九島家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 03:46 UTC 版)
世界最強の魔法師の一人にして、日本魔法界の長老と呼ばれる九島烈を擁する家。九島烈の威光により十師族の地位に選ばれ、同じ第九研出身である九鬼家、九頭見家からも盟主と敬われている。烈だけでなく、四葉家最高の魔法師にして世界有数の魔法師でもある司波深雪に匹敵する魔法力を持つアンジェリーナ・シールズと九島光宣も九島の血筋であり、『電子の魔女』で知られる藤林響子といった、最高クラスの魔法師を輩出している。反面、烈の息子であり、現当主の九島真言や光宣を除く彼の子供たちは十師族としては平凡で、勢力としても九島烈の威光に依存している部分もある。この現状に対する真言の劣等感が、九島光宣の誕生に大きく関わっている。 九島 烈(くどう れつ) 声 - 清川元夢 九島家の重鎮。日本魔法師界の長老的存在で「老師」と呼ばれることが多い。21世紀の日本に十師族と言う序列を確立した張本人で、最高にして最巧と謳われ「トリック・スター」の異名を持っていたが、20年ほど前に世界最強の魔法師の一人と目されたまま第一線を退いた。以前は国防軍の少将の地位にあり、そのころの経験から十師族が表向きの権力を持たないよう推奨している。 先々代の四葉家当主(四葉元造)と親しかった関係で、かつて深夜と真夜に魔法を教えていた時期がある。四葉の内情もある程度把握し、当初から司波兄妹と四葉の繋がりに気付いており、深夜が息子の達也に行った実験のことや四葉家の背後にいる“スポンサー”と呼ばれる人物のことも知っており、自らを兵器として捉える四葉の思想故に、四葉家の勢力拡大を危険視している。また七草家現当主の七草弘一も烈の教えを受けた時期があり、未だに師族会議に対して強い影響力があり第一線を退いてもなお、優れた技量を持つ魔法師に興味を示すなど魔法師の世界に関わり続けている。 息子の真言が九島家の現当主であり、その末子の光宣をある事情から大切に扱っている。孫の光宣の境遇から、魔法師を兵器とする行為を止めるべきと考えており、パラサイトを人型機械に憑依させた兵器「パラサイドール」の開発を行った。 パラサイト化した光宣と対峙し、光宣の選択を悲しみながらも自身の手で処分しようと致死性の魔法を光宣に放つが、返り討ちにあって殺害される。翌日、対外的には「病死」と発表されている。 九島 真言(くどう まこと) 九島家の現当主で、九島烈の息子。奈良県生駒在住。64歳。 表の職業は、様々な軍需産業会社の株主、出資者、債権者。京都・奈良・滋賀・紀伊方面を監視・守護している。 「世界最巧」と謳われた父親と比べ、魔法力は十師族として突出していない。自分の子供たちも同様であり、その劣等感から末息子である光宣を人工交配と遺伝子調整によって生み出したが、結果としてそれが息子に残酷な運命を背負わせることになってしまう。 九島 紫乃(くどう しの) 九島真言の妻で、九島光宣の戸籍上の母親。真言より一回り以上年下で、九島家の内でも外でも丁寧な言葉遣いをしている。 九島 玄明(くどう はるあき) 九島真言の長男で、九島家の次期当主。 九島 蒼司(くどう そうし) 九島真言の次男。光宣の7歳上(24歳)の異母兄。 魔法力は、祖父の烈や光宣に比べて平凡。陰謀に関しても浅慮かつ現金で、光宣はおろか香澄から言われるほど。十師族の一員であることにプライドを持っており、十師族から落ちた現状に不満を持ち、光宣を利用して四葉家を味方につけようと画策する。 九島 白華(くどう びゃっか) 九島真言の長女で、既に結婚して九島家を出ている。 九島 朱夏(くどう あすか) 九島真言の次女で、姉の白華同様に既に結婚して九島家を出ている。 九島 健(くどう けん) 九島烈の弟で、アンジェリーナ・クドウ・シールズの祖父。九島家の魔法『仮装行列』の腕前は、烈より優れていたとされている。 かつて兄の烈と共に、魔法師の権利保護の為に尽力し、同志であり年下の友人でもあった百山東と共に魔法師にも人間的な教育が与えられなければならないと強く訴えたが、その代償として事実上日本から追放される形でアメリカに派遣された。
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