海原雄山夫妻および親族とは? わかりやすく解説

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海原雄山夫妻および親族

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 15:32 UTC 版)

美味しんぼの登場人物」の記事における「海原雄山夫妻および親族」の解説

海原 雄山 演 - 原田芳雄江守徹テレビドラマ金曜エンタテイメント版)、松平健テレビドラマ土曜プレミアム版)、三國連太郎映画) 声 - 大塚周夫テレビアニメ山岡士郎の父。陶芸中心に書道絵画文筆にも秀でた大芸術家。妥協のない厳しく激し性格。士郎との確執全編を貫くストーリーとなっており、存在感が非常に大きキャラクターである。「食」もまた芸術考え希代美食家であり、それが嵩じて会員制料亭美食倶楽部」を主宰している。初登場1巻「油の音」。 モデル同じく美食家で、一頃星ヶ岡茶寮」という料亭経営していた北大路魯山人作中雄山の師である人間国宝唐山陶人北大路魯山人弟子という設定になっている雄山魯山人を「生涯をかけて乗り越える」ことを目標としている。 外見は、白髪混じった総髪登場当初使用していた。服装はほとんど和服に中羽織都内での移動お抱え運転手付きロールスロイス乗る。しかしすぐにを使わなくなり移動中川伴って徒歩になることが多い。 雅号めいた名前だが、陶人師事する前の美術大学生時からそう名乗っている。本名かは不明美術大学日本画と書勉学のために7年かけて卒業山岡とし子とは大学入学後逗留先の福島県霊山神社知り合った。のちに唐山陶人から独立して雄山窯」を建てる際に結婚している(第111巻「福島真実」)。 とし子との間にできた息子が士郎で、雄山早くから息子味覚対する鋭い感性感じ取り、士郎が中学生になった頃から調理場入れて料理基本徹底的に教え込んだ1巻ダシ秘密」、101巻「親の味・子の心」参照)。幼少時の士郎に豊かな感性養ってもらいたいと、自ら士郎のために食器作ったり、食材美味しさを引き出した料理作って偏食治したりするなど、父親として優しい一面もあったが、厳しい面のほうが強く何よりも士郎の母親対す妥協許さぬ態度が「芸術美食のためなら周囲不幸にすることも厭わない人間」として、士郎の反感を買うこととなった。なお、実際に心臓の弱い妻を気遣って出産には反対していたが、雄山後継者必要だとして押し切られた。また、当初余命幾ばくもなかった妻が長命全うできたのは、ひとえに雄山対す献身が彼女を支えていたからと主治医から告げられている。母親の死きっかけ息子とは訣別。士郎は家にある雄山作品をすべて壊して出奔雄山は士郎を勘当し絶縁状態となった。本編でのふたりの関係は、雄山東西新聞入社していた士郎を見つけるところから始まっている。 登場当初は、士郎が言うとおり極めて冷酷尊大な人物として描かれており、吸い物気に入らない投げる、お膳ひっくり返したりする他、公衆面前で士郎ら東西新聞面々を「食い物の味も分からぬ豚や呼ばわりしたり、士郎へのあてこすりとして大原社主美食倶楽部から追放するレストラン開店パーティーわさび醤油持ち込んでフランス料理貶めたりするなど傍若無人なキャラクターだったが、士郎に煮え湯を飲まされることも少なくなかった。しかし、5巻もてなしの心」で「心」こそ最も大事なものと言い出してからは「気難しいが筋の通った人格者」として描かれるようになり、二人の関係よく知っているたちからも、士郎も父親譲り頑固な性格で、和解成り難かった語られるようになった。士郎とゆう子結婚してからは、士郎を鍛え見守る父親としての一面見せ始め、孫に対しては頭によじ登られても苦笑いし誕生祝いとして自作茶碗贈り、3人の孫たちには塗り弁当箱贈っている。