ミッドレンジコンピュータ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/20 13:23 UTC 版)
![]() |
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2021年10月)
|
ミッドレンジコンピュータは、企業の基幹業務などに利用される、中型(中規模、中クラス)のコンピュータである。
概要
厳密な定義は無い。2016年現在ではおおざっぱに、メインフレームなどを指す「大型」と、PCサーバやパーソナルコンピュータなど、あるいはより小さい「小型」の間にあるシステムのコンピュータを指している。いわゆる「オフィスコンピュータ」等である。
なお歴史的理由から、Unix系以外、あるいはサーバと呼ばれる以外の、メインフレームからの影響が大きい、ないしは独自のシステムを持つものを特に指す、といった用法の場合がある。
主なミッドレンジコンピュータ
(英語版記事を元にしているため、海外企業のみ)
- DEC(PDPシリーズ)
- データゼネラル
- HP(HP 3000シリーズ)
- IBM(System/3、System/34、System/32、System/36、System/38、AS/400、更にブランド名称変更されたiSeries、System i、Power Systemsのiエディション)
- Sun(SPARC Enterpriseシリーズ)
歴史
ミッドレンジコンピュータの領域は1960年代に生まれ、その中ではミニコンピュータが広く知られている。PDPシリーズの最初のモデルはPDP-1である。しかし、IBM 1401など他にもいくつかの「メインフレームの主流よりは下の、普及レンジ」のコンピュータといったものは存在している。また日本では、いわゆる「オフィスコンピュータ」は日本独自に発展した製品分野とされることもあり、情報処理学会のバーチャル「コンピュータ博物館」ではオフィスコンピュータの歴史として、やはり1960年代前半から機種を挙げている[1]。
歴史的にはミッドレンジコンピュータは、メインの大型コンピュータよりも中小規模のビジネス用や、大企業の支店用や部門用に販売された。
クライアントサーバモデルにより、「クライアント」コンピュータに「サーバ」としてサービスを提供(サーブする)するようになると、サーバとも呼ばれるようになった(あるいは、そのような製品群が分化した)。
備考
- 電子情報技術産業協会(JEITA)の統計では、当初は「ミッドレンジ」に「サーバ」も含めていたが、2005年度から「ミッドレンジ」の表現が消え、「サーバ」または「独自OSサーバ」となった[2]。
脚注
出典
- ^ “オフィスコンピュータ”. コンピュータ博物館. 2025年3月23日閲覧。
- ^ コンピュータおよび関連装置等出荷統計 - JEITA
関連項目
ミッドレンジコンピュータ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 16:42 UTC 版)
「オペレーティングシステムの一覧」の記事における「ミッドレンジコンピュータ」の解説
IBMのミッドレンジコンピュータ用オペレーティングシステム。 Series/1EDX (Event Driven Executive) RPS (Realtime Programming System) IBM 8100DPCX (Distributed Processing Control eXecutive) DPPX (Distributed Processing Programming Executive) System/34、System/36SSP (System Support Program) System/38CPF (Control Program Facility) System/88VOS(Virtual Operationg System、ストラタス開発、ストラタスからのOEMであるIBM System/88で使用) AS/400, iSeries, System i, Power Systems i EditionOS/400(System/38のCPF後継、System/36のSSP互換環境を含む) i5/OS(OS/400の発展版) IBM i(i5/OSの発展版) UNIX (IBM POWER)AIX(Advanced Interactive eXecutive、IBM RT-PCで登場) AOS(Academic Operating System、IBM RT-PC用)
※この「ミッドレンジコンピュータ」の解説は、「オペレーティングシステムの一覧」の解説の一部です。
「ミッドレンジコンピュータ」を含む「オペレーティングシステムの一覧」の記事については、「オペレーティングシステムの一覧」の概要を参照ください。
- ミッドレンジコンピュータのページへのリンク