その他のバーストリンカー
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「アクセル・ワールドの登場人物」の記事における「その他のバーストリンカー」の解説
マッチメイカー 声 - 川原慶久 《アキハバラ・バトル・グラウンド》(通称アキハバラBG)の元締め。アキハバラBG内に限らずGMイベントなどが発生した場合は賭けの胴元として活動する。リアルはもちろんデュエルアバターとしての名前も不明だが、バーストリンカーであることは確かなのでここに表記する。 アキハバラBG内ではドワーフを思わせる背の低い髭面の中年男性の姿を取っており、声もハルユキによると「見事なバリトン」という徹底ぶりである(しかし、バーストリンカーである以上彼も中高生であることは確かである)。 スレート・ボルト(Slate Bolt) 4巻のアキハバラBG内の描写で、フロスト・ホーンの対戦者として掲示されていたバーストリンカー。 ホーンとのレベル差は1だが、あまりオッズは高くない様子。 クロム・ファルコン(Chrome Falcon) 声 - 加藤英美里(ゲーム版) オリジネーターの一人で、初代《クロム・ディザスター》。ディザスターと化す前は《黒銀の隼》の二つ名で呼ばれていた。 純粋にゲームを楽しむ心優しい少年で、パートナーのブロッサムとは「ファル」「フラン」と呼び合う相思相愛の仲。デュエルアバターはメタルカラーチャートにおいて真ん中よりやや右寄りの「クロム」で、打撃にも特殊攻撃にも中途半端な耐性しか持たないが、唯一の特徴として腐食系攻撃に対しては完璧とも言える耐性を持つ。移動能力に特化したタイプで、メタルカラーの防御力とスピードを活かし、防御の弱いブロッサムをカバーしつつ、その支援を受けて戦うという戦術を取る。レベル5の必殺技は身体を粒子化し、直線距離を超高速移動することで疑似的な瞬間移動を行う《フラッシュ・ブリンク》。 《フラッシュ・ブリンク》の特性を活かした裏技的手法により帝城内への侵入に成功してしまい、ブロッサムへの想いから深部に安置されていた二つの「七の神器」のうち全身鎧《ザ・ディスティニー》を選び取る。《ザ・ディスティニー》をブロッサムに渡し、彼女の夢の実現を目指して活動を開始するが、その矢先に他のバーストリンカー達によって罠にかけられ、目の前でブロッサムが無限EKされ続けるのを延々と見せられ、最終的に自分の手で彼女に止めを刺した。その直後、愛する者を失った絶望と自分達を裏切った者達への怒りから凄まじい負の心意を発生させ、ブロッサムを殺し続けていた神獣級エネミー《ヨルムンガンド》を真っ二つに引き裂き屠る。そのまま彼の怒りは暴走を続け、ブロッサムから受け継いだ《ザ・ディスティニー》とヨルムンガンドがドロップした《スター・キャスター》を心意によって融合させて《ザ・ディザスター》を生み出す。それと同時に加速世界の本質を「闘争と憎み合い」と断じてその全てを破壊することを誓い、その場にいた30人以上のバーストリンカーほぼ全員を完全消滅に追い込んだ。その後も加速世界から全バーストリンカーを葬り去るべくその力を振るい続けるが、そうするうちにいつしか彼の本来の名前と姿は忘れ去られ、《クロム・ディザスター》という名と、その所業のみが半ば伝説化して語り継がれることとなる。 最終的には有力者集団とのバトルロイヤルに敗れ強制退場となるが、彼の怒りと憎悪は《ザ・ディザスター》と共に加速世界に残留し続け、何人ものバーストリンカーをクロム・ディザスターへと変貌させた。鎧に内在する仮想人格である《獣》とは別に、彼本来の疑似人格も鎧の深部に残留していたが、こちらは深い絶望によって囚われていた。しかし六代目クロム・ディザスターであったハルユキによりブロッサムと再会し、《獣》共々二人の魂は救済された。その後、ザ・ディスティニー及びスターキャスターを彼らのプレイヤーホームに封印して立ち去る直前にハルユキは、ファルコンとブロッサム、かつて《獣》と呼ばれていた黒い仔猫が和やかに佇んでいる姿を幻視している。 