こ‐うた【小歌】
小唄/小歌(こうた)
①「小歌」は中世に発達した歌謡であるが、歌詞の内容などはまだ上流階級性を残すものだった。形式も7775のいわゆる近世小唄形式にはかたまらず、自由律を残している。資料としては16世紀初頭の「閑吟集」が代表的なもの。
②近世初頭に、7775の近世小唄形式が確立。江戸時代を通じて全国的に普及して「小唄」と呼ばれるようになった。江戸時代後期の都々逸(どどいつ)も、同じ流れをくむ。代表的江戸民衆文化の一つであり、盆踊り歌としても大いに発達した。
よく引かれるのは次の例。
恋に焦がれて 鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が 身を焦がす こいにこがれて なくせみよりも なかぬほたるが みをこがす 7 7 7 5 |
江戸時代の小唄の資料としては、「隆達小唄集」「松の葉」などの歌集のほか、全国の盆踊り小唄を集めた「山家鳥虫歌」(さんかちょうちゅうか。別名諸国盆踊歌集:岩波文庫所収)などが有名。
プロコフィエフ:小歌
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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プロコフィエフ:小歌 | Little Song | 作曲年: 1902-06年 |
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