達也・深雪の二年先輩
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「魔法科高校の劣等生」の記事における「達也・深雪の二年先輩」の解説
七草 真由美(さえぐさ まゆみ) 声 - 花澤香菜 3年A組の女子生徒(一科生)→魔法大学。生徒会長(〜2095年9月)。身長155cm、体重48kg。 十師族「七草家」の長女で、入学試験を首席で突破した才女。2095年の第一高校では部活連会頭の克人と風紀委員長の摩利と並び、「三巨頭」と称される。フワフワに巻いたロングヘアの美少女で、小柄ではあるが、バストとヒップは平均的な身長の同世代の平均的な数値と変わらないトランジスターグラマー。二人の異母兄と同母妹の香澄と泉美がいる。妹たちを可愛がりつつも、奔放でトラブルメーカーな彼女らには頭を悩ませることも多い。 七草家は苦手とする系統が無いことを以って逆説的に万能の二つ名で呼ばれるが、その中でも真由美は遠隔精密射撃魔法の分野では十年に一人の逸材にして世界屈指の使い手と謳われ、卓越した実力と見た目のイメージから「エルフィン・スナイパー」または「妖精姫」の異名で呼ばれているが、小柄な体型にコンプレックスのある本人はその名を嫌っている。魔法戦闘の実力では兄弟姉妹の間で最も強いことが実証されており、香澄や泉美からは現時点において(光宣との戦闘時でこの時点で名倉が死亡している)七草家最強の魔法師だと認識されている。 ルックスの良さと高い魔法力、優れたディベート能力もあり生徒会長としての支持も厚い。普段は人当たりの良いお嬢様のよう振る舞っているが、彼女が認めた一部の人々にだけは猫被りをやめて、本来の小悪魔的な性格で接するタイプ。在学中に一科生と二科生の対立を改善したいと考えており、二科生である達也を風紀委員に任命することでその切っ掛けを作ろうとする。五輪家の洋史は婚約者候補であったが互いに交際は乗り気ではなく、2097年1月に解消される。 達也の入学式当日、最初に話しかけてきた生徒で、達也のペーパーテストの成績に高く評価し、それ以降も達也と深雪の兄妹に特別な興味を注いでいる(本人曰く弟や妹のよう)が、達也には何かとしてやられており、卒業後も関わる機会が多い。ほのかには達也に対して特別な感情があるという疑いをもたれ、在学中も摩利に達也のことでよくからかわれていた。名倉の件に関連して達也に好意があると指摘され否定するも京都では達也と2人きりになった時に食事に誘ったり、「先輩後輩」の呼び名を禁止させるなど、指摘する人間が居ない場では積極的になっている。以前から達也が四の数字落ちではないかと疑問を抱くも、今の関係が壊れることを恐れて深く考えないようにしていたが、2097年1月に司波兄妹が四葉の血縁者と知らされ、達也が真夜の息子であったことに衝撃を受ける。家柄では同格以上となった達也への好意を認めつつも、既に深雪と婚約関係にあることから関係を進展させることには消極的だが、真由美の意志に関わらず弘一は真由美の婚約者に達也を迎えることを画策している。将輝とは十師族の一員同士互いに認識があったが、2096年の10月に京都で共に名倉の死の真相を追う。その後も2097年2月の箱根のテロ事件で共闘し、事件後も将輝の個人的な要望に対して屋敷に招待し、要望を聞きながら妹たちと共に彼をからかうなど、親密になっている。 魔法大学卒業後は七草家の関連企業に就職していたが、父・弘一からの依頼で達也の真意を探るため、『メイジアン・カンパニー』に転職する。そして、上司となった達也からメイジアン・ソサエティとUSNAのバンクーバーにある魔法至上主義団体『FEHR』との提携交渉の使者として、同僚の遠上遼介や国防陸軍から渡米中の護衛として派遣された渡辺摩利と共に、USNAへ渡米する。そして、『FEHR』の代表レナ・フェールと面会した後に小野遥と再会する。その後、レナと仲良くなり、『FEHR』がメイジアン・ソサエティとの提携に合意したことで交渉が成功し、日本へ帰国して達也に交渉結果を報告する。 十文字 克人(じゅうもんじ かつと) 声 - 諏訪部順一 3年生の男子生徒(一科生)→魔法大学。部活連会頭(〜2095年9月)。クロス・フィールド部に所属。身長186cm、体重90kg。 首席入学した真由美とは実力を競い合う仲だった。大男というわけではないが、制服の上からでも分かる程の隆起した筋肉を持つ。何よりも、そこにいるだけで強大な存在感を示す人物。達也曰く「巌のような人」で、あらゆる意味で「自分の天敵」だと認めている。二人の弟と妹が一人いる。 鉄壁の二つ名で呼ばれる十師族「十文字家」の次期当主。既に師族会議に十文字家当主代理として参加し、実務をこなしている。十文字家の魔法師は一騎当千をモットーとし、天性の優れた空間認識能力を更に磨き上げ、数々の領域防御魔法を駆使する。