黒鬼会とは? わかりやすく解説

黒鬼会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/16 02:39 UTC 版)

サクラ大戦シリーズの登場人物」の記事における「黒鬼会」の解説

『2』登場表向きは鬼王を首魁とし、裏では陸軍大臣地位を持つ京極慶吾首領となる秘密結社で、「浄化」の名の下に帝都破壊して、人と魔の共存する魔都へと変える為に暗躍していた。反魂の術によってらせた叉丹こと山崎真之介や五行衆の木喰によって開発させた魔装機兵降魔兵器等を主戦力としており、また京極陸軍大臣としての地位もあって、その組織としての力はサクラ大戦シリーズ中でも非常に強大である。 京極 慶吾きょうごく けいご) 声 - 神谷明 1880年2月26日生まれ身長179cm、体重70kg、栃木出身陸軍大臣かつては戦神」と呼ばれた戦略家で、味方犠牲は多いながら絶大な戦果挙げており、前線退いた後は、若くして驚異的な出世果たしている。大神とさくらが陸軍病院向かっていた際のトラブル彼等出会いその際さくらの父親である真宮一馬を「無駄死」と一蹴して、さくらを挑発している。 その正体は、黒鬼会の真の首領軍人としての高い能力だけでなく、古の陰陽師の血も引いている事で強力な呪術使いこなしており、山崎真之介や真宮一馬反魂の術らせ、自らの手駒として利用している。目的為に手段を選ばない卑劣さに、使えなくなった手駒となる人間達容赦なく切り捨てる冷酷さ併せ持つ危険人物である。 自らの信奉者達を集めて結成した「太正維新軍」を結成し陸軍による武力統治為のクーデターである「太正維新」(モデル二・二六事件)を決行し、それに並行して大帝国劇場維新軍襲撃させ、魔神器の奪取さくらの身柄確保及び殺害命令している。しかし、魔神器の内の2つである「剣」と「鏡」は入手したものの、新型霊子甲冑である天武実戦投入した花組反撃によって大帝国劇場制圧には失敗更には鬼王が入手していた魔神器の2つ奪還されてしまうが、大神破邪の血に縛られていたさくらを救う為に魔神全て破壊した事で、結果的に魔神器の奪取及び破壊」という最大目的達成されている。その後維新軍敗れ、黒鬼会も壊滅した見せかけた後、自身もまた影武者死体使って死んだ様に見せかけ姿を晦ます。 その真の目的は、黒鬼会のメンバーに八鬼門封魔陣を解放させる事で、それによって怨念そのもの吸収して力とした太古の巨大要塞である「武蔵」を復活させ、帝都魔都とし、自らがその王として君臨するにあった。そして降魔死体利用して木喰開発させた「降魔兵器」で帝都襲撃させて窮地陥れるも、空中戦艦ミカサによって反撃転じた帝国華撃団による武蔵への突入を許す事になり、五行衆のメンバー全員と鬼王といった主戦力を失うまでに追い込まれ結果武蔵最深部安置されている巨大魔装機兵新皇搭乗し帝国華撃団襲い掛かる敗北最後まで帝都浄化されるべきである事と必ず自らの遺志を継ぐ者が現れる主張し大神搭乗する光武・改討たれ死亡した最終決戦では、武蔵最深部封印されていた超大型の魔操機兵新皇しんのう)」に搭乗して花組挑む。 鬼王(おにおう) 声 - 野沢那智 黒鬼会の大幹部で、鬼面被っている剣士実力は非常に高く北辰一刀流剣技強力な妖気使いこなす花組との戦い敗れて用済みとなった叉丹こと山崎真之介を殺害する形で帝国華撃団面々対面し彼の愛刀である「光刀無形」を奪って自身武器としている。 帝国華撃団正体知られる訳にはいかなかった京極に代わって、八鬼門封魔陣の解放指揮執る。太正維新起こった際は、自ら出撃する形で花組二度に渡る死闘を行う事になり、最初新宿戦いで魔神器の「剣」と「鏡」を持った状態で戦うが、強大な霊力発揮したさくらの天武との一騎打ち敗れて二つ魔神機奪還されてしまう。続く黒鬼会の本拠地である赤坂での戦いでは、金剛土蜘蛛との死闘消耗しきっていた事もあって優勢となっていたのだが、それでも花組勢い止める事は叶わず、敗北。自らの手で黒鬼会の本拠地崩壊させ、それに呑み込まれた。 その正体京極反魂の術らされた真宮一馬しんぐうじ かずま)、すなわちさくらの実父成れの果てである。王子での八鬼門封魔陣の解放時に自らの剣の構え見せた結果、娘にその正体気付かれる事になり、京極強力な呪術影響さくらや大神説得耳を貸そうとしなかったが、武蔵中心部であるイドの間での最終決戦敗れた結果京極呪術から解放された事で鬼王から真宮一馬人格に戻る。