発見と分類とは? わかりやすく解説

発見と分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 09:48 UTC 版)

パリオスコーピオ」の記事における「発見と分類」の解説

2021年現在パリオスコーピオパリオスコーピオParioscorpio)はアメリカウィスコンシン州の堆積累層 Waukesha Biota(古生代シルル紀テリチアン期、約4億3,750 - 4億3,650万年前)で見つかった Parioscorpio venator という1種のみによって知られるパリオスコーピオ明らかに節足動物であるが、節足動物での位置付け昔今通じて解釈大きく変わった1980年代では甲殻類思われ2010年代後期では複数化石ケロニエロン類と最古サソリとしてばらばらに記載され2021年ではどの分類群にも当てはまらない特徴をもつ、所属不明節足動物として再記載された。 UGWM 2162 (a)、UGWM 2163 (c)それぞれのサソリ的な解釈図(b, d) UGWM 2162 の胴部痕跡(a)サソリ(c)の後体の循環系(b)の比較図 Wendruff et al. 2020a によるパリオスコーピオ化石標本 UGWM 2162(ホロタイプ)と UGWM 2163(パラタイプ)の記載解釈。これらの不完全な標本各部位サソリ的に解釈されたが、Anderson et al. 2021 では次の通りサソリらしからぬ構造だと再解釈された。"触肢"(pr, pm, ppt, pfm, ptr, pp, fx)→ 鎌状の付属肢"触肢ハサミ可動指"(fr)→ 存在しない "脚"(tr, fe, pa, wl)→ 短い頭部付属肢 "前体"(prosoma)→ 1対の長方形構造体 "側眼"(le)、鎌状の付属肢長方形構造体連結部 UGWM 2162 の「?」 → 短い頭部付属肢の外肢もしくは側眼 UGWM 2163 の "4対の脚の基節"(cx)→ 1対の長方形構造体(第1-3対)と第1-2胴節(第4対) "前体の腹板"(st?)→ 消化腺 "出っ張りもたない12節の後体"(mesosoma, metasoma, stn, mt)→ 出っ張りをもつ14節の胴部出っ張りは UGWM 2162 に保存されず、UGWM 2163 の後方で薄っすらに見られる)UGWM 2163:stn1直前cx → 第1-2胴節、stn1-6 → 第3-8胴節、stn7 → 第9-10胴節、mt1-4 → 第11-14胴節、mt5 → 存在しない "折り畳んた尾節の毒嚢"(pv)→ 最終胴肢の痕跡 "循環系"(pc, ps)→ 腹神経索pc)と胴肢の筋肉ps節足動物   †オパビニア類     †ラディオドンタ類     †イソキシス類     ? †パリオスコーピオ     ? †パリオスコーピオ     †フーシェンフイア類 †ユーシカルシノイド類       †メガケイラ類         †マーレロモルフ類     †*Artiopoda       *鋏角類     ? ?パリオスコーピオ   ? †フーシェンフイア類†ユーシカルシノイド類†Hymenocarina     大顎類   †Hymenocarina     多足類     *甲殻類     六脚類                 Anderson et al. 2021系統解析示されるパリオスコーピオ様々な系統的位置†:絶滅群?:不確実系統関係*:パリオスコーピオ旧解釈に当たる分類群 パリオスコーピオ化石標本は Mikulic 1985最初に記載されたが、当時命名なされておらず、暫定的に鰓脚類もしくはムカデエビ甲殻類解釈された。パリオスコーピオあれから30年ほど研究進んでいなかったが、2010年代後期比較的完全な一部化石標本(UGWM 2436, 2437, 2535)は、Andrew J. Wendruff の2016年卒業論文(Wendruff 2016)と2018年査読前論文(Wendruff 2018)でケロニエロン類の非正式の新属 Latromirus(Wendruff 2018 では "Xus" という仮名表記)に由来解釈された。そして一部不完全な化石標本(UGWM 2162, 2163)はサソリ解釈され、Wendruff et al. 2020a に新属パリオスコーピオParioscorpio)として正式に命名された。同時にパリオスコーピオ中体サソリの後体の前半部)と解釈され部分は、原始的なサソリ特徴である6上の腹板が7上の図の「stn1-7」)で知られるどのサソリよりも多いとされ産出する堆積累層 Waukesha Biota(約4億3,750 - 4億3,650万年前)も当時知られる最古サソリであるドリコフォヌス(Dolichophonus)の生息時代(約4億3,600 – 4億2,800万年前)より少し古かったため、知られる中では最も原始的で、新たな最古サソリともされてきた。 パリオスコーピオ比較的完全な化石標本 Anderson et al. 2021 の再記載を基に、所属不明節足動物として復元されパリオスコーピオ パリオスコーピオの上述の化石標本は、Anderson et al. 2021新たな標本と共に記載された。かつてそれぞれケロニエロン類とサソリとして解釈され標本全て同種で、Wendruff et al. 2020a にサソリ的と解釈され部分全てサソリらしからぬ特徴だと再解釈され、サソリ的なシルエット化石不完全な保存状態よるものだと判明した左右出っ張り・胴肢・三叉状の尾端不明瞭場合のみシルエットサソリ似ている)。こうしてパリオスコーピオArtiopoda類のケロニエロン類でも鋏角類サソリでもなく、研究初期段階ではメガケイラ類予想された。しかし詳細な再検証と系統解析後述)をなされたところ、パリオスコーピオメガケイラ類どころか知られるどの節足動物分類群にも当てはまらないほど独特な種類だと示唆される詳細パリオスコーピオ#他の節足動物との比較参照)。 パリオスコーピオいくつかの特徴難解諸説分かれた前述参照)ため、系統的位置不確実で、Anderson et al. 2021系統解析では解釈違いにより複数相容れない解析結果与えられた。例えば鎌状の付属肢中大脳性(短い頭部付属肢は後大脳性)で脚の外側2つ分岐は外肢と内肢の外葉だった場合パリオスコーピオはオパビニア・ラディオドンタ類・イソキシス類・フーシェンフイア類・ユーシカルシノイド類より派生的で、残り全ての節足動物大顎類Hymenocarina類・鋏角類Artiopoda類・マーレロモルフ類)より基盤的とされる。しかし鎌状の付属肢は後大脳性(短い頭部付属肢中大脳性)で頭部左右の丸い構造体は側眼だった場合パリオスコーピオフーシェンフイア類と同じ程度基盤的とされる。脚の外肢と外葉解釈により、フーシェンフイア類・ユーシカルシノイド類・Hymenocarina類と単系統群になったりなれなかったりするという不確かな結果挙げられるそれ以降、Braddy & Dunlop 2021 ではパリオスコーピオが再びケロニエロン類に類するものと再解釈されたが、この見解Van Roy et al. 2022 により否定される

