独立魔装大隊
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風間 玄信(かざま はるのぶ) 声 - 大川透 陸軍一〇一旅団・独立魔装大隊隊長で、階級は少佐→中佐→大佐。その戦歴と率いる部隊の特殊性から、軍内では階級以上の待遇を受けている。 九重八雲門下の筆頭であり、師と同じく「忍術使い」に分類される古式魔法師。しかし最も得意とするのは弟子入り前から修得していた「天狗術」である。達也の兄弟子であると同時に、達也とまともに戦いあえる数少ない人物(CADトライデントを使用しなければ勝てない相手)の一人。魔法師としてはBランクのライセンスを持つ。 20代前半のころ、大越戦争時に大亜連合軍の先遣隊となった高麗軍に対し、ゲリラ戦で対抗していたベトナム軍に合流し、悪魔か死神のように恐れられた。その際に「大天狗」の異名で呼ばれるようになる。ただし、当時の軍首脳部は、大亜連合との正面衝突を避けたかったため、帰国後は出世コースから外される結果となった。旅団長の佐伯広海は大越戦争以来の気心の知れた上司で、内情の壬生勇三は兵舎を共にした戦友。 達也とは2092年の沖縄で事件に巻き込まれた司波親子を事情聴取した際に知り合い、その後の大亜連合の沖縄侵攻時に達也と共闘したことから「質量爆散(マテリアル・バースト)」を目撃することになった。後日、国防軍の代表として佐伯と共に四葉家との達也の貸与交渉に同席している。以来、軍では達也の直属の上司となっており達也に八雲を紹介したのも風間である。 達也が四葉家次期当主の婚約者と公表されてからは達也の戦力に依存する危険性を感じ、距離を取ることを選択する。しかし、権力欲を持ち始めた佐伯の達也に対する利敵行為や達也が苦境に陥っている状況にも佐伯の立場を尊重して手助けを行わなかったことで達也への罪悪感と彼との協力関係が壊れることへの恐れを抱く。達也が独立魔装大隊を脱退することを告げた際には佐伯の命令で柳と共に達也を拘束しようとしたが、逆に行動不能にされ敗北。師である八雲に勝利した手腕を称賛した。それ以降、達也に敵愾心を抱くようになった上官の命令に、その本音を見透かしながらも軍人として従う。戦略級魔法師管理条約締結のためにマクロードに共謀を持ち掛けた際には、書状の内容を見て上官が達也を手駒として支配しようとしていると見抜き、軍人の論理としては納得しながらも、その結論に内心嫌悪感を示した。しかし、それらの謀略は四葉家から佐伯の不正行為を密告された蘇我大将により佐伯が処分されたことで白紙にされ、独立魔装大隊が独立魔装連隊に拡張改組される際に連隊長に任命され、大佐に昇格。その際、蘇我大将から佐伯との縁を切ることを要請され、これを受け入れた。 『メイジアン・カンパニー』では、独立魔装連隊に配属された渡辺摩利の上官として登場し、七草真由美の渡米における護衛任務を命じる。その際、魔法師の出国を制限する法律が存在しないことや、魔法師の出国に対するリスクを認めながら、魔法師の自粛を当然のものとし、軍が出国を妨害することをあってはならないことであり、軍の役目は国民の保護であり、出国する魔法師を守ることということを摩利に語っており、真由美たちの出国の妨害工作を企む情報部と正反対のスタンスを見せた。さらにその件にて情報部の犬飼が達也の友人たちに呪詛をかける計画を立てた際には、呪詛に対するけじめとして柳少佐に粛清を命じ、その場に居合わせた達也の部下である大門を通して達也へ国防軍の不始末は国防軍で始末をつけた旨を伝えた。この過剰反応には、古式魔法師として人に呪詛をかけるという行為への嫌悪があると大門から分析され、大門自身も呪詛のけじめとしては妥当とみている。 