ビッグコンボイ部隊
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「ビーストウォーズネオ 超生命体トランスフォーマー」の記事における「ビッグコンボイ部隊」の解説
総司令官 ビッグコンボイ(マンモス) 声 - 井上純一全長:3.2m 重量:3t コンボイでありながらも数々の戦いを1人で勝ち抜いてきた孤高のワンマンズアーミー。マンモスに変身する。一人称は「俺」。要塞惑星を破壊した後、ベクターシグマからの指令により、訓練生たちの教官に任命され、彼らと共にアンゴルモアカプセルを探す旅に出る。 無愛想で厳格な性格だが良き兄貴分。当初、教官活動には乗り気ではなく、ベクターシグマに促されて、生徒たちを気にかけるようになることも多かったが、司令官としての自覚と友情の大事さを学んでいく。話の最後にベクターシグマの導きで訓練生に教えを説き、「また○○(私らしくない、つまらない等)なことを言ってしまった」と呟くのが本作のフォーマットとなっている。自室は設定画のみだが描かれており、殺風景なものとなっている(ビッグコンボイ曰く「ごちゃごちゃしているのは趣味じゃない」)。一人称は「私」と「俺」。左腕は義腕。年齢は生徒たちより少し上とのこと。 武器はマンモスの鼻から背中の部分が変形した光線砲ビッグキャノン。両腕から展開するマンモストンファー。両足から射出する錨型のマンモスハーケン。両肩を展開して放つミサイルポッド(オープニング映像での使用)ビーストモード時は鼻先から超振動波・マンモスダイナマイトを放射。ユニクロン戦では自分自身の身体さえ崩壊しかねないフルパワー仕様も用いた。砲撃形態のマンモスタンクモードにもなれるが劇中未使用。ユニクロンとの最終決戦では自身のエネルゴンマトリクスをビッグキャノンに組み込んで、マトリクスバスターへと進化させ、生徒たちに分け与えたマトリクスから与えられたエネルギーも合わせて放ち、ユニクロンを倒した。 ユニクロンとの戦いで訓練生たちの教習も終えた後はベクターシグマからライオコンボイ同様に新たなグレートコンボイに任命されるも辞退し、元のワンマンズアーミーに戻る。 マンモスをスキャンした理由として、ベクターシグマが司令官にふさわしい動物として、「マンモス」のDNAを氷河の中から取り出してスキャンした経緯が語られている。漫画版ではアニメでは触れられなかった誕生の経緯が漫画版独自の設定ではあるが明かされている。かつての彼は極寒の惑星に住むビッグという普通のマンモスであり、仲間の動物たちのリーダー格として暮らしていた。乱暴者の恐竜たちと同様にガルバトロンの意志が込められたアンゴルモアカプセルの力で進化。自身は言葉を話せるようになっただけでデストロンにはならなかったが、その身にアンゴルモアエネルギーを宿すようになった。そして、時空を超えて飛ばされてきたライオコンボイを助けたビッグは彼をアンゴルモアカプセルの許に案内した際、恐竜一味に襲われて重傷を負ってしまったが、同様に虫の息となったライオコンボイからエネルゴンマトリクスとアンゴルモアエネルギーを与えられ、ビッグコンボイとして蘇生を果たす。ビッグであった頃の記憶は失われていたが、ユニクロンの口から真実を告げられた際、全ての記憶が戻った。アニメ版での一人称は「私」と「俺」だったが、漫画版では終始一貫して「俺」。その出生から性格もアニメ版以上にぶっきらぼうで、悪態を突く事も多く、惑星ガイアでの訓練時には昼寝ばかりしていた。帰る故郷も家族もいない孤独の中でビッグキャノンだけを信じて戦ってきたが、生徒達と接する内に孤独ではなくなっていき、ビッグキャノンを失ってでもブレイクの命を救い、ハインラッドとの会話で自分がもう1人ではない事に気付かされた。