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 06:27 UTC 版)

アンドリューサルクス」の記事における「発見と分類」の解説

化石1923年6月ゴビ砂漠モンゴル領内にある Irdin Mahna にて、前述調査隊の一員であったカン・チュウエン・パオ(Kan Chuen Pao)によって発見された。そこで見出されたのは下顎したあご)の無い頭蓋骨とうがいこつ)と、わずかに2、3個の骨片のみで、これに続く発見例はまだ無い。しかし、歯と頭蓋骨形態学分析により、メソニクス類との類縁性が認められ、その下位分類書き加えられることとなった。ゆえに、現在その全体像語られるとき、基底となっている情報多くは「アンドリューサルクス属の」と言うより「メソニクス類の」特徴である。再現像のなかの頭蓋骨以外の部分は、完全な骨格が残るメソニクス属(Mesonyx)の1種であるメソニクス・オブトゥシデンス(Mesonyx obtusidens)を比較資料として組み上げられたものである。 本種は翌1924年古生物学者ヘンリー・フェアフィールド・オズボーンによって記載学術上の正式命名)された。現在、アンドリューサルクスメソニクス目トリイソドン科(en)に分類されているが、無肉歯目含めたり、メソニクス科(en)に分類したり、あるいはまた、科や目への分類をあえて避け場合などがあり、分類は必ずしも確定したものではない。本種が属するメソニクス類は、かつては歯の類似などからクジラ目鯨目)の祖先系統考えるのが主流であった。しかし、分子系統学による知見、および、他の化石の発見などに基づく形態学知見によって、(比較的近いとは言えるものの)直接的な祖先系統や最も近縁と言えるような系統ではなかったことが判明した

