器・主変換装置)・集電装置を搭載する。 3200番台 (M2) 5号車に組成される電動車(中間車)で、主回路機器(主変圧器・主変換装置)・集電装置を搭載する。 サハ733形 3100番台 (T1) 3号車に組成される付随車(中間車)で、補助電源装置・空気圧縮機・蓄電池を搭載する。車椅子対応トイレ・車椅子スペースが設置されている。 3200番台 (T2) 4号車に組成される付随車(中間車)。座席は指定席「uシート」用の回転式リクライニングシートで、デッキを装備するためこの車両のみ半自動扉の機能を持たない。デッキ付近に荷物置き場を、3号車寄りに車掌室と業務用室が設置されている。また、快速「エアポート」では指定席、それ以外に充当する際は自由席として使用するため、客室仕切上部デッキ側に座席種別を表示する案内表示器が設置されている。なお、721系の「uシート」で実施されていたFMラジオ放送は実施しない。 編成図(3000番台) ← 滝川・苫小牧・新千歳空港 小樽・北海道医療大学 → 形式クハ733形モハ733形サハ733形サハ733形モハ733形クハ733形区分Tc1 M1 T1 T2 M2 Tc2 車両番号区分クハ733-3100 モハ733-3100 サハ733-3100 サハ733-3200 モハ733-3200 クハ733-3200 編成番号区分B-3100編成 B-3200編成 搭載機器 MT, CI, PT SIV, CP, Bt MT, CI, PT SIV, CP 自重33.7t 41.8t 34.0t 31.8t 41.8t 35.3t 車内設備WC WC, BF BF 定員 () 内は座席定員142 (46) 156 (52) 149 (48) 72 (43) 156 (52) 146 (47) 北海道新幹線が開業した2016年(平成28年)には、イメージキャラクターを務めた大谷翔平(当時北海道日本ハムファイターズ)のラッピングがB-3106/3206編成に施された。2017年(平成29年)は第2弾としてB-3103/3203編成にラッピングがされ、そのうち1号車(クハ733-3103)は全ての広告が当キャンペーンのものとなり、床面には大谷選手の原寸大足型などが装飾されていた。
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