コブラ部隊 (Cobra Unit) (MGS3)
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「メタルギアシリーズの用語一覧」の記事における「コブラ部隊 (Cobra Unit) (MGS3)」の解説
ザ・ボスが第二次世界大戦中に率いた隠密特殊部隊。ザ・ボスが編制、訓練を行った。通常では行えない影の任務を引き受け、連合国を勝利に導いた。数々の大作戦にも参加し、ノルマンディー上陸作戦にも参加した過去がある。大戦後、賢者達同士の対立により、部隊は解散した。所属隊員は故国に帰り、大半の者は現役を引退したかあるいは死去し、『MGS3』時点で残ったのはザ・ボスを含めわずか5名となっていた(ザ・ソローは既に死亡しているが、霊としてネイキッド・スネークや、またのちのガンズ・オブ・ザ・パトリオット事件においてもソリッド・スネークの前に現れる)。作中に登場するのは「無上の歓喜 ザ・ジョイ」(ザ・ボス)「深淵なる悲哀 ザ・ソロー」「至高の痛み ザ・ペイン」「至純の恐怖 ザ・フィアー」「真実の終焉 ジ・エンド」「無限の憤怒 ザ・フューリー」の6人。大戦中、所属隊員が敵に捕らえられることは決して許されず、また自決した際にも死体や痕跡を残さないために体内に小型爆弾を仕込んでいる。スネーク(ビッグ・ボス)の意見によれば、小型爆弾により疾散するのは、隠密性だけが目的ではなく「彼らには(もう)帰る部隊も国も無い」ためだとも語られている。コブラ部隊の隊員名はそれぞれが戦場で見出した特別な感情から由来しているとされる(ザ・フューリーのみ、例外的に宇宙からの帰還時の事故の際に感情を懐いている)。
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コブラ部隊
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「メタルギアソリッド3」の記事における「コブラ部隊」の解説
5人は個々の体験から特別な感情を見出し、それをコードネームにしている。「公にできない任務」を行う性質上、捕虜に取られたり自らの死体を残さないために自決用小型爆弾を携帯しており、スネークに敗北すると自爆する者が多い。この演出は『スーパー戦隊シリーズ』や『仮面ライダー』で敵役の怪人が倒された後に爆発する演出へのオマージュとなっている。スネークは「戻る部隊も国もない」という覚悟の表明ではないかと推察していた。また、コブラ部隊に限らず、今作はボスをスタミナキルで倒すと、特殊迷彩服(ジ・エンドのみ例外、詳細は彼の項目にて)が手に入る。 ザ・ボス / 無上の歓喜 ザ・ジョイ 声 - 井上喜久子、モーション - 平田絵里子 東西にその名を轟かせる伝説の兵士。アメリカ人。戦場で「喜び」を見出した人物。1922年生まれ。あらゆる知識と技術に通じ、第二次世界大戦中にはコブラ部隊を組織して連合国軍の特殊任務に従事し、多大な戦果を上げて同軍を勝利に導いている。ゼロ少佐と共にSASの設立にも関わっており、戦中の活躍も含めて西側からは「特殊部隊の母」、東側では「ヴォエヴォーダ(ロシア語で戦士、あるいは女性騎士)」の異名で呼ばれる。 ザ・ソローとの子供を戦場で産み、帝王切開で出産したため腹に蛇のような跡が残った。その子供はソ連側の賢者達によって奪われるが、この子供こそが後のオセロットである。戦争終結後はコブラ部隊を解散、スネークを弟子として引き取り10年をかけて育て上げた。それと並行して、HALO降下とCQCを考案した。 1964年にスパイリングを通じて伝えられたヴォルギン大佐の意思に同調し、ソコロフと無反動小型核弾頭「デイビー・クロケット」を手土産にソ連へ亡命する。 WIGの発射地点であるロコヴォイ・ビエレッグの闘いでスネークに敗れて「賢者の遺産」と愛銃のパトリオットを渡し、最期はスネークの手で殺害された。亡命の真相は、ヴォルギンの持つ「賢者の遺産」をアメリカが奪取するために仕組まれた偽装亡命だった。しかし、ヴォルギンがデイビー・クロケットを使用したことでアメリカは潔白を証明しなくてはならなくなり、スネークにザ・ボスを殺害させるスネークイーター作戦が立案された。このことはザ・ボスがEVAに語り、彼女を介してスネークに伝えられた。 ザ・ボスは戦前「賢者達」によって当時の中華民国で米中ソの共同出資により作られた「対米諜報工作員養成所」の教官を務めており、EVAは養成所に工作員候補生として世界中から集められていた子供達の1人だった。