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 00:54 UTC 版)

アルゼンチノサウルス」の記事における「発見と分類」の解説

アルゼンチノサウルスArgentinosaurus Bonaparte et Coria, 1993 およびその模式種である A. huinculensis Bonaparte et Coria, 1993 は、白亜紀後期前半頃、すなわちセノマニアンからチューロニアン(約9,620 - 約9,219万年前)にあたるアルゼンチンネウケン州にあるリマイ川(英語版)層ウィンクル (Huincul) 部層から発見され1993年同国古生物学者であるホセ・ボナパルテ(英語版)とロドルフォ・コーリア(英語版)とによって記載された。これまで知られている産地基準標本タイプ)が発見された場所だけである。2人学者アルゼンチノサウルス記載にあたって、平たい神経連結部形態などといった脊椎骨特徴が、いわゆる真のティタノサウルス類とは異なるとして、それまでティタノサウルス科 (Titanosauridae) に入れていたアンデサウルスとエパクトサウルス(英語版とともに新科アンデサウルス科 (Andesauridae) とすることを提唱したアルゼンチノサウルスというのは Argentinosaurus という属名仮名読みしたものであるため、属の和名とも言えるが、この属に分類されるものは A. huinculensis 1種知られるだけであることから、この huinculensis (発見され部層の名に因む)種に係る和名であると考えてもほぼ同じことである。

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ファシバーミス」の記事における「発見と分類」の解説

ファシヴェーミス葉足動物として類が見られないほど独特な姿をもつため、葉足動物本質長らく疑問視されていた。原記載Hou & Chen 1989 では、ファシヴェーミス多毛類環形動物解釈された。この見解1990年代以降では否定されるようになり、多毛類的な触手思われ部分は5対の付属肢足)と判明したが、その分類が諸説分かれ例えHou & Bergström 1995 では葉足動物似ただけの別系統蠕虫Cave et al. 1998 ではシタムシ舌形動物)に近縁葉足動物考えられた。Liu et al. 2006 では、ファシヴェーミス葉足動物性質、特にルオリシャニア類との類似性(前5対以上の足が羽毛状に長大化した所)を認められつつも、胴部大半が環神経動物鰓曳動物など)のように脚の無い蠕虫状のため、知られる葉足動物の中で最も基盤的で、葉足動物と環神経動物中間型生物推測された。同時に尾部考えられ部分鰓曳動物の吻に似たという、従来復元前後逆だった可能性指摘された。 2010年代後期では、前述仮説覆されファシヴェーミスれっきとしたルオリシャニア類の葉足動物として広く認められつつある。特に Howard et al. 2020 ではファシヴェーミスに対して全面的な記載行われルオリシャニア類のルオリシャニア似た単眼まで発見されており、2010年代後期以降系統解析も本属は常にルオリシャニア類に含まれその中でオヴァティオヴェーミスに最も近縁とされる場合もある。これにより、ファシヴェーミス胴部における脚の欠如は環神経動物から受け継いだ祖先形質ではなく底生性前述参照)がもたらす二次的退化結果であることも示される2020年現在ファシヴェーミスファシヴェーミスFacivermis)の構成種として認められるのは、中国雲南省堆積累層 Maotianshan Shale澄江動物群、約5億1,800万年前)で見つかった模式種タイプ種Facivermis yunnanicus のみである。同じ堆積累層で見つかり、Chen 2002鰓曳動物の新属新種 Xishania fusiformis として記載され化石標本は、Huang & Chen 2012ファシヴェーミスとの共通点認められ白亜紀カメムシの属(Xishania Hong, 1981)との異物同名判明したため、本属1種 Facivermis fusiformis に改名された。ただしこの種は Howard et al. 2020 では Facivermis yunnanicus に同種シノニムとされるようになった