かつての性格やアバターの外見・性能はどことなくハルユキと似通っている。なお後の《心傷殻》に関する説明から、彼は自身の心傷殻の中に「怒り」を封じ込めていたことが示唆されている。クロム・ディザスター(Chrome Disaster) ファルコンが遺した《災禍の鎧》(=《ザ・ディザスター》)を装着し、残虐な狂戦士へと変貌したバーストリンカーの通称。鎧の解呪に成功したクロウ以外は、全員が実力者達の「討伐」によって加速世界を去っている。 元々は、ブロッサムの事件以降破壊者と化したファルコンに付けられた二つ名のようなものであったが、《災禍の鎧》が装着者の精神を乗っ取ることが明らかになって以後、乗っ取られたリンカーへの通称として定着した。その姿や能力は装着者により様々だが、全身を覆うクロムの鎧と、身体から立ち上る漆黒の過剰光は全員に共通する特徴である。歴代のディザスターは、初代のファルコンを含めて〜代目と呼称される。 なお作中において歴代のディザスターは「降参する相手の首を刎ね、手足を捥ぐ」と言った嗜虐的な戦い方をしたかのように伝聞では語られているが、実際に登場した三人(初代・五代目・六代目)はいずれも「相手をいかに効率よく撃破するか」にのみ主眼を置いた、さながら戦闘機械の如き無駄の無い洗練された戦い方を見せている(噂が伝搬する過程で話に尾ひれが付いたためと考えられる)。 歴代の装着者の外見・能力は以下の通り。初代(クロム・ファルコン):自身の装甲色と同じ黒銀のプレートアーマーを身に着けた騎士型アバター。ディザスター化以前からの必殺技《フラッシュ・ブリンク》による瞬間移動を行う。 二代目(マグネシウム・ドレイク):ドラゴンの頭部を持つ竜戦士型アバター。口から巨大な火焔を吹く《焔色吐息(フレイム・ブリーズ)》アビリティを持つ。 三代目(セントレア・セントリー):兜から覗いた足まで届く長い銀髪が特徴的な騎士型アバター。「剣型の強化外装を自在に操る」というアビリティを持つ。 四代目:蚯蚓を思わせる円筒状の頭部と細長い手足が特徴。《貪食者(デバウアー)》の二つ名を持っていた。剣の代わりに両手持ちの大斧を携えている。王達の共同戦線により加速世界から退場。鎧は「黄の王」イエロー・レディオの手へ渡った。 五代目(チェリー・ルーク):大柄な騎士型アバター。兜のバイザー部に《ドレイン》に使用する牙が生えているのが特徴。四代目から二年半の間を空けて出現した。手首から巻き取り式の鉤付き鋼線を射出する《鋼線鉤(ワイヤー・フック)》アビリティを持ち、標的やオブジェクトを引き寄せるのに使う他、建造物に打ち込んで長距離ジャンプを行う。 六代目(シルバー・クロウ):各部にエッジの付いた蛇腹状の鎧、手足の巨大な鉤爪、背中から尾を生やした獣人もしくは悪魔のような風貌。五代目討伐の際に寄生され、ヘルメス・コード縦走レースに乱入したラスト・ジグソーとの戦闘中に覚醒するが、ベルの《シトロン・コール・モード2》にて不活性化される。しかし、帝城脱出後にアッシュを探しに出た先で彼の虐殺現場を目撃したことで、再覚醒をする。元から有する《飛行(アビエーション)》アビリティと心意技に加え、上記の先代達のアビリティ・必殺技・技能を自分の能力として行使できる。 サフラン・ブロッサム(Saffron Blossom) 声 - 小野涼子(ゲーム版) オリジネーターの一人。アバターは明るい山吹色の装甲を纏った間接型。対象に種を植え付け一定時間後に花を咲かせることで様々な支援効果を発動させることのできる特殊攻撃(いわゆる「寄生攻撃」と呼ばれる種類のもの)を持ち、その能力の汎用性は高い。《咲耶姫(サクヤヒメ)》の異名を持っていた。ファルコンの誘いを受けて彼とのタッグを結成。無制限中立フィールドにて購入した湾岸エリアの小さな家で、彼と共に多くの時間を過ごした。レベル5の必殺技に、複数の花弁で構成される防壁で30秒間内部をあらゆる攻撃から護る《ペタル・シェルター》がある。 生まれつき細胞内のミトコンドリア機能が低下するという難病を抱え、大人になるまで生きられないと宣告を受けており、その分の人生を加速世界で過ごそうとしていた。