リック・ディアス リック・ディアスII

リック・ディアス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/16 18:07 UTC 版)

リック・ディアスII

諸元
リック・ディアスII
RICK DIAS II
型式番号 MSA-099-2
全高 24.05m[52]
頭頂高 18.52m[52]
本体重量 30.7t[52]
全備重量 58.2t[52]
装甲材質 ガンダリウム合金[52]
出力 1,850kW[52]
推力 19,300kg×2(背部)[52]
10,600kg×6(脚部)[52]
総推力:102,200kg[53]
センサー
有効半径
11,200m[53]
武装 2連装メガ・ビーム・ガン
ビーム・サーベル

メカニックデザイン企画『Ζ-MSV』で設定された。初出は『B-CLUB』第7号で、「リック・ディアス改」と呼ばれることもあるが、上記リック・ディアス改とは別機体である。

アナハイム社が、グリプス戦役におけるMSの性能向上に対応してリック・ディアスを改良した機体[52]。同機はコックピットが頭部にあるため、ジェネレーター系統の強化が容易であるという[52]。改良型ブースター・バインダーはスラスター8基を搭載するが[54]、バインダーだけでなく機体各所も大幅に改良されている[53]。携行武装の2連装メガ・ビーム・ガンは、のちにΖΖガンダムが装備するメガ・ビームライフルの試作型である[52]。試作機が1機完成したのみで、実戦投入はされていない[52]

デザインは藤田一己[52]。当時の作例では、ガンダム・タイプの頭部(永野護によるΖΖガンダム初期稿を藤田がクリーンアップしたもの)に交換が可能となっていた[52]




注釈

  1. ^ また、ドムタイプにガンダム系の機能を掛け合わせた機体とも呼ばれる[8]
  2. ^ クワトロ・バジーナによってアナハイムにもたらされたドワス改が原型とした媒体もみられる[9]
  3. ^ この『γガンダム』という呼称は、ガンダリウムγの採用と、RX-78ガンダムとガンダムGP02をα、βと数えて(リック・ディアスの開発にはGP02にも携わった旧ジオン公国系技術者が多く参加していた)3番目のガンダムとした事に起因している[13]。この際の命名以降、νガンダムまでのアナハイム・エレクトロニクス製ガンダムにはギリシア・アルファベットを冠したコードネームが慣例となった[6]
  4. ^ 機種名の冠詞「リック」(RICK)は「MS-09R リック・ドム」と同じく宇宙用を意味する[14]が、宇宙戦専用であった「リック・ドム」と違い、本機の実際の仕様は汎用機であり、地球上の大気圏内・有重力下でも運用に支障はない。
  5. ^ この命名の経緯はアニメと若干ストーリーの異なる小説版で語られたものであり、アニメの劇中では語られないものの、『機動戦士ガンダムΖΖ』の第1話「プレリュードΖΖ」などで確認できるうえ、関連資料でも設定として記載されている。ただし、「ディアス」に関しては「エゥーゴの活動が折り返し地点に到達した」云々といった記述は小説版にはなく、ブレックス・フォーラから意味を問われたクワトロ自身は「喜望峰の発見者でそういった名前の人がいた」といった程度の認識で、「ゴロで意味はない」とする趣旨の発言をする。
  6. ^ 当時の地球連邦軍における型式番号の命名規則は、各開発拠点に割り当てられた10-19の数値の後に開発順で1桁の数字がつけられる方式がとられているが、09で始まる基地は存在しない。
  7. ^ MSA-009とする資料もある[18][19]
  8. ^ 一方で、基本フレームは地球連邦軍の規格を流用し、経費削減と製造期間の削減を図ったとする資料も存在する[4]
  9. ^ 第4話参照。
  10. ^ 第13話参照。
  11. ^ 『U.C. ARMS GALLERY 03』では、スペックでの出力は百式のビーム・ライフルBR-M-87と同じ2.8MWとされるが、本文ではM-87の出力はL-86の2倍とされている。
  12. ^ a b ビーム・サーベルの設定画より[27]
  13. ^ 月刊「コミックボンボン」別冊『Ζガンダムを10倍楽しむ本』の永野護によるピンナップに見られる。また、アニメ『ガンダムビルドファイターズ』第3話にてこの使用方法が再現されている。
  14. ^ 実際は当時、テレビアニメ『機動戦士Ζガンダム』を制作していたサンライズのセル彩色現場で赤の塗料が大量に余っており、制作コストを下げるために在庫処分目的で赤いMSを多くしたということであった[要出典]
  15. ^ 連載時のみでムックには未収録。
  16. ^ ただし、クィン・マンサは除く(頭部のデザインがガンダムMk-Vから挿げ替えられたため。詳細はクィン・マンサ#機体解説を参照)。
  17. ^ ビーム・ピストルの形状は『SD CLUB』第12号掲載小説の挿絵で確認できるが、上方からのみで量産型のものとの判別は難しい。
  18. ^ 膝アーマーがガルバルディβのもので、下腕部の形状も通常機と異なる。
  19. ^ 以上が「移動用ロケット推力」。ほかに「スラスター推力」として「7,900kg×2」が記載されているが、総推力には計上されていない。なお、『RE/100 MSK-008 ディジェ』付属説明書では総推力を「74,000kg(ロケット)+15,800kg(ジェット)」としている。

