後の発展
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 21:34 UTC 版)
後に、三原則の枠内でロボットに反乱・支配を行わせる方便として、ロボットが下記のような判断を下したとする設定がしばしば用いられるようになった。 人類自身がロボットに支配されること・滅亡することを望んでいる。 過ちを犯さないロボットに支配されることこそが、人類にとって最も安全な状態である。 優秀種であるロボットこそが、劣等種ホモ・サピエンスよりも優先されるべき『人間』である。 『心にかけられたる者』では、三原則における「人間」の定義の問題を与えられたロボットが、最終的に彼らロボットこそが三原則で優先されるべき「人間」であるとの決断を下している。映画『アイ、ロボット』では、「人類を護る最善の策としてロボットが人類を強権的に管理支配する」という展開に解釈された。この解釈は原作「われはロボット」とは異なることから、議論を巻き起こした。 第零法則においても、人間はその成立の経緯において関与するどころかその存在すら知らされておらず、またその対象となるべき『人類』の定義についても、ジスカルドが「地球人かスペーサーかを選ぶのみでなく、より望ましい人種を創り出してそれを守るべき」といった発言をしている。その後もダニールが銀河帝国首相を務めるなど、第零法則に従うロボットは人類に対して支配的な役割を担うこととなる。 また人間が自発的に戦争や環境破壊を繰り返し自ずと人類滅亡の道をたどっているとロボットが判断すれば、人間の行動を(強制的にでも)制限し、滅亡を防ごうとするという場合もある。
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