『つよきす』から登場するヒロイン
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「つよきす」の記事における「『つよきす』から登場するヒロイン」の解説
PC版『つよきす』から専用エンディングが存在する女性キャラクターは鉄乙女、蟹沢きぬ、霧夜エリカ、椰子なごみ、佐藤良美の5名。主人公と恋愛関係にならないソフトは『みにきす』のみ。 鉄 乙女(くろがね おとめ) 声:青山ゆかり 身長160cm B83→85(2、3学期) / W56 / H83 誕生日:12月12日 レオの従姉で、学校ではレオより1学年上の3年生。規律に厳しく、生徒会副会長兼風紀委員長を勤める。また、学園では日本刀「地獄蝶々」を手に風紀を取り締まっており、鉄の風紀委員と恐れられている。レオの親に息子の根性を叩き直すように頼まれ、対馬家で同居生活を始める。幼い頃のレオにとって姉に等しい存在だったが本編導入部の時点ではすっかり疎遠となっており、レオは乙女のことを忘れていた(レオにとっては屈辱的な記憶でもあるので忘れたがっていた点もある)。 姉御肌で面倒見がいい反面、頑固で融通が利かず、年下の相手に主導権を握られると不機嫌になる。素直な性格で騙され易いが、勘がいいので騙された風を装って態度を翻すことも多い。非常識ではないが少しズレている。クラスメートの女子からは「てっちゃん」と呼ばれている。 本人曰く「こう見えても体育会系」で、上からの理不尽や暴力は当たり前であり、それは目下の者にも及ぶ。口答えや反抗は許されない。その性格と思想故に多くの生徒に頼りにされている一方、融通の利かない性格と相まって独善的な決め付けで物事を判断することも多い上、反抗する者を実力行使で捻じ伏せるため、一部の生徒からは「腕力に任せた恐怖政治」などと揶揄されて反発・不満も生んでいる。また、不可解な出来事が起きても、「気合」で片付けようとする。 同居生活を始める前までは実家の東京柴又で生活していた。草刈正人という俳優の大ファンであり、幼少期から彼の出演する時代劇を見ていたほか、視聴後は幼いレオを馬にして侍ごっこに興じていた。 将来の夢は「拳法家」だが、「人に物を教えるのが好きな性分」という理由で「教師」や「保母」にもなりたいと考えている。 一騎当千といわれた武家の血を引く家に育ち、幼い頃から鍛えているため、身体能力は常人離れしている。拳法部では主将を勤めており、全国大会で優勝した経験を持つ。滅多に刀を抜かないが、居合道も得意。また、学業でも優秀な成績を維持している。視力は2.5。 手先が不器用で、料理も下手。好物のおにぎりだけは唯一作れるが、見た目はかなり悪い。機械も苦手で、パソコンの画面を見ていると数秒でデジタル酔いをする。また、雷恐怖症。 自分の名前である「乙女」にかけて純情可憐である事を意識しているが、周囲からはそうは思われていない。趣味は園芸で、引っ越して早々対馬家の庭弄りに精を出したり、そのツテでフラワーショップYASI(なごみの自宅)の常連客でもある。 同じくタカヒロが脚本を務めた『真剣で私に恋しなさい!』のコンシューマ版では『真剣で私に恋しなさい!R』特定のルートのみ四天王一人として登場する。 蟹沢 きぬ(かにさわ きぬ) 声:金田まひる 身長149cm B78 / W50 / H79 誕生日:7月20日 レオの幼馴染で、長い間一緒に過ごしてきたレオや新一からは女として認識されていない。可愛らしい容姿をしているものの、言葉使いが荒く喧嘩っ早い。 一人称は「ボク」で、周りからは「カニ」、「カニっち」の愛称で呼ばれる。カレー屋「オアシス」で接客業のアルバイトをしている。 落ち着きがなく短気で負けず嫌いな性格だが、根は単純で陽気な性格をしている。名前にコンプレックスがあり、下の名前で呼ばれるとキレる。気が強いと同時に泣き虫でもあり、「泣いてない、泣いてないもんね!」が口癖。朝に弱く、レオに起こされて登校するがいつも遅刻ぎりぎり。 誰にでもわけ隔てなく接し、明るくフレンドリーで前向きな振舞いから男女問わず友達が多い。ただし、馴れ合いを好まない椰子なごみからは「八方美人」と余り快く思われておらず、心底から嫌い合っているわけではないものの、たびたび喧嘩する。