カドケス高等学校飛空科とは? わかりやすく解説

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カドケス高等学校飛空科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 00:13 UTC 版)

とある飛空士への恋歌」の記事における「カドケス高等学校飛空科」の解説

第2巻からカルエル、クレアアリエルらがらが通う、飛空士養成学科生徒たち。「空の一族」との戦闘始まってからは戦闘参加することになり、途中で戦死者出しつつも、物語最後までカルエルらと苦楽を共にする。なお劇中戦死した生徒たち死後学生から正規兵(イスラ空挺騎士団正規一等飛空士)へと特進という扱い受けている。 イグナシオ・アクシス 声 - 石川界人 カドケス高等学校飛空科センテジュアル組の男子生徒で、謎の多い美形少年亡き母親(声 - 阿部里果)がベナレス出身であり、ベナレス出身装っているが偽装である。一匹狼のように振る舞い他の生徒と距離を置いている。原作では第3巻で(アニメ版では入学直後から)アリエル教習上の正規ペアとなるが、最低限コミュニケーションしか取ろうとしないアリエルからは「イグナ」というニックネーム呼ばれる第4巻以降劇中での経緯から、他の登場人物から「ツンデレ」という渾名呼ばれるうになる。 その正体は故グレゴリオ・ラ・イールの愛人の子、つまりカルエルの異母兄弟アニメ版では弟)。革命前年不穏分子排除により母親と共にアレクサンドラ宮殿から追放されその1ヵ月後に母を亡くす。母親不幸にさせた皇王一族復讐をしようと考えニナ・ヴィエント中心とする革命運動に加わる。劇中時点ではニナ近衛兵務め兵士であり、クレアとして学生生活を送るニナ護衛するために立場偽って学生の役を演じつつ、皇王家の生き残りであるカルエルに対す復讐機会伺っている。物語開始時点からカルエルの素性知っており、彼を最も苦しめるような弱み探ろうとしていたが、次第にその不甲斐なさ失望するうになる。やがてカルエルに対し復讐値しない相手」という評価下しつつも、旧知間柄でもあるニナ(=クレア)との仲を取り持つため尽力し第4巻では憎まれ口叩きつつもクレア正体知って失意の底に沈むカルエルに奮起促したり、カルエルとペア組んでニナ乗艦守って戦ったりしている。 学校での成績不良だが、正体露見しないための偽装であり、実際正規兵さえ遥かに凌ぐ凄腕兵士第4巻でカルエルとペア組んで後席に搭乗した際には、「空の一族」との交戦10機以上のカマキリ」を撃墜している。物語の結末ではクレア護衛として「空の一族」の元へ赴くが、シリーズ第4作『とある飛空士との誓約』ではその後の姿が描かれている。 原作小説ではその素性内面明かされる第4巻までほとんど登場しない人物だが、アニメ版ではカルエル、クレアアリエルとともに主要人物という位置づけ人物になっており、原作よりも早い段階から登場するほか、基本的に各話次回予告担当している。アニメ版イグナシオは、原作同様に周囲に距離を取りつつも、一人頑張っている女性放っておけない人物という設定描かれ、カルエルに対して冷たい視線を向ける様子や、原作終盤短く言及されていた同級生との交流詳細描かれている。原作小説では自らの出自をカルエルに対して明かしているが、アニメ版では去り際にカルエルを「兄」呼びつつも、自分がカルエルの異母弟であることを明かさないまま別れている。 ファウスト・フィデル・メルセ 声 - 保志総一朗 カドケス高等学校飛空科ヴァン・ヴィール組の男子生徒で、イスラ空艇騎士団団長息子自分置いてクレアペアになったカルエルに嫉妬し因縁吹っ掛けるが、皮肉で返されカルエルに敵意持ち以後犬猿の仲典型的な貴族らしい性格をしており、自分よりも身分の低い人物見下す一方で仲間部下対す責任感が非常に強い。