達也・深雪の一年後輩
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「魔法科高校の劣等生」の記事における「達也・深雪の一年後輩」の解説
桜井 水波(さくらい みなみ) 声 - 安野希世乃 調整体魔法師「桜」シリーズの第2世代で深雪のガーディアン。1年C組→2年C組。生徒会書記(2096年10月〜)。山岳部と料理部所属。 司波深夜のガーディアンであった桜井穂波の遺伝子上の姪にあたり、面影も桜井穂波を若返らせた感じでほとんど瓜二つな程に似ている。障壁魔法を得意とし、その実力は単一障壁の性能ならば十文字克人にも劣らないほどで、ガーディアンとしての役割では達也が敵勢力の排除、水波が障壁魔法で深雪を守護するという分担になっている。ただし、戦闘が不得手なわけではなく、四葉家でガーディアンとして養成されたため、司波兄妹には及ばないまでも同年代の魔法師と比べると極めて戦闘能力は高い。四葉真夜は、潜在能力は七草の双子に匹敵すると考えている。 両親を亡くした後、四葉家のメイドをしていたが、2096年4月に四葉真夜の指示によって第一高校に入学、司波兄妹のメイド兼深雪のガーディアン見習いとして同居を始める。深雪と出会う前は深雪のガーディアンとしての立場に消極的であり、時に見知らぬ誰かのために人生を強制されることに憤りを覚えたりもしたが、横浜事変の後に深雪たちが本家を訪れた際に深雪と初めて対面し、彼女の人間と思えぬ美貌に心を奪われ、さらに深雪の存在感に少しも位負けすることのない達也と共にある姿を見て、彼らの間に絶対的な絆を感じその絆に憧れを抱く。そして、たとえ二番目・三番目でもいいから自分も二人と絆を繋ぎたいと感じ、深雪のガーディアンになることを心に決めた。 対外的には達也と深雪の従妹という体裁(2097年に司波兄弟が四葉の縁者と発表されたため、それに合わせて四葉家に援助してもらっている身に訂正している)であり、二人を「達也兄さま」「深雪姉さま」と呼ぶが、本人は「四葉家のメイド」としての職業意識が高く、「達也様」「深雪様」と呼ぼうとすることも多い。基本的には司波兄妹に従順だが、当初は家事に関しては達也の世話を焼きたがる深雪と主導権争いをしていた。司波兄妹は穂波を姉のように慕っていたため、水波に対しても使用人ではなく妹同然の存在として家族扱いをしており、達也をして「数少ない信を置ける魔法師」と言わせるほど全幅の信頼を寄せている。 表情は控えめなものの、決して感情に乏しいわけではなく、深雪の自分に対するからかい交じりの高評価に顔をこわばらせたり、雫から誘われたパーティに行く際に深雪が自分のドレスの着替えを手伝うと申し出た際にもかなり動揺したり、エリカ達とは違い、まだ慣れていないのか2人が出す甘い雰囲気に呆れたりしている描写も見受けられる。 達也達の元に住み込むまで、同世代との男性との出会いや面識がほとんど無かった事もあり、京都で出会った光宣を過剰に意識したり好意を抱く様な場面が見受けられるが、水波本人はこれが初恋なのかどうなのか分からず戸惑いを抱いていた。 ベゾブラゾフによる一回目の戦略級魔法トゥマーン・ボンバから達也と深雪を守る為に、限界を超える防護魔法を発揮したことで魔法演算領域のオーバーヒートを引き起こしてしまい、四葉家の息のかかった調布碧葉医院に入院することになる。そして、水波の治療方法を巡って達也と光宣が衝突することになり、光宣が自分の為に自らパラサイトになったことに苦悩し始めて、7月8日に光宣が病室まで侵入して深雪に追い詰められた際に、思わず光宣に背を晒して庇ってしまい、その隙を突いた光宣に拉致される。そして、青木ヶ原樹海にある周公瑾が生前に用意していた隠れ家に連れてこられるが、内心では深雪を裏切った罪悪感に苦しんでいた。