九鬼門
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「FAIRY TAILの登場人物」の記事における「九鬼門」の解説
キョウカ 声 - 茅野愛衣 「九鬼門」の一人で他の幹部達の司令塔的存在。別名「隷星天 キョウカ」。へその左付近に紋章がある。 鳥のような髪型や足に尻尾が付いた仮面を被った緑色の長髪の女性の姿をしている。一人称は「此方」で、古風な口調で話す。捕らえた者を拷問し、散々痛ぶってはそれを楽しむサディスト。レズビアンであり、セイラとは親密な間柄。エルザにも(性的感情込みで)興味を示していたが、本質的にはセイラの事を深く愛している様子。 人や自分を強化する能力を持っているが、その力に耐えられない者は紙切れのようになってしまう。また、人の感覚を変化させて痛覚を極限まで上げたり、指先を伸ばし鞭のように振るうこともできる。 フェイス起動にあたり兵を集めるため「夢魔の眼」のメンバーを能力で選別し、唯一耐え切ったミネルバを捕らえ冥界島に連れ帰る。その後、ジェラールの居場所を聞き出すため、捕らえたエルザを裸体にした(アニメ版では申し訳程度の服を着ている)状態から神経過敏化させての拷問を行う。しかし、脱獄したナツとリサーナのエルザ救出により逆に捕らえられ、フェイスについて話した後に自力で脱出、エルザと交戦するが最初のフェイスが破壊 され、途中で逃亡。エルザの相手をミネルバに任せ、無理矢理にでもENDを復活させるべくマルド・ギールに謁見するが、自分がエルザを痛めつけて楽んでいたことを指摘され罰を受ける。「喜び」が解けた後、管制室に辿り着いたエルザ達の前にセイラと共に再び現れるが、アクノロギアが出現したためマルド・ギールからフェイスの起動を早めるよう命令され、制御用魔水晶と同調しエルザと交戦する。エルザの感覚を操ることで優位に立っていたが、その能力に屈しないエルザの反撃に圧倒される。最終的には剣を手にしたミネルバの手で止めを刺されたが、その直前にフェイスを発動させ笑みを浮かべながら息絶えた。 アルバレス帝国との戦いではナインハルトの「屍のヒストリア」によって具現化し、エルザの前に姿を現す。同じく具現化された斑鳩やアズマと共にエルザを追い詰めるが、彼女の気迫に恐れを抱き消滅する。エーテリアスフォーム - 首元・肩・足に羽毛が生えた姿になる。この状態だと一秒ごとに自身の力が増していく。 ヤクドリガ キョウカが連れているタコとカエルを合わせたような生物。触手から電撃を放つ。エルザ拷問・監視を行っていたが、ナツとリサーナにより解放されたエルザによって倒される。 シルバー・フルバスター 声 - 津田健次郎 「九鬼門」の一人。別名「絶対零度のシルバー」。両肩のプロテクターに紋章がある。 左額に傷があり、髭面と両耳の十字型のピアスが特徴の中年男性。左胸に「ABSOLUTE ZERO」と書かれた鎧とマントに身を包んでいる。噂とは裏腹に普段はおおらかな性格で、太陽の村の一件でナツに礼を言ったり、捕虜にして裸体にされたリサーナにタオルを貸すなど(アニメ版ではリサーナは裸体にされていないので、代わりに氷水を与えている)敵として対峙した者にもある程度寛大な態度を示していた。 エーテリアスで構成されたギルドにいながらも悪魔祓いの力を持つ“氷の滅悪魔導士(デビルスレイヤー)”。後述の理由で炎の悪魔であるENDを倒すために魔法を習得 し、その能力は悪魔に対して絶大な効果をもたらす(既に凍らされた物質も同様)。氷を食べることができるため、他の氷の魔法は効かない。また、通常の氷の魔法とは異なり並大抵の炎の魔法では溶かすことができず、他の特殊な魔法も通さない性質を持つが、後述の理由によりグレイだけはこの氷を自分の体を通じて作り変えることができた。 その正体はグレイの実の父親。既に故人であるが、キースの「死人をどこまで生きた人間に近づかせるかの実験」で身体は彼の「死人使い」によって操られていた。