装着期間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 15:23 UTC 版)
長期にわたり使用すると、固定された部分の筋肉が萎縮する(廃用性筋萎縮、英: disuse muscular atrophy)。また関節の拘縮や強直、骨の萎縮も起こりうる。そのため、ギプスをとった後は、リハビリが必要になる。使用期間については損傷部位や年齢などに依存するため一概には言えないが、必要最小限にとどめることが望ましい。場合によっては装着期間が数ヶ月に及ぶケースもあるが、近年は積極的に強固な内固定や創外固定を行なうことにより、ギプスの使用期間を短縮もしくは全くなくしてしまう傾向にある。 また長期間の装着で皮膚が蒸れてくるため、必然的に痒みも起きてくる。ギプスそのものを外すことは当然できず、ギプスの上から部分浴をする意味もない。その為、ギプス装着者にとっては、細い針金などで装着部と皮膚との隙間から中を掻くことが唯一の対処法になる。つまり、針金が孫の手のような役割を果たしている。しかし異物がギプス内に残ってしまったり、皮膚を誤って傷つけるなどのリスクがあるため推奨はできない。そのため最近は清涼・鎮痒成分を含んだスプレーが市販されている。
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