ファッションなどのセンスがよく、幼馴染みたちの服を買うときは彼女が選ぶ。異性にモテており、よく告白されるがすべて断っている。 体育の成績はかなり良いが勉強を苦手としており、家庭内では優秀な兄と比較されている。しかし外では日々楽天的に生きている。夢は(色々と邪まな思惑が入ってはいるが)「ゲームデザイナー」。 レオやフカヒレ等からは「可愛いが性格は悪い」と言われており、実際にかなり悪ガキじみた言動が多い上にガサツで、一般的な常識はあまり持ち合わせていない。度々レオやスバルが「保護者」としてフォローや躾を行うほどである。 「馬鹿以上でも馬鹿以下でもない、こいつは只の馬鹿なんだ」というスバルの評価通りであり、自分の割と悲惨な境遇にも持ち前の能天気さで深く悩まず、毎日元気でいられるタフネスさとポジティブさを備えている。 しかし、馬鹿ゆえに自分がレオに対して恋心を抱いている事に気付けないままでいる。反面、他のヒロインのルート上では自分以外の女性と仲良くなるレオにショックを受けたり、レオと仲良くなる女性に露骨な嫌がらせを行ったりもする。また、低い身長と小さな胸に強いコンプレックスを抱いており、たまり場になっているレオの部屋にグラマーな女性のポスターが張られたら有無を言わさず破り捨てる等過激な行動に出る事も多々ある。 霧夜 エリカ(きりや エリカ) 声:北都南 身長165cm B84 / W57 / H86 誕生日:12月31日 レオのクラスメートで、竜鳴館の生徒会長を務めている。金髪のポニーテールで日本人とアメリカ人のハーフ。容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群。何も無い所から自身の背景にバラを出すのが特技。その完璧さと高飛車な振る舞いから周りは尊敬と皮肉を込めて「姫」と呼ぶ。 親が巨大企業を経営しているお嬢様だが、周囲にも壁を作らずフランクに接している。また、何事も自分が一番でなくては気が済まない性格で、イベントには積極的に参加する。彼女に憧れる人間も多いが、妬みや嫉妬心から特別扱いされる彼女を快く思わない人間も多い。そのスバ抜けた存在感から校内では浮いた存在となってしまい、唯一心を許せる親友は良美のみ。また、自身の権威や血筋に一切動じず腕力でも歯が立たない乙女には逆らえない。 幼い頃から親族間の権力闘争を見てきており、いつかそこで頂点に立ち世界を牛耳るのが夢(野望)。また、周りには秘密にしているが館長に護身術を学んでおり、町の不良程度では問題にならないくらい強い。猫大好き。同性へのセクハラも好き(おっぱい星人)でやおいも好き。オヤジギャグも度々飛び出す等、その様はスケベオヤジそのものだが(親衛隊と呼ばれるファンクラブメンバーも含め)ほとんどの者はその事実を知らない。ただし、恋愛経験はない。美的センスがおかしく、よく変なものを欲しがる。 非常に優れた人材だが単なる天才ではなく(彼女自身、自分のことを天才とは思ってない様子)、日々のたゆまぬ努力と持って生まれたセンスを磨く事で目的を達成していくタイプ。 椰子 なごみ(やし なごみ) 声:海原エレナ 身長170cm B87 / W57 / H88 誕生日:2月28日 レオの後輩でクラスは1-B。背の高いきつめの美人。「ウザイ」「キモイ」が口癖で、目障りな相手には「潰すぞ」と脅しをかける。エリカからは「なごみん」と呼ばれるが本人は嫌がっている。 孤独を好み、友達を作らずにいつも一人で行動している。身内意識が非常に高く、家族や心を許した相手以外にはキツイ言動を放ち、一切他人を寄せ付けない。レオたち上級生には一応敬語で話すが、誠意はこもっていない。きぬとは何かといがみ合っており、きぬには「ココナッツ」と呼ばれ、なごみはきぬを「カニ」または「甲殻類」と呼んでいる。また、きぬにだけは一切敬語を使わない。 成績はそこそこで運動も得意。趣味、特技である「料理」に強い思い入れがあり、食材を粗末にされたり適当なことを言われたりすると激怒する。辛党。 家業は花屋で「フラワーショップYASI」。彼女の会計能力と腕力の高さはここで培われた物である。 視力が悪く(遺伝)細かい作業のときはメガネをかけるが、コンプレックスがあるため普段はしていない。幼い頃に父親を亡くしており、実はファザコン。