装着車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 04:18 UTC 版)
「フードクレストマーク」の記事における「装着車」の解説
装着されていた、もしくは設定のある車は、高級車または第二次世界大戦前の車に多い。主な装着車は以下の通り。 ロールス・ロイス ベントレー トヨタ・センチュリー トヨタ・クラウンマジェスタ(170型) メルセデス・ベンツ・Sクラス 日産・セドリック 日産・グロリア 日産・ローレル 三菱・プラウディア キャデラック(現在では廃止されている。) 三菱・デボネア 第一汽車・紅旗 光岡・ガリュー トヨペット・クラウン ダットサン トヨダ・AA型 ジャガー・XJ(現在は廃止) なお、クラウンマジェスタのフードクレストマークは、他の形式のクラウンマジェスタやクラウンに装着させて、視認性を向上させるオーナーもいる。 ロールスロイスは今から110年ほど前の20世紀初頭に、シルバーゴーストに「スピリット・オブ・エクスタシー」と名付けた女性のマスコットを付けている。これは自動車雑誌の編集者が知り合いの彫刻家に依頼したものだったが、ロールスロイスの首脳陣が気に入り、正式なマスコットとして採用するようになった。 また、ロールスロイスと並ぶ高級車のベントレーには「ウイングドB」と呼ばれる羽根付きのエンブレムが装備されている。これはベントレーの創始者、ウォルター・オーウェン・ベントレーの頭文字である「B」をあしらったものだ。 ジャガーのノーズ先端に付くフードマスコットも有名でF・ゴードン・クロスビーがデザインしている。人々から「ザ・リーピング・ジャガー」、または「リーピング・キャット」の名で親しまれ、一世を風靡した。だが、1970年代にアメリカの安全基準が厳しくなったため、ボンネット上にジャガーの顔を描いたエンブレムを張り付けるようになっている。 メルセデス・ベンツもボンネットの上に「スリーポインテッドスター」を掲げた。これは陸、海、空の王者になることを願って装着されたものだ。また、マイバッハにはマイバッハ創業者のウィルヘルム・マイバッハと息子の会社名である「マイバッハ・モトーレンバウ社」の頭文字「M」をかたどったエンブレムを取り付けた。 しかし、近年では万が一の事故の時に歩行者を保護するという観点から可倒式になったり、さらには、フードクレストマークが廃止されただの平面的なエンブレムに変更される場合もあり、年々数は少なくなってきている(4代目日産・シーマのマイナーチェンジ等)。またメルセデス・ベンツではSクラスを除く全車(Cクラス・Eクラスなど)、スリーポインテッドスターをフードクレストマークからフロントグリル内のエンブレムに変更した車もある(メルセデスのクーペでは以前からフロントグリル内にエンブレムが装着されており、「クーペグリル」と称される)。
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