多くの者が加速世界で過ごせるようにポイントを融通しあう互助レギオンを作りたいという夢を持ち、ファルコンから渡された《七の神器》の1つ、《ザ・ディスティニー》によって目標実現の糸口を得る。しかし《ザ・ディスティニー》の規格外の強さを危険視した他のプレイヤー達により、無制限中立フィールドで無限EKされ、最後は「あんな化け物にやられるぐらいなら」とファルコンに介錯を頼み加速世界を去った。彼女が最後まで抱いていた「希望」は、ファルコンが残した憎悪と同じように《災禍の鎧》(スター・キャスター)に刻み付けられ、擬似的な思考回路として残留し、タクムのISSキットからの解放などでハルユキに助力した。スターキャスターを災禍の鎧に突き立てたことで鎧内部の《獣》に接触しその怒りを鎮め、最後はファルコンと再会したことで彼女の想いも昇華され、加速世界から消え去った。 オリジネーターの特権で、11名の《子》を生み出しているが、オラクルをはじめとしたその全てが偶然にも植物(花)の名前を冠するカラーネームを持っている。原理は不明だが、全損したはずのオラクルを沖縄で再び加速世界へと導いた。その後、バーストリンカーとしての力を取り戻しN・Nと戦うことになった彼女の前へ、クロウとスター・キャスターとの間に一時的に生じたリンクを使って奇跡的に姿を現し彼女に進むべき道を示した。 ココア・クラッカー(Cocoa Cracker) 「ISSキット」装着者の一人。グラブらと共にアッシュ、ウータンの両名を繰り返し殺してバーストポイントを収奪していたが、六代目クロム・ディザスターとなったハルユキに瞬殺された。 ニッケル・ドール(Nickel Doll) 声 - 櫻井浩美 短編「遠き日の水音」でクロウ&カレントと対戦したバーストリンカー。クロウに色仕掛けで不意打ちしようとしたり、ソーンを「紫オバサン」呼ばわりするなど、小悪魔的な言動が目立つ。 小柄なF(女性)型でやや貴金属寄りのメタルカラー。必殺技はプラス極とマイナス極にそれぞれ帯電した両手より触れた物に電流を流す《アノード・カソード》。 なおダクト共々どこかのレギオンに所属しているようだが、詳細は不明。 サンド・ダクト(Sand Duct) 声 - 宮下栄治 ドールとタッグを組んでいるバーストリンカー。寡黙であるが、パートナーを身体を張って庇うなど紳士的な戦い方をする。 大柄な黄系統のデュエルアバターで、その名の通り両手に巨大なダクトが付いている。必殺技はダクトから砂嵐を発生させる《サンド・ブラスト》と、気体分子を吸い込んで前方に真空を作る《ターボ・モレキュラー》が登場している。後者にドールの《アノード・カソード》を組み合わせることにより、グロー放電が発生する。ただし、放電中の気体(プラズマ)は導電性があるため、それに触れると《アノード・カソード》の電流ダメージを受けてしまう。 四埜宮 竟也(シノミヤ・キョウヤ) / ミラー・マスカー(Mirror Masker) 謡の4歳上の兄で、彼女の《親》。故人。 謡を能楽から離すためにBBを与えるが、逆に彼女の能楽に対する思いが強くなってしまったため、祖父に謡を能楽師にするように頼むが拒否され、その時に起こった事故で命を落とす。 デュエルアバターは銀と白の二色を持っており、不動の姿勢になることで自分に命中したあらゆる光線技を無数の細線に分解・消滅させる《理論鏡面(セオレティカル・ミラー)》アビリティを持っていた。 死後、ゲンブ攻略作戦に際してハルユキが援護のために四埜宮邸でハイエスト・レベルへのリンクを試みた時、メイン・ビジュアライザーに保存されている竟也のものと思われる声がハルユキに届き、妹のことを託してハイエスト・レベルへの到達を補助している。 マグネシウム・ドレイク(Magnesium Drake) 加速世界の黎明期に活躍したバーストリンカーの一人で、二代目《クロム・ディザスター》。 ドラゴンの頭部を持つ竜戦士型のメタルカラーアバター。マグネシウムの堅固な装甲と、口から強力な火焔を吐く固有アビリティ《焔色吐息(フレイム・ブリーズ)》を有する。 