新田の分類とは? わかりやすく解説

新田の分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/01 04:51 UTC 版)

新田」の記事における「新田の分類」の解説

小規模な新田農民自力行ったが、中には沼などを丸ごと開発して巨大な農地変え新設するような大規模な新田開発多かったこうした大規模新田開発は、開発申し出た者に対し勘定奉行などが許可行い工事が行われた。新田開発の後は数年年貢免除される鍬下年期」などの特権もあった。 その開発主導した者によって新田開発はさまざまに分類される官営新田 代官見立新田だいかんみたてしんでん幕府天領代官新田開発適当な土地見立て既存農地河川悪影響がないか調査した上で許可される代官新田から上がる年貢10分の1手にすることができた。 藩営新田はんえいしんでん) 藩が主導で行うもの。農民たちに農地開発必要な資材提供して新田開発させ、彼らに鍬下年期保障した民営新田 土豪開発新田(どごうかいはつしんでん中世以降土豪たちが、兵農分離により武士としての立場放棄させられ多摩ほか各地大富となっていた。こうした土豪資金出し周辺住民労役を出させて開発した新田村請新田むらうけしんでん農民たちが話し合い全体資金労力出し合い開発する新田町人請負新田ちょうにんうけおいしんでん資金力のある大都市などの商人開発し小作農雇って耕させる新田官営新田東北北陸九州などの藩に多く、また利根川水系開発など幕府・藩の計画による河川大規模改修浅瀬干拓付随したものが多かった一方商人による町人請負新田民営新田開発主流成した。彼らは新田開発ブーム便乗しており、その計画はしばし無謀で、水資源荒らし既存軋轢起こし水害破壊されるなど失敗に終わるものもあった。また開発成功後小作農から年貢を取る不在地主となったとはいえこれは新田開発加速させるため江戸幕府享保の改革などで奨励した側面もあった。享保の改革とともに新田主流官営代官見立新田から民営町人請負新田へと変わってゆく。

※この「新田の分類」の解説は、「新田」の解説の一部です。
「新田の分類」を含む「新田」の記事については、「新田」の概要を参照ください。

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