ユニクロンとの決戦ではマグマトロンから託されたマグマブレードでユニクロンを倒すも憑依されてしまうが、生徒達に今まで付いてきてくれた事への感謝の言葉を遺した後、エネルゴンマトリクスを用いて自身ごとユニクロンを葬り去った。その後、総べる者たちの手により新たな宇宙の惑星で普通のマンモスとして再生された。ユニクロン戦での功績によりコンボイに昇進した生徒達の敬礼を見届けた後、雪原の向こうへと去っていき、ビッグコンボイによる褒め言葉が生徒達には聞こえた。アニメ本編では未使用だったマンモスタンクモードも使用。 備考 タカラの幸 日佐志は雑誌インタビューにおいて、ワンマンズアーミー時代の名残から腕がクリアのデザインになったと語っている。 副司令 ロングラック(キリン) 声 - 植本潤全長:2.9m 重量:2t 部隊の副官。キリンに変身する。一人称は「僕」と「私」。士官学校では首席だった為、冷徹に物事を選別することが多い。そのエリート意識ゆえに窮地に陥ることが多かったが、後半ではエリート意識を改善させ、自ら副司令の任を解くようビッグコンボイへ要求するなど、サイバトロン戦士として立派に成長した。自室は整理整頓されているが、入隊前のマッハキックに勝手に荒らされたこともあった。 武器はマジックハンド型の右腕・ロングアームと左腕に仕込まれている手持ち武器のハンドダガー、背中から発射する二本一組のダブルミサイル。ロングアームを伸ばしたパンチ攻撃は、アームシュートと呼ばれる。作業形態のアームビークルモードにも変形できるが劇中未使用。漫画版ではマニュアル主義者な面があり、気弱な面が目立つが、ユグドラシルやユニクロンのことを知っているなど博識の面を持つ。また、彼の先祖はみな司令官になった名門一族であると設定されており、ロングラックのイメージ内には父や祖父といった彼の一族も登場した。ガンホーに仕掛けられた爆弾を解除したことで(実際は一度は失敗するのだが、ハインラッドの時間操作により修整された)自信を付けたのか、以降は気弱な面はあまり見せなくなり、最終決戦ではブレイク・バスターモードを手にし、ケンタウロスのように駆け巡りながら、ブレントロンを倒していった。ユニクロン戦後はコンボイ評議会に入るための勉強の日々を送る。 陸上戦闘員 コラーダ(コブラ) 声 - 植木誠全長:2.75m 重量:1.7t クールなアウトローで単独行動を好む。コブラに変身する。一人称は「俺」。その性格ゆえにブレイクと衝突することが多かったが、打ち解けていき、仲間の大切さも知っていく。自室は壷型のベッドが置いてあり、その中で眠る。 武器は左腕のアームマシンガン。コブラの尻尾が変形した右腕の鞭・ハンドビュート。ビーストモード時は口から火炎を吐く。砲台型のバトルモードにも変形し、スタンピーが射手を務めた。また尻尾は普段は2mだが、伸縮自在である。漫画版ではデストロンと同じ爬虫類に変身することから、ブレイクに挑発されることもあった。故郷の星は自身のビーストモードに似たコブラ型の彗星「ヨルムンガンド」であり、その口の中に町や森が存在する。少年時代、故郷でブレントロンに同族を滅ぼされ、目の前で父親を殺された過去を持ち、身に付けている帽子は父の形見である。ヨルムンガンドには『ビーストウォーズII』のスクーバが「イカ天神(単行本ではスクーバ・ゲソ・モンゴー)」という名前で祀られており、神話によるとスクーバがコラーダの出身惑星のコブラたちをトランスフォーマーに進化させたが、その行いが災いしたのか、スクーバは石像とされ、コラーダの一族に祀られるようになったと語り継がれている。なお、石造の中からアンゴルモアカプセルが発見されている。ロボットモード状態でコブラの炎を放つこともあった。ユニクロン戦後は予備役兵となり、新たなヨルムンガンドを作り始めた。なお、単行本最終ページにおいて、コブラージと誤植された。 