古志木島とは? わかりやすく解説

古志木島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 14:24 UTC 版)

Dr.コトー診療所」の記事における「古志木島」の解説

五島健助ごとう けんすけ) 主人公医師天津堂大学医学部医学科卒業一説によると2浪)。 専門外科東京天津堂大学附属病院勤めていたが、医療ミス責任をとって古志木島にやって来るミス病院追われてから島に来るまで3年間の空白期間がある。過去アメリカ滞在していたかのような台詞があったが、空白期間渡米してたかどうかは、今の所不明である)。 性格柔和真面目だが、自分身の回りのことには無頓着あてがわれ住まいには帰らず赴任間中ずっと放置した結果廃屋となった診療所もっぱら寝起きしている。陸海空全ての乗り物弱く、すぐに乗り物酔いして嘔吐するまた、暑がり寒がりであるがクーラーは苦手、カナヅチでもある。また、大の運動嫌いで歩くことさえ嫌がる。さらにはカップ麺好きが祟って隠れ肥満と、まさに「医者の不養生」というに相応し人物である。原には「あれで腕が悪かったら最高に情けねえ人間だな」とまで言われた。テレビ見ないせいで芸能人にも疎い。ただ野球観戦趣味なようで好きな選手福岡ダイエーホークス(現:福岡ソフトバンクホークス)の秋山幸二選手である。 しかし、医師としては天才的な腕を持ち手術道具設備不十分だった古志木島診療所で、数々の難手術をこなす。島民からは「コトー先生」と呼ばれ親しまれている。特に患者気遣って治療方針決めるため、口の悪い安藤重男も「すごい(立派な医師である)ヤブ」と照れ隠しながらも賞賛している。 赴任当初頼りなさげな風貌とぼけた言動もあり、また、かつて島にいた医者揃いも揃って僻地飛ばされてくるようなロクでも無い医者であったことから島民らの医者不信根強く周囲との関係ギクシャクしていた。しかし、徐々にその人となりに触れられ信頼理解深めて行くことで絶大な信頼を受けるようになる怪我病気治すだけでは無く精神的なケア同時に行う為、星野等には「癒師」とも言われており、本人もそれを目指している。 しかし、そんな五島島民信頼失いかけたことが2度ある。1度目本土から来た巽が五島過去暴露したこと、2度目は内(うち)の手術を差し置いて都の招きに応じて島外手術行った際のこと。このため島民との信頼関係については常に気にかけている(ただし、マスコミに関してはまったく気にしていない)。 祖父良庵医師で、ハワイ在住祖父五島にとって目標とする存在一人である。父親医療関連する仕事をしていると思われるが、折り合いは悪いらしい。また、妹を拡張型心筋症亡くした過去があり、移植された妹の腎臓巡って都に騙された事もあった。この時点現在の年齢30歳判明する当初星野彩佳に対して信頼尊敬するナースという意識しかなかったようだが、いつの頃からか大切な存在になっていた。星野乳癌であることが分かった後、それがはっきりするうになる手術後星野プロポーズするが、承諾返事貰えぬまま、翌日島を出て行く星野黙って送り出すことになる。 星野彩佳ほしの あやか五島と同じ古志木島の診療所勤務する看護師。古志木島の出身で、五島よりも4ヶ月早く赴任した初登場時点で看護師3年22歳。 非常に気が強く誰にでも思ったことをズケズケ言う性格。かわいい顔似合わず怒りっぽく、しげとよくケンカする。普段グータラ五島尻を叩くことが多い。反面家庭的炊事洗濯掃除家事においても五島支えているが、わざわざ作った弁当腐らせられるなど、報われないことが多い。 五島好意を持つようになるが、第1部はいずれ本土帰ってしまうだろう考えており、恋愛対象としては意識すまいと決め込んでいた。村長らは五島に島で医師続けてもらうため2人結婚望んでおり、夜に自宅押しかけ頼み込まれことがある島民希望も同じで、よく2人の仲を冷やかされている。 