最強武闘派集団ラッパッパ(吹奏楽部)
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「マジすか学園」の記事における「最強武闘派集団ラッパッパ(吹奏楽部)」の解説
部室は校舎最上階の一番奥にあり、そこに続く階段は一つしかない。ラッパッパの部室の横にはバリケードがある。部外者が階段を登ることは「ラッパッパへの挑戦」を意味する。例外としてネズミは敵対したとは見なされていない。また劇中の描写を見る限り、優子(部長)やサド(副部長)の承諾がなければ入部できない。幹部格の精強四人衆「四天王」は、各々の個性にマッチした色合いのスカジャンを着用している。 大島優子(※) 3年生。ラッパッパ部長。マジ女のテッペン(頂点)を極めた総番長。荒れに荒れていたマジ女をまとめあげた。1年生の時、マジ女にカチコミをかけてきた矢場久根のヤンキー30人をひとりで撃退し返り血を浴び笑みを浮かべながら「楽しい〜」と言いながら去っていったという伝説の主。その桁外れの戦闘能力と心の底から喧嘩を楽しんでいるような立居振舞から、畏怖とリスペクトの念を込めて「喧嘩をするために生まれてきたような女」と形容されている。良くも悪しくも「殴り合うこと」でしか他者とのコミュニケーションを築けない真性ヤンキーの宿業を一身に体現した象徴的な存在で、ヤンチャで明るい。前田とサドをヤンキーの王道へと導く預言者的な発言をする描写が多い。例えばサドに「アイツら(四天王)じゃ勝てねえよ」とか前田に「何引きずってるかしらねぇけど…もっと笑えよ」など前田が転校してきた時点で、既に病に冒され長期休学中であった。 「余命1ヶ月」と診断されていたことが第7話で明らかになるが、優子自身も長くないことを察しナンバー2のサドに託す。物語序盤においては他の入院患者たち(ヤクザ、オカマ、リストラ、舎弟)と楽しげに神経衰弱やドッジボール、しりとりに興じていた。決して人前では具合の悪い気配を見せなかった。介護士見習いのアルバイトとして病院に通ってくる前田と接点を持ち、前田を気にかけ話かけたり遊びに誘ったり優しい一面もある。第6話冒頭で、サドから報告を受けた問題の転校生が前田であることを認識したが変わらず接する(一方、前田は第10話まで優子がラッパッパの部長であることに気づかなかった)。 結局、優子の病状の悪化によって前田とのタイマンは実現せず、しかし実力は前田よりも上とみられる。卒業式の場で前田に自分のスカーフを手渡し、「今日からお前がテッペンだ」と参列者全員の前で宣言した。その直後の前田が押す車椅子に身を委ねた優子が瞑目する一連のカットは、明らかに「優子の死」を暗示していたが、続編『マジすか学園2』に於いては 卒業式後も数日間は存命していたことになっている。亡くなったことで神格化。 サド - 篠田麻里子 3年生。ラッパッパ副部長。海千山千のラッパッパ四天王を束ねるNo.2。「サド」とは優子の軍門に降った際に与えられた呼称で、徹底的に相手を痛めつけるところから名付けられた。それ以来、優子のその強さと器量の大きさに心服している。優子のお見舞いに行った際に優子の余命が短いことを知りショックを受ける。サドの右瞼の傷跡は優子とのタイマンの名残り。入院中の優子部長への学園内の動静の逐次報告を欠かさない。優子が不在の間学園を仕切り前田に対し四天王を送り込む。シブヤ曰く、笑っている時は機嫌が悪い。 制服の背中には右肩から腰にかけて薔薇と髑髏を模った刺繍が施してある。ゴージャスなファージャンパーを身にまとい、大きなイヤリングをつけたりけん玉(玉は銀色、剣は黒色)を常時携行している。けん玉の由来は不詳だが、第9話でトリゴヤがけん玉を手に取ってサドの残留思念を読み取ろうした際に焦っていた(卒業後は、主を失った「部長(様)専用」の椅子の上に寄り添うように残されていた)。 