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/03 03:59 UTC 版)

スフェナコドン」の記事における「発見と分類」の解説

1878年アメリカ古生物学者O.C.マーシュニューメキシコ州北部化石収集家David Baldwin発見した下顎骨一部に基づきスフェナコドンギリシャ語くさび形の歯)と命名した。この顎に関する短い記載で、マーシュ後ろの歯が特徴的だ言及歯冠圧縮されており、鋭利に切れる先端有しているが縁に鋸歯はないと)して、この動物を「長さ約6フィート食性肉食性」と推定したが、下顎以外の骨格知られていなかった。この属に”狂暴”という意味の種小名 ferox を与えたマーシュは、新たにスフェナコドン科創設した。これは原始的な爬虫類の目である"Rhynchocephala"(= Rhynchocephalia喙頭目』)に分類され、この目は今も生息するムカシトカゲほか初期爬虫類のほぼ全てを含むグループとなった。 他の古生物学者スフェナコドンに関するマーシュの短い言及について、約30年ほどの間あまり注意を払わなかった。その間背中が帆になったディメトロドン (後にライバルとなる古生物学者E.D.コープが、1878年命名)は、数多く化石からも知られる科学的に重要なとなった20世紀初めにニューメキシコでより多く化石発見されたことにより、スフェナコドン属はディメトロドン属と異なる低い持った肉食性「ペリコサウルス(英語版)」である、と認識されるようになった。そこで提案され分類群"Elcabrosaurus baldwini" Case,1907 や"Scoliomus" Williston and Case, 1913 は現在、S. feroxの同物異名考えられている。 1937年、より大きく屈強比較長い神経を持つ、ニューメキシコ州見つかった2番目の種について、アルフレッド・ローマーS. ferocior(種小名は”さらに狂暴”という意味)と命名した1940年には、ローマープライスによってS. feroxとS. ferionorの詳細な記載両者骨格の再構成発表された。 第3種としてSphenacodon britannicus文献引用されていることがある。これは1908年に、ドイツ古生物学者F.von Hueneがイングランド発見され上顎一部基づいてOxyodon britannicus記載したのである(ただし属名のOxyodonは魚類属名Oxyodon Baur, 1906として既に使われており、よって無効である)。その標本は、当初三畳紀恐竜可能性があるとされていたが、後にvon Hueneにより「ペリコサウルス(英語版)」と同定された。ペイトン1974年にこの種をスフェナコドン属に移動しSphenacodon feroxぐらいの大きさ動物であると指摘したしかしながら最近の研究は こうした貧弱な化石標本によって、これがスフェナコドン属なのかディメトロドン属なのかはたまた独自の属なのかの判別使用できるものなのか、について疑問呈されている。Oxyodon britannicusもしくはSphenacodon (?) britannicus)は今のところスフェナコドン科不確定属として分類されている。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 03:23 UTC 版)

