冷房改造とは? わかりやすく解説

冷房改造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 07:59 UTC 版)

京急1000形電車 (初代)」の記事における「冷房改造」の解説

1976年昭和51年)から非冷房製造された車両対象冷房改造工事が行われた。冷房装置東芝RPU-2209系が採用され、1両につき4台が設置された。内装全面的に貼り替えられ、新製冷房車同様に極力塗装化が図られた。冷房改造前に腐食対策として雨樋縦管を露出させる改造施されていたが、これを耐食管とすることで本改造時に埋め込んだ天井部は平天井構造となったが、パンタグラフ下部除きダクト設けられていない電動発電機容量75 kVAのものに交換され、1台で2両に給電する方向幕電動化されたが、側面方向幕奇数車海側、偶数車山側のみに設置され初期改造車種別幕のみで残った奇数車山側、偶数車海側に冷房改造前と同様「普通」が表示されなかったが、1983年昭和58年)頃の改造車から「普通」が表示されるようになり、それ以前車両同様に改造された。1001 - 1048側面種別幕位置低かった編成は冷房改造時に他車と同位置に改造されている。冷房改造前から全車両側面に方向幕を持つラインデリア車全車設置とされた。OK-18系台車重量増加対応して台車枠補強が行われ、1977年昭和52年)に台車枠だけをOK-18Mとして4両分製造している。OK-18系台車装備車で初の冷房改造車となった1137編成冷房本体搭載せずに出場し2週間後に冷房機を搭載している。 初の冷房改造車である1179編成は、改造当初冷房装置キセカバー)がイボ付きビニールコーティングされ鋼製の黒いタイプであり、その外観から一部で「装甲冷房車」と呼ばれていたが、1981年昭和56年9月に他編成と同じFRP製の白いキセ取り替えられた。改造長期わたったが、期間中大きな設計変更行われず末期連結器交換準備工事が併施されことによる変更ある程度である。1982年に冷房改造を受けた1029編成の1032は2000形登場前に試験的に静止形インバータ搭載したが、定期検査の際に電動発電機戻されている。 全車冷房改造完了目前にして廃車始まり、1049・1095・1097の各編成には冷房改造が施工されなかったが、本形式冷房化完了以って京急では関東大手私鉄では初め冷房化100%達成した実際に相模鉄道1987年冷房化100%達成していたが、当時相鉄大手私鉄ではなかったため、関東大手私鉄での冷房化100%初達成したのは京急であった)。

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冷房改造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 04:24 UTC 版)

国鉄101系電車」の記事における「冷房改造」の解説

103系冷房試作車成功を受け、当時101系主力だった中央線快速用として1972年昭和47年)からAU75系列による冷房化が行われた。主に後期製造分が改造対象とされたが、翌1973年から103系冷房量産車が同線にも直接投入されたことや性能上の問題により少数に留まった。103系違い側面行先表示器取り付けられていない新宿 - 八王子高尾間で京王線特急競合する関係から特別快速中心にした運用限定充当されたが、冷房改造による重量増により6M4Tでは各駅停車として運転されるダイヤ合わせることが性能上困難となるため、夏季以外も運用限定した。なお、組成上の関係からクハ101形に冷房改造車は存在していない。また、クハ100形の冷房改造車はTR64形台車を履いた後期形のみであるほか、サハ100形0番台2両のみが試作冷房改造車であった。 試作冷房改造車:1972年改造され40両はクーラーが後位寄り位置していること、冷房電源として210 kVAMGを1編成に2台搭載した5両給電方式であることが特徴である。なお、MGはクモハ・モハ100形搭載されたが、後者は1編成に2両連結されているため冷房MGありとMGなしが存在し冷房MGなしのモハ100形基本的に付属編成組み込まれた。そのため見かけは3+7編成であるが高圧三相引き通し渡されているため、営業運転中は分割できなかった。 後年試作冷房改造車は、大部分中原電車区集結し6両編成組み換えられた。MGなしのモハ100形組み込んだ編成210 kVAのMG1台で6両に冷房電源供給するよう組成したが、AU75の所要電力35 kVA計算されており、中央線快速では5両給電だった210 kVAMGでも6両まで給電可能であった量産冷房改造車:1976年以降改造され52両はクーラー車体のほぼ中心に位置していること、冷房電源103系量産冷房車同様に160 kVAMGとなりすべてのクモハ・モハ100形装備されたことが試作冷房改造車と異なる。中央線快速のほか、中央・総武緩行線南武線片町線用としても改造された。 関東地区配置車は後にすべて中原電車区集約され南武線鶴見線使用された。また、片町線配属された6連2本は同線の7連化に伴い非冷房車と混結の6M1Tになり、JR化後には6連化の上桜島線転用された。これらの車両転配および車両需給の関係で、サハ101形一部サハ103形750番台改造されている(後述)。101系冷房改造車は経年比較新しかったことから国鉄時代廃車になった車両皆無で、民営化2年後である1989年南武線発生した踏切事故によりクハ100-91が101系冷房車で初の廃車になったその後首都圏JR線冷房化率がほぼ100 %になった1990年夏頃から老朽廃車始まり1992年5月までに全廃された。 なお、上記車両とは別に南武支線用については分割民営化後1989年に各車屋根上設置したSIV用いて給電するAU712での冷房改造が行われた。

