大亜連合
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陳 祥山(チェン シャンシェン) 声 - 斧アツシ 大亜連合軍特殊工作部隊隊長。作戦遂行のためには犠牲も厭わない非情な性格。周の手引きで部下の呂と共に日本に潜伏し、千秋や関本を使い論文コンペの資料の強奪や、達也の手に渡った瓊勾玉のレリックの強奪を企てる。論文コンペ当日に大亜連合軍の艦隊と日本に潜伏させたゲリラ兵を率い横浜に侵攻。騒乱の終盤にて呂たちと共に魔法教会の関東支部を襲撃、正面で暴れる呂たちを陽動に奇門遁甲で支部に潜入するも、八雲の助言を聞いていた深雪によって看破され、氷漬けにされて捕縛される。以降は非合法の破壊工作を行った戦時犯罪者として収監されていたが、日本と大亜連合の講和条約締結と共に釈放され、大亜連合に囚われている日本人工作員救出のため非公式での戦時犯罪者同士の交換材料として扱われる。 呂 剛虎(リュウ カンフウ / ルゥ ガンフウ) 声 - 藤原貴弘 大亜連合軍特殊部隊のエースにして、陳祥山が最も信頼する部下。白兵戦での殺人術では大亜連合随一と呼ばれる使い手で、「人喰い虎」の異名で千葉修次と並び称されている。道教系の古式魔法と中国武術を組み合わせたスタイルで戦う。さらに完全武装の際には、大陸の古式魔法によって産み出された魔法具である白虎甲(パイフウジア)と呼ばれる鎧を身に纏う。白虎甲は五行の金行の性質を持ち、それ故に堅固な守り、確実な勝利をもたらし、その性は冷徹ながら司る情は「怒」で、己の怒りの情に比例してより大きな力を発する。水上戦においては、達也たちが水の上に「足場」をつくるのに対し、呂剛虎は水の上に「道」を作る魔法を使っている。千秋の失敗を聞きつけた陳から千秋の暗殺命令を受け、魔法大学付属病院に潜入し、そこで遭遇した修次と戦闘を行い、摩利の加勢により手傷を負い退却。その後、関本の暗殺を受け、特殊鑑別所に向うもそこで再び摩利と、真由美、達也と遭遇。二人の援護を受けた摩利に倒され捕まるも、論文コンペ当日に仲間の手により脱走。横浜での侵攻の最中に陳と共に魔法教会関東支部に完全武装した状態で襲撃をかける。そこで再び遭遇した摩利に雪辱を果たそうとするも、摩利への敵愾心により周りに対する注意を怠ってしまい、そこをエリカ、レオ、摩利の連携を受け、真由美の「ドライミーティア」で止めを刺される。 非合法の破壊工作を行った戦時犯罪者として収監されていたが、日本と大亜連合の講和条約締結と共に釈放される。講和条約反対派の脱走兵捕縛のため日本軍と共闘し、主犯格のブラッドリー・張を圧倒的実力差で蹴散らす。そして、日本に亡命した劉麗蕾を暗殺するために工作部隊を率いて日本に再度密入国し、小松基地の近くの薬局で新ソ連のエージェントであるサーシャ・フーを拷問して林少尉を誘き出して拘束し、林少尉に劉麗蕾を薬局に呼ぶように強要した。しかし、林少尉を追跡していた千葉修次と渡辺摩利と再度遭遇し、修次との交戦の末に「裏の秘剣・突陰」で体を貫かれたことで心臓を停止させられて死亡した。 ダニエル・劉(ダニエル・リウ) 元・大亜連合軍将校。日本と大亜連合の講和条約締結に反対し、脱走兵となる。面子を重んじる性格で、日本との講和に反対するのも日本のような小国に膝を屈するのが屈辱だからという感情が原因。オーストラリア軍と手を組み沖縄の西果新島でテロを企てるも、協力者のオーストラリア軍のジョンソン大尉が達也にマークされていたことにより居場所を突き止められ捕縛される。 ブラッドリー・張(ブラッドリー・チャン) 元・大亜連合軍中尉。日本と大亜連合の講和条約締結に反対し、脱走兵となる。作戦途中に首謀者のリウが日本軍に捕らえられたため、代わりに作戦の指揮を執る。魔法白兵戦を得意とする。 