動態復元と、その後の仕様変更などとは? わかりやすく解説

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動態復元と、その後の仕様変更など

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 14:06 UTC 版)

国鉄C57形蒸気機関車180号機」の記事における「動態復元と、その後の仕様変更など」の解説

C57 180汽笛の音(2013年まで) この音声映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声動画の再生ご覧くださいC57 180汽笛の音(2014年より) この音声映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声動画の再生ご覧ください1990年平成2年4月高崎支社D51 498により「SLうるおい新潟号」が運転された。その後1996年平成8年)から1998年平成10年)までの3年間、磐越西線新津 - 津川間にて同機C58 363使用したSLえちご阿賀野号」が運転された。これを機に新津市ではC57 180動態復元しようという機運が高まることとなり、1997年平成9年新津市において「C57 180走らせる会」が結成された。復元に必要と見込まれ費用である2億円の半分を、市民らがオレンジカード購入するなどして負担することとした。 復元作業は翌1998年3月開始JR東日本大宮工場大阪府サッパボイラでの作業1年後完了1999年平成11年3月30年ぶりに車籍が復活した保存状態よかった復元形態運転終了時の状態をベースに、前照灯前後とも大型光量大きなLP403形、運転台屋根東北・信越地区多く見られ延長型、砂箱前方には大型手摺と、静態保存時の部品整備交換なされたランボードには、新津機関区伝統白線入れられている。新たに搭載され重油タンク列車無線アンテナは、上方から見ない限り分からないように配慮されている。また、全車軸には温度センサー取り付けられ運転中客車乗務員室から管理行っている。炭水車には第一小学校児童から贈られ記念プレート掲げられている。 運転開始後もわずかながら形態検査の度に変化し2003年平成15年1月から3月にかけて実施され中間検査B(重要部検査)では、煙突飾帯撤去非公式側(助士席側)ランボード上に搭載されていた罐清浄装置清罐剤送入装置)撤去先輪の一体圧延車輪への交換などが施工されている。2006年平成18年10月22日定期運転を一時的に終了し2006年平成18年11月から2007年平成19年4月にかけて、復活後初めての全般検査大宮総合車両センター実施された。復活運転からの累計走行キロ数は178949キロメートル達した大きな形態の変化はないが、ATS-SN形に換わってATS-Ps形搭載した関係で、炭水車台車速度検出装置装備している。2011年平成23年)の中間検査Bにおいても変更があり、津川駅などでの整炭作業効率改善を図る目的炭水車非公式側にも梯子追加施工した。運転台窓の旋回窓がこの検査直前復活出場したC61 20と同様、太汎用型旋廻窓に振り替えられている。また、転室内の速度計先述ATS-Ps形速度検知に正式対応させるべく、これもC61 20同様に機械式速度計から電気式速度計へと載せ換えられている。なお、交換不用となった機械式速度計は、2013年の運転からばんえつ物語客車新しく誕生したグリーン車展望室内のショーケースにて、他の交換部品とともに展示されている。2013年平成25年)の早春には、炭水車改良工事が行われ、軸熱温度管理センサージャンパ栓受けの取り付け位置が、それまでナンバープレート真下からD51 498などと同様の位置改造され、これにより専用客車以外からの軸熱管理ジャンパ接続を可能とし、ナンバープレート真下部のジャンパ栓受け台座撤去された。同時に給水管左右両対応に改造している。また、2016年平成28年)夏ごろより、信越本線新潟 - 長岡間にてデジタル無線へのシステム切替使用開始されたのに伴い同年夏ごろにそれまでCタイプ無線装置からデジタル無線装置取り換えられている(運行区間内新潟 - 新津間で同無線システム切り替える必要が発生するため)。これらの改造が度々行われてきていた当機であるが、D51 498C61 20違いSLばんえつ物語」の専用機関車という立場から、関東地区走行する際に必要とされるATS-P形導入が行われず、関東地区での当機が先頭立って本線自走運転は、鉄道に関する技術上の基準を定める省令違反する恐れがあるため、不可能の状態にあった。そのため、多量電力供給を必要としないため、タービン発電機およびATS発電機現役時代からのものを流用しており、東日本所有機では唯一の持ち味見せていた。ところが、高架化される新潟駅構内イベント運行走行する羽越本線村上あつみ温泉での拠点ATS-P形整備計画が出ると、当機での運行不可能になる恐れがあることが判明する。そのため、2020年に当機にもようやくATS-P形導入された。この際保安装置は「統合保安装置」と呼ばれるものを搭載することとなり、ATS-P形ATS-Ps形両方装置融合したものを搭載した。これにより炭水車後部に同装置用の電源機器追加され現役時代からのタービン発電機ATS発電機も共に大型新製品交換された。 晩秋から早春にかけてスノープラウ装備されるが、これは復元後に新製されたものである基本的に12月クリスマス運転での装着主流だが、運転時期降雪可能性装着および取り外しによる作業性などによっては装着期間が長引く場合もある(近年では、クリスマス運転から翌シーズンゴールデンウィーク明けまでの装着慣例となりつつある)。しかし2011年9月門鉄デフ装備して走行する際に起き空気抵抗変化による勾配区間上で空転多発恐れがあることから、この時には門鉄デフ装着同時に夏季としては復活後初めスノープラウウェイト代わりとして装着することになり、このため2011年度門鉄デフ装着時のスタイル2008年クリスマス運転時と同じ姿での登場となっている。スノープラウ以後2012年6月10日まで継続して装着し、こちらもその時期までにスノープラウ装着継続したのも復活後初の出来事となった。更に2013年3月には積雪期にかかわらずスノープラウ取り外した状態で運転されるなど、ここ数年慣例によらない装備パターン見せている。そして2020年からは、新たに導入され保安装置対応するため、JR東日本の他機(C58 239C61 20D51 498)と同様にスノープラウ装備常設化となり、夏季においても常にスノープラウ装着した状態が維持されていくことになった。 当機の汽笛音調復活してからほとんど変更されておらず、特に汽笛後部側の音色は「貴婦人」らしさを強調するため高音域に設定されていた。しかし、復活から15年迎え2014年平成26年)に、客車リニューアルおよび「SL村上ひな街道号」での旧型客車牽引機にレトロ調意識して音域低くし、音自体前後共通とされた。2015年平成27年)の全般検査出場以降は、その音響柔軟にし、C58 239などと似た音色調整された。なお、これらは汽笛気筒本体向き変えて調整しているだけであり、本体交換はなされてはいない。

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