長期レギュラー出演のナース
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「ナースのお仕事の登場人物」の記事における「長期レギュラー出演のナース」の解説
朝倉いずみ(あさくら いずみ) 演 - 観月ありさ 本作の主人公。パート1では昭和49年(1974年)4月15日生まれだが、パート4では昭和49年7月2日生まれである(演じた観月ありさは昭和51年生まれである)。 栃木県出身。パート1第1話での台詞から、浪人せずに3年制の看護学校を卒業しており、就職時点で21歳で、直後の誕生日で22歳である。東京へ出て遊びたいという理由でいろいろな短大や専門学校を受験するが、全て不合格となり、唯一合格した看護学校に入学し上京する(本人曰くところてん式)。だが、自分の考えとは逆に全く遊べないまま卒業し、若葉会総合病院に就職。想像以上にハードな仕事環境と失敗が多いことから何度か辞めようと思うが、奨学金返済のためもあり仕事を続ける(奨学金返済のために掛け持ちの仕事も。そんな状況の中、仕事上の経験を通して徐々にナースとしての自覚が出る(パート3以降では自称「ベテランナース」)。 絵に描いたようなドジであり、点滴は3回に1回は失敗、採血は下手、入浴介助で熱湯を出す、ワゴンをひっくり返す、食事配膳車で翔子を引きそうになる、薬局に返さなければいけないモルヒネ(劇薬)のアンプルをゴミ箱に捨ててしまうなど、普段はミスを連発(パート3では患者からドジナース1位という不名誉な称号を与えられる)。しかし、患者の急変時や事故等で怪我人が多数運ばれた時などは、見違えたように的確な行動をとる。逆境に強い、いざというときに本領を発揮するタイプである。 また手術時にスタッフとして参加する時は、器械出しとして参加するが、研修時(器具を出し間違えたり、縫合用の糸が通っていないミスがあった)を除き的確な対応をしている。 能天気で天真爛漫、細かいことを気にしない性格。同じようなミスを連発しても悪びれないため、翔子にいつも怒鳴られる。患者に対してはとても優しく明るく接するため「いずみちゃん」と呼ばれ、男性患者を中心に人気がある。 患者を想う気持ちは随一で、亡くなった患者の通夜・墓参りに行ったり、無理やり退院しようとした患者に「仕事と命どっちが大事なんですか」と必死に説得したことがある。 パート3以降では、後輩を指導する経験から随分と成長し、疲れから犯したミスを隠そうとした翔子を指摘をしたこともあった(パート3第6話)。 歴代の研修医と交際している。パート1では水島龍太郎、パート2では牧原耕太郎、パート3では高杉健太郎と交際。パート3中盤では健太郎と交際中であったのにもかかわらず、患者の付き添いで再び登場した水島と再び交際し始め、直後水島からプロポーズを受けられ悩んでいたが、最終的に水島のプロポーズを受け結婚間近に見えたが、結局水島と別れ、パート3最終回で健太郎と結婚した(水島の件に関しては、まどか曰く「魔性の女」)。 映画版では、弾切れマシンガンを手にした犯人から銃を奪おうとした際、マシンガンの中に引っかかっていた弾の銃撃を誤って受けて瀕死の重傷を負い、一時は生死の境を彷徨ったが、夫である健太郎の手術を受け無事奇跡的に一命を取り留める。 パート3ではまどか、パート4ではひろみの指導係を担当している。まどかとは当初は犬猿の仲ながらも、次第に「喧嘩するほど仲がいい」的な仲になっていく。また、まどかが大きなミスをした時はフォローしている。ひろみとは当初は指導する側とされる側として立場で、後には健太郎をめぐりギクシャクしていたが、徐々に信頼関係を築き上げる。パート4最終回にはデートで着る洋服探しを一緒に選んでいた。大島と仕事以外の付き合いはほとんどないが、一度だけ大島と他の大島派のメンバーと合コンに参加した(パート3第7話)。 横文字には特に弱く、薬品の名前はうろ覚えだったり、アメリカの都市をきちんと言えないことがしばしばである。また、食べることが好きなことが幸いして食べ物の名前と間違えることがよくある(「ピッツバーグ」を「ピーナッツバーグ」「クリントン」を栗きんとん等)。 特技は大食い。病院の食堂で食事するシーンでは毎回ご飯が山盛り、無料の超大盛りラーメン(制限時間あり)を平らげるほど、好物は沢山ある(好物はシリーズによって違う)。 