同級生であるクレア人物評によれば、陰で努力積んでおり気遣いもでき、貴族らしい傲慢さ高み維持する努力の裏返しであるとされる第3巻における初の実戦ではヴァン・ヴィール組を率いて空の一族」を迎撃し、反目していたセンテジュアル組のカルエル、アリエルウォルフガングマルコらとも共闘しつつ、退避行動中も編隊先頭務めた。カルエルと互い健闘認め合いわだかまり超えて戦友としての絆を築くものの、直後飛来した「銀狐」に撃墜され戦死したその後迎撃参加していた学生はカルエルとアリエル残して全滅。ヴァン・ヴィール組は戦闘参加していなかったクレア除き最初の実戦全員戦死したアニメ版では、ファウストペアを組むヴァン・ヴィール組の男子生徒にはセシリオ(声 - 岩澤俊樹)という名前が設定されている。 ミツオ・フクハラ 声 - 浜添伸也 カドケス高等学校飛空科センテジュアル組の男子生徒斎ノ国出身女生徒からは「みっちゃん」というニックネーム呼ばれる。姓の漢字表記は「福原」。やや太り気味の体系で、人柄温厚そのもの軍事マニアで、クレア立ち聞きし難解な軍事の話にも解説入れられる知識を持つほか、まだ教習習っていない戦闘知識実戦応用する技量もある。教習上の正規ペアとなったチハルとは相性良く私的に恋人のような間柄になっていく。第3巻ではミツオチハル視点からのエピソード描かれ、「戦争自分仲間が死ぬことになっても、残った人が悲しみを引きずって挫けしまって戦死した人も悲しむ」という死生観チハル語っている。 第3巻における初の実戦ではチハルと共に練習機索敵任務参加し、「空の一族」の大規模爆撃艦隊発見する。敵の規模から自分たちの責任重さ自覚し陽動作戦はめられイスラを守るために触接任務続け騎士団攻撃援護すべく夜闇紛れ敵艦隊への照明弾発射行った困難な夜間雷撃成功導きつつも「空の一族」の反撃致命傷負いチハル脱出させた後に囮となり機体ごと爆死した。ミツオの死は、後にチハルノリアキらの行動影響を及ぼす原作者によればミツオ予定大きく超えて活躍した登場人物であり読者の反響大きかったとしており、飛空士シリーズ中でも特に気に入っているサブキャラクター一人として名を挙げている。 チハル・デ・ルシア 声 - 田野アサミ カドケス高等学校飛空科センテジュアル組の女生徒ミツオ恋人。バレステロス出身の父と斎ノ国出身の母を親に持つ。いつも派手な化粧をし、餅を風船ガムのように膨らませ食べている。いつも「〜ッス」という語尾おどけた態度取っているが、内心では彼女なりのコンプレックス抱えており、第3巻ではそのことミツオ打ち明けている。 物語中盤におけるキーパーソンとも言える役割を担う人物第3巻ではミツオと共に索敵触接任務参加し困難な夜間雷撃成功導きつつもミツオとの死別経験その後しばらくは恋人失った悲しみ塞ぎこむが、ミツオ生前に遺した言葉を皆に伝え、彼女自身もそれを支え立ち直っていく。「空の一族」との戦争休戦になった後は飛空科では操縦士専攻し最後に正式な戦空機パイロットになる。イスラ崩壊する際にはミツオ墓前に、ミツオと共に叙勲された自らの勲章捧げその後交換持ち帰ったミツオ勲章彼の家族元へ届けた。 ウォルフガング・バウマン 声 - 丹沢晃之 カドケス高等学校飛空科センテジュアル組の男子生徒ベナレス出身ニックネーム「ウォルフ」。他の同級生たち同年齢だが、大柄かつ筋肉質がっちりした体型で、壮年男性見紛うような容姿知り合い習ったというバレステロス語には強いなまりがあり、作中では鹿児島弁風のなまりとして表現される大勢暑苦しい同性たちから慕われている。