将来看護上の仕事をしたいため、医師免許をとろうと考えていた。中日ドラゴンズファン作者山田貴敏大のドラゴンズファンである)。何度乗物酔いした五島に、頭からあらぬもの浴びせられるという不幸に見舞われている。 五島治療の仕方最初戸惑いながらも次第優秀さ発揮し時には無茶な手術をする五島見事にサポートしていく。 第2部では乳癌であることが発覚手術成功し、現在療養中だが、今後5年間での生存率5070%。五島から婚約指輪受け取るも返上し医師になるために島を出て行った。しかし、学業思うよう伸びず、また病後後遺症により生命に不安を感じるようになり、あの出来事きっかけとして、医大進学断念して島に戻る。 亡き母親看護師だった。父親正一星野と母をおいて別の女性と島を出て行ってしまったが、後に大病患って戻ってくる。 古志木島診療所復帰後は、二人結婚応援するミナ期待を裏切るかのように第1部のような雰囲気戻った仲依ミナ(なかい みな) 星野病気療養中に診療所赴任した准看護師愛称自称「ミナチン」でお転婆系だが、アイドルタレント愛称意識した当人イメージとは別に、素流行とは無縁な島民からは苦笑い赤面向けられている。本人意に介さずアイドルさながら振舞っている。20歳過ぎているものの、童顔女子高生くらいにしか見えない。 ただ准看護師としては、手術中血を見て倒れたり注射下手だったりと、精神的に技術的にもまだ未熟である。星野立派な先輩みなしており、彼女のように五島サポートをできるようになるのが目下目標で、「出来ることからコツコツと」という信条発揮している。常に患者目線考え、その姿勢五島でさえ見習うほどである。 五島星野に贈る筈だった指輪何度も指を通しているらしい星野に対していつもしつこく五島との仲を訊いてくるので、星野にとっては芦田ゆき違った点で悩みの種である。 実は既婚者で、夫・原のDV悩まされていた。本名ミナだが、就職に際して旧姓通した血液型AB型Rh-と極めて珍しく原とは血液型が同じということから親しくなった。原の詐欺行為荷担させられていたことを悔い、夫から逃れてやり直すために島に来た。夫は逮捕間際自分にだけサインした離婚届残していくが、ミナ離婚応じたかどうか不明また、小学生時に自動車事故両親他界している。 星野が島に戻ってからはいきなり格の違い見せつけられ自信失いかけていたが、石川去った後の北志木島看護婦となることを決意し赴任する原健裕はら たけひろ) 五島憧れ少年小学生の時、急性虫垂炎死にかかったところを五島船上手術して一命取りとめる(五島島民手術第1号)。中学生になってから心臓病持病があることが判明したが、五島の手術(ロス手術)により回復五島憧れており、将来の夢医師当初学業成績良くなかったが、医師志すことにより、現在は全国模試18位をとるなど成績優秀。その甲斐あって九州難関校である私立皆洋高校合格した宮澤邦夫みやざわ くにお) 健裕の同級生親友通称クニちゃん」。 快活な島の少年五島とは早くから打ち解ける学業ダメだスポーツ万能性格容姿共に良いためか女子モテる奥田悠子好意持っていたが「悠子のこと好きだけど、お前(健裕)ほどじゃないと言って健裕の恋を応援していた。中学の頃は北志木島和泉亜耶仲良くなり、その後付き合っていたがお互い進路異なるため別れた更には年上仲依ミナ仲良くなり、仕事や夫の事で悩む彼女の支えとなる。 中学卒業後は進学せず、漁師となるため剛利に弟子入りするその後、剛利が島を去ることになり、北志木島漁師預けられる。 健裕と同様にドラマ版では名前が異なる。 原剛利はら たけとし) 漁師。健裕の父親朴訥融通利かず漁業組合でも浮いてしまいがちな性格だが、漁師としての腕は良く、また性格一本筋が通っているため、事ある事に対立している漁労長からも一目置かれている。 