初代クロム・ディザスターの討伐に参加していたことからかなりの実力者であったことが伺え、また黒雪姫は「高潔なリーダーとして皆に慕われていた」と評しており、高いカリスマ性もあった模様。アクア・カレントとは友人でありライバルでもあった。しかし初代の討伐後、自身の手に渡った《災禍の鎧》を装着してしまい、一夜にして初代と相違わぬ破壊者と化す。その後は初代同様、他の実力者達の集中攻撃を受け加速世界を追放された。 なお彼はその登場時期から心傷殻理論を応用して産み出された《人工メタルカラー》ではないかと噂されていたが、その真偽は不明である。 ベリリウム・コイル(Beryllium Coil) 板橋の中規模レギオン《ヘリックス》のリーダー。なかなか頭が切れると評判。 手足にバネを仕込んだ銀灰色の装甲に身を包んだ近接型のアバター。バネの力で腕に仕込まれた大型ナイフを飛ばす《ジャックナイフ》、足のバネでロングジャンプを行う《スプリング・ダッシュ》というアビリティを持つ。テスカトリポカ討伐戦にはレギオン共々参加していない。 チリ・パウダー(Chili Powder) 《ヘリックス》所属のバーストリンカー。遠隔攻撃を得意とする赤系のアバター。必殺技はダメージのほか視覚・会話阻害の追加効果を持つ死ぬほど辛い粉を詰めた手榴弾を投擲する《レッドホット・グレネード》。 ゼルコバ・バージャー(Zelgova Verger) 三鷹市を拠点とする小規模レギオン《ギャラントホークス》所属のレベル6バーストリンカー。 名前は《欅の番人》を意味し、肩や胸、手足の要所を四角い重装甲に覆われた大型デュエルアバターで、赤みがかった茶色の木質装甲は、火炎属性の攻撃を除く、斬撃、打撃、実体弾を含む貫通攻撃に高い耐性を持つ。必殺技として、半ば透き通った縦横50cmの巨大な握り拳を撃ち出す《キュービック・スケルチャー(立方体の押し潰すもの)》、地面から自動追尾能力を持つ円錐形の杭を最大10本まで突き出す《コーニック・スマイター(円錐形の打ち負かすもの)》を使う。後者は威力も高く習得したばかりで対策もほとんどされていない技だが、発動中は動くことができず、真上にジャンプされると自分が槍を食らってしまうという弱点がある。 テスカトリポカ事件を引き起こしたシルバー・クロウに対戦を挑むが、あえなく敗北。その日の夕方、中小レギオンの連合軍《エクセルキトゥス》による東池袋でのテスカトリポカ討伐戦に参加するが、想定を覆してのテスカトリポカの反撃に巻き込まれ、消息不明となった。 トープ・ケープ(Taupe Cape) ゼルコバの「親」である、同じ中学校の一学年下の少女。デュエル・アバターは名前の通り灰紫色のケープを纏う。昨年に「親」でもあった前リーダーが無限EKにより退場した後、ギャラントホークスの新レギオンマスターとなった。ゼルコバがテスカトリポカの攻撃を受けた際に巻き込まれ、ともに消息不明となる。 ギル ゼルコバとトープの会話に出てくる名前。話の流れから、「ギャラントホークス」の一員と思われる。 コットン・マーテン(Cotton Marten) 西東京に領土を持つ中堅レギオン「オーヴェスト」のメンバーで、チユリの友達。 エクセルキトゥスによるテスカトリポカ討伐戦に嫌々ながら参加するが消息不明となる。事前に『八時になっても連絡がなければ探しに来てくれ』とのメールをチユリに送っていた。 ブリキ・ライター(Tin Writer) 声 - 川原礫(テレビ版)/ 黒田崇矢(Blu-ray/DVD、ゲーム版) アニメオリジナルのバーストリンカーで、パソコンを持ちメガネをかけたブリキのロボットのような外観をしている。 基本的には戦わずシルバー・クロウなどの対決における解説役(小説版でいうところの会話以外の文章やモブキャラクターのセリフ)を行っている。 作者が文庫第2巻の著者近影に自分のアバターとして描いた絵が元になっており、テレビ放映版では声も作者が担当している。Blu-ray/DVD版では黒田崇矢も声を当てており、2人の声を選べるようになっている。
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