C58 239とは? わかりやすく解説

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C58 239

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 09:16 UTC 版)

国鉄C58形蒸気機関車」の記事における「C58 239」の解説

C58 239は1940年6月川崎車輛現・川重工業車両カンパニー)で新製名古屋鉄道局に配属1941年奈良機関区所属経て1943年5月宮古機関区転属した。1970年2月28日山田線無煙化記念列車牽引した後、盛岡機関区転属八戸線などで運用され1973年5月1日廃車となり、同年から岩手県営運動公園交通公園にてオハ35 2001および有蓋車ワム187953」と連結され3両編成混合列車の状態で、ともに静態保存された。 交通公園内では、車両上部を覆う屋根掛けられ風雨積雪から守られていた。付近道路からも見え位置置かれ公園内でも「危険ですから機関車に登らないで下さい」という注意書き書かれている程度立入り近寄り禁止する柵はなく、動輪連結棒も間近で見ることができる状態で保存されていた。連結されていた客車至っては、学校行事など見学申し出をすれば車内立ち入ることもでき、落下式トイレ見学できるなど、静態保存車ありながら住民にとっては身近な存在であった保管中は、元SL機関士らの団体定期的に清掃行いあわせて可動部分などへ給脂を行うなど、静態保存車中でも厚遇されている個体であったJR東日本は、東北地方太平洋沖地震東日本大震災)からの観光復興後押しする目的で、2013年度以降営業運転開始目指して当機を復元させる予定であることを2012年10月発表した同年12月4日復元のために大宮総合車両センター向けて陸送され約1年に渡る復元工事実施2013年12月12日火入れ式実施され1972年5月廃車以来41年ぶりに当機のボイラーに火が灯された後、翌週12月20日から数日間渡って構内試運転が行われた。2014年1月6日盛岡車両センター所属として車籍復帰し、翌7日同所出場した。尚、本機復活併せて機関区跡地放置されていた転車台復活しており、こちらも話題となった。 当機は大宮総合車両センター出場後、ATS-P形作動状況急勾配登坂性能確認するために、まず高崎車両センター高崎支所回送され、同所での構内試運転および上越線信越本線での本線試運転行った後、同1月末に盛岡車両センター回送され、1年2か月ぶりに故郷へ帰還した2月2日盛岡駅での展示会実施後本格的な本線試運転開始された。3月7日に、フジテレビ企画みちのくSLギャラクシー』で団体臨時列車として旅客乗せた営業運転復帰し、同4月12日より「SL銀河」として一般営業列車としての運行開始した。 「SL銀河としての定期運行は、年間80日程度(釜石行き花巻行き40日)とされ、東北地方中心に他路線への出張運転も計画されている。また、この際に必要となる牽引客車に関しては、北海道旅客鉄道JR北海道)からキハ141系気動車キハ142-201・キサハ144-101・キサハ144-103・キハ143-155)を購入してジョイフルトレイン改造の上使用する。ただし、キハ141系は釜石線内での急勾配区間対応するため、動力機構撤去せず自走可能な状態で使用する。この客車内外装デザイン奥山清行担当し外装宇宙空間イメージした濃青色で包み内装モダンな大正・昭和ロマン客室プラネタリウム用いたギャラリールームを設けた車内となっている。また、車番ジョイフルトレインに伴いそれぞれキハ142-701・キサハ144-701・キサハ144-702・キハ143-701と改番された。 当機は宮古機関区在籍していた頃の姿をイメージとし、復元後の外観変化としては、まず炭水車重油タンク新製され、それまで特徴的な重油タンク置き換えた上、炭水車内部埋め込まれC57 180同程度のすっきりとした外見変更された。先に復活したC61 20と同様、運転室窓枠ニス塗りとなり、LEDによる標識灯追加ヘッドライトは主灯・副灯の2灯装備で、2灯とも東北地方C58形標準的なスタイルだったシールドビームのLP405形が装備された(静態保存時、主灯は大型のLP403形であった)。なお、主灯が通常の大型のものを使用せず小型のLP405形を採用した現代復活機としては当機が初めてであり、この点においては賛否両論含め大きな話題集めることになった炭水車ライトについては、保存時のLP403形をそのまま流用して装着された。煙室の扉ハンドルもかつての黒色塗装となり、飾り帯の設置もない、往年の蒸気機関車の姿を髣髴させるスタイルとなった。なお、当機が現役時代宮古機関区所属していた際に取り付けられていた郡山式の集煙装置については、大きな課題となっていた急勾配区間かつ長大トンネル存在する陸中大橋 - 足ヶ瀬間での運転環境キハ141系の導入によって大きく改善されているため、外見美化維持含めて新製設置見送られている。また、スノープラウについては、静態保存時のスノープラウ長い鋭角型で、そのままでは機関車前部で他の車両連結出来なくなることと、カーブ等で先輪接触する恐れがあったため、C61 20と同じタイプ角度浅めスノープラウ新製取り付けている(現役時代の当機は、このタイプスノープラウ装着して運用されていた)。復元後の使用用途東北地方での運用中心であるものの、関東圏でのイベント運行にも使用出来るように、新型保安装置であるATS-P形ATS-Ps形変更追加装備された。また、これに合わせて防護無線装置デジタル無線導入したATS-Ps形設置に伴いJR東日本所有の他機と同様、備え付けられていた機械式速度計から電気式速度計への載せ替え実施された。 なお、外観について復活後2014年夏に、一時的であるが給水温め器に金色飾り帯を設置しシリンダー排気口金色化されたが、1か月ほどですべて元の黒色塗装戻された。しかし2年目のはそれらに加え煙室ハンドル金色化したものに取り替え空気圧縮器にも金帯が設置された。さらに、ヘッドライト入れ替えが行われ、主灯として取り付けていたLP405形が炭水車ライトとして、炭水車ライトとして使用していたLP403形が主灯として使用されている。ちなみに煙室ハンドル締め位置現在のD51 498とは反対向きにしている場合もおり、異色放っている。ただしこれも1年間のみで、3年目運行では元の姿に戻されている。4年目2017年運行では、運行開始当初真っであったが、6月新製77年喜寿迎えにあたり初め紫色ナンバープレート装着され、これに合わせて主灯を除いて再び2年目仕様変更した喜寿終えたその後装飾そのまま付き復活5周年迎え2019年はさらにパワーアップして、静態保存時代の姿のオマージュとしてランボード及び炭水車上縁白線追加動輪の主連棒及び連結棒を赤色塗った5周年仕様登場した7年目2020年に再び復活初期の姿に復元された。しかし、2023年をもって客車使用されていたキハ143形老朽化に伴うSL銀河廃止発表されており、その後の動向は現在不明である。

※この「C58 239」の解説は、「国鉄C58形蒸気機関車」の解説の一部です。
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