独自な「在家仏教」の歴史的実在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/19 22:59 UTC 版)
「在家仏教 (河口慧海)」の記事における「独自な「在家仏教」の歴史的実在」の解説
慧海は、チベットの文献を根拠に、大乗仏教経典に登場する文殊・弥勒といった「在家の大乗菩薩たち」が、釈迦の在世時にも実際に存在しており、釈迦の入滅後に比丘たちが結集を行なって三蔵を確定・護持した同時期に、在家者たちも「菩薩乗」の結集を行い、独自の三蔵と僧伽を護持してきたこと、そして後に出家仏教が自利に堕落したのを見て在家仏教者たちが自分たち所伝の経典やその要義を布衍して「大方広・大方等」の名で広めたのが(正統な・初期の)大乗仏教経典であることを主張する(2章、3章、4章、59章、62章、63章など)。 また、仏教教団を構成する「四衆」(比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷)を、「四僧伽」と独自に読み替え、在家(優婆塞・優婆夷)であっても三宝の1つである「僧」(僧伽)を独自に構成することができると主張している(84章、105章)。
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