ガンダム・センチネル 本作のその後

ガンダム・センチネル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/16 03:12 UTC 版)

本作のその後

MG1989年2月号誌上で、バンダイの開発スタッフに対するインタビューで「もしあと1点キット化できるなら何をやりたいか」という問いに「完全変形可能かつEx-S・Bstへの換装可能なSガンダム。合体・変形可能なSガンダム本体が2,500〜3,000円くらい、追加パーツは別売り、フルセットで5,000円くらいになるだろう。」と回答している。その後、2001年にはバンダイからHGUCでSガンダムとゼク・アインが発売され、MG(マスターグレード)ではΖプラス、FAZZと続き、合体・変形可能なSガンダム及びEx-Sガンダムが発売され、2018年にはディープストライカーまでもが発売されるに至った。

その後、雑誌の作例では「君にもできるキット攻略シリーズ」を下敷きにしたものが増えた。また、『電撃ホビーマガジン』誌上で連載された『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』は、雑誌企画物としての本作の影響を色濃く受けている。

模型雑誌での他のガンダムシリーズ作例にも本作の影響は見られ、特に「公式設定を離れたカラーアレンジ重視」といった作例では、本作で示されたロービジ・ピクセルパターン迷彩・「スプリッター」迷彩[17]や独特のレタリングを伴う大胆なグラフィカルな配色といったアレンジが好まれることが多い。これはグラフィックデザインの方法論に基づいたものであるため、その知識と経験がない者が正しく模倣することは困難であり、あさのまさひこは「説明しても無駄」と考えていた。しかし、連載終了から20年以上が経ったMG誌2011年4月号と2011年7月号の2号にわたる特集で基本的な考え方が初めて解説された。

カトキハジメのデザインはその後も高い人気を博し、彼のリファインしたモビルスーツを完成品として提供する『GUNDAM FIX FIGURATION』(ガンダム・フィックス・フィギュレーション)シリーズが立ち上げられ、ディープストライカー、リファイン版バーザム、Ζ-plus強化型ハミングバード等、メーカーによる商品化は困難と考えられていたアイテムが多数発売されている。

また、低年齢向けの『SDガンダム』では幾度となくSガンダムとΖプラスをモチーフにしたキャラクターが創作されており、2010年時点での最新シリーズである『BB戦士三国伝』でも関平ガンダム、陸遜ゼータプラスとしてプラモデル化され、同年4月より放送されたテレビアニメ『SDガンダム三国伝Brave Battle Warriors』にも登場した。

付属の冗談企画『MS少女』は本編に匹敵する人気を博し、ジオノムスメに代表される後続企画を生み出した。

ゲームでは『SDガンダム GGENERATION』シリーズに登場する。『GGENERATION-F』では各キャラクターに声優がつき、BGMも用意され、ムービーも挿入されている。

『GGENERATION』シリーズではほぼ毎回登場するようになったが、同じくシミュレーションゲームシリーズである「スーパーロボット大戦シリーズ」では、『第4次スーパーロボット大戦』と移植作の『第4次スーパーロボット大戦S』においてSガンダムやEx-Sガンダムが機体のみ参戦したのが唯一の例となっている。この『第4次S』は2011年にゲームアーカイブスでの配信が開始されている。また、『第2次スーパーロボット大戦α』に登場するバーザムは、リファイン版の姿となっている。

『ガンダムバトル』シリーズではMSは参戦しているがキャラクターは一切参戦せず、「機動戦士ガンダム vs.シリーズ」ではPS3版『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス フルブースト』でEx-Sガンダムが参戦したが、パイロットのリョウ・ルーツは参戦していない。キャラクターが参戦していない理由についてバンダイナムコゲームスは“諸事情”とのみ述べている[18]。アーケードカードゲーム『ガンダムトライエイジ』にはリョウ・ルーツ、Ex-Sガンダム共に登場しており、現時点ではこれがリアル等身のEx-Sガンダムとパイロットのリョウ・ルーツが同時に登場する唯一のゲームとなる。

