東北地方太平洋沖地震との関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 02:41 UTC 版)
「静岡県東部地震」の記事における「東北地方太平洋沖地震との関連」の解説
「東北地方太平洋沖地震の前震・本震・余震の記録」も参照 気象庁は4日前に発生した東北地方太平洋沖地震との関連性について、「地震のメカニズムや震源域が異なり直接の関係はない(余震ではない)と思われるが、それ以上は分からない」との見解を示している。 地震調査研究推進本部の地震調査委員会は、東北地方太平洋沖地震との関連性について検討を重ねた。その結果、東北地方太平洋沖地震は「概ね東西方向に伸張、南北方向に圧縮するひずみを、広域にわたり与えて」いると指摘したうえで、「今回の地震はその影響によって発生した可能性は否定できない」と結論づけた。 東北地方太平洋沖地震の際には、水平方向に4メートル以上の水平変動が記録されており、大きな地殻変動が発生していた。その結果、東西に対して伸張するとともに、南北には圧縮する歪みを、広い範囲にわたって与えていた。委員長の阿部勝征は「具体的な関連は分からない」としながらも「マグニチュード9.0という大変大きな規模の地震だったことから、何らかの影響はあったと考えられる」と言及し、東北地方太平洋沖地震に誘発されて静岡県東部地震が発生した可能性を指摘した(なお東北地方太平洋沖地震翌日の12日には、本地震と同様に誘発されたと考えられる長野県北部地震が発生している)。さらに、阿部は「巨大な海溝型の地震の前後で被害が出るような内陸型の地震が発生するのはよく知られている」と述べ、直接的な関連があると確認されていないものの、その具体例として東南海地震や南海地震の前後に鳥取地震・三河地震・福井地震が発生した事例を挙げ、警戒を怠らないよう訴えた。
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