ミッドランド王国
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「ベルセルク (漫画)」の記事における「ミッドランド王国」の解説
本作の舞台となっている王国。法王庁教圏国。首都は城塞都市ウィンダム。西方にシェト、南方にルミアスを領地に持つ。紋章は、太陽、星、稲妻、三日月の中央に王冠が乗った塔。国名は「中央の地」を意味している。東にチューダー帝国が接し、さらに東の山脈の彼方にはクシャーン帝国がある。内陸国もしくはその傾向が強く、本編において海洋や船、港の存在がミッドランド国内で描かれた事はない。
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ミッドランド王国
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「ベルセルクの登場人物」の記事における「ミッドランド王国」の解説
国王 声 - 大木民夫 / 勝部演之 ミッドランドを統べる国王。家臣と領民を第一とする「尊厳王」と呼ばれる名君で、平民出身のグリフィスら鷹の団を重用していた。常々国王であるという重責を感じており、名君ではあるが「良い個人」にはなりきれてはいなかった。王女であり実の娘であるシャルロットを愛でているが、グリフィスが娘と姦淫に及んだことを侍女の密告で知らされたため、彼に激しい憎悪を持ち、尋常ではない拷問を命じる。後、精神が不安定なままにシャルロットの部屋を訪れ、欲望に突き動かされて実娘を陵辱しかける。しかし激しい拒絶を被った上に一目会うことすらも徹底して拒まれ、何ら生き甲斐の無い最中、心の拠り所を失う。 鷹の団によるグリフィス救出後、当団殲滅に異常な執着を見せ、狂人のような雰囲気を漂わせていた。その為、せっかくの対外戦争終結という好機を迎えながらも国政を戦後復興へと切り替えることなく、数年に渡り国軍の7割を使って鷹の団を探索するなど、国家の安寧を無視した命令を下し続け、これがミッドランド王国の決定的衰退に繋がる一端となった。疫病が蔓延する中で自身も病に臥し、朦朧とした意識の中で、玉座の前で「光の鷹」にシャルロットを連れ去られる幻影を見、グリフィスへの憎悪と狂気にとらわれることではじめて「玉座」という牢獄から「一人の人間として」開放されることができたと悟りながら崩御。 シャルロット 声 - 白鳥由里 / 豊崎愛生 本名は「シャルロット・ベアトリックス・マリー・ルホディ・ウインダム」。ミッドランド王女にして第1王位継承者。文字通りの内気な箱入り娘で、武張った軍人が苦手で王族としての自覚に少々欠けている。国王にとって愛娘であったが彼女自身は父を疎ましく思い、平民出のグリフィスに惹かれて彼を思い慕うようになるが、密通を父に咎められて城に半ば幽閉される。後、一時の屈辱と劣情から手を掛けられた為、実父である国王と会うことすら拒絶するようになる。 繊細でたおやかな姫君ながら、グリフィスへの思いは深く、ガッツらによるグリフィス救出に自ら協力し、彼らが逃げ延びるために人質となることも辞さなかった。 国王崩御直後の混乱で生死不明となるが、クシャーン大帝ガニシュカによって「再生の塔」に軟禁されていた。ガニシュカに婚姻を強要されるが、新生鷹の団の手により脱出、そのまま身柄を保護され、現在はファルコニアの主となったグリフィスと婚姻を誓い合う身となる。 アンナ 声 - 竹内絢子 シャルロットの侍女で女官。常に王女の身を案じ、傍に付き従っていて、塞込んでいたシャルロットが入室を許した唯一の人間。成り行きでシャルロットと共にグリフィス救出作戦にも加担することになった。