2013年にはテレビアニメ『ガンダムビルドファイターズ』第17話などにSガンダムが、2014年にはアニメ版『機動戦士ガンダムUC』にΖプラスが登場している。


  1. ^ なおキットの発売後、ホビージャパンでもSガンダム及びBst型、Ζプラスの作例が掲載されている。いずれも本家たるMG誌ほどの大幅な改造などは行われず最低限の加工のみを施したものだったが、Sガンダムについては足(腿部分)の延長を行って全体的な見た目を良くするなど、キットの魅力を最大限に伝える試みもなされていた。このSガンダム及びBst型の作例を担当したプロモデラーの波佐本英夫は、記事中で「HJでこのキットを紹介できるのは嬉しい」と語っている。
  2. ^ 企画当事者の一人でもあったはずのバンダイが発行していた模型誌『B-CLUB』でも、当時連載していたガンダム漫画『Gの伝説』でEx-SガンダムやΖプラスを登場させた小林誠が単行本にて「編集者に『Sガンダムは描かないでくれ』と言われたが、無視して1ファンとして描き続けた」と記している。
  3. ^ 正確には少尉扱いの曹長で、MSパイロットに抜擢されるにあたって搭乗資格を得るために一時的に尉官の階級を得た。
  4. ^ カラバは地球上を活動範囲にしているため、作中では連邦正規兵からは地に足がつかないと行動できない奴とバカにされる傾向にあるという設定になっていた。
  5. ^ 幹部将校を育成するための教育機関で、入校者には士官として3年以上の軍務経験がなければならない。ヒースロウが新米少尉として最初に赴任した戦艦がブル・ランで、この時の艦長がエイノーであった。
  6. ^ しかし、その後も敵の繰り出す罠には最後まで引っ掛かってしまっていた。
  7. ^ 最初からマニングスやクレイのような熟練パイロットがテストパイロットに選ばれなかったのは、彼らの場合ではALICEを目覚めさせずに機体の性能を生かして勝ててしまうので、目覚めないか、あるいはパイロットに依存しっぱなしで教育にならないからである。
  8. ^ 小説『ガンダム・センチネル ALICEの懺悔』巻末対談より。なおオカマ云々については「男性である自分(=高橋)が描く以上、どうやってもオカマ(すなわち男が女を装い演じている様なもの)にならざるを得ない」という意味であり、それを性別を越えた存在に昇華させる意味でラストの菩薩的な描写へと繋がっている旨を、この対談で高橋は語っている。
  9. ^ 元々ゾディ・アックは欠陥MAであり、だからこそ本来連邦兵である彼らに見返りなしで譲渡されている。
  10. ^ この時点でニューディサイズの戦力は、隊員28名と五機のゼクに、中破した戦艦ブル・ランと、動くのがやっとのND第4突撃艦隊母艦巡洋艦アオバの2隻、そしてネオ・ジオンから譲渡されたMA運搬専用として武装のないムサイ級巡洋艦1隻に大型MAゾディ・アックだけであった。
  11. ^ 最初期の「センチネル」企画書ではゾシー・オフショウという名前だった。
  12. ^ ペンタ占拠時、クレイはこの地球降下による総司令部を奇襲する作戦からオフショーを離脱させるつもりでおり、ペンタに残す予定であった。視神経を患うオフショーが戦力にならないというより、むしろ彼をこれ以上クレイの「自分の戦争」に巻き込ませないための措置だと思われる。
  13. ^ この発言は本来、自身の悔悟とジョッシュを無用な争いに引き込んだことへの謝罪の意味をこめたものだったのだが、彼にそれが伝わることはなかった。
  14. ^ 最初期の「センチネル」企画書では重要なキャラクターとして位置付かれ、階級も元少佐だった。
  15. ^ 寝返りに成功したのは、艦隊各艦の艦長や上級士官の殆どがエイノーの高等士官学校校長時代の時の教え子であったことも大きい。事実、X分遣艦隊で寝返りを拒否して離脱したのはサラミス改級巡洋艦「バサデナ」「ダナン」のみであった(これにエイノーの判断で各艦の離艦希望者を乗せたコロンブス級輸送艦2隻が加わっている)。
  16. ^ モデルグラフィックス1988年5月号p15
  17. ^ なお、本作関連で「スプリッター迷彩」と呼ばれている配色だが、元はアメリカのイラストレーター「キース・フェリス」風の“分割”迷彩のことを指しており、連載当時はその名を冠して呼ばれていた。現在ではスプリッターという呼び名のほうが流通しており、実際キースフェリスパターンではなくなっている。一部で、「スプリンター(迷彩)」の呼び方の方が正しいのではないか、という意見が増加しているが、ワイバーンやリファイン版Ex-Sガンダムのカラーリングはキースフェリスパターンがモチーフとなっていて、これはいわゆるsplinterには含まれない。一方「スプリッター」というのも和製英語的で、ネイティブにはむしろsplit schemeなどといった方が通じる可能性がある。最近の作例はプロアマ問わず、キースフェリスパターンとは異なる単なる折線迷彩がほとんどで、これは英語圏で一般にsplinterに含まれるようだが、そのルーツにドイツの「splitter」迷彩があるため、特に軍事関係者の内には半ば外来語的にsplitterと呼ぶ人もいるようである。
  18. ^ オンラインでのプレイがさらに快適に! PS3版『機動戦士ガンダム EXVS.FB』のDLCについても開発者が語る - 2018年7月13日閲覧





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