ザ・ボスはEVAの正体を知り、真相をスネークに伝えるよう頼んだ。 小島秀夫は女優シャーロット・ランプリングを外見のモデルにしたとしている。 本作の実質のラスボスであり、迷彩のせいで目視しづらく行動パターンも強力。CQC合戦で勝たないと決定的なチャンスがなかなか来ないと非常に手強い。さらに表示されないものの、ボス戦前に10分という制限時間を設けられており、モタモタしていると時間切れでムービーが流れて強制ゲームオーバーになるため、長期戦はできない。 また、彼女だけは仮死薬による死亡偽装が通じず、使用しても無理やりたたき起こしてしまう。 スタミナキルをすると「スネーク」という迷彩服が次ゲームから使用可能になる。どんな場所でもオールマイティに高いカムフラージュ率が得られる効果がある。 深淵なる悲哀 ザ・ソロー 声 - 堀之紀、モーション - 益田康弘 コブラ部隊の元隊員。戦場で「哀しみ」を見出した人物。ソ連人(ロシア人)。霊媒能力に長けた霊媒兵士(シャーマン)で、死者との会話による情報収集のほか、降霊によって死者の能力を獲得できる。大戦中はザ・ボスの最高のパートナーでオセロットの実父。第二次世界大戦後は、コブラ部隊解散により祖国ソ連に帰国してソ連軍に復隊する。1962年に所属の関係と「賢者達」の陰謀により、敵対したザ・ボスに自ら望んで殺害される。その現場はゲームに登場するスネークが突き落とされたドリノヴォドノの吊橋であり、ヴァーチャスミッション終了直前に彼の亡骸を見ることができる。その霊は陰ながらザ・ボスに寄り添い、劇中でも亡霊として登場してスネークにヒントやメッセージを与えた。ザ・ボスの死後、ボスの幽霊と共に成仏する。スネークとの戦闘時には、「お前は息子達に殺される」など未来を示唆する発言もした。小島秀夫は「眼鏡を外すとエド・ハリスに似ている」と語る。 グロズニィグラード鉄橋でのヴォルギン戦後のデモではEVAの背後に立っていたり、格納庫でのヴォルギン戦前のデモではザ・ソローがC3爆発までのタイムリミットを書いたカードを持ってザ・ボスの背後に浮かんでいた。 『メタルギアソリッド2 バンドデシネ』ではリキッドと共に現れて、リキッドのような狂人に脳をコントロールされてしまう不甲斐なさから息子のオセロットを酷評するシーンが存在する。また、『メタルギアソリッド4』にも登場する。 ザ・ソロー戦というイベント自体は存在するものの、既に死亡しているキャラであり、LIFEとスタミナゲージも最初から0の状態で倒すことは不可。このイベント中はそれまでプレイヤーが殺害してきたキャラクターの亡霊が登場し、また無線連絡でのセリフがゲームオーバー時(スネーク死亡時)のセリフになっている。死因によらず蘇生薬が使用できるようになるので、一度何らかの要因で死亡した後に蘇生薬の使用で終了する。 死なずに川の最後まで進み、彼の死体に触れると「スピリット」という迷彩服が手に入る。足音が敵に聞こえなくなる効果があり、敵兵首締め時に相手のスタミナを吸収することができる。 至高の痛み ザ・ペイン 声 - 江川央生、モーション - 益田康弘 コブラ部隊の元隊員。戦場で「痛み」を見出した人物。ユダヤ人、もしくはユダヤ系トルコ人。蜂兵士と呼ばれ、腰のポシェットに女王蜂の入った蜂の巣を持っている。 大量の蜂を体に纏って盾にする、蜂にグレネードを運ばせる、分身を生み出すなど攻守に蜂を利用する。体内で飼っている特殊蜂バレットビーを発射して相手の体内を食い荒らさせる。コブラ部隊の中でも射撃が下手で、弾数が多いM1トンプソン(通称:トミーガン)を使用している。普段は目出し帽をかぶっているが、一定量以上のダメージを与えることで帽子を脱ぎ、蜂に刺されたことで激しく腫れあがった素顔を晒す。彼の蜂はバルトスズメバチであり、新鮮な巣を投げつけるとそこに集まる。 スタミナキルをすると、「ホーネットストライプ」という迷彩服が手に入る。ハチやクモ、ヒルに襲われなくなる上、ハチを従えて敵に襲わせる事ができる効果がある。 『メタルギアソリッドV』において、彼が「異種のフェロモンを分泌して昆虫を自在に操ることのできる寄生虫」を寄生させていた可能性が示唆されている。 至純の恐怖 ザ・フィアー 声 - 田中和実、モーション - 大橋明 コブラ部隊の元隊員。戦場で「恐怖」を見出した人物。フランス人。生まれつき腕の関節が二重関節になっており、それを利用した奇怪な移動から蟻蜘蛛兵士と呼ばれる。舌が異常に長い。柔軟な肉体と素早い動き、威力に優れる「ウィリアムテル」と連射力に優れる「リトルジョー」という2丁のボウガンを武器とする。