新生鷹の団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 17:41 UTC 版)
「ベルセルク (漫画)」の記事における「新生鷹の団」の解説
転生したグリフィスの手で再結成された騎士団。伝説的な勇者達が多く集う「神話の領域にあるような兵団」である。軍人だけでなく一般人も随伴しており、構成員にはクシャーンからの恭順者などミッドランド人以外の人種もいる。さらに世界中のほぼ全ての使徒が「戦魔兵」として集結しており、幹部も使徒で構成されている。現ミッドランド王国正規軍。
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新生鷹の団
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「ベルセルクの登場人物」の記事における「新生鷹の団」の解説
グリフィス 声 - 森川智之(少年時代 - 高山みなみ) / 櫻井孝宏(少年時代 - 竹内絢子) 鷹の団および新生鷹の団の団長。超越者ゴッドハンドの1人。ガッツの復讐の旅の宿敵。「鷹の団」においてはその高い理想に付き従う者ばかりの中、ガッツとは入団の件を含めて対等に近い間柄・唯一無二の親友と言える存在だった。 平民出ながら眉目秀麗にして貴公子然としたふるまいを見せる。「白い鷹」の異名を持ち、鷹を模した兜をつけ、純白の外套を羽織り、柄に宝石を埋め込んだ業物のサーベルを愛用する。容姿、知略、剣技、指揮、人望、統率力等のあらゆる面において並ぶ者がないとさえ謳われる天才。時折、子供のような無邪気な言動をする反面、鋭い洞察力と人心を掌握、操作する才能に長けるが支配欲が強く、一度手中にしたものを失いかけると、表情にこそ出ないが激しい執着を見せる。ガッツ曰く「プライドの塊」。 幼い頃から自分が世に生を受けた意味と意義を問い続けており、やがて「自分の国を持つ」という壮大な夢を持つに至って傭兵団「鷹の団」を結成。傭兵時代のガッツと出会い、剣で下して配下に加える。常勝無敗の戦功と、権謀術数を駆使することで出世を重ね、百年戦争終結時にはその戦功をもって伯爵位および「白鳳将軍」の地位を与えられる予定だった。しかし、彼の中で無二の存在となっていたガッツを失ったことで自暴自棄に陥り、その憤懣をぶつけるように王女と密通、事態を目撃した侍女の報告から事が露見し、激怒した国王により反逆者(大逆罪の2を参照)として「再生の塔」の虜囚となり拷問の日々を送る。1年後に鷹の団残党の働きで牢獄から救助されたときには、手足の腱を切られて剣を持つこともできず、舌を抜かれて言葉を発せなくなるなど再起不能となっていた。 自分の現状を知ったグリフィスが、現実に耐え切れず自害を試みたとき、一度紛失した真紅のベヘリット、“覇王の卵”が現れる。自己の中のガッツの存在を問う中において「蝕」が発現。グリフィスは「降魔の儀」において、夢の実現の代償として鷹の団メンバー達、何よりも無二の親友であるガッツを生贄として捧げることをゴッドハンドと約し、第5のゴッドハンド「フェムト」に転生した。 数年後、「蝕」を現世で模倣した「模蝕」によって、フェムトはガッツとキャスカの子を依り代に「降魔の儀」を完成し受肉。グリフィスとしての姿を取り戻し、「触れ得ざる者」「絶対者」として現世に降り立ち、強力無比な使徒らを配下に加え、再び己の国を手に入れるために動き出す。その後は人間の兵と使徒で構成された「新生鷹の団」を率い、ミッドランド正規軍総司令官に就任。ミッドランド王女と婚約し、クシャーンにより占拠された首都ウィンダム奪還の一戦を迎える。ガニシュカと髑髏の騎士を利用し、幽界の扉を開き現世を「幻造世界」へと変える。 ゴドーの鍛冶屋の近くにある剣の墓場でガッツとキャスカ、リッケルトに再会、彼らに決別とも誘いとも取れる言葉を投げかけた(特にガッツに対しては「お前は知っていたはずだ。オレがそうする男だと。お前だけは」と、より意味深な言葉を残している)。 ゾッド 声 - 内海賢二 / 三宅健太 新生鷹の団幹部の1人。使徒の中でもズバ抜けた戦闘狂で、強者との戦いに最上の喜びを見出す。