ソ連(ロシア)製
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「エリア88の登場兵器一覧」の記事における「ソ連(ロシア)製」の解説
MiG-17PFU “フレスコE” 作品開始時に風間真が撃墜した、反政府軍の機体。おそらくその頃の反政府軍の主力機と思われる。K-5空対空ミサイルを搭載していることからPFU型と判別できるが、40機程度がソ連防空軍に配備された程度で輸出はされていない(ただし連載当時のソ連はMiG-17PFUの宣伝写真を多数公開しており、それを見て西側は数百機は量産されていると誤認していた)。 MiG-19PM “ファーマーE” MiG-17の後継機でソ連初・世界2番目の超音速戦闘機。極めて運動性が高く、その点は後継機のMiG-21すら凌ぐ。エンジン寿命が短く、頻繁にオーバーホールが必要なのが欠点であり、MiG-21を採用した国では急速に退役していった。反政府軍も例外ではないと思われ、登場回数は極めて少ない。空対空ミサイルを搭載していることからPM型と思われる。 MiG-21PFM “フィッシュベッドD” 東側のベストセラー戦闘機で、物語中盤以降の反政府軍の主力戦闘機。風防の形状からしてPFM初期型と思われる。マックバーン達プロジェクト4でも主力機として採用しているが、西側の電子機器を採用して近代化改修をしている模様(本作品終了後ではあるが、実際にMiG-21を西側の電子機器を採用して近代化改修した例がある)。 OVA及びTV版では、風防の形状が前部の固定風防と上部の横開き風防に分かれたことと、胴体上部の膨らみが垂直尾翼近くまで延長されていること、胴体下部に機関砲を内蔵・固定装備していることから、MiG-21の中でも後期型にあたるMiG-21SM / M / MF / bisのいずれかと推定される。 MiG-23BN “フロッガーH” MiG-21の後継機であるMiG-23の攻撃機型MiG-23Bの輸出型。後述のMiG-27と早々に交代したためか作中での出番は少ない。戦闘機としては運動性においてMiG-21に及ばず、反政府軍の採用もなかったようだ。ただし後の発展型はかなり性能向上しているが、その事は当時の西側には知られておらず、当然ながら作者も知りえなかった。 テレビ版では機首にトカゲのノーズアートを施し、かつてミッキーのベトナム戦争時代の元部下でもあったエピソードキャラクターのパトリック・リード中尉の乗機として登場する(ちなみに、そのトカゲのノーズアートを描いたのはミッキー自身である)。ただし、パトリック・リード中尉とその僚機達(リード中尉を含めて5機編隊)の機体は機首に円錐形レドームを装着していたことや、垂直尾翼前縁から胴体背面に伸びるドーサルフィンが小さいことから、MiG-23の戦闘機型の中でも後期型に分類されるMiG-23ML / MLA / MLDのいずれかと推定される。 MiG-27D “フロッガーJ” MiG-23Bの発展型。可変空気取り入れ口を廃止し胴体下部固定武装をガトリング砲に換装しているのが主な相違点。反政府軍でも傭兵部隊「ウルフ・パック」が同機を使用してエリア88と交戦して以降は広く採用されて主力攻撃機となっていた。後にプロジェクト4に乗っ取られたアスランでは正規軍も使用。D型というのはMiG-27をM型規格に改修した機体を指す。 Yak-38 “フォージャーA” 旧ソ連のVTOL戦闘機。反政府軍がその能力を活用して山岳基地行きの輸送機を奇襲した。登場機は「ネコのヒゲ」と呼ばれる障害物接近感知センサーを取り付け、森林内を飛行し遮蔽された基地に帰投できるようにすることで反撃を防いでいた。内部機器は西側諸国の製品が使われている。現実のフォージャーは機体性能では英国のハリアーより劣り、作中で示したような運用は不可能と考えられる。ただし連載当時には実態は明らかではなくハリアーに優る高性能を持つ脅威の超音速VTOL戦闘機と考えられていた。
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