当時はグレイがウルに救われて生存していたことを知らず、妻のミカや息子のグレイを殺した悪魔達に復讐するために各地の悪魔を葬っていたが、大魔闘演武の中継を通してグレイの生存を知ったことを機に手を汚しすぎた自分に家族のために戦う資格はないと悟り、全てをグレイに託すことを決意した。 各地の悪魔を倒していく中、太陽の村でその守り神であるアトラスフレイムを悪魔と勘違いして村中を氷漬けにしてしまい、同地の村の護衛をミネルバが所属していた「夢魔の眼」に依頼していた。ナツが「冥府の門」本拠地に乗り込んで来た際には、フランマルスと交戦していたナツを一瞬で氷漬けにして彼を捕らえた。「喜び」が解かれた後にグレイと再会し、自身を「シルバーの遺体に憑依したデリオラ」と偽ることでグレイに自分を憎ませ倒されることを目論むが、止めを刺す直前に正体を見抜かれてしまい真実を告白、自身を倒すことを泣きながら拒むその優しさと成長を涙ながらに喜び受け入れた。そして密かに「念話」でジュビアにキースを倒すように頼み、グレイの腕の中で成仏し自身の滅悪魔法をグレイに託した。氷の滅悪魔法氷魔の激昂(ひょうまのげきこう) - 口から広範囲に冷気を放つ。 セイラ 声 - 豊崎愛生 「九鬼門」の一人。別名「涼月天 セイラ」。へその上付近に紋章がある。 2本の角が付いたカチューシャに豹柄の着物が特徴の女性の姿をしている。キョウカとは親密な関係で、肉体関係がある事を示唆する描写がある他、彼女の為なら自分が犠牲になる事も厭わないなど、キョウカを心から愛している。物静かな性格で礼儀正しい口調で話し、無駄な殺生は好まない。読書が趣味だが人間の書く書物はつまらないと思っており、シナリオ通りの作戦を好む。複数の本を投げつけて攻撃したりもする。 リサーナとエルフマンが訪れた評議員の家で殺害した評議員を操り、彼らの前に現れる。エルフマンを操りリサーナを人質にとって、彼女を返すことを条件に「妖精の尻尾」の破壊をエルフマンに命じる。その後リサーナを「冥府の門」本拠地に連行し、後にナツも捕らえられた牢獄に全裸で(アニメでは申し訳程度の服を着けて)入れた。ギルドを破壊することには成功するが、「妖精の尻尾」のメンバーを全滅させることには失敗し、キョウカの前で恥をかかされたとしてエルフマンの姉であるミラに逆恨みし、彼女と戦う。自身の魔法が悪魔に変身するミラには効かず、彼女に接収されかけたことで「魔眼開放」をするが、彼女の能力を吸収してエルフマンを操ったミラの策略により不意打ちで倒される。「喜び」が解けた後、エルフマン達とラミー達が交戦している隙にその場を離れてキョウカと合流してキースに代わりフェイスを発動させるべくクロフォードを操り、キョウカと共にエルザ達の前に現れるが、追ってきたミラに不意を突かれ力を使い果たしてしまい、キョウカに全てを託して倒れる。後にミラジェーンによって接収されていたことが判明する。命令(マクロ) - 人を操る呪法。キースほどではないが死体も操れ、一度でも支配下に置いた者はいつでも遠隔操作が行える。エーテリアスフォーム - 自身に「命令」して制御(リミッター)を解除した状態。肌が変色し掌に「魔眼開放」をした露出度の高い姿になる。 フランマルス 声 - 青山穣 「九鬼門」の一人。別名「堅甲のフランマルス」。常に持っている杖に紋章がある。 一つ目で恰幅の良い球体のような体型をしており、鎧を着ている。「ゲヘヘ」という下品な笑い方が特徴で、語尾に「〜ゲス」と付けることが多い。普段は丁寧な口調だが、激昂すると地上げ屋のように乱暴な口調になる。物事を金の話に絡める守銭奴で、口癖は「おいくらか、おいくらか」。 7年前にゼレフを追っていた時に「悪魔の心臓」マスター・ハデスの遺体を発見し、彼の魂を吸収していた。「冥府の門」本拠地に乗り込んで来たナツと戦うが、シルバーの乱入で退却した。その後、ハデスの能力でナツとルーシィと交戦し彼らを追い詰めるが、魂を吸収されない戦法をルーシィに見抜かれ、ナツに瓦礫で攻撃され倒される。その後ラボで復活するもヘルズ・コアをミラに壊されたことにより消滅したかに思われたが、ラボの爆発の影響で縮んでしまい「進化」を使って自分自身を吸収させることでキノコのような姿となり、「喜び」が解かれた後ハッピーの頭に寄生する。後にエルザ達と行動を共にしていたミネルバに合流した際に正体を見抜かれ、ハッピーから引き抜かれフェイスのコントロールルームへの道案内を強制させられることになった。「冥府の門」事件後の消息は不明。進化(レボリューション) - 伸ばした腕を相手に接続し、魂を吸収し他人の能力をコピーする呪法。相手の魔法も吸収することができる。 天照二十八式魔法陣(アマテラスにじゅうはちしきまほうじん) エーテリアスフォーム - 鎧を排除し、背中から多数の棘が生えた姿になる。 ジャッカル 声 - 寺島拓篤 「九鬼門」の一人。右胸に紋章がある。 名前の通りジャッカルのような姿をしており、首のスカーフが特徴。一人称は「わい」で、二人称は「ワレ」。関西弁のような口調で話し、笑い方は「クハハハ」。関係の無い街を無意味に破壊したり、人質を取ってそれらを楽しむような残虐な性格。 能動的・受動的の両方で自分が触れたものを爆弾に変える呪法を使う。その威力は意志で自由に変化させられるらしく、脅し程度のものから街を一つ吹き飛ばせるものまで多彩。その残虐性故に直接爆殺させずじわじわと威力を上げる拷問のような使用法も取る。ただし、ナツだけはエーテリアスフォームの全力に近い威力に上げても倒す事が出来なかった。 魔法評議院・ERAを爆破し、ドランバルトの前でグランドマをはじめ9名の評議員の命を奪った。その後更に元評議員のミケロの家を襲撃しナツやルーシィ、ウェンディと交戦。ミケロと一般人の妊婦を人質に取り、ルーシィにどちらを解放するか選択させようとするが、自身の呪法の対処法を見つけたナツによって阻止される。本気の姿になってナツに反撃するが敗北し、せめてもに街を巻き込んで自爆しようとするが、ハッピーに首のスカーフと衣服を掴まれた状態 で上空高くに持ち上げられて阻止され、失敗に終わる。その後はテンペスターと共に「冥府の門」の本拠地に戻り、ヘルズ・コアの力で再生した。「喜び」発動後は唯一城の中で生き残ったルーシィを狙って痛めつける上、仲間であるはずのラミーをも消し飛ばした。しかし、ルーシィを助けに来たアクエリアスの残した水のバリアに攻撃を防がれ、彼女の「ウラノ・メトリア」の前に敗れた。爆螺旋(ばくらせん) - 地面からの爆風で攻撃する。 地雷呪法(じらいじゅほう) - 地雷のように相手が踏むと爆発する陣。 エーテリアスフォーム - 巨大な狼の怪物のような姿になる。 テンペスター 声 - 水島大宙 「九鬼門」の一人。別名「不死のテンペスター」。左肘付近に紋章がある。 フードを被った獣人のような姿をしている。「テンペスター」というのは通称であり、名前はない。一人称は「我」で、口数が少なく体内に魔障粒子を多く含む為、再生を繰り返す度に記憶を忘れてしまう模様。 擬音を口ずさみ、その擬音から連想される事象を具現化させて戦う能力を持つ(例:「ヒュル」→竜巻、「どどん」→相手を弾き飛ばす、「ボッ」→炎、「ゴロロン」→雷)。アニメ版では原作に登場したもの以外に多数の擬音が登場している。 元評議員の一人であるヤジマの命を狙って彼が経営するレストラン「8アイランド」を襲撃。ちょうどそこで手伝いをしていた「雷神衆」を圧倒するが、買い出しに行っていたラクサスによって阻止された。しかし、最終的に自爆による魔障粒子でラクサス達を再起不能にさせた。その後は「冥府の門」の本拠地に戻りヘルズ・コアの力で再生したが、ラミーにより色黒の美青年の姿になった。「喜び」が解かれた後にルーシィの前に現れ、復活したナツと交戦する。ナツ達とトラフザーの戦いをしばらく静観し、トラフザーがガジルに敗れた後に疲労したガジルに攻撃しようとしたが、直前に現れたグレイの滅悪魔法により氷漬けにされ、ラクサス達のワクチン生成のために血液を採取された。 アニメ版ではガジルに攻撃しようとするも、ラクサスに阻まれ、ラクサスとの第二戦を展開。魔性粒子でボロボロの身ながらも奮闘したラクサスに再び敗北し、ワクチン生成のための自身の血もラクサスのコートに付けられてしまう。最後の足掻きとして以前と同じように魔障粒子で道連れにしようとするが、グレイの滅悪魔法で氷漬けにされてしまった。エーテリアスフォーム - 再生する前の姿に近い、腕や下半身に黒い毛皮が生えた色黒の獣人の姿になる。 トラフザー 声 - てらそままさき 「九鬼門」の一人。別名「晦冥のトラフザー」。 赤い鮫のような大柄な姿をしている。見た目とは裏腹に品格を主張する硬派な性格で、ジャッカルのように人を痛めつけることにも興味はない。水中戦を得意とする他、体の硬度を自在に変える能力を持つ。 「喜び」発動後は生き残ったルーシィを狙い、ジャッカルやラミーと共に彼女を追い詰めるも、ルーシィを痛ぶろうとする彼らと意見が食い違って嫌気が刺し、その場を去った。「喜び」が解かれた後ルーシィの前に再び現れ、復活したガジルと交戦する。自らの呪法で周囲を水で覆ったことで有利に立っていたが、自らの水に含まれていた炭素を吸収して身体を鋼と化したガジルの「鋼竜剣」に敗れた。天地晦冥(てんちかいめい) - 広範囲の空間に5分で死に至る炭素を含んだ毒の黒い水で覆う呪法。ディープインパクト - 「天地晦冥」を起こした状態で相手にパンチを放つ。 エーテリアスフォーム - 頭のヒレが変化し、体の至る所にフジツボがある姿になる。 エゼル 声 - 土田大 「九鬼門」の一人。別名「童子切のエゼル」。右肘付近に紋章がある。 藍色の肌で、4本の腕にタコのような複数の足が特徴的な姿をしている。非常に好戦的な性格。自身の腕を振るい、あらゆるものを斬り裂く呪法を使う。 ドクゼリ渓谷大空洞にて封印が解かれたフェイスを起動させる。そこにやって来たウェンディと交戦するも、フェイス付近の高濃度のエーテルナノが混ざった空気を食べてドラゴンフォースを発動させた彼女の前に敗れる。その後ラボで復活するが、ヘルズ・コアをミラに壊されたことにより消滅した。 アルバレス帝国との戦いでは、ナインハルトの「屍のヒストリア」によって具現化し足に怪我を負ったウェンディの前に姿を現すが、シャルルの加勢で動けるようになった彼女に倒される。天下五剣 鬼丸(てんかごけん おにまる) - 自身の腕を内側にたたみ込み、斬撃を繰り出す。数珠丸(じゅずまる) - 腕を振るい、×字状の斬撃を繰り出す。 妖刀 三日月(ようとう みかづき) - 腕を四方八方に振るい、相手の攻撃を切り裂く。 斬撃モード(ざんげきモード) - エーテリアスフォーム。腕を漆黒の刃状にし、兜のような仮面を被った姿になる。これにより、自身の妖刀の斬れ味が増す。 キース 声 - 中田譲治 「九鬼門」の一人。別名「漆黒僧正 キース」。仮面の額に紋章がある。 髑髏の仮面が特徴(仮面の下の素顔は不明だが、口が開いたような描写が存在する)で、チェック模様の入ったマントに身を包み常に錫杖を持っている。物静かな性格で独特の言い回しをするが、人間を完全に見下しており「実験道具」「愉快な道具」としか思っていない(それ故に「人間の物語は滑稽で興味深い」らしい)。また、シルバーの思惑にも気付いていたが、怒りと憎しみが彼を延命させるための原動力と認識し、敢えて見て見ぬ振りをしていた。 テンペスターと同様体内に後述の魔障粒子を含む。自身の体を霧のようにして相手の攻撃を避ける能力を持ち、また相手の攻撃の死角を衝いて反撃の隙を与えず攻め込める。 フェイスの起動を阻止しようとするルーシィとウェンディの前に現れ追い詰めるが、途中グレイの乱入に遭い彼がシルバーの息子であることに気付く。「喜び」解除後はジュビアと戦い、霧状の肉体で覆い尽くし彼女の肉体を四散させ体内に取り込むが、逆に蒸気化して入り込んでいたジュビアが体を再構成しその体積が増加した為に、内部から破裂し霧散消失した。 アルバレス帝国との戦いでは、ナインハルトの「屍のヒストリア」によって具現化しジュビアの前に姿を現すが、彼女とメルディとの連携によりザンクロウ共々倒された。死人使い(ネクロマンサー) - 死体を操る呪法。「死人をどこまで生きた人間に近づかせるかの実験」でシルバーをはじめとした多くの死体を操っていた。
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