それでも、光宣からの共に日本から脱出するという提案に悩んでいたが、隠れ家に侵入した九重八雲からの情報を聞いて、達也と深雪の将来の布石の為に光宣と共に全水没型輸送艦『コーラル』に搭乗して、日本から脱出する。そして、北西ハワイ諸島のパールアンドハーミーズ環礁基地に到着するが、パラサイトを排除しようとするUSNA軍の過激な一派が派遣した兵士たちの銃撃から光宣を守る為に防護魔法を使用したことで容体が更に悪化し、意識を失ってしまう。その後、事態の急変によって水波をこれ以上連れて行くのが不可能となった光宣によって、これ以上魔法を使えないようパラサイトを使って魔法能力を封印された後に意識の戻らない間に置き去りにされ、意識が戻った後にパールアンドハーミーズ基地に侵入した達也によって、改良型エアカーに搭乗して巳焼島に戻った後で、出迎えた深雪に謝罪した。帰還後は再び深雪のメイドとして過ごしていたが、日本に戻ってきた光宣が自分を救うために己の命をも犠牲にする覚悟であったことを知り、自らが既に人として長く生きられないと悟っていたことから、自らもパラサイトとなり、光宣と共に眠りにつくことを選んだ。その決断を達也と深雪も受け入れたことで、光宣により自我を保ったままパラサイトとなり、光宣と共に人工冬眠の魔法により眠りについた。3年後の2100年に宇宙船と宇宙船内部でも生活ができる環境を整えた達也たちの手により眠りから目覚め、光宣と共に宇宙に隠れ住むことを提案され、自身と光宣が共に生きていける場所を与えようとする達也たちの想いに涙を流した。 『メイジアン・カンパニー』では、宇宙ステーション『高千穂』で光宣と共に生活しながら、達也からの依頼でUSNAの過激派の魔法至上主義団体『FAIR』の調査を光宣と共に行う。 七草 香澄(さえぐさ かすみ) 声 - 喜多村英梨 十師族「七草家」の次女。真由美より3学年下の妹で泉美の双子の姉。2096年に第一高校の入試では3番目の成績で入学。1年C組→2年C組。風紀委員会所属(2096年4月〜)。 ショートカットのボーイッシュな少女で、一人称は「ボク」。姉の真由美を強く慕っており、彼女に寄り付く男を悪い虫と見なして寄せ付けないようにしている。真由美と親しげに話していた達也に過剰なまでに警戒意識を抱き、今では毛嫌いしている。深雪からはシンパシーの対象となっている。 泉美とは遺伝子のみならず、精神の魔法演算領域の特性も一致しているため、二人で全く同じ魔法技能を扱え、一人では発動できない魔法を二人の力を合わせて発動できる「乗積魔法(マルチプリケイティブ・キャスト)」を扱える。この異能故に、魔法師の世界で「七草の双子」といえば香澄と泉美の二人を指す。 男勝りな性格のため、喧嘩っ早いところがあり、魔法の無断使用も度々であるため、その都度に真由美から制裁を受けている。 七草 泉美(さえぐさ いずみ) 声 - 悠木碧 十師族「七草家」の三女で香澄の双子の妹。2096年に第一高校の入試では次席の成績で入学。1年B組→2年B組。生徒会書記(2096年4月〜2096年9月)→生徒会副会長(2096年10月〜2097年9月)→生徒会会長(2097年10月〜)。 肩に掛かるストレートボブのフェミニンな少女で、一人称は「私(わたくし)」。香澄同様、姉の真由美を強く慕っている。言葉遣いはとても丁寧で、ざっくばらんな香澄をなだめる役目を担う。同時に熱が入りやすい性格で、香澄からは「少女趣味(ロマンチスト)」と呼ばれている。初めて会った深雪を「理想のお姉さま」と崇拝以上の好意を寄せ、深雪からは内心で敬遠されるほどの熱烈ぶりを見せた。最近では深雪を「女神」とさえ形容しており、その度合いは信仰の域にまで達しつつある。