これらの路線変更については、のちに士郎が雄山振る舞いについて誤解していたとの説明なされたが、周囲の人物には士郎のほうがわがままだったという印象与えゆう子至っては「雄山育て方原因があった」という線こそ否定してないものの、士郎については「何でも親に反抗ばかりしている」と皮肉られた。 ゆう子父子関係修復動きだすようになってからは、何かと女に一本取られることが多くなる雄山も口ではいろいろ言うものの、そう言うゆう子悪く思っていない。しかし、これまでに「おまえ」や「栗田ゆう子」としか呼んだとがない東西新聞の「究極メニュー」に対す帝都新聞の「至高メニュー」のアドバイザー引き受け究極側を何度も敗北させている。 雄山は、士郎が自分に対してどういう感情持っているかは、彼と再び相まみえてからの数々態度から理解した思われる63巻「東西新聞危機」では「あの男(=士郎)は私が私の妻(=士郎の母)をいじめ殺したと言う」「あの男…私を憎んでいる。終生、私を許さないそうだ」と語っている。102巻「究極至高行方」にて、雄山の方から手を差し伸べる形でついに士郎と和解したが、その後対決続き103巻「日本全県味巡り和歌山編」では士郎に関して「『虫けら同然』から『少し対等』に扱うだけ」と言っていた。しかし、福島県現状を共に取材し雄山自身過去や妻とし子との出会いなどを士郎に語ることで2人過去乗り越えそれまで雄山を「お前」や「あんた」などと呼んでいた士郎が「父さん」と呼んだことで、父子はついに真の和解を果たすこととなる。 妻の存命中は一戸建て和風邸宅で妻と士郎の3人で暮らしていて、他にも弟子窯場関係者女中などもそばにいたが、妻の死後美食倶楽部離れ生活している。 政治家付き合う事を嫌うが、角丸副総理大橋総理などごく一部政治家とは交流がある。それ故政界には顔が利くらしく、雄山襲った「元気亭」の店主留置所から釈放させたことがあるまた、13巻激闘合戦」では角丸副総理ロビー活動行っている。 76巻「雄山危機」で交通事故遭い一時昏睡状態陥るが、士郎が僅かに「おやじ…」と呼ぶ声で恢復至った。 「雄山料理好きと帝王のような味覚天性のもの」と言われている。芸術家美食家としてだけでなく料理人として超一流であり、料理普段美食倶楽部料理人に作らせているが、8巻スープと麺」では自ら冷やし中華調理し周囲驚かせた。ほか、美食倶楽部人手不足陥った際にも自ら板場に立ち調理している(88巻「器対決」)。また、美食倶楽部料理基礎雄山自身調理実演することで、中川進藤はじめとする設立初期板前たちに直接指導している。 雄山親族(士郎の父方親戚)の有無は、未登場のため不明。 「幻の魚」では刺身下魚と罵っていたが、葉山料理店大しげ(実在店、現存せず)」にて、士郎に200匹に1匹程度かいない“幻の”の刺身出され旨さ認めつつも器のせいにしてしまうが、後日詫びの意味込めて自作の器を大しげに寄贈するまた、前述した3巻料理ルール」では、侮辱したフランス料理店に謝罪の意を込めてフランス料理は偉大」とした記事書き見直している。 「大地の赤」では士郎の緑健農法トマト栽培ビニールハウス化学肥料用いていることに驚き罵ったが、その出来栄え感動し、「対決スパゲッティ」では主要食材起用した結果トマト評価では士郎に敗北したものの、スパゲッティ自体評価では「単純だ素材活かして毎日でも食べたくなる」として高い評価を受け、返り討ちにしている。 「潮風贈り物」では、お抱え板前・古崎が恋人鈴子振って千葉の大きな料亭の娘に鞍替えしてしまい鈴子自殺未遂をするまでに至った鈴子思いを寄せていた岡星良三必死になって介抱のために料理作り雄山責任感じて鈴子のための料理探すが、鈴子は何も口にせず、病状悪化するそのような中で、士郎が鈴子故郷である伊豆の海魚介類使った料理出しエキシビションマッチ大金星取られることとなった海原山岡とし子 声 - 坪井章子 山岡士郎の母で海原雄山の妻。