巣の駆除
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 19:13 UTC 版)
防護服や装備を着用した上、夜間ハチの活性が低下した状態で煙幕や強力な殺虫剤を併用し、巣ごと取り去る。 経験のない一般人による巣の駆除は危険であり、駆除専門の業者に依頼することが望ましい。自治体によってはスズメバチの駆除費用は自治体負担で請け負ったり、防護服の貸し出しを行っていたりする場合がある。巣が大きいほど殺虫剤の必要量も多くなるため、特に、風通しが悪い場所では人間側も殺虫剤を吸引しすぎないように注意しなければいけない。 焼却による駆除法に関して、2013年9月7日には、巣を火でいぶして駆除しようとしたためにその火が家屋に燃え移り、火災になったという事例も発生している。 高圧放水やゴム弾により巣ごと破壊する試みもあるが一般的ではない。また、巣の材料やスズメバチの体液などが飛散し、付近を汚す可能性もある。 養蜂家の間では、清涼飲料水と酒を混ぜた液体を入れたペットボトルによるトラップや、ネズミ取り用の大型粘着シートで効率的に駆除出来ることが知られている。 2020年には、エサを巣に持ち帰らせて全滅させる殺虫剤が発売され、大掛かりな装備の用意や巣に近寄ることをせずに駆除できる手段として話題となった。
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