地震のメカニズム
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この地震は、四川盆地の北西端にあって北東から南西の方向に走る衝上断層(断層面が水平に近い逆断層)が動いた結果として起こったとみられている。この断層は龍門山脈の下を走る龍門山断層(ロンメンシャン断層、龍門山衝上断層帯、Longmenshan Thrust Zone)と呼ばれる長さ約300kmの断層帯の一部だとみられている。 地震が発生したこの付近は、標高5,000m級の山が連なるチベット高原から標高500m前後の四川盆地へと急激に標高が低くなる地帯であった。このような急な地形が形成された要因であり、この地震の要因でもあるのがこの付近で活発な地質活動(隆起、沈降、地震といった大地の動きの総称)である。 インド亜大陸などが乗ったインドプレートは1年間に数cmというスピードで北に動いていて、中国をはじめとしたユーラシア大陸の大部分が乗ったユーラシアプレートを強く圧迫している。数千万年前から続くこの動きによってもともとあった山塊や付加体が隆起して、ヒマラヤ山脈やチベット高原といった高地ができた。このプレートの動きは現在も続いており、ヒマラヤ山脈やチベット高原は強い圧迫の影響を受け続けている。この影響はチベット高原の北部では北方向への圧縮、同高原の東部では東方向への圧縮となり、四川盆地の西側でも東方向へ地殻が圧縮されている。また、GPS測地によって新たに考案されたプレート区分においても四川盆地の西側は南方向に動くユーラシアプレートと南西方向に動く揚子江プレートの境界部分に当たる。四川盆地の西の縁は、何らかの理由によりその圧縮の力が集中していると考えられている。 このような条件の下で四川盆地西縁には活構造ができ、地形も急になった。四川盆地西縁の活構造は康定断層帯(鮮水河―小江断層帯。厳密には、四川盆地西縁の活構造に属するのは断層帯の南東側半分のみ)や龍門山断層帯といった多数の断層を有している。また、龍門山断層帯は構造地質学上、アルプス・ヒマラヤ造山帯と揚子江卓状地(シナ地塊の一部)の境界部分に位置している。この地域は寧夏回族自治区・甘粛省東部・四川省西部・雲南省に連なる「南北地震帯」の中にあり、古くから地震の多い地帯ということが知られていた。 1933年8月25日には今回の地震の震源から北北東に約110km離れた地点(茂県畳渓鎮)を震源とするM7.5の地震(茂県地震)が発生、1958年2月8日には北川県でM6.2の地震(北川地震)、1960年11月9日には松潘県でM6.8の地震(松潘地震)、1970年2月24日には大邑県でM6.2の地震(大邑地震)、1976年8月16日・23日にはM7.2の地震が2回(松潘・平武地震)発生するなど、龍門山断層帯の周辺で発生したものと見られる地震は20世紀だけでも多数ある。また、龍門山断層帯にYの字型に接している康定断層帯でも同じように地震がたびたび起きている。ただし、龍門山断層帯の周辺で発生した地震はいずれも龍門山断層帯で発生したものではなかった。ある研究では平均変位速度は1mm/1年以下と非常に動きが遅く1千万年前以降はほとんど活動していないとされており、かなりの長期間に渡って静穏期に入っていたと見られている。今回の地震は、この静穏期の終わりを告げるものであり、従来の地質学では「古い断層」「活動していない断層」とされている龍門山断層帯で地震が発生したことは衝撃を与えた。 また2001年11月14日のチベット北部の地震(M8.1)、2002年のアフガニスタン北部の地震(M7.4)、2004年のスマトラ島沖地震(M9.1)、2005年のスマトラ島沖地震(M8.6)やパキスタン地震(M7.6)、2006年のジャワ島南西沖地震(M7.2)、2007年のスマトラ島沖地震(M8.5)、2008年の新疆ウイグル自治区の地震(M7.2)など、インドプレートとユーラシアプレートの境界地域で地震が頻発していることからこの地域が地震の活動期に入っており、向こう20年程度は大規模な地震が続発する恐れがあるとの指摘もある。
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地震のメカニズム
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東北大学災害科学国際研究所の遠田晋次によれば、この地震は1964年(昭和39年)の新潟地震 (Mj7.5) や1983年(昭和58年)の日本海中部地震 (Mj7.7) などと同様に日本海東縁変動帯(ひずみ集中帯)付近で発生した地震である。この付近ではプレートテクトニクスの観点からユーラシアプレート(アムールプレート)と北アメリカプレート(オホーツクプレート)の大陸プレート同士が衝突し、日本海側の前者が日本列島側の後者の下に潜り込んでいると考えられ、東西方向からの圧縮運動が起きているため、比較的大きな地震の多い箇所である。