アリエルからは彼女の麺料理補佐する職人として一目置かれ、後の戦いでそのこと生還約束も交しているが、一方で女に対して戦いで死ぬことへの覚悟についても持論語っている。 第3巻での初めての実戦においてはカルエルやアルエルと共にファウスト率い迎撃隊に参加。その体格生かして対空重機関銃武器用いエル・アルコン後席で射撃担当退避行動中は編隊最後尾務めたファウストらを弄ぶように撃墜した銀狐」を刺し違えてでも撃墜しようとするが叶わず、アリエル目の前で撃墜され戦死した。 マルコ・サントス 声 - 本橋大輔 カドケス高等学校飛空科センテジュアル組の男子生徒で、ウォルフガング正規ペアウォルフガングを「兄貴」と呼んで慕っており、名前が明かされるまでは「舎弟その一」などと呼ばれている。原作ではウォルフガングペアになった経緯明かされていなかったが、アニメ版ではノリアキナナコファウスト因縁付けられている場をウォルフガング収めたことに感激しペア組んだという経緯描かれている。 初めての実戦ウォルフガングと共にファウスト指揮下に入り、前席で操縦担当退避行動中に銀狐」の攻撃受けて機体被弾ウォルフガング乗る後席が爆発した際に衝撃機体から投げ出されるが、落下傘開いた状態で防風林突っ込んだため奇跡的に一命取り留める。しかし大怪我のために飛空機械操縦不可能な身体となり、退院後は普通科転科した。 原作小説では第3巻にのみ登場し容姿について言及がなく挿絵描かれる場面もないが、アニメ版では第1話から姿を見せており、丸刈り少年という姿で描かれている。 シャロン・モルコス 声 - 早見沙織 カドケス高等学校飛空科センテジュアル組の女生徒ベナレス出身温厚な性格早熟で、顔立ち身体言動大人びており、そうした印象から周囲にも頼られているが、幼馴染であるベンジャミンからは、精神的な弱さ抱えつつも無理をして周囲期待応えようとする傾向見抜かれている。ベンジャミンとは教習上の正規ペアでもあり、物語通して恋人間柄となっていく。 第3巻での初めての実戦では陸戦拠点防衛担当しその際にはシャロン視点からの物語描かれている。初めての戦闘おびえるナナコベンジャミンノリアキ叱りつけながら銃撃行い窮地追い込まれ自己犠牲覚悟するが、寮長シズカに(アニメ版ではイグナシオに)助けられた。第4巻では戦地赴くベンジャミンお守りとして自分スカーフ渡しそのこと戦闘中負傷したベンジャミン精神的、および物理的に救っている。 「空の一族」との戦い休戦となってからは飛空科で通信士専攻物語の結末では帝政ベレナス空軍飛空72戦隊付け通信士就任。 ベンジャミン・シェリフ 声 - 立花慎之介 カドケス高等学校飛空科センテジュアル組の男子生徒帝政ベナレスのキエラサザード出身ニックネームは「ベンジー」。眼鏡をかけていて理知的な印象人物で、いつも自分理系であることをアピールしており、誰に対しても常に丁寧語会話をする。幼馴染シャロンからは勉強以外に取り柄がなく頼りない人物見られている一方座学成績飛空科でトップで、クレア見立てによれば観測としての能力正規飛空士にも劣らないとされる第4巻における「空の一族」との戦闘ノリアキ臨時ペア組んで出撃し、ベンジャミンノリアキ視点からの物語描かれる。イグナシオ・カルエルペアと共に砲撃戦観測機直掩に当たるが、観測機撃墜されたために代行観測機として「空の一族」側の戦艦肉薄右手首から先を失いつつも観測機としての任務全うしルナ・バルコ勝利へ導く。敵戦艦爆発巻き込まれ救出困難な状況からカルエルへと「我に構うな」の手信号送りそのことがカルエルの奮起促したが、聖泉呑まれる寸前バンデラス救助され生還する帰還後弾着観測成功称えられ勲章叙勲している。 