克人もそのモットーの通り、卓抜した魔法力によって十文字家の代名詞である「ファランクス」(全系統全種類の障壁魔法と対抗魔法を絶え間なく展開し続けて圧倒的な防御力と物理攻撃力を誇る攻防一体の魔法)を使いこなし、一対多の戦闘であっても傷一つ負わず勝利を収めている。克人によるファランクスの防壁は達也にも破れないと思わせるほど。 無理さえ強引に押し通してしまう程の強引な性格かつ天然。だが、三巨頭の中でも一番の人格者とされ、真由美や摩利と同じく、一科生と二科生との対立性について考えている一人である。 同じ第十研の魔法師として十山家と交流があり、事情も承知している。その一員であるつかさのことは他人の感情をまったく斟酌しない、悪意も善意も欠如した性格のため苦手としている。 父親であり当主の和樹が魔法力低下の病にかかっていたため、表向き次期当主でありながらも実質的に十文字家の当主を任されており(独立魔装大隊の真田はこのことを知っていた)、2097年2月4日の師族会議によって父から正式に十文字家当主の座を継承する。翌日の箱根テロ事件に対処するため、ヘイグ捜索の実働部隊の総責任者となる(ただし、実権は年長の七草智一が受け持つ)。七草家とは別に捜索部隊を率いることになり、達也と将輝と真由美を仲間に引き入れる。魔法協会会長・十三束翡翠からの要請でディオーネー計画に参加するよう達也を説得するが、拒否され、決闘で勝敗を決することになるも達也の「バリオン・ランス」によって敗れる。 当主を継承した直後、先代である父から異母妹アリサがいることを知らされ、対応を一任される。十文字家の魔法師に先天的に備わるスキル「オーバークロック」の危険性を鑑み、引き取る決意をする(『キグナスの乙女たち』)。 『キグナスの乙女たち』では、ヘイグが死亡した後に父の和樹から異母妹・伊庭アリサが北海道に住んでいることを聞き、北海道の遠上家を訪問してアリサを十文字家へ引き取りたいと提案する。その翌週、遠上茉莉花との騒動を経て、アリサを十文字家に迎え入れた。『メイジアン・カンパニー』では、魔法大学を卒業して、実家の土木会社の役員に就任している。 渡辺 摩利(わたなべ まり) 声 - 井上麻里奈 3年生の女子生徒(一科生)→防衛大学校。風紀委員長(〜2095年9月)。身長168cm、体重54kg。 女子生徒から慕われやすい麗人タイプで、真由美や克人と並ぶ「三巨頭」の一人。百家の支流であり、渡辺綱の末裔ともされる「渡辺家」の出身で、同家の中でも一人だけ飛び抜けた魔法の才能を持つ。源氏の秘剣である「ドウジ斬り」を習得している。 風紀委員会では「姐さん」と呼ばれることもあるが、呼ぶと制裁が下される。達也に対しては「達也君」と名で呼ぶが、深雪に対しては「司波」と呼び方が違うのが他の人と違い特徴的。整理整頓が苦手で、達也が整理するまで風紀委員会室は散らかり放題であり、CADマニアと思しき過去の風紀委員が残したCADの存在にすら気付いていなかった。 集団戦、個人戦を問わない、対人戦闘のエキスパート。気流を操作して揮発性の薬物を特定の対象だけに経鼻投与する技術を持つ。向精神作用のある香水を複数組み合わせ、違法な薬物を一切使わずに自白剤と同等の効果を引き出すことなども可能。 達也の魔法の才能に興味を持ち、高く評価している。また真由美と同様、一科生と二科生との対立性を解消したいと考えている一人。そのために達也の風紀委員加入を提案した人物である。中学時代は千葉家で剣術を学んでおり、その縁でエリカの次兄である千葉修次と交際中(呼び名は「シュウ」)。修次に悪影響を与えた女という理由で、エリカからは毛嫌いされている。 第一高校卒業後は防衛大学へ進学するが、聴講生として魔法大学によく訪れており、真由美の相談に乗っている。その関係で真由美を達也の婚約者とさせる計画があることを知ると、これまで家柄上恋愛沙汰に縁がなかった真由美に恋を経験させてやりたいと考え、達也に秘密裏に真由美と交際するよう持ちかける。その後も半ば真由美に無理やり巻き込まれる形で十文字と達也との料亭での話し合いや、ディオーネー計画に参加するよう達也を説得する場にも参加している。 『メイジアン・カンパニー』では、防衛大を卒業し国防陸軍に入隊するが、恋人の千葉修次が所属する『抜刀隊』への配属を希望していたが叶わず、風間玄信が司令官を務める独立魔装連隊に配属される。そして、達也からの使者としてUSNAの魔法至上主義団体『FEHR』へ派遣される七草真由美の渡米中の護衛を風間大佐から命令され、真由美や遠上遼介と共に渡米する。そして、護衛としての任務を全うし、日本へ帰国する。 市原 鈴音(いちはら すずね) 声 - 中原麻衣 3年生の女子生徒(一科生)→魔法大学。生徒会会計(〜2095年9月)。