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地震のメカニズム
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「1958年エクアドル・コロンビア地震」の記事における「地震のメカニズム」の解説
エクアドルとコロンビアはナスカプレートが南アメリカプレートの下に沈み込む収束型境界の上にある。収束速度は年間55ミリメートルで、沈み込みは境界に対してかなり斜めになっている。プレート境界のこの部分では、プレート境界面を500‐600キロメートルも破壊した1906年のエクアドル・コロンビア地震(Mw8.8)を含め、歴史的に巨大地震を引き起こしてきた。1906年以降、1942年(Mw7.8)、1958年(Mw7.7)、1979年(Mw8.2)に大きな地震が起きている。
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地震のメカニズム
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防災科学技術研究所によると、本震は西北西 - 東南東を圧縮面とする逆断層型。気象庁マグニチュード暫定値はMj6.1である。 その後の余震活動では地震活動域の全域で横ずれ断層型、北側で逆断層型というように混在した型の地震が発生している。 政府の地震調査委員会によると、発震機構および地震活動の分布から、震源断層は南北2つに分けられ、北側は東傾斜の逆断層、南側は南東傾斜の右横ずれ断層であったと推定される。 この地震は、新潟-神戸歪集中帯の南西部で発生した。震源の周辺には有馬-高槻断層帯や生駒断層帯、上町断層帯など複数の断層帯が存在するが、地震調査委員会は7月10日、これらの活断層が動いた証拠はないとの見解を示した。 大阪府付近の被害地震としては、兵庫県南部地震(1995年、Mj7.3)以来で、それ以前では河内大和地震(1936年、Mj6.4)、さらに遡ると、有馬-高槻断層帯が起震断層と推定されている慶長伏見地震(1596年、M7.5)がある。
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地震のメカニズム
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「長野県神城断層地震」の記事における「地震のメカニズム」の解説
神城断層の活動による地震で、この地震の震央は長野県白馬村北城の北緯36度41.34分、東経137度53.27分(高戸山)付近、白馬村役場から東南東に約3km付近にあたり、震源の深さは約5kmと推定されている。 発震機構は西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型(気象庁資料に基づき地震調査委員会が発表、11月23日)、地下の余震分布面が東下がりの傾斜を有していることから、震源断層も東下がりの傾斜を持つ逆断層と考えられている。地殻を構成する大陸プレート内で発生した地震(内陸地殻内地震)である。 マグニチュード(気象庁マグニチュード (Mj))は6.7だった。また、気象庁のCMT解(暫定値)ではモーメントマグニチュード (Mw) は6.2だった。 地震後1日間の余震の分布から、余震域は姫川流域に沿い、小谷村から白馬村にかけての南北約20kmの領域に収まっている。これは、後述の通り神城断層の位置と一致している。
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地震のメカニズム
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発生当日の4月13日11時30分に気象庁が発表した暫定値では、この地震の震央は北緯34度25.1分、東経134度49.7分で、淡路島中部の洲本市五色町鮎原西付近にあたり、震源の深さは15km、マグニチュード(気象庁マグニチュード)は6.3だった。なお、同じく気象庁によるとモーメントマグニチュードは5.8と解析されており、気象庁マグニチュードの6.3よりも小さいという結果が出ている。 発震機構は東西方向に圧力軸を持つ逆断層型(4月13日7時35分気象庁発表、速報)で、地殻を構成する大陸プレート内で発生した地震(大陸プレート内地震)である。大阪管区気象台は活断層で発生したものだという見解を示し、さらに地震調査研究推進本部の地震調査委員会は発生翌日の4月14日に臨時会を開き、淡路島の中央にある南北方向に伸びた長さ約10kmの西傾斜の断層が起震断層であるとの見解を示している。