最期京極法力による攻撃から父としてさくらを庇いながら、降魔兵器を操る為の妖力出力体である水晶存在と、それを二剣二刀の儀によって破壊する事を伝えて消滅さくらに妻の事を託して二度目の死を迎えた搭乗機は叉丹の機体同系統の魔操機兵闇神威機体色は銅色)」。最終戦では必殺破邪剣征・桜花放神(前作でさくらが使った技に比べ攻撃範囲横幅が5倍)に加え五行衆5人の機体特殊能力ターンごとに使用する。特に宝形分身をした際に必殺技使用可能となれば桜花方神による波状攻撃見舞われる事になる。 金剛こんごう) 声 - 立木文彦 五行衆の一人自称五行筆頭」。見た目通り体育会系で、頭はどちらかと言えば悪いものの、小細工使わない真正面からの力押しを得意としている。また、強者との戦いを好む性質持ち主で、帝国華撃団メンバー中でも大神やさくらと戦う事に執着している。 同じ五行衆である水狐惚れている節があり、土蜘蛛が彼女を気に入らない称していた際は庇う様にフォローしたり、熱海での彼女との共同作戦の際は、通信マリア騙されてしまう失態犯しながらも、帝国華撃団攻撃から必死に彼女を庇っている。そしてその死には特に感情的になり、自身逆に死んだ水狐の死を嘲っていた土蜘蛛とは一触即発寸前の状態となっていた。 五行衆の中では武蔵最終決戦まで生き残り最後一人として全力で立ちはだかり、花組敗北最後まで彼等勝てなかった悔しさを既に亡き水狐漏らしつつも、自身倒した花組でも決し京極には勝てないと告げ大日剣の右手を天に掲げ雄叫び上げながら爆発して最後遂げた搭乗機パワー重視の魔操機兵大日剣(だいにちけん)」で、手にした刀型の鉄塊腹部砲塔特徴的。その腹部砲塔から雷撃発射する五行相克 鬼神轟天殺(ごきょうそうこく きしんごうてんさつ)」が必殺技毎回取り巻き脇侍・改「黄童子」を連れて現れる最終決戦では黄童子による「かばう」と、光武・改行動回数1つ減らす「金剛金縛り」なる技も使用するまた、熱海でも増援として出現し宝形対し「かばう」を行ってくる水狐(すいこ) 声 - 佐久間レイ 五行衆の一人妖艶な美女京極命令により米田秘書影山サキかげやま サキ)として大帝国劇場潜入しスパイ活動行った大帝国劇場潜入時はどちらかと言えば温厚な性格演じていたが、スパイ破壊工作暗殺といった汚れ仕事中心に行ってきたが故か、実際仲間というものを信じない性格をしている。ただし、表裏の無い性格をした金剛に対してそれ程警戒はしておらず、熱海においてはやむを得ない態度ながらも、共同作戦実行してもいる。 米田陸軍省からの帰りにおいて狙撃し重傷を負わせており、さくらが京極一悶着起こした後は、彼女や紅蘭暗殺対象である海軍大臣山口和豊のいる深川料亭京極会合を開くと偽って、そこへ向かうよう仕向けている。熱海では、旅行来ていた花組メンバー帝国華撃団本部連絡取れないようキネマトロンを奪って破壊し水狐として霊子甲冑の無い状態で倒そうとしたが、自身が遺していた通信機利用されてしまう形で失敗している。 その後は、自分何の為に戦えばいいのか分からず悩んでいたレニ孤独な心につけ込んで操ったが、それも結局は失敗終わってしまい、更にはこれまでの数々の失敗為に京極からも見放され事実を鬼王に通信告げられ孤立してしまう事になるが、それでも孤軍奮闘し花組倒される。死の間際、「仲間信じなかった自分にも、本当心の底京極縋っていた」と悟り花組に「これから戦い激しさを増す」と言い残し宝形の大爆発とともに散った搭乗機鉄扇使用する魔操機兵宝形ほうぎょう)」。池袋戦いでは8体に分身して花組翻弄、さらに必殺技五行相克 雪花波紋十軌(ごぎょうそうこく せっかはもんじゅっき)」の波状攻撃襲いかかる火車(かしゃ) 声 - 関俊彦 五行衆の一人慇懃無礼自分以外の人間ゴミとしか思わず、自分放った火で逃げ惑う人間見て嘲笑う残虐かつ狡猾な男(神崎すみれ曰く最悪ゲス」)。放火魔かつ爆弾魔で、避難所にあらかじめ爆薬しかけたり戦場火炎放射器トラップ設置したり、脇侍起爆剤にするなど、爆発物取り扱い長けている深川での最初戦いでは、鬼王から今後の邪魔な存在なり得る海軍大臣山口和豊抹殺任され山口だけでなく、水狐諜報活動によって山口のいる料亭誘き寄せられたさくらや紅蘭深川人々までもを無差別に巻き込んだ放火による破壊活動を行うが、帝国華撃団敗北し山口抹殺にも失敗する浅草二度目戦いでは、織姫緒方星也を捕らえ小屋爆弾仕掛けじわじわ恐怖与えようとしたが、失敗帝国華撃団との直接戦いで敗北し最期は焼塵を点火器として花組全員爆殺を狙うが、織姫攻撃により制御失った焼塵に突っ込まれて、逆に自身搭乗機である五鈷炎上自分自身焼き尽くされてしまう。