藤林 響子(ふじばやし きょうこ) 声 - 伊藤静 独立魔装大隊に所属する士官で、階級は少尉→中尉。27歳。 風間の副官を務める女性で、年齢が近いこともあって達也との会話は比較的多め。古式魔法の名門「藤林家」の娘にして、十師族「九島家」の重鎮である九島烈の孫にもあたる(藤林家に嫁いだ母親が烈の末娘)。電子・電波に干渉する術式の扱いに長けており、「電子の魔女(エレクトロン・ソーサリス)」の異名を持つ。大隊のメンバーの中では達也以外で唯一九校戦に出場した経験があり、第二高校優勝時のメンバーでもある。 諜報向きの能力者であることから部隊内ではもっとも歳が近く、戦闘魔法師である達也と行動を共にすることが多く、達也も藤林から情報提供をしてもらうことが多い。また深雪の目の前で達也をからかったりするなど、性格は小悪魔的な所もある。真由美とも面識があり、互いに名前で呼び合っている。 早婚が推奨される社会風潮にあって未だに独身だが、達也も参戦していた2092年8月の沖縄防衛戦で任官したばかりの婚約者を喪った過去があり、今もそのことをひきずっているためである。それまでは魔法研究者を志していたが、その一件を機に軍に入隊することになる。 2095年の横浜事変において千葉寿和と交流を持ち、かつての婚約者を除いて自分に対して気後れや打算を持たずに接してくる寿和に好意以上の好感を抱いていた。しかし2097年2月中旬の箱根テロ事件にて寿和が殉職したことで自分が顧傑の協力者であった近江円磨のもとに案内したことが死の一因であったこともあり、激しい後悔を抱く。達也が四葉家次期当主の婚約者と公表されてからは軍が達也と距離を置く方針を取ったことに不安を抱いており、さらに自分の異父弟にあたる光宣がパラサイト化したことや光宣が祖父の烈を殺害し、達也と深雪の身内とも呼べる水波を誘拐したこと、水波を取り戻すために行動していた達也を九島家や自分の父が達也を裏切る形で妨害したことで精神的に多大な負担を受ける。祖父の葬儀に現れた真夜、達也、深雪へ謝罪を行った際に、真夜から自分の魔法の可能性を指摘され勧誘されたこと、父の四葉家の敵対行動に対する佐伯少将の利敵行為の告発を求められた際に父がすでに承諾していたことに抗議し、逆に軍や佐伯に忠誠を尽くす動機があるのかと反問されたことで自分に軍人を続ける動機が無いこと、祖父の失脚以降佐伯から一旅団の権限を越える違法行為に利用されていることを自覚し、佐伯の不正行為を暴露し自らの気持ちに整理をつけることを選択した。佐伯が処分され、独立魔装大隊が独立魔装連隊に改組される中で国防軍を退役し、真夜の誘いに応じて四葉家に身を寄せ、彼女から直々に与えられた課題である「情報ネットワークの研究」取り組む傍らで、過去の交流から達也と組んで「仕事」をすることもあり、達也のチームのメンバーと見做されている。 『メイジアン・カンパニー』では、達也からの頼みでメイジアン・カンパニーの従業員となって、自分の後にメイジアン・カンパニーに就職した七草真由美と遠上遼介に事務長として指示を出している。 真田 繁留(さなだ しげる) 声 - 新垣樽助 独立魔装大隊の幹部で、階級は大尉→少佐。 主に魔法装備の技術開発を担当する。達也が設計したムーバル・スーツを設計以上の性能に組み立て上げたことを自慢している。外見は穏やかな印象だが、達也からは大隊メンバー中で最も腹黒な性格と評されている。 達也とは風間の部下として2092年の沖縄で対面しており、施設を案内するなど達也が魔法工学に興味を抱くきっかけを作る。 柳 連(やなぎ むらじ) 声 - 川原慶久 独立魔装大隊の幹部で、階級は大尉→少佐。 相手の運動ベクトルを先読みし、体術と魔法の連動によってそれを誘導、増幅、あるいは反転させる古式魔法転(まろばし)を得意とする他、地球の重力を瞬間的に遮断し自転の作用によって大型の装甲車すらひっくり返す加重系魔法千畳返しを使う。