出典

  1. ^ a b c d 『ジ・アニメ特別編集 機動戦士Ζガンダム PART3』近代映画社、1986年4月、84頁。
  2. ^ a b c d e f g 『1/144 リック・ディアス』説明書、バンダイ、1985年5月。
  3. ^ a b c d e f g h 『機動戦士Ζガンダムを10倍楽しむ本』講談社、1985年5月、98頁。
  4. ^ a b c d e f g h プラモデル「リック・ディアス」組立説明書, 1/144スケールモデル HGUC, No.33, バンダイ, (2002年6月) 
  5. ^ a b 『ENTERTAINMENT BIBLE 機動戦士ガンダムMS大図鑑 PART.2 グリプス戦争編』バンダイ、1989年3月、38頁。(ISBN 978-4891890186)
  6. ^ a b 『ガンダムセンチネル』大日本絵画、1989年9月初版発行、73頁。(ISBN 978-4499205306)
  7. ^ プラモデル「リック・ドム」組立説明書, 1/144スケールモデル フルカラーモデル, No.01, バンダイ, (1988年7月) 
  8. ^ a b 機動戦士Ζガンダム 第一部 カミーユ・ビダン』角川スニーカー文庫、1987年11月、82頁。(ISBN 978-4044101046)
  9. ^ アナハイム・ラボラトリーログ 第4回矢立文庫、2017年2月20日。
  10. ^ a b c d e f g h i 『MG 1/100 リック・ディアス』バンダイ、2004年5月、組立説明書。
  11. ^ a b c 『電撃ホビーマガジン』2004年3月号、メディアワークス、49-53頁。
  12. ^ a b c 『アナハイム・ジャーナル U.C.0083-0099』エンターブレイン、2003年12月、43頁。(ISBN 978-4757716636)
  13. ^ a b 『ガンダムMSヒストリカvol.4』講談社、2010年8月、29-32頁。(ISBN 978-4063700824)
  14. ^ 『機動戦士ガンダムΖΖ』第1話「プレリュードΖΖ」におけるクワトロ・バジーナ大尉の解説ナレーションによる。
  15. ^ a b 『マスターグレード MSA-003 ネモ』バンダイ、2006年2月、組立説明書。
  16. ^ 『電撃ホビーマガジン』メディアワークス、2000年8月号、57頁。
  17. ^ 『データコレクション 機動戦士Ζガンダム 下巻』メディアワークス、1997年6月、4頁・51頁。(ISBN 978-4073065326)
  18. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.2 グリプス戦争編】 』バンダイ、1989年3月、94頁。(ISBN 4-89189-018-5)
  19. ^ 皆河有伽『総解説 ガンダム事典 Ver.1.5』講談社、2009年、238頁。(ISBN 978-4063757958)
  20. ^ 「ザ・オフィシャルアート・オブ・Ζガンダム」『月刊「ニュータイプ」』創刊号、角川書店、1985年3月。
  21. ^ 『マスターグレード MSN-00100 百式 Ver.2.0』バンダイ、2015年5月、説明書。
  22. ^ 『マスターグレード RMS-099 リック・ディアス』バンダイ、2004年5月、説明書。
  23. ^ 『マスターグレード MSN-00100 百式』バンダイ、2001年3月、説明書。
  24. ^ 『マスターアーカイブ モビルスーツ MSZ-006 Ζガンダム』ソフトバンククリエイティブ、2012年12月、19頁 (ISBN 978-4797370959)
  25. ^ 『MG 1/100 ガンダム RX-78 GP-02A』バンダイ、1998年6月、組立説明書。
  26. ^ a b c d e f g h 玩具『U.C. ARMS GALLERY 03』バンダイ、2006年8月。
  27. ^ 『MJマテリアル4 機動戦士Ζガンダム メカニック設定集&作例集』バンダイ、1985年6月、31頁。
  28. ^ MJマテリアル ZGUNDAMメカニック設定集&作例集 31p。
  29. ^ 『ジ・アニメ特別編集 機動戦士Ζガンダム』近代映画社、1985年8月、104頁。
  30. ^ テレビ版『機動戦士Ζガンダム』第15話・第34話、劇場版『機動戦士Ζガンダム A New Translation』より。
  31. ^ 『機動戦士Ζガンダム Define』第1巻、角川書店、2011年11月、177頁・178頁。(ISBN 978-4041200674)
  32. ^ 『ファイブスター物語アウトライン』角川書店、2001年12月、104頁。(ISBN 978-4048534635)
  33. ^ 『GUNDAM WARS PROJECT Ζ』大日本絵画、1986年3月、1988年12月(新装版)、90-91頁。(ISBN 978-4499205252)
  34. ^ バンダイMJマテリアル Z GUNDAMメカニック設定集&作例集 30P。
  35. ^ 『ガンダムMS列伝』PHP研究所、2008年7月、141頁。(ISBN 978-4569670560)