始めこそ助け求め悲鳴を上げていたが、「私の体が燃えていく、私の体が灰になっていく」と、恐怖通り越して快楽にも似た声をあげ、狂ったように笑いながら絶命するという因果応報最期を遂げた搭乗機火炎放射器搭載した魔操機兵五鈷(ごこ)」。木喰の智拳と同系機で、1ターン3回行動する取り巻き脇侍・改「焼塵」は爆弾点火器となる性能も持つ。二度目戦いで織姫緒方二人救出した後は、自爆兵器「火乱(からん)」を射出し、さらには狡猾という設定のためか、火乱の追撃ダメージ与えやすい狭い路地誘導するように動く。必殺技上空打ち上げた炎を広範囲落として攻撃する五行相克 紅蓮火輪双(ごぎょうそうこく ぐれんかりんそう)」。 木喰もくじき) 声 - 八奈見乗児 五行衆の一人叉丹に引けを取らない天才的頭脳持ったマッドサイエンティストで、黒鬼会で使用される魔操機兵設計だけでなく、叉丹の開発した脇侍解析及び強化改造降魔機械的に強化した降魔兵器」の開発にも関わっていた。老齢の為か足腰が弱いらしく、浮遊式の蒸気ポッド乗って移動する五行衆の中では参謀格に当たる戦略家で、相手動き計算し罠に嵌めて戦う一方計算頼り切っているため、計算外の事態陥ると弱い。ただ、その立案してきた作戦効果的なのも事実で、帝国華撃団阻止さえされていなければ戦略的に有利となる物が多かった鶯谷での戦いで金剛と共に花組交戦しようとしていたが、開戦前レニ駆るアイゼンクライト不意打ち受けて乗機損傷した為に撤退。その翌日には水狐米田暗殺させる隙を作る為に渋谷資材運搬任務実行し出撃してきた花組戦闘によって時間稼いでいる。その後帝国華撃団支援しうる勢力である神崎家海軍大臣山口和豊抹殺する為の作戦立案しているが、実行役を務めた五行衆の敗北によって、いずれも失敗終わっている。 太正維新軍によるクーデター発動後は維新軍連携取り帝劇防御壁の展開や砲台設置によって制圧した大帝国劇場難攻不落要塞にするが、新型霊子甲冑である天武実戦投入した大神とさくらとの戦闘敗北。「この敗北計算外じゃー!」という断末魔上げて戦死する木喰死によって、本来ならもっと早く投入されるはずだった降魔兵器完成が遅れる事になっている搭乗機砲撃重視の魔操機兵「智拳(ちけん)」で、1ターン3回行動が可能。歴代ボス機体の中で唯一必殺技直接攻撃ではなく補助系という珍しい機体。その必殺技五行相克 皓矢念臨演舞ごぎょうそうこく こうしねんりんえんぶ)」の効果補助兵器の「円空えんくう)」に気力充填し必殺攻撃周囲攻撃)ができるようにするもの。 土蜘蛛つちぐも) 声 - 渡辺美佐 五行衆の一人。元は古代戦士血を引く人間女性だが、阿修羅様に腕が六本という異形の姿から魔物として迫害され為に人間である事をやめてしまっている。この時、京極慶吾救われており、以後自身迫害した人間そのものを「偽善者」と憎み復讐するために彼の仲間になったそれゆえに、京極対す忠誠心は最も厚い。また、女性扱いされる事を嫌い、戦い狩りとして考えており、自身とは逆に「女」としての弱さ捨てられなかった水狐の事を「女狐」と毛嫌いしており、その死さえも嘲る態度取っている程。 最初戦いでは、帝国華撃団支援する勢力である神崎財閥を滅ぼすべく神崎邸の襲撃を行うが、偶然にもすみれの見合いが行われていた事で花組乗り込んでいた結果交戦して失敗二度目赤坂での戦いでも、新型霊子甲冑天武投入してきた花組前に敗北花組によって討たれるくらいなら自分から死んだ方がマシ告げて自分から滝壺転落しているが、死には至らなかった。 最後の決戦では、度重なる失敗自覚もあったのか、大量降魔兵器率いて帝国華撃団切り札として投入した空中戦艦ミカサ捨て身鎮めようとしたが、それでも花組敗北最後は自らの生い立ち明かした後、京極自分迫害した世界滅ぼしてくれると信じ、それを地獄から眺めると告げて戦死した搭乗機体は4本の腕が特徴的な魔操機兵八葉はちよう)」。特徴として、敵機移動妨害無視して移動できる能力を持つ(同系機宝形や鬼王の闇神威同様のすり抜け移動が可能)。終盤ターンごとに機体色を変えダメージ吸収等の特殊能力付加して襲いかかる必殺技前後左右斜めの8方向衝撃波発射する五行相克 九印曼荼羅ごぎょうそうこく くいんまんだら)」。

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