脆性破壊とは? わかりやすく解説

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ぜいせい‐はかい〔‐ハクワイ〕【×脆性破壊】

読み方:ぜいせいはかい

固体材料に力を加えたとき、変形をほとんど生じないまま、割れ広がって破壊に至ること。ガラス陶器のほか、水素吸収した鋼材などに見られる


脆性

(脆性破壊 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 22:57 UTC 版)

脆性(ぜいせい、brittleness)は、物質の脆さを表す技術用語。破壊に要するエネルギーの小さいことをいう。対語としては靱性(じんせい:壊れにくいこと)と展延性(壊れずに変形すること)がある。


  1. ^ オンライン学術用語集検索ページ”. 学術用語集. 文部科学省・国立情報学研究所. 2015年11月30日閲覧。


「脆性」の続きの解説一覧

脆性破壊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 22:57 UTC 版)

脆性」の記事における「脆性破壊」の解説

脆性破壊とは弾性変形越えた応力によって、固体材料原子結合切断されるために起こる破壊現象であり、ガラス室温での破壊代表的である。対して延性破壊塑性変形(すべり変形原子移動)が進んだ後に破壊に至る現象であり、金属材料では転位集積によりマイクロボイドが発生合体することで生じる。結果として延性破面ディンプル呼ばれる孔が連なった複雑な形状呈し脆性破面平滑な面(金属材料では破面単位や有効結晶粒呼ばれる)が連なった形状呈する金属などの延性材料は、力が加わると原子(または転位のような結晶の不完全部)が移動することによって破壊せず塑性変形するが、原子移動しにくい結合例え共有結合イオン結合)をしている材料結晶原子結合力超える力が加わると分離し破壊するというイメージである。 ある材料において、脆性破壊と延性破壊いずれか或いは両方が起こるかは、材料応力状態温度強く依存する。すなわち、ある応力状態原子結合切断される方が容易であれば脆性破壊が、原子転位移動が容易であれば塑性変形が起こる。こうして材料一部が脆性破壊ないし塑性変形すると応力状態変わり続いてその時点の応力状態容易な脆性破壊か塑性変形次々と起こっていく。塑性変形が続くと、やがて転位のような格子欠陥集積してマイクロボイドを生じて延性破壊に至る。 本項のかつての説明のように、脆性破壊と延性破壊排他的に考えるのは正しくない。脆性破壊は弾性領域内で生じ破壊であり、弾性変形限界として脆性破壊が生じるのは事実であるが、材料塑性変形後も脆性破壊を起こしうる。上述のように、一部延性破壊した後に応力状態変わって、脆性破壊が容易になれば、延性破面脆性破面混在しうるし、実際材料もそうなっている。 水素脆性については、該当項目参照されたい。

※この「脆性破壊」の解説は、「脆性」の解説の一部です。
「脆性破壊」を含む「脆性」の記事については、「脆性」の概要を参照ください。

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