独立館舎時代とは? わかりやすく解説

独立館舎時代(1955-2012)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 22:36 UTC 版)

田辺市立図書館」の記事における「独立館舎時代(1955-2012)」の解説

1955年昭和30年7月上屋敷町にあった旧田辺市警察庁舎移転し公民館から独立した1956年昭和31年4月には、田辺市立図書館条例図書館規則制定し同年10月図書館協議会設置した1959年昭和34年)の利用者数は63,141人で職員は3人であった人口4 - 6万人の市にある公立図書館109館の中で貸出冊数は7位であったが、資料購入費は60位、利用者数は64位と低かったことから、時代即した新図書館建設求める声が高まり1963年昭和38年11月2日鉄筋構造地上2階地下1階建ての新館竣工し11月5日開館した新図書館田辺市出身建築家片山礼三が設計し1階一般図書室児童室・郷土図書室新聞雑誌閲覧室など、2階展示場会議室設け当時地方都市としては立派であったため、開館直前近畿市長会へ出席するために田辺集まった市長らが視察訪れている。私立田辺図書館以来和装本や「宇井文書」、「田所大庄屋文書」、鬪雞神社からの寄託資料などは2階保存し、後に地方史研究の重要拠点となった新館開館により利用者急増したものの、蔵書数は約18,500冊とあまり増えていなかった。そこで紀伊民報文化事業団は開館前市民献本呼びかけ郷土史家から明治期以降貴重な郷土資料120冊が寄贈されるなどの成果があった。その後年間500 - 600冊の寄贈続き、「はまゆう文庫」など寄贈書で構成され文庫5つ開設された。また職員は5人に増員された。図書館充実一方で皮肉にも利用者数は減少続けることになり、市内にある県立図書館紀南分館との競合発生していた。 1972年昭和47年5月23日には点字図書貸し出し開始し1977年昭和52年)に配本自動車巡回開始1987年昭和62年)に移動図書館べんけい号」を導入するなどサービスの充実進めたこの間南方熊楠親交のあった写真家辻一郎の親族から辻が撮影した写真乾板503寄贈された。この写真図書館でしばらく眠ることになるが、2014年平成26年)に南方熊楠顕彰館再発見した1997年平成9年11月21日経営破綻した阪和銀行行員らが「地域への感謝」としてポケットマネー出し合い202,769円を田辺市立図書館寄付した同年12月図書館企画として初め魚拓展を開催した2000年平成12年2月5日2月6日には、田辺市教育委員会図書館創立100周年記念した生涯学習フェスティバル」を田辺市総合センター開催し、「図書館100年のあゆみ」として開館報じる当時新聞記事市民から募集した21世紀図書館像」に関する絵画作文展示した2001年平成13年)度の入館者数57,323人(1日あたり210人)、蔵書数は約126,600冊、貸出冊数16であったこの頃図書館老朽化し施設駐車場が狭いことから市民の間から新図書館建設声が上がるようになり、新館建設資金として40年図書館協議会委員務めてきた市民から100万円が寄付された。2002年平成14年時点では、田辺市立図書館祝日休館日としており、ゴールデンウィーク10日間のうち開館したのは3日だけ、冬休み期間17日のうち開館したのは5日だけであったこうした状況は他の和歌山県内の図書館でも似たような状況であった利用者からの蔵書問い合わせ増加に伴い2003年平成15年5月20日より、インターネット蔵書検索ができるようにした。 2005年平成17年5月田辺市日高郡龍神村西牟婁郡中辺路町大塔村東牟婁郡本宮町合併し新し田辺市となったが、図書館設置していたのは旧・田辺市のみで、田辺市立図書館本館とし、旧4町村図書室田辺市立図書館分室とした。2006年平成18年4月17日本宮分室田辺市本宮行政局2階移転2007年平成19年7月3日新し大塔分室田辺市大塔行政局3階開室した。2010年平成22年)、旧・田辺市内のみを巡回していた移動図書館を、合併前の旧4町村エリアにも拡大した

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