妻を島の前の医師診察ミス亡くしており、医師不信感持っていたが、無茶な方法ながら息子救われてからは五島信頼するうになる五島名字を「コトー」と勘違いして診療所に「Dr.コトー診療所」の看板大漁旗寄贈した船の名前は「はらたけ丸」(テレビドラマでは剛宝丸)。 健裕の進路巡り再三船を処分しようかと悩んでいたが、私立学費の高い皆洋高校進学したことで、遂に島を出てマグロ漁船乗る内つる子うち つるこ) 通称「内さん」。産婆50年ベテラン。とても元気なお婆さん伝統的な煎じ薬作っていて、五島以前医者がいいかげんであったことから、診療所に来る医者などロクな者ではないと見限っていた。夫は既に他界本土一人息子がいる。 腹部大動脈瘤狭心症患ったが、五島に命を救われたことから信頼するようになり、原とともに五島星野精神的に支えている。時々は診療所手伝っているが、同時に診療所医者懐疑的な島民との間のクッション役にもなった。重とは喧嘩友達。 彼女の作る煎じ薬島民信頼されており、大病患った際には島民大勢駆け付けている。 息子助けるために島を出て息子夫婦孫たち同居生活を始めるが、嫁と折り合い悪く新しい生活に馴染めず、徘徊などの症状出てしまう。島に戻ってからは健康を取り戻した第3巻時点から、五島星野の仲を見抜いていた。また、かつて診療所医師だった古川とは恋愛関係にあったとかなかったとか。 安藤重男あんどう しげお) 漁労長通称しげさん」。 お調子者で口が悪く変なところで頑固な老人目先の小さな儲け話安易に乗る騙され損することが多い。五島のことは「ヤブ」と呼んでいる。最初のうちは島に来る医者懐疑的で、本気で「ヤブ」と呼んでいた。後に立派な医師であることを度々目の当たりにしても、相変わらずヤブ呼ばわりするのは、腕が悪いという意味ではなくある種親しみ込めたニックネームのようなものと思われる。 妻は既に他界息子と娘がいる。息子伸幸カメラマンで、父の船に同乗している最中爆発事故により、腕が吹き飛ぶ重傷負ったが、五島による腕の接合手術を受け、一命とりとめ、後に報道写真第一人者呼ばれるにまでなった。 敵対する相手には地位利用して村八分まで画策することもある。しかし、漁をめぐり反りが合わなかった原に対して、健裕が本土大動脈弁狭窄症手術をした際には、村祭り中止してその費用手術代にすることを提案したり、健裕の皆洋高校入学費用悩んでいた際には、医者になったら島に赴任することを条件に、漁協への補助金を使うよう勧めたりと、懐の広さ見せた。 「青年」団の顧問でもあるが、もう高齢なので、しょっちゅうからかわれている。船の名前は「第一しげ丸」。 モデルは古志木島のモデルとなった島の漁師和田一範(わだ かずのり) 小学校校務員普段ボーっとしており、ぼさぼさパーマたらこ唇のやや冴えない風貌をしているが、やるべき時が来れば毅然とする中年男性。無類猫好きで、自宅にはものすごい数の増える任せて飼っており、名前をつけるのに苦労している。スズメバチ巣の駆除役場から請け負っているが、これは仕事というより趣味範疇で、中身抜いたスズメバチの巣をコレクションしている。 島固有の微生物が縁で、海洋生物学者微生物研究している二回り年下西尾環と結婚息子不二彦も生まれる。環がアメリカ大学特別研究員として招かれたため、息子ともども1年間渡米西尾環の父親大学教授だった。 現地アメリカナイズされ、インテリとなって日本に帰国。島に着いた後、島の福祉施設所長就任和田環(わだ たまき) 和田の妻で、旧姓西尾お見合いツアーで古志木島を訪れる。大学院微生物研究しており、同じ趣味を持つ和田親しくなる。他では生息しない珍しい微生物がいることから島に残ることを希望する年齢差大きいことで父親反対されながら和田結婚し不二彦を出産その後、島で研究続けていたが実績認められ和田と共にアメリカ留学する和田と共に一時帰国するが、研究のためアメリカ留まる予定西尾 環の父親大学教授。