動態保存車両化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 07:10 UTC 版)
「名鉄3400系電車」の記事における「動態保存車両化」の解説
1987年(昭和62年)3月の国鉄分割民営化で発足した東海旅客鉄道(JR東海)は、ダイヤ改正ごとに東海道本線の輸送力増強および利便性向上を図り、並行する名古屋本線を保有する名鉄にとって脅威となりつつあった。そのため名鉄側も対抗手段として1987年(昭和62年)から1989年(平成元年)にかけて6500系・6800系など新型車両を導入してサービス向上を図り、結果捻出されたAL車・HL車など旧型車両の大量淘汰が同時期に実施された。 幾度もの改造を経て長らく第一線で運用された本系列であったが、1988年(昭和63年)8月8日付で3402編成が、同年9月30日付で3401編成が相次いで廃車となった。しかし本系列については名鉄の会社発展の象徴的存在との位置付けから、最も状態が良好であった3403編成を2両編成化の上で動態保存する方針が決定した。 3403編成は中間車のサ2453・モ3453を編成から外し、両先頭車のモ3403・ク2403は1988年(昭和63年)10月27日付でモ3401(2代)・ク2401(2代)と改番された。この改番に際しては、同年8月15日付で除籍された850系モ851-ク2351より側面車番標記の「1」の文字板が転用された。編成から外されたサ2453・モ3453は同年9月30日付で除籍され、また2両編成化に伴ってク2401(2代)のパンタグラフは撤去された。 2両編成化当初は他のAL車と共通運用されたが、1989年(平成元年)7月15日のダイヤ改正より別運用が組まれ、広見線・小牧線・各務原線など犬山地区の支線各路線において運用された。
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