劉 雲徳(りゅう うんとく / リウ ユンドー) 大亜連合の国家公認戦略級魔法師。「震天将軍」の二つ名を持つ。戦略級魔法は「霹靂塔(へきれきとう)」。「灼熱のハロウィン」にて戦死したことが確実視されているが、大亜連合の情報統制により生死不明扱いになっていた。後に彼の孫娘であるという劉麗蕾が、彼の後任の戦略級魔法師として公表される。 劉 麗蕾(リウ リーレイ) 大亜連合が2097年四月末に公表した、新たな戦略級魔法師。14歳の少女。顔と名前が公表されており、対外的に劉雲徳の孫娘であると発表されている。 2097年6月28日にベゾブラゾフの死亡説を受けた大亜連合の新ソ連への進軍作成に参加するも、7月4日に戦線に復帰したベゾブラゾフのトゥマーン・ボンバにより大亜連合側が敗北する。達也抹殺を図るベゾブラゾフと新ソ連の策略により日本との交戦の口実を作るために戦争の戦犯に仕立て上げられたうえ、新ソ連のスパイとなっていた護衛の林少尉の手引きによって日本へ亡命する。達也の助言を受けた風間の口添えにより一条家に預けられることになった。呂剛虎の襲撃により護衛の林少尉が死亡したことや、その林少尉が新ソ連のスパイで自分を利用していたという事実に大きなショックを受けるも将輝が林少尉をかばうことによって慰められた。それ以降将輝に心を開くようになり、戦略級魔法の使用や日本への帰属についても将輝の意向に従うと表明し、佐伯を唖然とさせ、剛毅を大いに笑わせた。 性格面は年相応であり、精神的に未熟であるため自分に親身になってくれる人間に依存する傾向がある。一条家に引き取られて以降は剛毅からは「劉殿」、将輝と美登里からは麗蕾の日本語読みから「レイラ」、茜や瑠璃からはレイラを縮めて「レイちゃん」と呼ばれており、特に自身の監視役だった茜とは茜自身が麗蕾を気に入っていることもあって仲が良い。 巳焼島事変の後に開催された臨時師族会議に将輝と共に参加し、そこで達也と対面する。会議後達也と将輝の会話で、佐伯の提唱した戦略級魔法師管理条約の真意と戦略級魔法であろうと自分の魔法は他人ではなく自分の手で管理すべきという言葉に将輝と共に考え込んだ。 将輝が三高を卒業し魔法大学に進学したころには中学三年生として茜と同じ中学校に通っており、金沢から2週間に1度の割合で茜と共に東京の将輝の借家を訪れている。国防軍から監視は受けているが、将輝のもとを訪れることはほぼ黙認状態となっている。 『キグナスの乙女たち』では一条剛毅の弟の養女となり、「一条レイラ」という名前で第三高校の1年生になっており、一条茜と共にマーシャル・マジック・アーツ部に入部する。『メイジアン・カンパニー』では、第三高校の2年生になっており、鶴画黄里恵と一条将輝を巡って恋の鞘当てを行うことになる。 林衣衣(リン・イーイー) 大亜連合軍少尉の女性。戦略級魔法師・劉麗蕾の護衛部隊の隊長を務める。 実は、新ソ連との敗戦時点で既に新ソ連側に寝返っており、ベゾブラゾフの策略で日本への侵攻の名目とするために、戦争犯罪人とされた劉麗蕾を日本に亡命させた。新ソ連の工作員としてのコードネームは『ガスパジャー・タイガ』。その能力は催眠術であり、その技術レベルが異常に高かったことで大亜連合軍の意識検査をパスしていた。 2097年7月11日に、千葉修次と渡辺摩利から呂剛虎率いる工作部隊が日本に密入国して劉麗蕾を暗殺しようとしているという情報を聞いて焦りを覚えて、催眠術で基地の外に出て新ソ連のエージェントであるサーシャ・フーが潜伏する薬局へと向かう。しかし、その薬局で呂剛虎に捕縛されて、劉麗蕾を薬局へ誘き寄せるように強要される。そして、摩利が薬局内へ侵入した際にサーシャ・フーに射殺された。
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