  36. ^ 『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』2巻、角川書店、2012年11月、53頁。(ISBN 978-4041205297)
  37. ^ a b c d e f g h i j k 『SD CLUB』第8号、バンダイ、1990年1月、32頁。
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  39. ^ a b 境秀樹・たけばしんご「モビルスーツコレクション・ノベルズAct.5 宿敵の幻影」『SD CLUB』第12号、バンダイ、1990年5月。
  40. ^ a b c d 『モデルグラフィックス別冊 GUNDAM WARS PROJECT Ζ』大日本絵画、1986年3月、67頁。
  41. ^ a b c d e f g h i j k l 『別冊アニメディア 機動戦士ガンダムΖΖ PART.2』学習研究社、1987年3月、91頁。
  42. ^ a b c d e f g プラモデル『HGUC RMS-099B シュツルム・ディアス』説明書、バンダイ、2009年4月。
  43. ^ 『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【グリプス戦争編】』バンダイ、1989年3月、52-53頁。
  44. ^ a b 『機動戦士ガンダム MS大全集』バンダイ、1988年2月、74頁。
  45. ^ 『ニュータイプ100%コレクション7 機動戦士ガンダムΖΖ』角川書店、1987年10月、47頁
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  47. ^ 『GUNDAM WARS II MISSION ΖΖ』大日本絵画、1987年2月、1994年1月(新装版)、82頁。(ISBN 978-4499205269)
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  51. ^ 『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者 エゥーゴの蒼翼 ビジュアルブック コンプリートファイル』メディアワークス、2013年1月、36頁。
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  53. ^ a b c 『機動戦士ガンダム MS大全集』バンダイ、1989年2月、65頁。
  54. ^ 『B-CLUB』第7号、バンダイ、1986年5月、47頁。
  55. ^ a b c d e f g h i j 『ジ・アニメ特別編集 機動戦士Ζガンダム PART2』近代映画社、1986年1月、100頁。
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  59. ^ a b 『データコレクション5 機動戦士Ζガンダム 下巻』メディアワークス、1997年7月、17頁。
  60. ^ 『ホビージャパン別冊 機動戦士Ζガンダム』1986年5月、70頁。
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  65. ^ a b 『ENTERTAINMENT BIBLE .2 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.2 グリプス戦争編】』バンダイ、1988年3月、50-51頁。
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  68. ^ 機動戦士ガンダムNT パンフレット特別版, 創通サンライズ, (2018), pp. 3,11, JAN 4988105612020 
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  70. ^ 『GREAT MECHANICS 22』双葉社、2006年9月、ISBN 978-4575464320、近藤和久のインタビューより[要ページ番号]
  71. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 『ホビージャパン』1986年12月号、52-56頁。
  72. ^ 『月刊ホビージャパン9月号別冊 Modeler's Material Series:9 機動戦士ガンダムΖΖ“モビルスーツ・イン・アクション”』1986年12月、35頁。
  73. ^ a b c d e f g h i j k 『B-CLUB SPECIAL15 機動戦士ガンダム MS大全集』バンダイ、1988年2月、67頁。
  74. ^ 「DIJEH SE-R」食玩『FW GUNDAM CONVERGE 18』パッケージ、2015年3月。
  75. ^ a b c d e f g h i 『月刊ガンダムエース』2017年12月号、KADOKAWA、 68-69頁、 JAN 4910124011270。





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