マイアスポンディルス」の記事における「発見と分類」の解説

マイアスポンディルス模式標本 UALVP 45635 から知られ、この標本分断されてはいるがほぼ完全に立体保った骨格である。また、繋がった骨格部分的に保存されている2体分の胚と連続した8個の成体椎骨からなる UALVP 45639、幼体14個の繋がった椎骨である UALVP 45640、12個の連続した椎骨である UALVP 45640、部分的な吻部左側歯列である UALVP 45642、吻部断片である UALVP 45643 が発見されている。標本全て1億1000万年前白亜紀前期アルビアン前期にあたるルーン川層からヘイ川層にかけて収集されたマイアスポンディルス標本はもともと全てプラティプテリギウスのものとされていた。しかし、後の系統解析によりマイアスポンディルスオフタルモサウルス科有効な属であることが判明したパトリック・S・ドラッケンミラーとエリン・E・マクスウェルによる2010年論文では、おそらくプラティプテリギウス属に属していないプラティプテリギウス・アメリカヌスに最も近縁であるとされた。 さらにその後解析により、マイアスポンディルスブラキプテリギウスアエギロサウルススヴェルトネクテスにごく近縁であることが判明した。下のクラドグラムFischerらの2013年論文に基づく。 トゥンノサウルス類イクチオサウルス       ステノプテリギウス       チャカイコサウルスオフタルモサウルス科アースロプテリギウス   * オフタルモサウルス亜科レニニア     モレサウルス       オフタルモサウルス       バプタノドン ("O." natans)     アカンプトネクテス         プラティプテリギウス亜科     ブラキプテリギウス       マイアスポンディルス       アエギロサウルス     スヴェルトネクテス             プラティプテリギウス・ヘルキニクス       カイプリサウルス       アサバスカサウルス     プラティプテリギウス・アウストラリス(=Longirostria)                    

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 09:09 UTC 版)

スポンギフォルマ・スクァレパンツィ」の記事における「発見と分類」の解説

この種は、2011年5月に、アメリカ菌類学者であるデニス・E・デジャルダンとカビー・ルピー、トーマス・ブルンスらによって執筆された雑誌Mycologia(英語版)にオンライン最初に科学的に記載された。この説明は、マレーシアボルネオ島北部サラワク州にあるランビルヒルズ国立公園英語版)で2010年にブランズによって収集された2つ標本基づいている。 この種は2010年に、ランビルヒルズのフタバガキ科熱帯雨林における外生菌根キノコ研究最初に文献登場したが、この出版物には正式に記載されていなかった。その珍しい形のために、デニス・E・デジャルダンと同僚新しい種が担子菌または子嚢菌の類の物であるかどうか最初不確かであったとした。さらなる分析により、この種は2009年タイフタバガキから見つかった新種菌類であるスポンギフォルマ属(英語版)と一致している事が示された。これは、リボソームDNA一致見られたためである。 属名の「スポンギフォルマ」は子実体スポンジのような性質指し、種の名前である「スクァレパンツィ」は、有名なニコロデオンアニメキャラクタースポンジ・ボブ」に由来する。「スクァレパンツィ (Squarepantsii)」は、スポンジ・ボブファミリーネームである「スクエアパンツ (SquarePants)」のラテン語化である。 著者らは「スポンジ・ボブ形状はこの菌類にとても似ている」とした他、走査型電子顕微鏡でこの菌類見た場合胞子含んでいるヒメニウム(英語版)の表面スポンジ・ボブ架空の家を彷彿とさせるチューブスポンジで覆われ海底いくぶん似ている」と述べている。 元々、種の名前は「くだらない」としてMycologia(英語版)の編集者によって拒否されたが、デニス・E・デジャルダンと同僚は「好きな名前を付けることができる」と主張した

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/15 09:27 UTC 版)