環と和田との結婚認めず島に乗り込んで来るが、肺炎押して環を守ろうとした和田折れて結婚を許す。 和田夫婦アメリカ留学することになり、妻の強い希望和田自宅猫屋敷)で生活を始め、島の一員となる。始め嫌がっていたが、そのうち猫たちの名前をすべて覚えて芸を仕込むなど、すっかり生活を楽しむようになる2年ぶりに帰国した和田や孫の不二彦と同居することになる。 小沢(おざわ) 古志木島の小学校の教師。健裕と同い年息子マサトがいる。 ホームシック本土戻りたがっていたが、家族と共に島の生活慣れたため、現在までそのまま赴任続けている。 下山恵美しもやま えみ) 看護師。古志木島村長の姪。 勤めていた病院医療ミス責任押しつけられ、追い出されて古志木島に来る。 登場当初自己憐憫敵愾心凝り固まっていて、他人見下すような行動が目立ったが、後に人のためになりたいという初心取り戻して介護士免許を取るため島を出て行く新EPにて再登場予定星野正一(ほしの しょういち) 彩佳の父。剛利とは幼馴染み。島で生きること閉塞感から妻子残して女性駆け落ちしその後音信不通となっていた。末期ガンとなるが、延命為の手術すら受けられなかったところを彩佳に助けられる治療のために故郷である古志木島に戻り五島治療受けて奇跡的にガン克服し五島驚かせた。 その後膠原病患う長年連れ添った内縁の妻、典子闘病生活支えていたが、危篤となった典子延命治療拒否する典子遺骸抱えて投身自殺図ろうとしたが、島の人々助けられる内の計らい生前遂に着せることの出来なかった花嫁衣装着せて典子見送った古川公平ふるかわ こうへい) 医師。元古志木島勤務医大病院院長身分隠して五島診察を受ける。「私はこの島に死にに来た」と言い切る。末期ガン余命幾ばくもなく五島手術踏み切るが、転移進んでおり手の施しようがなかった。死を間際にして、若い頃医師原点となった古志木島で余生送ろうとしていたが、医師として出産立ち会いその際五島姿勢感銘受けて残り人生「生きる」ことを選択し訪ねてきた息子と共に家族元へ戻る。 「病気見ず病人見ろ」「人が人を治すんだ」といった言葉を残し五島の心の支えとなる「しんきろう石碑」の存在教えた奥田悠子(おくだ ゆうこ) 工事現場監督務め父親と共に、古志木島にやってきた少女飼い犬ゴロー感染していたエキノコックスにより、父親発病してしまったが、五島の手術で九死に一生を得る。崖から転落した悠子の窮地知らせるために、ゴロー命懸け助け呼び走った。 健裕にとっては初恋の少女だが、悠子は邦夫に思いを寄せていた。修学旅行目前小学5年生時、父の仕事都合で島を離れる。邦夫に会うために密かに島にやってきたこともあったが、和泉亜耶親しげにしている邦夫を見てショックを受ける。 しかし島を離れてから間もなく父が他界。母と二人きりの生活で行動荒んでいき、学校では周り馴染めずに登校拒否に近い状態だった。健裕と再会した際には酷い仕打ちをしたが、健裕の献身的な支えにより立ち直る

※この「古志木島」の解説は、「Dr.コトー診療所」の解説の一部です。
「古志木島」を含む「Dr.コトー診療所」の記事については、「Dr.コトー診療所」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「古志木島」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「古志木島」の関連用語

古志木島のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



古志木島のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのDr.コトー診療所 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS