ジョースター一行
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「スターダストクルセイダース」の記事における「ジョースター一行」の解説
空条 承太郎(くうじょう じょうたろう) 声 - 梁田清之 / 小杉十郎太 / 梁田清之 / 小野大輔 / 小野大輔(小学生時代 - 高森奈津美) Part3の主人公。17歳。ジョセフの孫である高校生。DIOが復活したことにより生命の危機に陥った母・ホリィを救うため、幽波紋(スタンド)「スタープラチナ」を駆使してジョセフらと共にエジプトへ向かう。 詳細は「空条承太郎」を参照 ジョセフ・ジョースター 声 - 内海賢二(1巻・3巻)、納谷悟朗(2巻) / 大塚周夫 / 大川透 / 杉田智和 / 石塚運昇 承太郎の祖父で、Part2の主人公。69歳。DIOが復活した影響で念写能力を持つスタンド「ハーミットパープル」が覚醒する。その能力によりDIOの復活を知り、DIOの野望を阻止するため、娘のホリィを救うため、承太郎たちと旅に出る。相変わらずの頭脳の冴えと思考の柔軟性を見せる。 詳細は「ジョセフ・ジョースター」を参照 モハメド・アヴドゥル 声 - 大塚明夫 / 小林清志 / 江川央生 / 江原正士 / 三宅健太 ジョセフが第3部本編の3年前に知り合った友人。年齢は20代後半。身長188センチメートル・体重90キログラム。職業は占星術師で、生まれつきのスタンド使い。真面目な性格で揺るぎない意志を持ち、裏返せば短気かつ頑固で、欠点の自覚もある。性格上は、柔軟なジョセフとはベストパートナーと評される。承太郎と出会う4か月前にDIOとカイロで遭遇したが、ジョセフから事前にDIOのことを聞かされていたおかげで、難を逃れた。道中の地理文化やスタンドに関する知識も豊富。 旅の途中、インドでホル・ホースに頭部を撃たれて死亡したと思われたが、変装して潜伏したまましばらく別行動を取り、紅海の小島で合流した。復活以降は頭部に弾丸の傷跡が残ったが、地中の敵に向けて連れ小便を見舞ったり、トイレの災難に巻き込まれたりと、豪快で乗りのいい一面を見せるようになる。 DIOの館ではヴァニラ・アイスの奇襲からポルナレフとイギーを庇って死亡した。肉体はスタンドの暗黒空間に飲み込まれ、粉みじんに分解された。死後、ヴァニラを倒したポルナレフの前にイギーと共に幻影として現れ、天に昇っていく描写がなされている。 OVA版でも同様に一時戦列を離れるが、再会した場所が原作と異なる。また、DIOの館へ突入した後のエピソードも敵キャラクターが一部登場しないために変更されており、DIOの棺桶を開けたことで彼の攻撃を受け(DIOの能力描写のためのヌケサクの役割が振られている)、駆け寄ってきたポルナレフをかばって単身クリームの亜空間に飲み込まれた。 テレビアニメ版では日本の茶道に興味を持ち、嗜む面も描かれているなど、日本の風習に関心を持っていることが描かれている。 名前の由来はアメリカのアーティスト兼振付師の「ポーラ・アブドゥル」。正式には「アヴドゥル」だが、由来と同じ「アブドゥル」と誤記されている場面もある。また、綴りは "Muhammad Avdol" であり、由来である "Abdul" とは異なる。なお、ビズメディアから発売されている原作漫画および『オールスターバトル』の北米版では "Mohammed Avdol" と変更されているが、Crunchyrollで配信されているテレビアニメ以降の北米版では元に戻されている。マジシャンズレッド(魔術師の赤) 【破壊力 - B / スピード - B / 射程距離 - C / 持続力 - B / 精密動作性 - C / 成長性 - D】 猛禽類の頭部を持った人型の像(ビジョン)のスタンド。鉄をも溶かす灼熱の炎を自由自在に操ることで中距離戦を得意とし、また単純な近接格闘能力も非常に高い。得意技は炎をアンクの形状にして撃ち出す「クロスファイヤーハリケーン」、炎のアンクを何体も分裂して放つ「クロスファイヤーハリケーンスペシャル」。また、エネルギーを探知する「炎の探知機」を作り上げることもできる。高熱火炎の脅威をすでに知っている敵も多く、緒戦で一番に片付けようとされることが多い(J・ガイル&ホル・ホース、ンドゥールなど)。火力の高さゆえに、閉所、特に乗り物内での戦闘には向かないという欠点がある。 名の由来はタロット大アルカナ1番目のカード「魔術師」。不死鳥のイメージで、デザインはエンキ・ビラルのキャラクターに影響を受けており、他の仲間とシルエットが被らないように鳥のような頭になっている。スタープラチナに先立って、作中で最初にはっきりと登場したスタンドである。 花京院 典明(かきょういん のりあき) 声 - 速水奨 / 鈴置洋孝 / 真殿光昭 / 遊佐浩二 / 平川大輔 承太郎の通っている高校に転校してきた高校生。17歳。身長178センチメートル・体重65キログラム・血液型A型。アヴドゥルやポルナレフ同様に、生まれつきのスタンド使い。端正な顔立ちをしており、旅の途中で出会った女性を、ときめかせたこともあった。家族とのエジプト・ナイル旅行中にDIOと出会い「肉の芽」を植え付けられ、承太郎への最初の刺客として登場する。高校の医務室にて先生(声 - 恒松あゆみ〈テレビアニメ版〉)をハイエロファントグリーン(法皇の緑)で操りながら承太郎と交戦するが敗北し、彼のスタープラチナで「肉の芽」を取り除かれて正気を取り戻す。その後、DIOを倒すためにエジプトを目指すジョースター一行の旅に同行する。転校して早々、家族に黙って出発したために実家では大騒ぎになっているはずと本編では語られている。 幼い頃から「スタンドを持たずスタンドを見ることもできない人間とは真に心をかよわせることはできない」と考えていたため、承太郎たちに出会うまで友人は全くいなかった。冷静沈着な性格であり、デス・サーティーンの策略やDIOのスタンド能力の正体をただ一人看破するなど洞察力にも長けている。一行の中では比較的控えめで礼儀正しいが、ポルナレフと共に下ネタギャグに興じるなど俗事にも通じている。チェリーが好物で、食べる時に舌の上で「レロレロ」と転がす癖がある。テレビゲームが得意で、特にレースゲーム『F-MEGA』はかなりやり込んでおり、ハイエロファントグリーンを使ってのスピン攻撃を使うなど、高い腕前を持つ。 旅の途中でンドゥールのゲブ神によって両目を負傷し、アスワンの病院へ一時入院したが、DIOの館突入直前に退院して承太郎たちと再会すると、サングラスを着用して戦線に復帰する。DIOとの決戦でハイエロファントグリーンの結界を破られて致命傷を負うが、その折にザ・ワールドが「時を止める能力」を持っていることに気付き、ジョセフにメッセージを遺して死亡した。 名前の由来は宮城県仙台市の地名「花京院」。『ジョジョニウム』12巻後書きによれば、作者自身は花京院の名前を「てんめい」と名付けたつもりであり、エンヤ婆のホテルに宿泊した際に、宿帳には「Tenmei Kakyoin」と名前を音読みで署名していた。ハイエロファントグリーン(法皇の緑) 【破壊力 - C / スピード - B / 射程距離 - A / 持続力 - B / 精密動作性 - C / 成長性 - D】 身体を人型から紐状(実際は帯状に近い)に分解して活動できる遠隔操作型のスタンド。スタンド自体が長大に伸びるために射程距離は広く、100m以上離れられる。単純なパワーは高くはないが、宝石型のエネルギー弾を発射する技「エメラルドスプラッシュ」を持ち、その破壊力は絶大である。紐状の状態では人体へ潜り込んだり、射程を活かして随所へ張り巡らし、触れると「エメラルドスプラッシュ」を発射する「結界」を造ることができる。 スタンド像は、全身に網目状の模様があるため、承太郎からは「光ったメロン」と形容されていた。デザインのイメージもメロンであり、敵味方でバランスを見ながら色を割り振られてグリーンとなった。 スタンド名の由来はタロット大アルカナ5番目のカード「教皇」。当初のスタンド名は「ハイエロファントエメラルド」だったが、洗脳が解けた後は「ハイエロファントグリーン」になっている。文庫版とアニメ版では「ハイエロファントグリーン」に統一されている。 ジャン=ピエール・ポルナレフ 声 - 山口健 / 森功至 / 垂木勉 / 平田広明 / 小松史法(少年時代 - 藤村歩) 生まれついてのスタンド使い。22歳のフランス人。DIOに洗脳され敵として現れたが、支配から解放されて仲間となった。妹を殺した仇の男を探し出して復讐する目的を抱く。スタンドは戦車のカードの暗示「銀の戦車」。 