ソ連製の派生型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 06:40 UTC 版)
BM-21 グラート 基本型で、ウラル-375Dトラックの車台に搭載。 BM-21-1 ウラル-4320トラックの車台に搭載。ベース車両の変更によりエンジンがディーゼルエンジンとなり燃費が改善。 2B17もしくはBM-21-1 2003年に初めて提案された、Motovilikha Plants(Мотовилихинские заводы)によって開発された更新型。システムは、衛星航法装置NAP SNS、自動火器管制装置ASUNO、APPに連結され、射程40kmの新世代ロケットを発射する。ウラル-4320トラックの車台に搭載。 2B26 ベース車両をKAMAZ製のKAMAZ-5350(ロシア語版)に変更した。GRAUコードは同じく9K51。 BM-21B グラート1(NATOコードネーム:M1976) 軽量な36連装発射器を6輪式のZIL-131トラックに搭載したタイプ。ロケット、輸送車9T450および再装填トラック9F380の支援設備全体で、9K55とも呼称される。BM-21Bは、射程15kmの短距離型ロケットのみを運用できる。ソ連での開発コードは9P138。ロケット弾発射時の安定性を保つために、車両後部にジャッキを装備する。 BM-21V グラートV(NATOコードネーム:M1975) 空挺部隊向けの派生型で、1969年に開発された。12連装発射器を4輪式GAZ-66Bトラックに搭載。車両は空中投下可能。空輸中は、車両の幌や窓枠などを取り外すあるいは折り畳むことで容積を縮小できる。ロケット弾発射時の安定性を保つために、車両後部にジャッキ(アウトリガー)を装備する。ソ連での開発コードは9P125。 9А51 プリマ ウラル-4320トラックの5トンシャーシに50連装発射器を搭載したタイプ。射撃管制装置と弾薬運搬車TZM9T232Mおよび新型ロケット9M53F全体で、9K59とも呼称される。少数が生産された。 9K132 グラートP 個人で携帯が可能な単装型。ランチャーは、ロケット弾を再装填して再利用可能。このシステムは、ベトナム戦争においてアメリカと戦っていたベトナム人民軍に向けて1960年代なかばに開発された。ソ連・ロシア軍では使用されないが、世界中のゲリラ組織や民兵、軍閥が使用しており、時には右の写真のような手製の自走式多連装ロケットランチャーを製造することがある。テクニカルも併せて参照のこと。 BM-21PD 構成はBM-21基本型と変わらないが、ソ連海軍が敵の上陸作戦を水際で阻止するために装備。弾薬運搬車を含めたシステム全体で、DP-62 Dambaと呼称される。 A-215 グラートM(ロシア語版) 海軍向けの派生型。40連装発射機・レーザー測距儀・射撃管制装置・122mmロケット弾で構成されるシステム全体の名称。1978年制式。上陸支援用兵器としてタピール級揚陸艦とイワン・ロゴフ級揚陸艦に装備された。
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