パート4最終回で若葉会総合病院を辞めて高杉のアメリカ行きを応援しようとするが、健太郎の母が癌となったことで考えを改め、健太郎と一緒に若葉会総合病院を辞めて健太郎の母の故郷である式根島で診療所を営むこととなった。 離島編/再会編では、若葉会総合病院が掲示したアメリカでの最新医療の研修プログラムを健太郎と共に受けるが、新居が未定の状態となり延期となったため、翔子の住むマンションにしばらく居候しつつ、若葉会総合病院第一外科病棟に応援としてやって来る。患者である永瀬のセクハラに悩まされていた第1外科の看護師、村上が永瀬の看護を拒否し、様態が急変。オペ室送りにしてしまった際は彼女を平手打ち。翔子に「今は叩くのは禁止」と叱責されるも、主任の安藤に「私でも同じことをすると思う」と援護を受ける(村上は仕事を休むもその後復帰)。そして再会編の終盤でようやくアメリカに行くことが決まったが、出発間際に翔子の住むマンションの管理人を負傷したことが発覚(いずみが落としたバナナの皮を踏んでしまい滑って転倒)。管理人は大腿骨骨折の疑いで救急車で若葉会総合病院に搬送されたが、翔子と共にその救急車に搭乗し搬送されるところで終わっており、その後どうなったかは描かれなかった。 初期は後述の翔子のことを「尾崎さん」と呼んでいたが、次第に「先輩」と呼ぶようになり、翔子が昇進を重ねてもそう呼んでいる。救急処置その他の公の場や、他の人物との会話における翔子の三人称としてもこの呼称を使っており、事実上公用語と化している(ただし、初対面の患者やその家族などには主任と呼ぶこともあった)。 尾崎翔子(おざき しょうこ) 演 - 松下由樹 本作の準主人公。昭和42年(1967年)生まれ。パート1時点で9年目の29歳(演じた松下由樹は昭和43年生まれであり、パート1時点では28歳だった)。 経歴:若葉会総合病院外科ナース(パート1) → 若葉会第二病院外科主任(パート2) → 若葉会総合病院外科主任(パート3・映画版) → 若葉会総合病院外科婦長(パート4) → 若葉会総合病院訪問看護科初代婦長(パート4最終回) → 若葉会総合病院第一外科師長(離島編/再会編)。 若葉会の史上最年少婦長就任記録を出した実力派。離島編の終盤で専門看護師の資格について合格が通知された。 いずみが看護学校の卒業祝いのコンパに参加した際、酒の飲み過ぎで体調を崩し、若葉会総合病院に担ぎ込まれた際に、担当ナースとして出会う。 その後、若葉会総合病院に就職したいずみの指導係になるが、いずみのドジに振り回される。しかし、いずみが点滴に失敗し続けていた時には、いずみのために自分が練習台になったことがある。 患者に人一倍心優しいいずみと出会うことにより、技術一点張りだった仕事の仕方に変化が見られるようになる。いつもいずみに怒鳴ってばかりだが、本心ではいずみを信頼しているため、いずみとの絆は深い。いずみからは「先輩」と呼ばれている。 サッパリとした性格で几帳面・負けず嫌い。同期の大島とは最大のライバルで、大島が自分の主任・婦長の座を奪うと目論んでいた時にはその座を死守した。しかし、大島とはあくまでも仕事上のライバルであり、ドクターと対立を起こす時には、必ずと言ってもいいほど手を組む。 パート1には彼女の高校時代のクラスメイトや元担任が登場し、パート3第21話には新人時代を知る元同僚ドクターが登場した(元クラスメイトからだまされ200万円を失い、看護婦寮に戻る)。 パート2第9話の終盤に倒れ、10話で妊娠が発覚する。パート3の初盤まで産休をとり、パート3第1話で出産する。主任代理は大島。大島は翔子の産休中に若葉会総合病院に異動する。 スペシャルで沢田と結婚したが沢田の渡米が決まった際、ナースを辞めることができず日本に残ることを決断し、パート4第1話で離婚(娘のまりあは翔子の元に移る)。パート4では永島と次第に良い関係になり、パート4第12話で永島からプロポーズを受けられ、一時は断ってしまうが、パート4最終回で沢田の招きで渡米、そこで沢田から別の女性との再婚を告げられたことで、永島と交際を続けることとなった。 全シリーズを通してよく居酒屋に行ったり、いずみの自宅のアパートで缶ビールを大量に飲んだりと、いずみ以上に酒に強い。