発見と化石分布
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/10 09:34 UTC 版)
1934年にカーネギー自然史博物館の古生物学調査チームのメンバーがワイオミング州 White River 層の砂岩からブラキヒオプス・ワイオミンゲンシスのホロタイプ CM 12048 を発見し、この標本は保存状態は良いものの酷く変形した頭骨で、頭骨以外の体骨格や下顎骨を欠いている。最初の発見以降、北アメリカとアジアでブラキヒオプスの部分的な標本が複数発見されており、4種が確認されている。2種が北アメリカ、2種がアジアに由来し、モンゴルからブラキヒオプス・トロフィモヴィ、中国江蘇省からブラキヒオプス・モンゴリエンシス、カナダサカチュワン州とアメリカ合衆国ニューメキシコ州からブラキヒオプス・ヴィネンシス、アメリカ合衆国ワイオミング州・ユタ州・テキサス州からブラキヒオプス・ワイオミンゲンシスが発見されている。 アジア南部と北部のブラキヒオプスの標本に層序的な重複が見られないという事実は、始新世前期・中期にブラキヒオプスがアジア南部で出現し、アジア北部へ拡散したことを示唆している。始新世後期にはベーリング地峡が長期にわたって存在しており、ブラキヒオプスは始新世後期の間に北アメリカ西部まで分布を拡大した。
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