故人享年不明、名前は作品媒体により複数登場したが、第111巻「福島真実」の回想シーンで「山岡とし子」と名乗っている。 初登場作品18巻焙じ茶の心」における士郎の回想シーン容貌は第111巻「福島真実」にて、雄山出会った頃の若い姿で初め描かれた。それ以外では基本的にシルエット後姿のみ描写である。また、登場場面ではほとんどが和装旧姓山岡(士郎は家を出た後に「海原」姓ではなくこの姓を名乗っている)。 雄山との出会いは、雄山美術大学入学した夏休み福島霊山神社お世話になっていた時、高校1年生とし子出会っている。 稀代芸術家美食家の妻として精神的に雄山と深い繋がりがあったことは明らかである。そのことは、とし子初登場回で、士郎の回想シーンにおいて雄山罵った士郎に「あなたには人の心がわからないの?」と悲しい顔をしたり、なおも焙じ器を叩き割る悪態をついた士郎の顔を平手打ちする場面、また同話にて士郎が小説家一の妻真紀自分父親母親対す仕打ち語ったときに真紀が、「お父様立派な仕事成し遂げるたびお母様心から喜んだはず。それは自分自身業績でもあるから」「夫婦のことは子供といえども他の人には決し分からないことがある」と語り、夫の横暴ぶりとそれに妻が献身的に応える場面シンクロして描かれている。加えてチヨらの話はもとよりとし子看取った医者水村証言47巻「病の秘密」)、雄山からの告白からもそのこと窺えるが、生前雄山の彼女に対す処し方が士郎の誤解生んだことで、親子断絶原因ともなった。だが、雄山若い頃から彼の芸術家として大成を誰よりも望み、そのために芸術家の妻として、また「美食倶楽部」の(運営携わった記述は無いものの)女将として命を懸けて雄山後押し多大な貢献をした。そのことは士郎以外の二人知る人たちは理解していて、ゆう子深く理解しているが、士郎だけは頑なに拒んでいた。 生まれつき心臓疾患徐々に心臓の筋肉衰えていく難病冒され雄山は子どもを諦めるつもりだったにもかかわらず、「海原雄山という天才の血を残さなかったら恥だ」としてその意志貫き士郎を産んだため、寿命縮めてしまった(47巻「病の秘密」)。雄山は彼女の命日には毎年欠かさず墓参りに赴き、最も身近な中川ですら同伴させないほど彼女を愛している。 彼女が雄山のために作った料理事ある毎にチヨにより「奥様料理」として、ゆう子伝えられている。47巻「結婚披露宴」で雄山は「至高の中の至高」としてかつて彼女が作った惣菜料理選び、その安価平凡な食材もたらした感動が、一切妥協しない自らの芸術の道を開いたこと、そして世に認められた後も気に入らぬ仕事苦しむたびに「貧乏でもよい」という彼女の言葉権威権力屈しない気迫精神の源だったことを語った美についてアイデンティティ定義について学生時代雄山悩んでいた時、とし子唐山陶人作の白磁の皿に乗せて持って来たを皮ごと食べた時の感覚が「美食倶楽部」の原点となっている。なお、この白磁の皿は夫婦思い出の品となっており、士郎に託されている(第111巻「福島真実」)。 とし子親族(士郎の母方親戚)は、伝次郎以外不明。ただし、士郎の台詞の中で「母方叔父病気見舞いに…」というものがあったが(9巻新妻の手料理」)、真偽のほど不明

※この「海原雄山夫妻および親族」の解説は、「美味しんぼの登場人物」の解説の一部です。
「海原雄山夫妻および親族」を含む「美味しんぼの登場人物」の記事については、「美味しんぼの登場人物」の概要を参照ください。

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