マザコンな面もあり、母であるのどかを「マイマザー」と呼ぶ。 割りとマゾ気質があり、心を許した相手からの強い態度や押しに弱く、平手等でお尻を叩かれると興奮してしまう節がある。アンダーヘアが生えていないことにコンプレックスを持っている。 低体温で真夏でも黒いパンストやスカジャンを着用している。母親の遺伝でいくら食べても太らない体質。それを生かし料理研究の食べ歩きをしている事もある。 タッパのあるグラマラスなスタイルと威圧的な言動から、一見すると年不相応に大人っぽく見られがちだが、内面は一途で子供っぽく負けず嫌い。心を許した相手への独占欲や依存心も強い。 公式ページで3回行われた人気投票では第1回と第3回で1位になっている。さらにきゃんでぃそふと全ヒロインキャラの人気投票でも1位に輝き、『つよきす 2学期』の第1回および第2回人気投票でも1位になっている。また、本作のヒロインでアナザーストーリーを描いたノベライズが数冊出ているのはなごみだけである。漫画版でも最終的になごみがレオの恋人になっている。ツンデレという言葉を体現するようなストーリーや人気の高さからフィギュアの宣伝文句では「最強のツンデレクイーン」と称される。 苗字の椰子は『仮面ライダー龍騎スペシャル 13RIDERS』に登場した仮面ライダーインペラーの変身者・湯村敏幸の誤植である椰子敏幸から来ており、椰子という名前が印象に残っていたタカヒロ氏はこの名前をインペラーの初期設定と誤解していた模様。 佐藤 良美(さとう よしみ) 声:草柳順子 身長158cm B88 / W59 / H88 誕生日:4月2日 レオのクラスメートでクラス委員長。生徒会ではエリカの補佐兼ブレーキ役を担う他、細かい実務面をほぼ一手に引き受ける。愛称は「よっぴー」だが、エリカ以外に言われることを嫌がっている。 成績はかなりの上位で運動能力もかなり高い一方、苦労性で貧乏くじをよく引く。周囲に気遣いが出来て、真面目で誰にでも分け隔てなく優しく接することから人望があり、影ではその甘さから「砂糖さん」とも呼ばれている。その反面、たまに毒を吐くなど優等生らしからぬ本性を覗かせたりもする。夢は「お嫁さん」。 物語開始前からレオに明確な恋心を持っており、エリカと自分の写った写真の裏にレオの写真を忍ばせている。レオに対してさりげなく好意を示して誘惑している一方、レオがエリカに憧れを持っていることを知っていることへの遠慮から思い切った行動には出ていない。特定のヒロイン攻略ルートでは嫉妬を露わにしているシーンも見られる。 表面上は清楚な雰囲気の良家の子女を装っている。幼少時から夫婦仲の悪さを見せつけられ、親からろくに愛情を受けることなく育ち、実母によって汚らわしいものへの拒絶(その隠喩としての耽溺)を徹底的に植え付けられる等、歪な育てられ方をした。冷え性と称して夏でも冬服を着用しているのもその為であり、「汚い」という言葉に過敏に反応して取り乱す反面、汚らわしいもの(その象徴として性)に対する執着が異様に強く、ネットサーフィンをしては性的なサイトばかり見ていた。「つよきす」においてはレオに身体を許した後も、(育った境遇から)人を全く信用することができないため、性欲を満たす対象であるレオが裏切ったりしないよう徹底的に管理して拘束しようとする。エリカとはその本性を明かした上で受け入れあった唯一の親友だが、展開によっては決別する道を選ぶ。 性的な目覚めは幼少時からと早く、実母からの抑圧が拍車をかけたためか性的に倒錯した嗜好をもつ(ニンフォマニア)。 彼女のルートは初期状態では攻略不可能で、PS2版では大幅にストーリーが変更された。 父親は県議会議員をしているなどエリカほどではないにせよ裕福な家庭で育っていはいる。しかし両親の夫婦仲は最悪であり、良美が一人暮らしを希望する原因にもなっているが、両親を心底嫌っているわけではない。 母親は極めて独占欲と嫉妬心が強く極度の潔癖症でもあり、良美が幼少時に服を汚して帰宅したことで逆上し暫くの間食事を与えないという苛烈な罰を科す等、良美に数々のトラウマを植えつけているが、彼女の性格も母親に大変よく似たものになってしまっている。
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