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冷房改造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 07:37 UTC 版)

京急700形電車 (2代)」の記事における「冷房改造」の解説

1980年昭和55年)から1988年昭和63年)にかけて冷房改造が行われた。冷房能力12.2 kW10,500 kcal/h)の三菱CU-126系冷房装置を各車3基搭載FRP通風機撤去された。冷房機を均等に搭載するため、先頭車誘導無線アンテナが非冷房時代運転台側に受信用、中央側に送信用から前後配置変更されパンタグラフ脇のヒューズ車両中央側から車端側に移設された。サハ770形冷房装置品川方に寄って搭載された。側面電動式種別幕方向幕取り付けられるとともに正面各幕の電動化が行われ、各幕の指令装置品川先頭車車掌台に設けられた。幕が取り付けられ部分上段窓が固定化されたが、そのほかの側窓は全開する構造のままとされたため、窓の保護棒は残された。妻窓が上下段上昇から上段下降下段固定変更され、窓の保護棒が撤去された。 冷房改造によりデハ700形全高が4,050 mm自重が35.0 tに、サハ770形それぞれ4,005 mm、28.5 tとなったデハ700形車輪が一体波打車輪交換されている。 品川寄り連結されるサハ770形偶数車に搭載されていた7.5 kVA電動発電機電動空気圧縮機撤去かわって800形同一容量100 kVAのブラシレス電動発電機東洋製TDK-3320Aが1台搭載され編成全車冷房電源と、品川寄り2両の低圧電源とされた。浦賀寄り連結されるサハ770形奇数車に搭載されていた7.5 kVA電動発電機残され浦賀寄り2両の低圧電源とされるとともに偶数車から外され電動空気圧縮機奇数車に搭載され、2台搭載となった。この機器配置変更により、サハ770形1両を外した3両編成とすることができなくなった。7.5 kVA電動発電機三菱製に統一されている。 天井は高さ2,200 mmの平天井となった。非冷房時代同様に1両に5台首振り扇風機設置されたが、1000形冷房改造車の様に回転速度を落とす改造行われず、非冷房時代と同じ回転数とされた。暖房電源直流1,500 Vから交流200 Vに変更されている。内装全面的に張り替えられたが、色彩変更されていない。扉類、蹴込板などがステンレス化されていなかった車両についてステンレスが行われた。 当初は朝ラッシュ時特急増結用として1980年昭和55年)、1981年昭和56年)に711 - 721の6編成のみが改造され、のち1984年昭和59年)に729編成追加改造された。1985年昭和60年10月冷房改造出場707編成から本格的な工事始まり行先表示器SPC方式化に伴う地色黒色化、電気連結器付き密着連結器取り付け準備実施先頭車山側冷房指令自動指令ジャンパ栓青色)の廃止電子警笛設置などの仕様変更が行われた。 701 - 709編成高運転台から標準運転台改造され711編成以降同様の前面窓配置となった側面形状変更されていない1988年昭和63年)度改造分は車側灯LED光源交換され1988年昭和63年9月出場735編成工事完了した。 ← 浦賀 品川改造年月 備考 形式デハ700 サハ770 サハ770 デハ700 区分Mu Tu Ts Ms 車両番号701703705707709711713715717719721723725727729731733735737739741 771773775777779781783785787789791793795797799761763765767769751 772774776778780782784786788790792794796798770762764766768760752 702704706708710712714716718720722724726728730732734736738740742 1987年3月1987年6月1987年8月1985年10月1986年7月1981年5月1980年5月1980年6月1982年3月1981年9月1981年2月1987年4月1986年12月1987年10月1984年7月1988年4月1988年6月1988年9月1988年8月1988年2月1987年12月 白地白地白地白地白地白地車側灯LED試用白地車側灯LED車側灯LED車側灯LED車側灯LED車側灯LED 搭載機器CON,PT BMG100 CP CPMG7.5 CON,PT 自重35.0 t 28.5 t 28.5 t 35.0 t 定員140 140 140 140

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