300年に渡り闘争と殺戮の日々を続け、死んだと噂される度に他の戦場に姿を現すことから、「不死の(ノスフェラトゥ)ゾッド」と異名が付き、傭兵の間では軍神とされている。人間形態は極めて頑健な体格をした巨漢で、身幅が広く刃身の厚い太刀や戦斧を好んで使用する。使徒形態は牡牛の後肢と角、獅子の頭部と前肢、蝙蝠型の翼での飛行能力も備え、全身獣毛に覆われた大きく長い尾を持つ黒い獣という姿である。使徒の中でも屈指のパワーとタフさを誇り、腕を切り落とされても短時間で接合出来、1人で傭兵300人を殲滅する戦闘能力を持つ。髑髏の騎士とは互いに宿敵(とも)と認め合う。同種、同胞であろうとも行為や目的から逸脱、私利私欲に走る者には容赦無い制裁を加える。 ある城攻めにおいて鷹の団と交戦、ガッツとグリフィスにより深手を負いながらも圧倒するが、グリフィスが所持していた「覇王の卵」を発見したことで得心し、ガッツに死の予言を残し飛び去る。その後、逆賊として黒犬騎士団に追走されていた鷹の団の混戦に乱入、「降魔の儀」には参加せず外で待機(ゾッド曰く「あんな乱痴気騒ぎに興味はない」)。元は2本で1対の角を持っていたが、戦場跡で殺戮の追憶の中「光の鷹」に左の角を切り落とされて消失、以来、右の角が肥大化して一本角になる。ゴッドハンドの忠実な使徒であり、グリフィスの受肉に逸早く駆けつけ、「鷹」の敵対者を殲滅すべく活動している。 強者を求めて各地を放浪していたが、自分と同じ使徒を相手に戦っても満足を得られないらしい。髑髏の騎士やガッツを相手に嬉々として戦い、特に髑髏の騎士は終生のライバルとして認めている。彼自身が使徒であることから、己が超えられなかった絶望の中から這い上がり、なおかつかつて自分が予言した「死の宣告」を覆し、人の身のまま使徒を狩るガッツに対して心の奥底では憧れていることを指摘されている。 ロクス 声 - 中村章吾(アニメ第2作) 「月光の騎士」の異名を持つ戦魔槍騎兵隊隊長。新兵訓練役。新生鷹の団幹部の1人。決まった主を持たず遊歴し、戦場で数々の武勲と御前試合・決闘での無敗ぶりからその異名が付き英雄譚にもなっている生きた伝説の武人だったが、使徒に転生しており、「神託に導かれた」との理由でグリフィスに付き従う。使徒に転生した経緯については今のところ不明。 複数の敵兵の頭部を一度に串刺しに出来るほど長大なランスと三日月の意匠の兜飾りを持つ甲冑を装備し、使徒形態はこれらが融合して金属光沢を放つ人馬一体の姿となる。戦魔槍騎兵隊指揮下に蝕の際にガッツの腕に喰らい付き動きを止めた使徒、ボルコフがいる。 使徒である自分に「人の世界」での居場所を与えてくれたグリフィスに心酔し、篤い忠誠心を抱く。それゆえにグリフィスを侮辱したり、危害を加えた者を絶対に許さず、グリフィスを侮辱したガニシュカを「上せるな。下種」と罵倒し、グリフィスとの決別のために彼の頬を張ったリッケルトに激しい怒りを燃やす。 グルンベルド 声 - 玄田哲章 / 梁田清之 「炎の巨竜」の異名を持つ新生鷹の団幹部で、特段に大柄な戦魔兵達で構成された巨人兵部隊を率いる。小説「炎竜の騎士」にて、「グルンベルド・アールクヴィスト」という本名と使徒転生の経緯が明かされた。北方民族特有の真紅の頭髪を有し、かつてチューダー帝国の進攻から僅か3,000の兵で10年間北の小国を守りぬき、ゆうに2mを超える人並み外れた巨躯と苛烈な戦い方が異名の由縁となった。戦死したと伝えられていたが使徒に転生していた。 ガッツやゾッドを遥かに上回る極めて巨大な体躯を誇る使徒。人間形態ですでに並の使徒をしのぐ膂力を誇り、巨大な戦鎚と刃や大砲が仕込まれた楯を振るい、竜をそのまま模したような兜と甲冑を身に纏う(使徒に転生する前から戦鎚を得意としている)。使徒形態は鋼玉の結晶を鎧のようにまとう巨大な火竜で、口から灼熱の炎を放つ。武人としての誇りが高くゾッドに対しては謙譲語で接する。生真面目で朴念仁であり、冗談を好まない。 使徒となった自分に手傷を負わせたガッツの事は強敵として評価している。 小説「炎竜の騎士」では、使徒転生前の半生について詳細が語られる。