桃の缶詰が大好物。 同僚ナースに対しては(いずみより後輩のナースに対しても)ほとんど「さん」付けだが、いずみに対しては初期を除き、全シリーズ通して「朝倉」と呼び捨て(パート1では院長の前では「朝倉さん」と呼んだ)であり、怒鳴る際は「あーさーくーらー!」と一音ずつ発する。公の場や、他の人物との会話における三人称としてもこの呼称を使っており、これも事実上公用語と化している。 離島編/再会編では、娘のまりあがアメリカに留学中のため、自身は都内のマンションで一人暮らしをしている。 根本雅子(ねもと まさこ) 演 - 吉行和子 パート2以外の全作に登場。 経歴:若葉会総合病院外科婦長(パート1) → 若葉会総合病院看護部長兼外科婦長(パート1第10話〜第13話・パート3) → 若葉会総合病院看護部長(映画版以降)。 若葉会看護師のトップ。 部下思いで、物静かな厳しさをも秘めている。時には厳しく叱ることもあるが、ナース達からの信頼は厚い。その一方で、部下のナース達を守るために、温和で柔らな物腰ながらもはっきりと意見を言うことから、ドクターと対立することも少なくない。 パート1でいずみの患者とのトラブルが病院の理事会で問題になり、これまでの病院の備品破損の件も含めて、懲戒処分を見送る代わりにいずみに辞表を書かせて依願退職させるよう理事から迫られた時は、「ナースにとって一番大切なのは患者さんの治そうという気持ちを引き出してあげる事です。朝倉はそれが出来るナースです。確かに朝倉の行為に行き過ぎはあったかもしれません。しかし、朝倉は処分を受けるような事は何一つしてはおりません! 私は朝倉のような部下を持った事を誇りに思います。もし、朝倉をクビにするというのでしたら私も一緒に…、ナースキャップを外します!!」と理事達に堂々とした態度で迫り、最終的にいずみの処分を1週間の謹慎に軽減させた。いずみは根本に対し心から礼を言うが、根本は1週間の謹慎という処分も納得しておらず、このような処分になった事は自分の看護部長としての力足らずであると、いずみに逆に詫びている。 パート2にはいずみと、翔子、沢田が第二病院に異動した為、登場していない。 パート3では仕事に過剰な執着心を見せている翔子を諫め、第10話で院長の大久保からナースのリストラ命令が出た際は、他のナースを辞めさせないために自ら辞表を出したが、後に大久保の使い込みが露見したため、リストラは撤回された。映画版で外科婦長を退任して看護部長に専任となる際には理事会で自身の後任外科婦長に翔子を推薦するが、叶わず矢口が就任する運びとなり、このことで翔子に詫びるシーンがあった。また、看護学校の講師も担当しており、翔子が根本に仕事上の相談のため看護学校を訪れたこともあった。 その後、パート4で晴れて外科婦長に就任した翔子に対し、当初は敢えて距離を置き(翔子の台詞による)、厳しい態度で接していたが、訪問看護科設立構想を出した翔子に力添えを要請された際には快く了承した。 パート4以降では看護部長専任となったため、出番が減った。 演じた吉行和子はパート1開始時点でもう既に60歳以上であってもう定年を過ぎている年頃ではあったが、ドラマ内ではまだ定年を迎えていないと言う設定になっていた。 大島冴子(おおしま さえこ) 演 - 伊藤かずえ パート2から登場。 経歴:若葉会第二病院外科ナース(パート2) → 若葉会総合病院外科ナース(パート3・映画版) → 若葉会総合病院外科主任(パート4) → 若葉会総合病院外科婦長(パート4最終回) → 若葉会総合病院外来師長(再会編)。 初登場時点で10年目である(同期の翔子が10年目であることから)。黒縁眼鏡とひっつめ髪がトレードマーク。仕事に対しては完璧主義であり、相手が新人ナースであっても妥協を一切許さない厳しい性格。それに患者に対しても厳しいため多くの患者達から一目置かれている。ただし、他のナースらに対しては決して呼び捨てにせず、三人称としても「さん」付けで呼んでいる(ただし唯一の例外として、パート2の小池のことは呼び捨てにしていた)。パート2、パート3では仲間内のナースをカラオケに誘うことがあった。 翔子とは同期のライバルでもあり、主任・婦長の座を幾度となく争った。パート2での終盤で一旦翔子との不仲は解消されるが、パート3の冒頭ではその点がリセットされ、ライバル関係が復活している。