矢にはクロドクシボグモの毒、発火装置、グレネードをつけて攻撃し、ブービートラップも駆使するほか、スネークが仕掛けたTNTなどの罠を見破ってしまう。スタミナを消耗して効果を発揮する特殊な迷彩服を着ており、ほぼ透明になることができるが、それ故に何もしなくても勝手にスタミナゲージが減っていき、残スタミナが少なくなると動物を狩ったり、近くにある食べ物を口にして回復を図る。そこに毒と腐敗の有無は問わず何でも口にするため、空腹まで粘って毒物でおびき寄せたりもできる。 スタミナキルをすると、「スパイダー」という迷彩服が手に入る。スタミナの消費量が激しくなる代わりにスタミナが続く限り、常に80%前後のカムフラージュ率をキープする効果がある。 真実の終焉 ジ・エンド 声 - 阪脩、モーション - 大橋明 コブラ部隊の元隊員。アメリカ人。戦場で「終焉」を見出した人物。老齢の狙撃兵であり、最初の戦いは南北戦争だった。現在の年齢は100歳を越えている。狙撃と偽装のエキスパートで、現代狙撃技術の考案者とされる。 体内に寄生している寄生虫により光合成能力を持ち、肉体年齢を50代前半まで若返らせている。寿命が近いため普段は自らを仮死状態にしておき、戦闘になると蘇生する。森や森の生き物と会話することができる。モシン・ナガンを針を発射する麻酔銃に改造して使っており、スネークを仕留めると自ら抱えて監獄に運び込む。また、近距離でスネークと対峙した際はスタングレネードを投げて逃げる。肩に飼っているオウムを大切にしており、オウムを殺したり食べたりすると激怒する。また、オウムを殺すとジ・エンド戦終了後のデモムービーのオウムも亡霊になっている。 スネークと対峙した時には寿命まで残り一週間となっており、戦闘開始からPS2の内蔵時計が8日以上進むと寿命で死亡してしまうが、電源を切った間の経過時間が短いとイベントムービーで逆にスネークが狙撃されてしまい、強制的にグラーニン設計局の牢屋まで戻されてしまう。対峙前のあるシーンでは車椅子の状態で登場するが、その際に彼を一発だけ攻撃を当てることができ、狙撃によるヘッドショットで倒すことも可能。倒した場合、その時点でジ・エンドは死亡し退場。ジ・エンドと対峙するソクロヴィエノには山猫部隊が待ち構えている。 ジ・エンドのみ二つ装備を持っており、スタミナキルをすると、彼の愛銃である麻酔弾仕様のモシン・ナガンが手に入る。 また、彼の背後に回り込んで3回ホールドアップすると迷彩服「モス」が手に入る。太陽下で光合成をしてスタミナ回復が行えるほか、森やジャングルで高いカムフラージュ率が得られる。 『メタルギアソリッドV』では、ジ・エンドの体内に寄生し光合成を行っていたのは苔ではなく寄生虫であるとされた。自爆によって飛び散った肉片もこの寄生虫の力によってその活動を維持していた。 無限の憤怒 ザ・フューリー 声 - 平野正人、モーション - 益田康弘 コブラ部隊の元隊員。ソ連人(ロシア人)。元宇宙飛行士で、火焔兵士と呼ばれている。第二次世界大戦後、非公式に宇宙空間へと旅立つが、大気圏突入時の事故により身体中に大火傷を負い、それ以来痛みを感じなくなる。その際に「怒り」を見出したという。コブラ部隊で唯一、戦場以外の場所で感情を見出した人物。 ソ連製の宇宙服を応用した防火服に身を固め、ロケットブースターで飛行する。ナパームとガソリンを混合した通常燃料ではなく、ロケット用液体燃料である非対称ジメチルヒドラジンとテトラニトロキシドを使用した特別製の火炎放射器を武器に使い、その威力は通常の数十倍以上である。正面に「БЕИ」(ロシア語で「撃て」の意味、読み方はビェーイ)と書かれたヘルメットを被っており、「私はここにいるぞ!」などと叫んで挑発してくることもある。ヘルメットで顔はほとんど見えず、ヘルメットを被っていない時も覆面状態のマスクをつけている。 スタミナキルをすると、「ファイヤー」という迷彩服が手に入る。体に火が付かなくなりやけどもしなくなる耐火服で、火炎やグレネードのダメージを軽減する効果がある。 小説版ではアフリカ系アメリカ人であり、回想においてコブラ部隊所属時は爆弾の専門家で、大戦中の作戦にザ・ペインと共に参加していたという設定である。終戦後、「共産主義国家では肌の色による人種差別が存在しない」というプロパガンダを信じてソ連に亡命、宇宙飛行士となったが、上記の事故によって大火傷を負ってしまった。
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