それによると、独自の宗教観が色濃く残る北方の火山島・グラント大公国の没落貴族アールクヴィスト家の子で、両親をチューダーとの戦いで失い、自らも虜囚となり虐待と転向を迫られる4年間を10歳代で過ごす。大公軍に救出されて以降は戦友の女騎士シグル、親友で参謀役であった大公の末子エドヴァルドと共にチューダーと最前線で戦い続けたが、その卓越した武勇と名声はエドヴァルドの嫉妬を生んでいく。チューダーの本格的侵攻を前に、国を売る事を決めた大公はグルンベルドを裏切るようエドヴァルドを差し向け、グルンベルドは全てを失う。死の間際に虜囚時代に入手していたベヘリットが発動、エドヴァルド、シグル、そして旧友の巫女ベネディクテを生贄として使徒に転生し、大公を殺した。 アーヴァイン 新生鷹の団幹部の1人。卓越した弓の名手で一つ眼のついた奇怪な大弓を引き絞り、同時に幾本もの矢を射て複数の敵を仕留めることができ、かつその矢に射られた箇所が大きく切断される。目に瞳孔が無く鍔が長い帽子を目深に被っている。元は狩人で単独行動を好み、弦楽器を嗜む。戦場では弓に長けた戦魔兵達を率いることもある。使徒形態は一つ目の狼のような獣の臀部から人が生えているような異相で、獣の頭部の触角が弓、尾の毛が矢となり、敵に刺さった後無数に枝分かれし、内側から破壊する。ソーニャとは親しい。 ラクシャス 声 - 野川雅史(アニメ第2作) 新生鷹の団の1人。「夜魔」とも。バーキラカ一族から追放された過去を持ち、3つ眼が描かれた奇妙な仮面をかぶり黒いマントで全身を覆っている正体不明の人物。気配を消し、ターパサの猛攻を軽くかわす体術を持つ。「グリフィスの首を己の物にする」という歪んだ欲望のもとグリフィスを護衛する。戦場においては敵の撹乱、残敵や斥候の掃討を主任務としている。ヴリタニスに侵攻してきたクシャーン戦象部隊の巨象に吹き矢を放ち、統制を失わせた。 リッケルトがグリフィスとの決別で彼の頬を張ったことに怒り、背後を取って暗殺しようとしたが、寸前でシラットとターパサに阻止される。 ソーニャ 声 - 南條愛乃(アニメ第2作) 新生鷹の団幹部の1人。「鷹の巫女」としてグリフィスを補佐する少女。クシャーンに占領されたミッドランド都市のシェトで奴隷として連行されていた市民たちの中にいた。たびたび奇妙な振る舞いを見せるため、周囲からは両親を焼殺されたために気がふれたと思われていた。 千里眼や念話、預言等の能力を持つ。その能力と立場上グリフィスに親しく、本人自身も彼に懐き、年相応の少女らしく恋慕の情を抱いている。そのため、シャルロットは面白くない存在であり、しばしば嫉妬しては拗ねてしまう。 グリフィスを「鷹」、自身を「トンビ(鳶)」に例える。普通(主に法王庁教圏)の人間を「アヒル(ちょっとランクアップして「鴨」)」、クシャーンなどの異教徒を「カラス」と呼び、シールケのことは「フクロウ」と例えた。 可憐な容貌と華奢な身体ながら、狂暴な戦魔兵に対しても恐怖心を抱かず対等以上に付き合い、人の死をも平然と扱う。俗世の社会通念や倫理に無頓着で、善悪の規範などに縛られておらず、しばしば非常識とも取れる屈託の無い言動をする。ヴリタニスでシールケと出会い意気投合、仲間に誘おうとするも断られる。ガニシュカとの決戦では人と使徒を協力させた。 ミュール 声 - 斎賀みつき(アニメ第2作) 本名は「ミュール・ウォーフレイム」。ミッドランド南方にあるルミアスの若き領主。父のバラガーと兄達はクシャーンとの戦で討ち死にしており、繰り上がりで領主となった身である。剣術に優れた正義漢で、領民を助けるためにクシャーン軍と応戦しようと飛び出した所、その場に現れた新生鷹の団により助けられ、後にグリフィスの配下となる。ソーニャのお目付け役でもあるが奔放な彼女に振り回されている。ヴリタニスで出会ったイシドロとは生まれ育った環境と性格の違いから相性が悪く、非常に不仲。 ジャリフ 新生鷹の団に多数存在するクシャーンからの恭順者の1人。機転が利くために工作部隊に所属し、ラバンらのウィンダム脱出をサポートした。
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