『オールスターバトル』の北米版では "Jean Pierre Eiffel"(ジャン=ピエール・エッフェル)、『アイズオブヘブン』の北米版では "Jean Pierre"(ジャン=ピエール)と改名されているが、原作漫画やテレビアニメの北米版ではそのままである。 詳細は「ジャン=ピエール・ポルナレフ」を参照 イギー 声 - なし / なし / 不明 / 千葉繁 / 福圓美里 血統書付きのボストン・テリア。身長33.3センチメートル。人間の頭髪を口でむしり、その最中に屁をするという趣味を持つ。コーヒー味のチューインガムが大好物。登場当初は実物のボストン・テリアさながらにリアルなデザインだったが、話が進むにつれてデフォルメされていき、顔つきが引き締まって表情も豊かになった。とある大金持ちの家で飼われていたが、非常に高い知性を持っていたため、次第に飼い主を含めた人間全般を見下すようになり、家出した。その後、ニューヨークで野良犬のボス格として君臨し、自由気ままに生きていたところをアヴドゥルが発見し、やっとの思いで捕まえた。そしてジョースター一行がエジプトへ上陸した直後、スピードワゴン財団のヘリによって助っ人として連れて来られる。 イギーからすれば人間の都合で勝手にエジプトまで連れてこられただけであり、エジプト9栄神との戦いも人間同士の争いと無関心な態度で接してきた。だがカイロでDIOの館を偶然発見する。その際も当初はジョセフ達に教えるつもりはなかったが、飼い犬を探してDIOの館に入り込もうとした少年(声 - 日野未歩〈テレビアニメ版〉)をペット・ショップから助けたことから、戦闘に突入する。ペット・ショップの常軌を逸した猛攻と追跡に遭い、かろうじて勝利するが左前足を切断する重傷を負う。このことに激怒し、それまで無関心だった態度を一変させ、ジョセフたちをDIOの館まで案内した。 DIOの館ではポルナレフの相棒として戦うが、ヴァニラ・アイスにDIOの姿を模した砂人形で攻撃しようとしたことで激昂させ、ボロボロに痛めつけられる。最期は自身の命の危険を顧みずポルナレフを救い、そのまま力尽きて死亡した。死後、ヴァニラを倒したポルナレフの前にアヴドゥルと共に幻影として現れ、天に昇っていく描写がなされている。OVA版でもポルナレフの危機を救ったが、ヴァニラ・アイスのクリームによって下半身を失い、ポルナレフがヴァニラ・アイスを倒した後に彼に看取られながら死亡した。 OVA版と格闘ゲーム版では鳴き声に犬のサンプリングボイスが使用されている。格闘ゲーム版ではサンプリングボイスと併用で、心の声やモノローグなどを話すために声優がキャスティングされている。『オールスターバトル』でもサンプリングボイスは使用されているが、セリフと重なる一部の鳴き声は声優が担当している。テレビアニメ版・『アイズオブヘブン』では鳴き声・セリフともに全て声優が担当している。 名前の由来はアメリカのアーティスト「イギー・ポップ」。 Part3対戦型格闘ゲームの北米版では "Iggi" と改名されており、由来である "Iggy" とは綴りが異なる。他のメディアの北米版では由来どおりである。ザ・フール(愚者) 【破壊力 - B / スピード - C / 射程距離 - D / 持続力 - C / 精密動作性 - D / 成長性 - C】 砂と同化し、砂を操る変幻自在のスタンド。その性質上、物理的な攻撃でダメージを被ることがないため、物理的な攻撃では何度でもスタンドが復活する上、イギー本体にもダメージが通らない。砂で羽を形成し、空中をグライダーのように滑空できる。全体像は犬の後ろ足が車輪になった形状で、羽飾りやマスクが付いている。物質同化型で砂を主成分とする能力上、防御力に極めて秀でる反面、スピードとパワーはさほど強くなく、滑空の際には承太郎をぶら下げたままでは高度の長時間維持はできなかった。 スタンド名の由来はタロット大アルカナ0番目(番号無し)のカード「愚者」。デザインは獣と車を融合させたものに、砂(砂漠)からネイティブ・アメリカン的な要素が取り入れられている。なお、スタンドの下肢が車輪になっているのはF1のレーシングカーをモチーフとした物で、これは「連載当時の『週刊少年ジャンプ』がF1チームマクラーレンのスポンサーであり、ジャンプの誌面で触れることも多かったので、タイムリーだと思って採用した」とのことである。
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