ビッグサイプレス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/21 00:59 UTC 版)
「エバーグレーズの地形と生態系」の記事における「ビッグサイプレス」の解説
ソーグラス・プレーリーと沼地の西にはビッグサイプレス湿地があり、木の高さや直径ではなくその面積の大きさで「ビッグサイプレス」と呼ばれている。コリアー郡領域の大半を占めている。その広さは最も小さく見ても1,200平方マイル (3,100 km2) あるが、その水文学的広さはその2倍ほどもある。ビッグサイプレスはその最高点で22フィート (6.7 m) と幾分高くなっており、海岸線までの約35マイル (56 km) が緩やかな斜面になっている。ビッグサイプレスは豊富に木があることから、草の多い沼地 ("marsh") というよりも、湿地 ("swamp") と考えられている。 ビッグサイプレスの流域には、雨季に平均55インチ (1,400 mm) の雨が降る。ビッグサイプレスの大半は石灰岩の薄い層に覆われた岩盤の上に乗っており、その中には石英を含んでおり、様々な植生を育む砂質の土壌となる。樹木の大半はラクウショウであり、真の糸杉ではない。糸杉は水没した状態で繁茂するように適しているという特徴がある針葉樹であり、強化された幹や根が水から出ており、それらが「ニー」(膝)と呼ばれる。 この地域の糸杉は数百年の寿命がある。大きなものは130フィート (40 m) の高さになり、樹齢は500年である。それでも7世代から8世代の糸杉であるに過ぎない。数少ない大樹は1930年代と1940年代に行われた伐採を免れてきた。その結果、ビッグサイプレスの大半は、ビッグサイプレス国定保存地、コークスクリュー湿地保存地、ファカハチー・ストランド州立保護地、およびインディアン居留地2か所など国と州の機関によって保護されている。
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