広島呉南工業高校
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広島県呉市にある工業高校。略称は「クレミナ」。前年度のインターハイでは総合3位を獲得している。 待宮 栄吉(まちみや えいきち) 声 - 関智一 演 - 山本侑平(6・テレビドラマ) / 前田隆太朗(16) 広島呉南工業高校機械科3年生。5月31日生まれ。双子座。血液型A型。 呉南のエースでスプリンター。愛車はコルナゴ(車体色は白)。「呉の闘犬」の異名を持ち、レース中に同じチームのメンバーにも頭突きをするなど、ルールを度外視した凶暴な走りを見せる。その一方でチームメンバーのことを気遣うなと情にも熱い。ロードレースで勝利するためには「ホシ」が必要不可欠との考えを持つ。金城や福富には「ホシを持っている」、坂道には「ホシを持っていない」と評した。反対に荒北からは昔の自分と同じと評された。 前回大会では総合3位入賞を果たしたものの、総合優勝を果たした箱根学園に対する私怨が生まれた。 インターハイでは3日目スタート前、幹にセクハラ行為をして総北メンバーから顰蹙を買っていた。レースでは最後尾の集団をまとめて大集団を形成し追い上げるが、集団に巻き込み一緒に切り離したはずの荒北・真波・坂道の3人に追いつかれ、最終的には荒北の走りの前に屈し、もはや追いつくことはできないと悟って勝負を降りた。その後は一度切り離した後続の3人と合流し、最後は全チームの中で唯一誰もリタイアせず6人全員でゴールした。 インターハイ前の春先に後輩である浦久保の一線を越えたラフプレーによって崖下に落とされ落車し、肋骨を骨折するケガを負っていたが予選までに回復している。 アニメ劇場版の熊本のレースでは田所や新開と共に1日目のスプリントリザルトを捕りに行くも3位に終わる。2日目は巻島と合流した総北の走りに圧倒され負けを認めている。 高校1年生時は当初かなりの問題児で、中学卒業前に乱闘を起こして足を骨折した体で3年生や井尾谷と乱闘を起こしていたことを2年の先輩から聞いた東村の回想として描かれている(SPARE BIKE4巻)。彼女である佳奈とは中学生からの付き合いで、部活に入ってインターハイ出場を目指したのも佳奈の勧めと望みを叶えるためからであった。その佳奈とはインターハイに集中するため一度別れているが、インターハイ終了後の会場で再会。部活を引退後、井尾谷の「計画」によって関係を修復、佳奈の強い薦めもあって受験勉強をし、高校卒業後は佳奈と共に金城・荒北と同じ洋南大学へ進学。当初こそは佳奈のために自転車に乗らないと決めていたが、その佳奈の後押しもあり自転車競技部に入部する。 井尾谷からは「ミヤ」、 東村からは「栄吉さん」と呼ばれている。当初は「ミヤ」と呼ばれることを嫌がっており、入部前は「犬ヅラ」と呼ばれていた。好物はお好み焼き。アニメ版2期10話のエンディングショートアニメではお好み焼き店でアルバイトをしていたかどうかは不明だが、エプロンとねじり鉢巻き姿でメンバーの前でをお好み焼きを作っていた。 ゼッケン番号はインターハイでは31、前年は61。KHYレースでは031。 井尾谷 諒(いびたに りょう) 声 - 下妻由幸 演 - 松本祐一(6・テレビドラマ) / 田内季宇(16) 広島呉南工業高校機械科3年生。誕生日は3月14日。スプリンター。愛車はFOCUS(アニメ版では変更〈後述〉)。呉南の司令塔的存在。 インターハイ3日目、集団から抜け出した荒北らに「20m引き離しバトル」を持ちかける。そのバトルに負けた後も追いかけようとするが待宮に止められる。 1年生の途中で待宮の誘いで一緒に自転車競技部に入部。入部前は待宮よりも手の付けられない問題児で髪型も現在とは大きく違い常にフラストレーションを隠せずにいた。そのこともあって、待宮を校舎屋上から落として学校を辞めようと考えていた。仲間からは「イビー」と、入部前の待宮からは「ピアス」と呼ばれていた。 1年後輩の浦久保の問題行動に悩まされ、待宮へのラフプレーの度にキレていた。