ケンカの実力が未知数だったころの前田に対しては傍観のスタンスで構えていたが、死期が迫った優子が前田に強く興味を抱きはじめたことを察知すると一転して逆上し、「卒業までに(優子が生きているうちに)前田を潰す」という大義を掲げて(本心は前田に対する嫉妬心からであったが)、少年院帰りの狂犬・ゲキカラの招聘、タブーとされていたトリゴヤの覚醒など、ヤンキー同士の喧嘩のレベルを超越した過激な手段を用いるようになった。四天王すべてが敗れた後に前田と対戦。当然ながらケンカの実力は突出しており、一旦は前田をダウンに追い込んだ。しかし、みなみや仲間たちとの絆を心の支えとして前田は再び起ち上がり、互いに死力を尽くした真っ向勝負の果てにクロスカウンターで敗北した。崩れ落ちる時「優子さん…」といいながら倒れ前田と戦う前に優子さんに「テッペンはラッパッパだ」、「ぶっ潰してこい」と言われたが「前田討伐」を果たせなかった自責の念と悔しさ、優子さんへの思い、ラッパッパ、胸に迫る万感の思いを堪え切れずに泣き叫んだ。戦い終えて前田が「引き分けみたいなものだった…サドさんのマジは…ハンパねぇ」と言っていた。 ラッパッパ四天王(3年生) シブヤ - 板野友美 薄ピンク+ベージュのツートーンのスカジャンを着用。刺繍の図柄は「クール金魚」(金魚+花柄)。 コワモテの見た目が派手なギャル系ヤンキー。ラッパッパ四天王の筆頭、もしくは「噛ませ犬」的な存在。ムエタイもどきの戦闘スタイルを得意とし、戦闘時にはネイルチップ(付け爪)を外してピンクのフィンガーレスグローブを装着する。廃業したクラブをアジトにして、2年生のダンスをはじめとする数人の私兵を率い実力、人望もあるが短気なため前田をはやく潰したいと焦っていた。中学時代、だるまがパシリとして所属していたギャルサーのヘッドを務めていた。短絡的で煽られやすく、舎弟の山椒姉妹を退けた前田に対して激しく敵愾心を燃やしていて「前田いつまでも黙ってみているとおもうなよ」と前田に言い放つが、サドから自重するように抑えられてしまいさらに苛立ち、人やイスを蹴ったり八つ当たりしていた。しかし、ラッパッパと前田の共倒れを企むネズミの提案を受け独断で行動を開始する。 四天王一番手として前田に挑戦。だるまのヤンキーソウルを嘲笑ったことにマジギレした前田のヘッドバット(不発に終わっただるまの必殺技)をカウンターで食らって、一撃で瞬殺された。納得できない負け方だった。 ブラック - 柏木由紀 黒+白のツートーンのスカジャンを着用。刺繍の図柄は「白竜」(黒地に白の描線で描かれた竜)。 目にもとまらぬ瞬間移動なみの俊敏な運動能力と優れた動体視力を有する。夜戦を常套とし、夜陰に乗じて一瞬のうちに相手の背後に回り込む奇襲攻撃を定番の喧嘩殺法とする(ただし、闇討ちが絶対条件というわけではなく、照明がある状態でも意に介している様子はない)。倒すと決めた相手に「死(詩)の宣告」と称して一篇の詩を送りつけ、戦闘中も詩を詠みながら相手を追いつめる(自身が敗北した際にも、意識を失う前に「時が来たのか、終わりの時が」と聖書の一節を詠んだ)。サドの高圧的な態度に反発して熱くなっていたシブヤとは対照的に、感情の起伏を面(おもて)に出さず、常に冷静でサドの命令には忠実に従うクールなファイター。 四天王二番手として、前田四天王(だるま・歌舞伎シスターズ・学ラン)と対戦。だるまとのタイマンはもとより、前田四天王を同時に相手にしても攻撃を当てさせず一方的に蹂躙するという圧倒的な強さを見せつけたが、小歌舞伎の手刀にロザリオを引き千切られ、それに気をとられた一瞬のスキに大歌舞伎と学ランのツープラトン(掌底突き+正拳パンチ)を食らって吹っ飛んだところに、だるまの頭突きがまぐれでジャストミートして失神した。なお、前田との初対面時には易々と前田のバックをとり、間髪を容れず放たれた前田の右フックを余裕でかわしている。 ゲキカラ - 松井玲奈 ダークグリーン+黒のツートーンのスカジャンを着用。刺繍の図柄は「花竜」(天翔ける竜+富士山+花柄)。 