達也とまともに戦いあえる数少ない人物の一人。 真田とは憎まれ口を叩き合う間柄だが息は合っており、響子には「仲がいい」と冷やかされている。 山中 幸典(やまなか こうすけ) 声 - 丹沢晃之 陸軍一〇一旅団・独立魔装大隊の幹部で、階級は軍医少佐。 医師であると同時に、一級の治癒魔法師でもある。達也に対し、面と向かって「人体実験をさせろ」と言ったことがある模様。かなりの酒好きで、医者でありながら何か理由をつけては酒を飲もうとするので、大隊のメンバーからも呆れられている。 佐伯 広海(さえき ひろみ) 陸軍一〇一旅団の旅団長(階級は少将)。2095年の時点で58歳。国防軍内における十師族批判の最右翼とされ、十師族に依存しない兵力の実現を目指している。本人は弱い魔法素質を持つものの、非魔法師の人間である。一〇一旅団の設立者で、腹心の風間を隊長に任命する。 四葉家との達也の貸与交渉にて国防軍の代表であった縁から、国防軍でも四葉家と連絡を取れる数少ない高級軍人。また九島家からは烈の最大の政敵と認識されており、対立関係にある。 光の加減で銀色にも見える総白髪から「銀狐」と陰で呼ばれているが、容姿は「小学校の優しい女校長先生」というイメージ。女性としては非の打ち所がないほどのキャリアと実績により背広組や政治家の介入を阻んでいるが、国防陸軍における派閥争いに巻き込まれれば揚げ足をとられるほど派閥としては弱い。 当初は達也とは緩やかな協力関係にあった。しかしパラサイドールの事件で九島烈が失脚してからは権力欲を出し始めたようで、達也を狙ったベゾブラゾフの奇襲の情報をつかんでおきながら達也に知らせず観察に留め、達也の攻略法を見つけようとするなど、軍と達也との協力関係を阻害するような行動を行っていった。そして十師族批判も高まったためか状況によって軍人、民間人の都合よく達也を扱おうとした結果、四葉家と国防軍の対立を深め、達也の独立魔装大隊からの離反も招いてしまう(達也のことを想う風間ら独立魔装大隊の意向も半ば無視する形での行動も多数あったので、彼らの不信感も招いた)。政敵であった九島烈に対しては彼が死亡した後も感情的なしこりが残っており、烈の血縁にあたるアンジー・シリウス(リーナ)を四葉家が保護したことに感情的な反感を抱き、達也から決別を宣言された際には論理で言い負かすことができず強硬手段に走り、取り逃がして以降は達也に対して過剰ともいえる敵愾心を抱き、彼と四葉家に対する利敵行為も辞さなくなった。 達也と決別して以降、四葉家の力を取り上げ、達也を自らの手駒として支配下に置くために文民統制を半ば無視した暴挙とも取れる行動、策略を巡らせる。その利敵行為への報復として、四葉家から呂剛虎の密入国を黙認した件や国防軍の予算を流用してパラサイドールの開発を続けていた証拠を陸軍総司令官の蘇我大将に告発された結果、それまで彼女が進めていた計画は完全に白紙化。独立魔装大隊は一〇一旅団から独立させられた上に、それ以外の旅団を直接指揮して北海道の国境地帯へ実質左遷ともいえる命令を下される結果になった。北海道に派遣され、1年で首都圏に戻ってきたが、その時には蘇我大将の意向によって既に自らの影響力は一掃されてしまった。 木戸 乙葉(きど おとは) 佐伯少将の護衛を務める三十歳前後の女性士官で、階級は大尉。 2097年7月21日に、護衛として佐伯少将と共に小松基地を訪れる。そして、一条親子と劉麗蕾との話し合いを終えた佐伯少将に、司波達也と一条将輝の違いについて感想を述べた。
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