「空の一族」との戦い休戦となってからは飛空科で偵察員を専攻し物語の結末では帝政ベレナス空軍のキエラサザード防空担当する近衛航空戦飛空少尉として、将校候補入隊した。 ノリアキ・カシワバラ 声 - 下野紘 カドケス高等学校飛空科センテジュアル組の男子生徒斎ノ国出身ニックネームは「ノリピー」。ノリのいい少年で、煩悩満ち溢れている。自称ラーメンマニアで、その知識アリエル認めるほど。 級友たちから地味な個性いじられ、「町人」「村人」「通行人」という渾名付けられる第3巻では「何を言っても笑って済まされ毒舌モブキャラクター」という個性周囲から認知されるようになるが、毒舌過ぎてミツオ後味の悪い形で死別経験することになり、以降ミツオへの悔恨負い目苛まれることになる。 第3巻での「空の一族」との初の交戦では怯えるばかりで何もできず、自分臆病さ情けなさを痛感して落ち込むが、第4巻ではベンジャミン臨時ペア組み前席で出撃逃げ隠れは得意 という才能発揮し複雑な回避運動をしても空間識失調に陥らず、弱音吐きながらも利用した敵の撹乱多用して直掩観測遂行するその後戦艦爆発巻き込まれ機上大火傷負い失神するが、ベンジャミンにより脱出させられ聖泉呑まれる寸前バンデラス救助される。 「空の一族」との戦い休戦となってからは飛空科で操縦士専攻物語の結末では戦空機パイロットとして空軍入隊。しかし着弾観測成功導いた際に授与され異国勲章を、これ見よがしに胸に下げているような振る舞いから、ナナコ軍隊生活将来不安視されている。なお当初の構想では「ナナコヒモになる」という結末予定されていたが、没となり採用されなかった。 ナナコ・ハナサキ 声 - 南條愛乃 カドケス高等学校飛空科センテジュアル組の女生徒斎ノ国出身黒髪で、挿絵では短いツインテール髪型描かれている。皆の妹分的な存在の、噂話大好きな活発な少女で、カルエルの正体関わる噂話核心突きかけてアルエル動揺させ、クレア疑惑きっかけ抱かせる場面もあった。原作小説では、後になってイグナシオに「ツンデレ」という渾名をつけた張本人となっている。 飛空機で飛びたいという動機から飛空士目指しているものの軍人志願ではなく戦争で人と殺し合うことに対して忌避感を持っている原作小説では、第3巻で「空の一族」の襲撃経験したことで戦闘に対しておびえるうになるが、「イスラの旅を綴った小説を書く」という新たな目標得て第5巻普通科転科第5巻では、後年になってナナコ書いた回顧録からの挿話という形での語り繰り返され語り手としての立場も担う。ラストシーンにも登場して物語締めくくりその際には19歳小説書き始めイスラの旅を終えてから28年後47歳で『空の果てイスラ』という回顧録を出版したという自分その後語っている。アニメ版では小説家になるという目標描かれず、最後まで飛空科に在籍している描写となっている。 ノリアキとは第3巻一時的に正規ペアを組む間柄第4巻では迎撃参加しようとするノリアキ説得試みているが、彼から「ナナコ小説の中で通行人扱いされるの嫌だ」という旨の返事と、亡きミツオへの負い目打ち明けられ説得できないと悟ると彼を送り出している。アニメ版では最初からノリアキ正規ペア組んでおり、当初から親密接す様子描かれている。

※この「カドケス高等学校飛空科」の解説は、「とある飛空士への恋歌」の解説の一部です。
「カドケス高等学校飛空科」を含む「とある飛空士への恋歌」の記事については、「とある飛空士への恋歌」の概要を参照ください。

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