地元のチンピラを半殺しにした少年院帰り。ケンカの勝ち負けには拘らず。その破壊衝動は制御不能で、際限なく相手を傷つけてしまう。人並はずれてタフで異常に打たれ強い上に痛みに異常に強く(シリーズ通して痛みに苦しむシーンが無いため)、自身が血まみれになるほどのダメージを蒙っていても執拗に攻撃の手を緩めない。ケンカの最中でも「ハハハハハッ」っと笑いながら向かっていく。 性格は、残忍かつ凶暴。暴力と流血、破壊行為に快楽を覚える嗜虐的な異常人格者。根本的に「ヤンキー同士の仁義」「タイマンの美学」などの伝統的な美意識をわきまえておらず、周囲の器物を手当たり次第に凶器として使用し、鼻エンピツ・噛みつきといったエゲツない手段も用いる。狂気に満ちた過激な戦闘スタイルゆえに「四天王最凶」の存在として、特に悪名が高い。また、自分の爪を噛む癖があるが、「爪噛み」は主にストレスや不安が原因であり、エキセントリックな気質・行為行動のすべてが幼少期の母親による虐待のトラウマに起因していることが『舞台「マジすか学園」~京都・血風修学旅行~』に於いて明らかにされた。 四天王三番手として、前田と直接対決するのではなく、周囲の仲間たちを傷つけてジワジワと前田を苦しめ、「ねぇ?怒ってる?」、「マジで怒ってる」と笑い前田を怒らせて戦うという戦術を採った。難敵であり前田を椅子で殴って昏倒させ、駆けつけた学ラン・歌舞伎シスターズも難なく一蹴した。しかし、学ランたちに応戦している間に意識をとり戻した前田の反撃に遭い、マウント・ポジションを奪われてタコ殴りにされる。グロッキー状態になりながらもゾンビのごとく立ち上がり、ハサミ(学ランのヘッドバンド、歌舞伎シスターズの扇子、チョウコクの歌留多を切り裂いた刃先の長い鋏)を背後から振り下ろすが、かわされてとどめの回し蹴りを食らう。しかし、執念深く立ち上がり、血ヘドと共に折れた歯を吐き出し、薄笑いを浮かべながら「前田、お前は疫病神だ…いや、死神か? みんな、前田には近寄らない方がいいよ〜」と捨てゼリフを残して立ち去っていった。 トリゴヤ - 小嶋陽菜 赤+シルバーのツートーンのスカジャンを着用。刺繍の図柄は「波鷹」(波間の岩礁に舞い降りる鷹)。 普段のニュートラルな状態での喧嘩の実力は超絶弱く、「四天王の器ではない」と自他ともに認めている。鶏小屋に籠る(閉じ込められる)ことでトランス状態に陥り、異常なスピリチュアル能力が覚醒する特異体質。この覚醒によって、人格・口跡・風貌(髪型・メイク・服装・装身具)が別人のごとく一変し、トサカのように赤い髪で目の下に赤いラインが入っている。サイコメトリー能力(読心術)やマインドコントロール能力(相手の肉体・着衣・所持品に接触することによって深層心理を瞬時に読み取り、潜在するトラウマをピン・ポイントで刺激するようなワードを「見えた!」と言ってから耳元で囁いてパニック状態に陥らせる)が発現する。幻聴が聞こえたり、幻覚が見えたりと心理的にダメージを与える。前田は相当苦しんだ。多用されると精神崩壊の恐れもあるこの能力は優子から忌み嫌われていて、覚醒させた後に事後報告したサドは怒鳴りつけられた。しかし、サドは「壊れてしまえばいいんです」と開き直り前田の精神を壊すつもりだった。 最後の四天王として、フィジカルでは敵わない前田のメンタルな弱点を攻めた。みなみの死にまつわる忌わしい記憶を甦らせて前田を精神的に破綻させることに成功するが、前田が抱えていた心の闇の深さはトリゴヤの精神感応の処理能力を遥かに凌駕していた。想定外のキャパ・オーバーの衝撃でトリゴヤの覚醒は解けてしまい、自我を喪失して闘争本能を全開にした前田に完膚なきまでに打ちのめされた。 ラッパッパ四天王の中では唯一、サドとタメグチで会話する。 1年生 アニメ - 仲谷明香 ジャンボ - 田名部生来 ライス - 米沢瑠美 昭和 - 片山陽加
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