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地震のメカニズム
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震源の深さが4キロメートル (km) と浅く、地殻内で発生した地震である。松本市付近では、東北地方太平洋沖地震の発震直後から地震活動が活発化していたことから、この地震の誘発地震とされている。発震機構解は、西北西 - 東南東に圧縮軸を持つ横ずれ断層型であった。また、余震分布から北北西 - 南南東走向の左横ずれ断層であると推定されている。この地震の震源域付近に位置し、東北地方太平洋沖地震により発生確率が上昇したとされる牛伏寺断層との関連も指摘されたが、観測の結果、牛伏寺断層と松本盆地東縁断層の境界付近で発生した地震であった。 被害が松本市に集中したため、松本地震とも呼ばれている。
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地震のメカニズム
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「ジャワ島中部地震」の記事における「地震のメカニズム」の解説
この地震を発生させたのは、現在のところジャワ島中部を南北に走る活断層の活動だと考えられている。 ジョグジャカルタ市街地の東側には南北数十kmに連なる活断層(オパック断層)がある。この断層の南端でM6.2の最初の地震が発生し、直後にその北東でもM6.1の地震が発生し、揺れが連続した。このためバンドゥル県など断層北部付近では、2つの揺れが干渉しあって増幅され、揺れが大きくなり被害が集中したと見られている。
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地震のメカニズム
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この地震は、西北西-東南東方向に圧力軸を持つ、北北西-南南東走向の左横ずれ断層型の地震で、地殻内で発生した地震であった。断層長は約10kmとみられている。地震前までに震源付近で活断層は発見されておらず、政府の地震調査委員会は、これまでに知られていない断層が動いたとの見解を示した。気象庁は「今回のような地震は活断層がないところでも起きる」としている。京都大学の西村卓也准教授や東北大学の遠田晋次教授によると、山陰地方では地盤が年間3~4 ㎝東へ動いているため、ひずみの蓄積しやすい地域が島根県の東部から兵庫県の北部にかけて帯状に連なっており、地震が起きやすい地域となっている。 1年前の2015年10月から、鳥取県中部では地震活動が活発になっていた。2015年10月から本震直前の2016年10月21日14時までに、鳥取県中部を震源とする最大震度1以上の地震は51回発生している(最大は震度4)。本震2時間前の2016年10月21日12時12分にも本震震源のすぐ近くを震源とするM4.2、最大震度4の地震が起き、その後も本震直前まで体に感じない微小地震が続いていた。
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地震のメカニズム
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「千葉県北西部地震 (2021年)」の記事における「地震のメカニズム」の解説
この地震の発震機構は「東西方向に圧力軸を持つ逆断層型」であり、太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界がずれ動いて発生した地震である。 千葉県北西部で過去に発生した主な地震として、2005年7月のM6.0の地震(震源の深さ73km)がある。この地震でも東京都足立区伊興地区で震度5強を観測したことなどから、規模・震源地・深さ・震度などにおいて、2021年の地震と類似点が見られる。千葉県北西部周辺では、20年前後の間隔で同様の地震が繰り返し発生している。2005年の地震以前にも、1980年9月にM6.0・深さ80kmの地震、1956年9月にM6.3・深さ81kmの地震、1928年5月にM6.2・深さ75kmの地震が発生している。
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地震のメカニズム
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震源の深さが8kmと浅いことから地殻内で発生した地震と推定されている。東西に圧縮軸を持つ、北東から南西走向のほぼ鉛直な右横ずれ断層と推定されており、地表に地震断層は現れなかった事から、迫田-生雲断層の一部が地下深部にて活動した事よる地震であると考えられている。余震域の大きさは幅約10km、長さ約10kmであった。