偵察員 スタンピー(ウサギ) 声 - 石橋美佳全長:2.6m 重量:106t ブレイクと同じ少年戦士。ウサギに変身する。一人称は「僕」。情報収集に優れ、部隊の探査活動を一手に担う。おとなしい性格で仲間たちのフォロー役でもあるが、普段は一言多く、それゆえに仲間たちの怒りを買うことも少なくない。自室はメルヘンチックな内装となっている。当初は臆病な性格で意見に流されやすかったが、第4話で仲間たちが全員デストロンに捕まり、彼らを助けるために奮闘したことをきっかけに、勇敢に成長していった。 武器はウサギの耳が変形した両腕の刃・イヤーソード(当初はスタンピーブレードと呼称)。腕部に折りたたまれているラビットクロー。強力な聴覚マイティイヤーは、ビーストモードとロボットモードの両方で使用可能。巨大ハサミのシザーモードに変形した際には、ロングラックが用いる。漫画版ではオリジナル技として、宙返りをしながら、スタンピーブレードで敵を切り裂く、スタンピームーンサルト(月面宙返り)斬りを使用。コラーダやブレイクと同様に彼の故郷でも神の小僧(ゴッドオブキッド、単行本では「小僧の神様」)というタスマニアデビルの神が祭られていると語られ(名前は、シガーナ・オヤ・タスマニア)、ビーストモードの顔はタスマニアキッドとよく似た顔つきに描かれている。肉親が母親しかいないようであり、マザコンの一面もあるが、母への仕送りは欠かさず、母の言葉を胸に勇気を振り絞り、アルカディスを撃退したこともあった。ハインラッドと時と空間を統べる者の会話を盗み聞きして以降、彼に疑いの眼差しを向けるようになったが、ハインラッドが強制送還されるまで、誰にも話さなかった。最終決戦ではコラーダ・バトルモードを駆使し、ブレントロンを倒していった。ユニクロン戦後は部下たちからも慕われる勇敢な戦士として活動している。 局地戦闘員 ブレイク(ペンギン) 声 - 竹内順子全長:2.8m 重量:1.8t スタンピ―と同じ少年戦士。ペンギンに変身する。一人称は「俺」。短気な熱血漢で「ギンギラギンに燃えてるぜ!」が口癖。コラーダとは出会ったときから衝突しするが、ケンカ友達になる。スタンピーのことは最初は臆病さが気にいらず、軽く見ていたものの彼の勇敢さを知ってからは打ち解けていった。自室は氷山をイメージした内装。 武器は右腕のブレイクアンカーで、アンカー型ミサイルやワイヤー、ビームを発射。大型砲・バスターモードにも変形し、ロングラックの武器となり、ロングラックは発射の衝撃を抑えるべく、ケンタウロスのように四肢を展開した状態となる。漫画版ではビッグコンボイを「グータラマンモス」と呼ぶなど、反発してばかりだったが、彼の実力や軍人の心構えに感化されることもあった。ブレイクの故郷にはビッグホーンが神(名前は、大いなる牛)として祀られており、ビッグホーンの像の前ではブレイクを初めとするペンギン型トランスフォーマーたちが彼の口癖だった「じゃーい」を念仏として唱えるシーンがある。マンモスとして再生されたビッグコンボイとの別れ際ではサブリーダーのロングラックではなく、ブレイクが敬礼の号令を出した。ユニクロン戦後は新兵の教官となるも、ビッグコンボイ同様に昼寝ばかりしていて、ナビを困らせている。 時空調査員 ハインラッド(タヌキ、信楽焼) 声 - 家富ヨウジ全長:2.6m 重量:2t 時間を操る力の持ち主。タヌキと信楽焼に変身する。一人称は主に「オイラ」だが、「僕」や稀に「わたくし」になることがある。のんびり屋ながらも捉えどころのない人物。自室は純和風で狸汁や味噌汁などを作るのが趣味。航海日誌は本作における総集編(第14話と第24話)を担う。 武器は徳利と宿帳を組み合わせた光線銃トックリガン。時間停止能力のタイムフリーズは、バイザーを閉じた後、胸部から発動。自身だけが動ける場合と対象だけを止める場合の2つのパターンがあり、後者の場合は本人に接触、もしくはその本人と接触した者と数珠繋ぎに接触しなければならない。