一方で達也に対しては香澄ほど敵対的ではないが辛辣な態度を見せている。 『メイジアン・カンパニー』では、魔法大学の2年生になっており、香澄とは別行動することが多くなり、2100年度になって受講科目が分かれてからは、ほぼ別行動になっている。また、黒羽亜夜子とは2098年の九校戦ミラージ・パッドで敗北して以降は、互いにライバル視している。 七宝 琢磨(しっぽう たくま) 師補十八家「七宝家」の長男で一人っ子。2096年度における第一高校の新入生総代。1年A組→2年A組。部活連執行部所属(2096年4月〜)。 七宝家が開発した群体制御魔法ミリオン・エッジを操る。上昇志向が強く、十師族になれない今の七宝家や当主である父に不満を持ち、十師族になろうとしている。精神的にまだ未熟な部分があり、感情をうまく制御できない。同じ「七」の数字持ちで十師族の七草家には激しい敵対心を持つため七草香澄といざこざを繰り返し、二十八家でない魔法師の人間を無意識のうちに見下してしまうなど、彼の身勝手な行動は上級生にとって悩みの種となる。 女優の小和村真紀と「新秩序(ニューオーダー)」の思想を共有して結託し、その目的のため有望な魔法師の手駒を欲していた。ほのかと雫を自分の派閥に取り込もうと真紀を通じて接触を行うが、真紀の嘘に誘導されて司波兄妹を七草一派だと思い込み、強い対抗意識を抱く。そのため生徒会の勧誘を断り、部活連の執行部に加入した。達也への不遜な態度から深雪や水波の不興を買い、彼女たちからは嫌われている。模擬戦で十三束に敗北し、さらに達也と十三束の試合を目の当たりにして自分の実力不足を痛感する。以降は変わる努力を続け、九校戦時には一年男子の纏め役を担うまでに成長した。 4月の件で達也に非礼を働いて十三束に殴り倒されたときに、唯一心配してくれたほのかに対し、恋愛感情までではないが好意を抱くようになった。 2100年に魔法大学に所属したまま、小和村真紀の相手役として颯爽と銀幕にデビューする事となる。『メイジアン・カンパニー』では、2100年の半ば頃に自身の主演映画のクランクアップが終わって学業に専念しようとしようとした矢先に、第一高校時代からの同級生兼友人である千川満から、最近ほのかにアプローチする酉位真友の存在を聞き、ほのかにアプローチすべきか雫に相談する。そして、ほのかへのアプローチを始めると同時に、恋のライバルの酉位に対して事実上の恋の宣戦布告を行う。 隅守 賢人(すみす けんと) 2096年度1年G組の男子生徒(二科生)→2年E組(魔工科生)。プラチナブロンドに銀眼の白人で、両親がUSNA出身の帰化2世(日本名の隅守はSmithに漢字を当てたもの)。 実技は得意ではなく、進級後は2096年度から新設された魔工科を志望している。九校戦でエンジニアとして破格の実績を出した達也に憧れて一高に入学した。入学直後の部活動での勧誘ではその容姿から先輩女子の間で引っ張りだこになり、達也にとってはエリカに続く二度目の騒動になる。2096年度の九校戦では1年生ながら技術スタッフとして帯同し達也の助手を務め、達也からも筋が良いとその才能を認められる。 千川 満(せんかわ みつる) 2096年度の一科生の男子生徒で、七宝琢磨の友人。2097年度の九校戦が中止になった際には、その原因になった達也に対して、やりすぎだったのではと琢磨に愚痴っていた。 『メイジアン・カンパニー』では、魔法大学の2年生になっており、実は探偵もかくやという情報通であることが判明し、映画撮影を終えて久々に魔法大学に受講に来た琢磨に、光井ほのかに最近付きまとう酉位真友のことを教えた。
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