シャルロットと共に新生鷹の団に身を寄せており、戦の間の慰めにと、シャルロットに自分の故郷の味である焼き菓子の作り方を教えた。 王妃 声 - 沢田敏子 前王妃が亡くなった後に嫁いできた国王の後妻。シャルロットの継母にあたるが、性格は孤高を通り越して冷酷過ぎるほどで民や傭兵に対して「下賤の者」と彼らの眼前で平然と罵る貴族主義者。国王から愛を向けられず、空閨を慰めるためにユリウスと密通した。フォスからグリフィスがユリウス暗殺の犯人と知らされ、その怒りからグリフィス暗殺計画の首謀者となる。しかし事前に計画を見破っていたグリフィスによって計画を逆手に取られた揚句、暗殺を企てた重臣共々屋敷ごと焼殺される。 劇場版でも登場はしているが、台詞もなく目立った活動はない。 前王妃 国王の前妻であり、国王が唯一愛した人物であるとされる。シャルロットの実母であり、肖像画に描かれた姿はシャルロットに酷似。グリフィスがシャルロットに会った頃には故人であった。遺品に天然磁石の御守り。 ユリウス 声 - 水野龍司 / 小山力也 国王の弟で第2王位継承者。ミッドランドの二大騎士団の1つである白龍騎士団団長で「白竜将軍」の異名を持つ。王妃の愛人。軟弱な息子のアドニスを立派な跡継ぎにするために厳しく接する。典型的な貴族主義者で、グリフィスのことを「平民出の成り上がり者」と激しく嫌い、国王や周囲のグリフィスへの評価が高くなると嫉妬が高じて、なおさらグリフィスへの憎悪を募らせ、近々自分と同じ地位になるであろう事態を危惧。フォスに唆されてグリフィス暗殺計画を首謀したが失敗し、報復としてガッツに暗殺される。 原作とTVアニメ版では、ガッツはユリウス暗殺時にいつものだんびらを使用していたが、劇場版では「剣で身元が特定される」という理由から普通の剣に変更されている。 アドニス 声 - 不明 / 水間まき ユリウスの息子で国王の甥。第3王位継承者。気弱で華奢な美少年。母を亡くし、父のユリウスからまっすぐな愛情を受けずに育った彼に、ガッツは幼き日の自分と養父のガンビーノの関係を重ねていた。将来は白龍騎士団団長となるはずであり、シャルロットとの婚姻により王位を継承する可能性もあった。不運にも暗殺の現場に偶然居合わせ、反射的に反応したガッツに口封じで殺害され、その幸薄く短い生涯を終える。咄嗟だったとはいえ、年端もいかぬアドニスを斬ってしまった事はガッツにとって大きな衝撃であり、この直後に聞いたグリフィスの言葉も相まって、自身の在り方を問い直す切っ掛けとなった。 ハッサン 声 - 松岡文雄 / 有川博 ユリウスの執事。アドニスの養育を担っている。ユリウスが息子であるアドニスに厳しい特訓を課す事に難色を示し憂いていた。アドニスが死亡したときは涙を流しながらその生涯に同情し、逃げた刺客(ガッツ)を討つよう兵達に命じた。 フォス 声 - 辻村真人 / 西村知道 ミッドランド内務大臣。心理的な駆け引きに長じた人物で宮中で様々な権謀術数を駆使し、宮廷闘争を影で操ってきた狡猾な人物。グリフィスが武功を認められて貴族として列せられた時、旧守派に根回しつつユリウスや王妃らを唆し、グリフィス暗殺計画を練る方向に誘導していた。しかしそれをグリフィスに看破された上に娘のエリーゼを人質に取られたため、粛清に荷担させられる。以来グリフィスに対しては畏怖を感じ、一切の権勢欲を捨てて宮廷闘争から身を退く。 国王が崩御しクシャーンが侵攻してきた後は、ミッドランドの残党を率いて抵抗組織を編成。国王が崩御する前からグリフィスの帰還を信じ、再会した時には崇拝と言っていい程にグリフィスに傾倒するようになっている。 TVアニメ版では原作通りの役回りで登場するが、劇場版では登場せず。 