時間停止可能時間は30秒ぐらいが限度。 実は古参兵でベクターシグマ直属の戦士(テックスペックでは訓練のやり直しを命じられた落ちこぼれを装っているとのこと)ベクターシグマの命により、ビッグコンボイの「お目付け役」として、密かにチームに同行していた。劇中で「(自分は)ベクターシグマとタメで話せる位高齢」であると発言している。 腹部に時計がある理由は動物の持つ体内時計が本物の時計に変化して、腹部に展開。そのため時間を操れるとされている。 玩具には目覚まし時計としての機能が内蔵されており、アラームを止めるために変形させなければならないという仕様になっている。 『トランスフォーマー カーロボット』にて大西勇気の部屋に置かれている目覚まし時計として再登場する。漫画版では普段の間延びした口調やとぼけた性格は演技であり、本来は目つきはやや鋭く口調も真面目なもの(その状態が描かれたのはビーストモードのみ)こちらでの正体は、宇宙の創造者・時と空間を統べる者のエージェントであり、ハインラッドの同胞たちも統べる者のエージェントをしている様子(単行本後日談にて)。トックリは銃としては使わず、紐の部分を持ち、ハンマーとして使用。時間操作に関しては、停止した時間を戻す時間逆行(タイムリバース)や停止した時間を動かす時間再動(タイムリリース)も使用し、ロングラックが爆弾解除に失敗した際、3つの時間操作を用いて、爆弾を解除させた。統べる者の命を受け、ユニクロンの動向を探るために、ベクターシグマを操作して、ビッグコンボイ部隊に潜入。彼らとの旅を続けていくうちに、命の素晴らしさを知り、マグマトロンと共にユニクロンに捕食されそうになったビッグコンボイだけでも時間停止で助け出し、彼にユニクロン討伐を頼み、自身は統べる者に強制送還された。ユニクロン戦後、転生したビッグコンボイにブレイクたちを会わせ、彼らと共に敬礼を行う。その後も統べる者の下で多忙な日々を送っている。第1話の紹介文で、肩書きが誤って前作「セカンド」のB・Bと同じ空爆兵となっている。 高速連絡員 マッハキック(ウマ) 声 - 小川輝晃全長:3.1m 重量:2.2t 第15話から登場。第1話で描かれた要塞惑星での戦いで全滅してしまったサラブレッド部隊の唯一の生き残り。ウマに変身する。一人称は「私」。お調子者で無神経な面もあるが、根は真面目なほうであり、正規の戦士なので実力面や戦術面では一つ上。仲間たちを失った過去から、人一倍仲間思いでもある。自室は西部劇風のデザイン。 途中からチームに加わった為、最初はロングラックたちと軋轢が絶えなかったが、徐々に打ち解けていき、第31話からは、ロングラックに代わり、チームの2代目副官としても活動。 武器は馬の頭部が変形した右腕・エラスティックハンド。尻尾が変形した左腕の鞭・テールウィップは、外すことで斧・テールトマホークになる。技はエラスティックハンドを伸ばして攻撃するエラスティッククラッシャーやビーストモードから放つサラブレッドキック。防御からの攻撃を主体とした、プロテクトモード(トーチカ)にも変形するが劇中未使用。 漫画版では未登場。 ナビ 声 - 田上香織(現:たがみかおり) ビッグコンボイ部隊をサポートする女性コンピューター。前作のライオコンボイ部隊のナビちゃんと同型のボディを持つが、こちらは最初からボディ持ちであり、ナビちゃんが大人の女性的なのに対し、ビッグコンボイ部隊のナビは少女のような雰囲気で主に敬語で喋る。 漫画版では前作未登場だったナビちゃんのようなお姉さん系で敬語は使わなかった。ユニクロン戦後は新たに教官となったブレイクと行動を共にする。
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