パート4放送開始時にもライバル関係は再復活しており、対立関係は解消されなかった(最終的に異なる部署の婦長同士となった)。 パート2 婦長命令によりいずみの指導係を命じられる。 初登場であるこのシリーズでは、大島自身未熟かつ問題のある人物として描かれていた。第2話ではいずみに対してナース全員で仕事を押し付けるイジメの首謀者となり、第3話でも、主任となった翔子やいずみに対する反発から、他の全ナースとともに勤務をズル休みして遊びに出かける首謀者になることをはじめ、遊びに行った帰りに交通事故に遭い、いずみ・翔子・山岡以外の外科病棟ナースが負傷、最終的に患者に迷惑のかかる問題も起こしていた。 第3話の件で処分された後も反省の色もなく、翔子に反抗し続けており、山岡に翔子批判を告げたりしている。翔子のことも「尾崎さん」と呼び続け、主任としては認めようとしなかった。終盤で翔子と2人で夜勤の際に搬送された急患への対応でミスを重ね、翔子に救われる形になり、ようやく翔子を主任として認めたようである。 パート2の第1話で主任の近藤が退職し、次期主任として噂され、自分も自信満々だったが、第2話での山岡の台詞から、まだ主任の器ではないと見なされていたようである。 ただし、「今どきの若手ナースはなっていない!」という考えでは、翔子と意見が合い、一緒に怒ったりしていた。 パート3 パート3では、翔子へのライバル意識を剥き出しにする以外はほぼまともな人物に描かれるようになった。翔子のことを「尾崎さん」と呼ぶことも職場では希になった。第13話で倒れたところを翔子に救われてからはお互いを認め合って和解する。和解後は、私的な場で2人だけの時や酒の席では同期の仲として「尾崎さん」と呼ぶこともあった。いずみ・まどかを遅刻させないために、大島が翔子に入れ知恵をしたこともある。終盤では、根本から「今すぐにでも主任になれる人」と評価され、大島自身も成長した姿が描かれた。 仕事は完璧主義。そのためいずみやまどかには厳しく接するが、パート2の頃を除けば、いじめているわけではない。 仕事中は厳格で近寄りがたい雰囲気があり、若いドクター(特に健太郎)からは恐れられているが、オフは取り巻きのナース(常時3人おり、シリーズ毎に一部入れ替わる)と居酒屋に行くこともあり、噂話も好き。カラオケの十八番は梶芽衣子「怨み節」。 パート3では2度に渡り、取り巻き3人組との関係が一時的に悪化した。パート3第13話で自暴自棄になってズル休みをし、自宅で独り焼肉をしている際にCO中毒で若葉会総合病院に搬送されてきてから(いずみに自殺と勘違いされ、病棟中が大騒ぎになった)は、前述のとおり同シリーズ中においては翔子との不仲は解消された。 恋には純情な面がありパート3第7話では合コンで相手となった旅館の若旦那の小野田雅彦にプロポーズされ、一度だけ眼鏡を取り髪を下ろして勤務したことがある(あまりにも容貌と雰囲気が違うので同僚ナースやドクター達に驚かれた)。だが結局、他の患者を置いてナースを辞めることができず破局。最終的には浜野と結婚する。 映画版 映画版冒頭では第2子妊娠中で産休前日であった(演じる伊藤は実際に第1子妊娠中だった〈主演の観月の雑誌上での話より〉)。いずみや翔子とともに、新婦長の矢口と対立する。終盤では復帰と同時に外科病棟主任となる。 パート4 外科主任になり、ナースステーションが自分の独擅場と化し一段と仕事に精を出していた。翔子とのバトルは相変わらずだが、主に婦長と主任という職務上の立場による対立だった。仕事で気に食わないことがあると、浜野に内緒で浜野のゴールドカードを勝手に使ってナース全員に高級料理を奢る癖がある。そしてパート4最終回で新設された訪問看護科の婦長に翔子が異動したことに伴い、夫の浜野に同行するはずだったアメリカ行きを取りやめて晴れて外科婦長に就任する。外科婦長としての大島は最終回のエピローグとして少し描かれたのみである。 パート4終了後から再会編までの間に若葉会総合病院が経営難に陥った際に実家が資産家のため、浜野と共に多額の寄付をした。よって病院内の地位が向上し、再会編では外来師長になっている。
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