冷房搭載工事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/11 11:31 UTC 版)
「京成3100形電車 (初代)」の記事における「冷房搭載工事」の解説
1987年7月より、2次車の3121 - 3124から実施され、同時に種別・行先表示器も設置された。以下に改造の詳細を記す。 各車に分散形冷房装置を搭載し、ベンチレーターを撤去した。 室内はファンデリア(換気扇)を廃止し、補助送風機として東芝製の首振り扇風機を設置した。それに伴い蛍光灯から内側の天井デコラを白光沢タイプに変更した。 冷房搭載にともない電動発電機 (MG) を容量5.5kVAのものから75kVAに交換した。 初期に工事出場した3121 - 3124・3129 - 3132を除き、1988年(昭和63年)1月に出場した3133 - 3136からは各編成に2台搭載されている空気圧縮機の電動機を交流駆動に変更され、型式もC-1000からAC-1000とされた。 40コマタイプの行先表示器を前面上部中央に、種別・行先表示器を側面に設置した。 前面貫通扉を手動式種別表示器付きのステンレス製扉に交換した。なお種別幕は中間埋め込み時の仕切り関係上、3200形更新車とは異なり凹凸の有るタイプとなった。 最初に出場した3121 - 3124は、前述したように小窓ステンレス製扉が特徴で、冷房搭載後も約1年はこの扉が継続使用されたが、1988年8月に一般サイズ窓ハニカム構造式のステンレス製扉に交換された。このタイプの扉は、更新時よりステンレス扉だった3103・3104でも冷房化工事時に交換されたほか、3133・3134も工事後の1990年(平成2年)4月に交換された。 京成では、1983年(昭和58年)春の3150形以降において、更新時に冷房搭載工事を実施していた。 1984年夏以降は冷房化率を向上させるため、3300形2次車を筆頭に更新を伴わない冷房搭載のみの工事が行われた。これに関しては経年の浅い形式・グループから順次行い、3300形の工事が終了してから当形式の工事を開始した。3150形と3200形は更新と冷房搭載は同時施工とされたため、単独工事は行わず、当形式以前の車両は更新済み車両の工事となった。 当形式に関しては経年の浅い空気ばね台車装着車の2次車から行い、1988年3月末の3125 - 3128を最後に2次車の工事を終了した。 投資の関係上、1次車に関しては暫く工事を見送っていたが、1989年(平成元年)6月出場の3113 - 3116から1次車の工事を開始した。内容は2次車と同一である。 1989年12月末出場の3109 - 3112を最後に本形式全車の冷房搭載が完了した。この時点で、非冷房車は3000・3050形の計40両のみとなった。
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