そして3年の春先に浦久保が待宮を落車させて大怪我を負わせたときは浦久保を袋叩きにしていた。 待宮がインターハイに集中するために佳奈と別れていたことを知っていて一番悔しいことを誰よりも理解し、引退後に待宮にペテンをかけて佳奈と関係を戻す手助けをする。高校卒業後は叔父が紹介した会社に就職。愛読書は「週刊少年マガンジ」。 ゼッケン番号はインターハイでは32、KHYレースでは032。 東村 尊大(ひがしむら そんだい) 声 - 濱健人 広島呉南工業高校1年生→2年生。スプリンター。誕生日は10月4日。天秤座。青髪で眼鏡をかけている。実家は寺。 愛車はキャノンデール。アニメ版では待宮を除くメンバー全員同じカラーの車両(車体色は黄色)を使用している。 高い洞察力を持ち、相手チームが落ちそうになるときは「チェックメイト」と呟き、待宮のことは「エグいけれど正しい」と評している。 インターハイでのゼッケン番号は1年次は36。2年次は165。KHYレース036 塩野(しおの) 声 - 高橋大輔 広島呉南工業高校2年生→3年生。坊主頭で体格がいい。 1年次1日目に針本と共に大落車に巻き込まれて負傷していた。 ゼッケン番号はインターハイでは1年次が33、2年次は不明、KHYレースでは033。 里崎(さとざき) 声 - 徳石勝大 広島呉南工業高校2年生→3年生。茶色い髪で青いカチューシャを装着している。 ゼッケン番号はインターハイでは1年次が34、2年次は不明、KHYレースでは034。 針本(はりもと) 声 - 陣谷遥 広島呉南工業高校1年生→2年生。東村と同級生。里崎と似た容姿をしているが、白髪にピンクのカチューシャを装着し、右目の下に泣きボクロがある。 ゼッケン番号はインターハイでは1年次が35、2年次は不明、KHYレースでは035。 浦久保 優策(うらくぼ ゆうさく) 演 - 栗原大河(14) 広島呉南工業高校3年生(2年次)。 スプリンター。インターハイでのゼッケン番号は161。主将。異名は「呉の陸鮫」、「空気を割る鮫」(エアチョップドシャーク)。 子供のころから神経質で人づきあいが苦手で、浦久保曰く「純粋でまっすぐだがまわりから誤解されやすい」と評されている。父親が漁師で、小学生時代は土日は父親と共に漁に出ていたが中学の時に父親が漁をやめたことで辛そうにしていたところを庭妻から誘われて自転車競技の道に入った。 呉南に入ってからは待宮を「大物」と称し異様な執着を見せ、ことあるごとにラフプレーをすることで井尾谷をイラつかせていた。ただし当の待宮は特に気に留めてなく、イキのいい後輩がいるのは悪いことではないと口にしている。 インターハイ神奈川県大会は春先に待宮に大ケガを負わせた(本人曰く「大物を仕留めた」)ことで庭妻共々メンバーから外された。待宮の温情で退部こそは免れたがしばらく孤立した日々が続いた。その後は「レースの勝利」へ考えをシフトし才能を開花させる。 同・栃木県大会では3日目のスタートで青八木を挑発する場面があり、レース中も手嶋にセンサーチップを賭けたデスバトルを挑むが、アシストの青八木による奇策もあってライン直前で敗れる。 誕生日は4月1日。牡羊座。血液型はAB型。愛車はEDDY MERCKX。 ゼッケン番号は2年次のインターハイでは161。 庭妻 繁典(にわづま しげのり) 広島呉南工業高校3年生(2年次)。 スプリンター。「呉のブルドーザー」と呼ばれている。誕生日は4月22日。浦久保の唯一の理解者でもあり、父親が漁をやめて退屈していた浦久保に自転車の道へ誘い込んだ。 インターハイ3日目での手嶋と浦久保のデスバトルではアシストを務め、敗れた腹いせに手嶋のセンサーチップを投げ捨てようとした浦久保の手を掴み手嶋に返している。 1年次のインターハイでは待宮に大怪我を負わせた浦久保のラフプレーによる連帯責任で浦久保と共にメンバーから外された。 ゼッケン番号は2年次のインターハイでは164。
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