身長165cm、体重54kg。 常に無表情で冷静沈着な女子生徒。表情を変えずに冗談や爆弾発言を投下する人物でもあり、「リンちゃん」と呼ばれながらもめげずに真由美をあしらえる、数少ない人物の一人。 周囲には明かしていないが、市原家は「一花家」の数字落ちの家系である。それを幼少期から薄々感じていたため魔法師のコミュニティに対して帰属意識を持てないでいた過去があるが、そんな自分に手を差し伸べてくれた真由美に強い恩義を抱くと共に、母校である一校に強い愛着を持っている。一校の将来のためにと、生徒の人材強化にも手段を選ばない面がある。 魔法の制御の精密さでは三巨頭をも上回ると称されるほどの使い手。達也が試合で服部相手に使用した無系統魔法の仕組みを一目で見破るなど、分析能力にも優れている。一花家の血統に依存した魔法として、CADを不要とした人体への直接干渉魔法を身に付けている。 辰巳 鋼太郎(たつみ こうたろう) 声 - 浜田賢二 3年C組の男子生徒(一科生)→卒業。風紀委員会(〜2095年9月)。 委員会での上司にあたる摩利を「姐さん」と呼ぶ。一科・二科の括りに頓着せずにきちんと相手の実力を評価できる人物。 がっしりとした体格の持ち主だが、鈍重そうな外見に反して3年生でも有数のスピードファイターである。また、単一系統の術式において卓越した干渉強度を誇る。 司 甲(つかさ きのえ) → 鴨野 甲(かもの きのえ) 声 - 加藤将之 3年F組の男子生徒(二科生)→退学。剣道部所属(主将)。 旧姓「鴨野(かもの)」。両親・祖父母のいずれにも魔法的因子は見られなかったが、その実は賀茂氏の傍系の血を引いており、ある種の先祖返りとして美月と同じ霊子放射光過敏症を抱えている(ただし、その性能は美月のものよりも数段劣る)。 母親の再婚相手の連れ子である義理の兄・司一によるマインドコントロールを受けており、その義兄が日本支部長を務める反魔法活動団体「ブランシュ」の下部組織である「エガリテ」に所属している。第一高校には義兄の指示により入学し、剣道部を始めとして生徒達をエガリテに勧誘するなどしていた。アンティナイトを必要としない達也の魔法無効化技能に目をつけ、ブランシュに報告したのも彼である。 事件解決後は自主退学し、自分のやりたいこと(剣道)に邁進するだろうと言われており、具体的な描写はなされていなかったが、14巻の奈良にて達也と再会。ブランシュの一件もあって、本家である「鴨野」に姓を再変更し、修行に励んでいる。 小早川 景子(こばやかわ けいこ) 声 - 浅倉杏美 3年生の女子生徒(一科生)→防衛大学校。 九校戦で選手として出場していたが、「無頭竜」の妨害工作で事故に遭い、精神的ショックによる魔法への猜疑心から魔法技能を失ってしまう。転校を考えていたが、摩利を通じて「魔法が使えなくても魔法の知識と感受性を活かす道がある」という達也の助言を聞き、摩利と同じ防衛大への進学を決意する。 平河 小春(ひらかわ こはる) 声 - 結木梢 3年C組の女子生徒(一科生)→卒業。 九校戦で技術スタッフとして参加。担当選手の小早川が魔法技能を喪失した事故の責任を感じ、退学を考えるまで思い詰めていた。そのため本来参加するはずだった論文コンペを辞退し、達也が代理として選ばれる。これが、妹の千秋が達也への逆恨みから大亜連合の工作員に唆され、妨害活動に加担する切っ掛けとなる。 和泉 理佳(いずみ りか) 声 - 飯田友子 3年生の女子生徒(一科生)→卒業。九校戦で女子担当の技術スタッフとして参加。性格は自負心の強いタイプ。同級生の真由美から「イズミん」と呼ばれて嫌がっている(理佳からの呼び方は「七草」)。 関本 勲(せきもと いさお) 声 - 大山鎬則 3年生男子生徒(一科生)→卒業。風紀委員会所属。 論文コンペの校内選考次点だった生徒。自負心が強く、思想の違いから鈴音と衝突していた。魔法式と起動式の知識を世界中で共有すべきという思想を持ち、そこに付け込んだ大亜連合の工作員がマインドコントロールを与えてスパイ活動に利用する。達也から勾玉のレリックを奪おうとして失敗し、花音に捕まり特殊鑑別所に送られる。 五十嵐 亜実(いがらし つぐみ) 3年生の女子生徒→卒業。ほのかと雫が所属する「SSボード・バイアスロン部」の部長。『魔法科高校の優等生』第10話で登場(本編未登場)。 穏やかそうな印象の先輩だが、正当防衛で攻撃魔法を容赦なく振るうなど、OGの颯希や涼歌に劣らず過激な一面も持っている。 ほのか達の同学年に「五十嵐鷹輔」という同姓の男子生徒(学年末試験では、ほのかに次ぐ学年総合3位)が在籍するが、亜実の弟であり、服部の後任の部活連会頭でもある。
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