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地震のメカニズム
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「北海道胆振東部地震」の記事における「地震のメカニズム」の解説
本地震の発震機構は東北東-西南西方向に圧力軸を持つ逆断層型で、プレート内で発生した地震である。余震は最初の震度7の地震の震源地から南北に広がっている。傾斜角は70°で、高角な逆断層型である。現在の東西圧縮場においてこのような南北走向の高角な逆断層は形成することは難しい。これは、漸新世後期から中新世中期における右横ずれ断層が逆断層にインバージョンした可能性が指摘されている。 余震域の深さは上端は7km・下端は45kmで、上部地殻から下部地殻、深さ26km付近のモホ面を貫通して上部マントルに達する。上端の7km以浅は堆積層では余震はほとんど分布しない。東北日本や西南日本では断層の脆性破壊は通常上部地殻のみで、上部マントルまで達するようなものは見られない。これは、断層深部では地熱温度が高温となり脆性破壊を起こさずに塑性変形となるためである。北海道中軸において上部マントルで脆性破壊が起きる理由としては、千島前弧から剥離し沈み込んだ地殻が直接マントルを冷やすと同時に、マントルの熱対流に対する傘の役割を果たして、地熱の上昇を阻害していると考えられている。また、プレートから脱水した流体が剥離した地殻にぶつかって、この地震の起震断層付近が流路となり、不均質構造による応力集中で横ずれ断層が現在の東西圧縮場を反映して逆断層へのインバージョンし活動した可能性が指摘されている。 なお、この地震は震源の深さが37kmと、同じく震度7を記録した過去の他の地震(兵庫県南部地震、新潟県中越地震、東北地方太平洋沖地震、熊本地震)と比べ、比較的深い場所で発生した。前述の震度7を記録した地震の中で、東北地方太平洋沖地震以外の4例は全て陸域プレート内での地震だが、いずれも深さ数十kmでかなり浅かった。
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地震のメカニズム
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「十勝沖地震 (1968年)」の記事における「地震のメカニズム」の解説
この地震は、 千島海溝と日本海溝の境界付近で発生した海溝型地震である。 気象庁により「1968年十勝沖地震」と命名されたが、実際はこの地震の震源域は、十勝沖で繰り返し発生するいわゆる「十勝沖地震」とは異なる。震源地が十勝沖ではなく青森県東方沖であるため、地震調査研究推進本部の分類における「三陸沖北部地震」に該当する地震である。破壊開始点はアスペリティより離れた海溝よりの場所にある。震源は1994年に発生した三陸はるか沖地震の北東にあたり、本来であれば『三陸沖地震(または三陸はるか沖地震)』と命名されるべきものだった。しかし、速報値の計算の際に震央が本来の位置より約50kmほど北に計算され、津波警報の発令など緊急を要する各方面からの要望により早急に地震の名称を決める必要に迫られた為、震源を十勝沖として発表した事から『十勝沖地震』と命名されたものである。 また、S波の験測が困難で有ったため、深さが求められず 0km とされた。
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地震のメカニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 14:35 UTC 版)
いわゆる双子地震で、5月1日の14時58分にMj 6.8・最大震度5の地震(第一震)が、1分44秒後の15時00分頃にMj 6.7・最大震度5の地震(第二震)が連続して発生した。また、約10時間後の5月2日01時05分にもMj 6.5・最大震度4という大きな余震が発生している。何れの地震も震源の深さは浅く、地殻内で発生した地震と見られている。 第一震のP波初動分布による発震機構解は、東西に圧縮軸を持つ南北走向の逆断層型であった。男鹿半島の先端付近が最大で44cmほど隆起し、そこから東へ行くにつれて隆起量が小さくなっていくことから、東傾斜であると推定されている。また、これらの地殻変動から、長さ30km、幅15kmの断層が活動したことによる地震であると推定されている。
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