ラバン 声 - 大川透 / 大塚芳忠 ミッドランド王国アークロー騎士団団長。不利な戦に於いても冷静に戦力分析が出来、堅実で思慮深い人物。オールバックの髪とラウンド髭が特徴。グリフィス捕縛の命を受けて行方を追っていたが、疫病や災害で荒廃した領土と領民を目の当たりにし、王の変貌と任務の目的に疑念を抱き、国の行く末を憂慮する。 クシャーン占領下の王都ウィンダムへ潜入、フォスから実情を知り、クシャーンに連行され捕囚となったウィンダム市民を救出すべく脱出作戦を行う。全てを見通すかの「鷹」の啓示に少々の困惑と畏怖を抱いている。 オーウェン 声 - 坂東尚樹 ミッドランド王国トゥーメル騎士団団長。国への忠義に厚い人物。ラバン同様、国の将来を憂えている。 ヴリタニスの舞踏会でミッドランド諸侯同士の諍いを仲裁。国の危機に際しても保身に走る諸侯を見て団結を呼びかけるも、王家なくして国の存続は不可能と断られる。ヴリタニスに現れた新生鷹の団に合流。ラバン同様グリフィスを高く評価しているが、盲目的とも取れる周囲の熱狂に違和感を禁じえないでいる。 ワイアルド 声 - 千葉繁(『GREE』) / 河本邦弘(『ベルセルク無双』) ミッドランド王国でも「ミッドランドの恥部」と呼ばれ忌避される囚人部隊「黒犬騎士団」の団長。原始人の様な風貌をしており、全身は真っ黒な剛毛に覆われている。騎士団結成の際、団長の座を巡って同じく囚人であったバーボと争ったが、瞬時にバーボを吹き飛ばして尖塔に串刺しにし、その絶大な腕力と残忍さをもって囚人部隊を恐怖で支配して団長となった。 ミッドランドから逆賊として追放された鷹の団を追う際、鷹の団が立ち寄った村を訪れて村人たちを虐殺し、村娘を陵辱の末に串刺しにするなど、残虐極まりないことを平然と行なっていた。 「エンジョイ&エキサイティング」「死を恐れていたら人生楽しめない」を理念とし、それを部下にも強いているが、その自信はあくまでも使徒ゆえに持つ人間を超越した力からくるものである。人間形態はゾッドに匹敵する体格をしており、使徒形態は肩部と胸部に合計3つの眼と1つの口を持った大猿型の怪物に変身する。 村人たちを虐殺した後、鷹の団に追いつき交戦、部下を壊滅させられるも使徒としての姿を顕す。そのまま鷹の団を圧倒するも、頭頂部の本体の再生能力が低い事に気づいたガッツがフェイントを用いた奇襲という必死の反撃を敢行し、急所の首を破壊される。瀕死の状態に陥り、生への執着と死への恐怖から、グリフィスを人質にとり、彼のベヘリットでゴッド・ハンドを呼び出そうとするが、乱入してきたゾッドにより体を真っ二つに折られて死亡した。使徒としての魔力が抜け落ちた後に残されたその正体はやせ細った小柄な老人の死体で、ガッツたちを驚愕させた。 なおTVアニメ第1作では黒犬騎士団自体が普通の追手の騎士に差し替わったため登場せず、劇場版でも登場がカット。映像作品としては2016年のゲーム『ベルセルク無双』が初登場となった。 拷問官 声 - 青山穣 / 茶風林 / 田中完(『ベルセルク無双』) ミッドランドの牢獄の獄長。小柄で、醜悪な風貌と性根の持ち主。国王から引き渡されたグリフィスに、1年間にわたってありとあらゆる拷問を加え、再起不能にする。その後ガッツたちがグリフィスの救出のために牢獄を訪れた際に彼らを独房に閉じ込めることに成功するが、軽率な挑発がガッツの怒りを買い独房の扉ごと身体を貫かれ、舌を切り落とされた挙句、「再生の塔」の縦穴へ落とされて死亡する。TVアニメ版では口調、容姿共に原作とは異なる姿になっている。
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