3000形と共通化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 08:25 UTC 版)
「小田急8000形電車」の記事における「3000形と共通化」の解説
2003年度に更新された8254×6以降は、車体についてはそれまでと同様の更新内容であったが、制御装置をIGBT-VVVFインバータ制御(IPM使用・ベクトル制御・純電気ブレーキ対応)へ変更し、ブレーキ装置も電気指令式ブレーキに変更された。機器については3000形3次車と共通の機器が用いられており、1台の制御装置で4基の主電動機を制御する単位を1群とし、デハ8300番台にはこれを2群で1つの機器とした三菱電機製のMAP-198-15V-115A形、デハ8500番台には1群で1つの機器とした三菱電機製のMAP-198-15V-116A形が採用された。主電動機は出力190kWの三菱電機製MB-5102-A形で、デハ8200番台・デハ8300番台・デハ8500番台の車両に4基ずつ搭載した。歯数比は97.16=6.06となった。デハ8400番台は電装解除され、新形式としてサハ8050形(サハ8450番台)が登場した。付随車化された車両は元の車両番号の下2桁に50をプラスし、同号車のパンタグラフを撤去したほか、台車はFS516T形となった。両先頭車・付随車には車輪の滑走を防止する滑走防止装置が設置された。 電気指令式ブレーキへの変更に伴い、運転台はデスクタイプとなり、主幹制御器も左手操作式ワンハンドル式に変更され、モニタ装置は前年度車より機能を追加した上で表示器を運転台計器盤に収納したが、TIOSは搭載していない。また、クハ8250番台にはブレーキ読み替え装置が設置された。運転台正面ガラス遮光パネルをカーテンに変更、ワイパーは黒色の電動式に変更した。また、車掌用非常ブレーキスイッチは引き紐式から電気スイッチ式に変更した。客室では優先席部の荷棚高さとつり革高さを低下させ、合わせて一般席部のつり革高さも低下させた。床面の主電動機点検用トラップドアは、主電動機の交流化に伴い床材で塞いだ。 2004年度に更新された8257×6からは、クハ8250番台の96芯電気連結器の下に36芯電気連結器を設置したほか、D-ATS-P装置の搭載が開始された。 2005年度に更新された8259×6からは戸閉解除スイッチが設置された 。その次に更新された8253×6からは左手操作式ワンハンドルマスコンの形状変更と優先席へのスタンションポールが追加設置された。その次に更新された8252×6からは、種別・行先の表示装置はフルカラーLED化された。2006年度で最後に更新した8266×6からは空気圧縮機の形式が変更された(MBU1100T-1形)。 2003年度の更新車からは運転台がデスクタイプに変更(写真は2007年度に更新のクハ8263) 2004年度の更新車から96芯電気連結器の下に36芯電気連結器を設置 2005年度の更新車から種別・行先の表示装置がフルカラーLED化 フルカラーLED化された種別・行先の表示装置
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