デスマトスクス」の記事における「発見と分類」の解説

デスマトスクス19世紀後半初め発見された。アメリカ合衆国テキサス州ドックム層群から発見され外骨格エドワード・ドリンカー・コープ新種エピスコポサウルス属(Episcoposaurus haplocerus)として分類した。後にケーズがテコヴァス層で発見され部分的な骨格デスマトスクス属(Desmatosuchus spurensis)として分類したコープケーズそれぞれ調査した地域はわずか数キロメートルしか離れておらず、2つの種はDesmatosuchus haplocerusのシノニムとされた。 パーカー2008年デスマトスクス分類再検討しE. haplocerusのレクトタイプ標本デスマトスクス属に相当する発見したが、このとき種までは同定できない判断された。そのためE. haplocerusは疑問名とされD. spurensisがデスマトスクス属の模式種として扱われるようになったD. spurensisとデスマトスクス属の研究への貢献称えブライアン・J・スモール名を取ったD. smalliが有効と認められた。D. chamaensisは異なる属とみなされているが、ヘリオカンタス属(Heliocanthus)やリオアリバスクス属(Rioarribasuchus)といった名称が用いられるか否かについての議論続いている。 以下はジュリア・B・デソジョやマーティン・D・エズキュラ及びエディオ・E・キスチュラットによる2012年研究結果簡略化した系統図である。 アエトサウルス目アエトサウロイデススタゴノレピス科   アエトサウルス     コアホマスクス       ネオアエトサウルス       カリプトスクス     スタゴノレピス       アエトバーバキノイデス     ティポトラックス亜科     ティポトラックス     レドンダスクス     パラティポトラックス族   テコヴァスクス       リオアリバスクス     パラティポトラックス         デスマトスクス亜科   シエリタスクス       ロンゴスクス       ルカスクス       アカエナスクス   デスマトスクスDesmatosuchus haplocerus     Desmatosuchus smalli                        

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/28 05:00 UTC 版)

ジェヤワティ」の記事における「発見と分類」の解説

模式種 J. rugoculus は2010年に、ニューメキシコ州発見され化石基づいた記載された。ホロタイプ MSM P4166 はモレノヒル層発見された。系統解析ではシュアングミアオサウルス、テルマトサウルスバクトロサウルスよりも基盤的ポジション位置づけられた。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/20 06:07 UTC 版)

ナイカイムチョウウズムシ」の記事における「発見と分類」の解説

本種はまず1982年岡山県 玉野市タイプ産地)にて、弥益輝文によりConvoluta属の新種としてConvoluta naikaiensisとして原記載された。1990年、KostenkoとMamkaevによりサギティフェラ科に移され、Simsagittifera属に変更された。さらに近年無腸内の系統及び分類群がリボゾーム遺伝子ミトコンドリア遺伝子、形態形質基づいて総合的に再検討されその結果、現在はコンボルータ科 プレサギティフェラ属に分類されている。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/12 23:32 UTC 版)

ウンドロサウルス」の記事における「発見と分類」の解説

ウンドロサウルス模式種 U. gorodischensis の模式標本発見され初め知られることとなった模式標本部分的な頭骨を含む立体的に保存され骨格 UPM EP-II-20 (527) であり、Gorodische に位置するヴォルガ川付近にある Epivirgatites nikitini ammonoid zone から発掘された。第2の種である U. trautscholdi は、モスクワ州 Mnevniki から左側の前ビレ断片発見され、Arkhangelsky と N.G. Zverkov が2014年記載した。 Maisch と Matzke は2000年論文ウンドロサウルスオフタルモサウルス種として扱ったが、Storrs らが同年標本歯の形態基づいてこれに反論した。クリス・マクゴワンと藻谷亮介2003年論文で、完全には座骨恥骨融合していないこと、そして歯列大きいことをオフタルモサウルスとの明瞭な差異として指摘しウンドロサウルスオフタルモサウルス科有効な属と考えたウンドロサウルスが有効であることは数多く論文執筆者が認めており、最初にシノニムであると提唱した Maisch までもが2010年論文認めている。 また、2019年1月24日公開され論文によると、スヴァールバル諸島から発見されクリオプテリギウス模式種 Cryopterygius kristiansenae がウンドロサウルス模式種 U. gorodischensis のシノニムにあたることが前肢はじめとする形態学的特徴から示唆されている。上腕骨前後方向伸びた近位端・発達していない転子後背縮小した三角筋稜といった特徴が、尺骨は基端側に伸びており軟骨骨化起きていないという特徴挙げられている。

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