金沢総合車両所〈金サワ〉
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「国鉄485系電車」の記事における「金沢総合車両所〈金サワ〉」の解説
1973年の金沢運転所時代に向日町運転所から「白山」運用を移管され489系を配置。1975年からは485系も配置され、1987年の民営化時にはサロ481・489形組込の9両編成×10本・7両編成×13本と増結用MM'ユニット2組で「しらさぎ」「加越」「北越」金沢発着の臨時「白鳥」ならびに「白山」と間合い運用でJR東日本上野口でホームライナーに充当された。1988年以降は「白山」充当編成の独立化ならびに各種グレードアップをはじめ分割併合可能をした「スーパー雷鳥」のほか「雷鳥」「かがやき」「きらめき」「はくたか」「能登」など列車ごとに組成された編成で改造およびMM'ユニットの組換を頻繁に行ったのも本所の特徴であり、首都圏・近畿圏ならびに北越急行乗入のため先頭車の一部はATS-Pを搭載した。681・683系増備による置換えで年々配置車両が減少し、「能登」充当用H01 - H03編成も2010年3月13日ダイヤ改正で定期運用を終了。最後まで車籍のあったクハ489-1も京都鉄道博物館での展示保存のため2015年2月13日付で廃車となり本系列の配置が終了した。 なお、分割民営化後には以下のような形態の編成が在籍していた。 「白山」「能登」用(H編成) 9両編成 1985年 - 2012年 ベースは国鉄時代の1985年3月14日ダイヤ改正で組成された9両編成で分割民営化時には10本が組成されており、「白山」「北越」「ホームライナー大宮」臨時「あさま」に充当される489系限定4運用と検査・車両故障時には485系組込可の「しらさぎ」専従5運用に分けられていた。 「白山色」時代のH編成1996年8月 横川 - 軽井沢 1989年3月11日のダイヤ改正で横軽区間が介在する「白山」運用充当の4編成に車体色をオイスターホワイトをベースにバラ色・薄群青色・ライトコバルトブルーを配した白山色へリニューアルし、6号車に組成されるモハ489形をラウンジ&コンビニエンスカーに改装するのなどのアコモ改善を施工。当初はH1 - H4編成が組成された。 クハ489形は0・500番台組込が2編成 300・700番台組込が2編成。 当初はアコモ改善は施工するもののラウンジ&コンビニエンスカーは不連結かつ国鉄色のH5・H6編成も組成された。同編成はH1 - H4編成が予備車なしで運用されることから、車両故障もしくは検査等で充当できない場合に「白山」運用へ充当のほか、多客期の定期ならびに臨時「しらさぎ」や波動輸送に対応させた編成である。1991年9月のダイヤ改正で他編成の初期車廃車置換えなど組成変更されて消滅し、「しらさぎ」運用は後述のK編成に集約された。 後述する初代K編成と共通予備の国鉄色MM'ユニット3組6両も1991年以降は初代K編成に集約された。 備考 :ラウンジ&コンビニエンスカー 1989年3月11日ダイヤ改正でのH1 - H4編成の運用 運用1:金沢1130(3042M 白山2)1745上野1813(3621M ホームライナー大宮)1840大宮…東大宮 運用2:東大宮…上野0930(3041M 白山1)1532金沢1656(1021M 北越11)2041新潟 運用3:新潟1004(1012M 北越2)1346金沢1530(3044M 白山4)2145上野2205(3627M ホームライナー大宮)2232大宮…東大宮 運用4:東大宮…上野1530(3043M 白山3)2132金沢 H編成(1990年4月) ← 上野・金沢 直江津・新潟 → 編成番号クハ489モハ488モハ489サロ489モハ488モハ489モハ488モハ489クハ489塗装H15024132041962白山H2505142720621155H370221530252031813302H47042072223205202304H550391007873国鉄H66042102510092264122742204増結予備 21227 112 H編成(1997年4月) ← 上野・金沢 直江津・新潟 → 編成番号クハ489モハ488モハ489サロ489モハ488モハ489モハ488モハ489クハ489塗装H150120722232031821白山H25024132041962H3503142720621153H4505215302520520135 1992年3月14日ダイヤ改正で「白山」1往復「ホームライナー大宮」1本への充当が終了したほか、上野口間合いで「あさま」1往復充当ならびに臨時「雷鳥」1往復に3本充当へ運用変更。1993年3月18日ダイヤ改正で「能登」への充当が開始された際にクハ489形300・700番台を他編成に組成変更し、ボンネット形の0・500番台によるH01 - H04編成となった。 運用1:金沢2232(602M 能登)0605上野 運用2:上野0830(3051M 白山)1436金沢1512(1027M 北越7)1843新潟1937(1028M 北越8)2317金沢 運用3:金沢0744(3052M 白山)1407上野1530(3025M あさま25)1814長野1853(3038M あさま38)2145上野2358(601M)0655金沢 本改正で「能登」は季節列車扱いで福井発着を設定。1994年12月3日ダイヤ改正で正式に定期化されたほか、北陸新幹線工事のため多客期ならびに祝日を除き火曜日発は高崎 - 直江津間は客扱いをせず上越線経由での運転が設定された。 1997年には3月21日をもって「北越」への充当を終了。10月1日の北陸新幹線長野先行開業に伴うダイヤ改正では、「白山」ならびに在来線「あさま」廃止による運用減からH04編成は波動輸送対応用Z01編成に転用。上越線経由に変更された「能登」と間合いによる「ホームライナー鴻巣3号」「ホームライナー古河3号」が定期運用となった。 運用1:金沢(回送)福井2107(602M 能登)0605上野 運用2:上野1835(3971M ホームライナー鴻巣3)1930鴻巣(回送)上野2124(3623M ホームライナー古河3)2223古河(回送)上野2354(601M 能登)0750福井(回送)金沢 「ホームライナー」運用は平日運転土休日運休 このほか、H編成は臨時「はくたか」や車両故障時などの緊急対応で本来投入されない「北越」「加越」「雷鳥」などにも充当された。2000年から2002年までに白山色から国鉄色に塗装変更したほか、デジタル列車無線機・夜行運用対応客室減光装置を搭載する工事を施工。このため通称舞浜臨と呼ばれる東京ディズニーリゾート向け京葉線直通団体列車など首都圏への波動運用やリバイバル列車にも投入された実績がある。また2001年3月3日ダイヤ改正で「能登」は従来の金沢発着に変更となった。 2004年10月23日に発生した新潟県中越地震の影響により、同日から2005年3月24日まで年末年始の多客期となる2004年12月30日 - 2005年1月3日を除き「能登」は運休。代替臨時列車として2005年2月11日 - 3月20日の金曜日・土曜日・3月20日発で北越急行ほくほく線を経由する「能登91号・92号」が設定されH編成を充当した。 この後、H01 - H03編成は数度の車両交換を行ったのち2010年3月13日ダイヤ改正で「能登」臨時列車化とJR東日本新潟車両センターへの運用移管により定期運用を終了。各編成は以下の状況になった。 H01編成 H02編成 H01編成両端クハ489形が1971年製車。定期運用消滅後も引き続き臨時・団体列車や「はくたか」の代走運用に投入されていたが、2011年3月下旬の一般乗客向けさよなら運転後は同所内で事故対策訓練に使用されたほか2012年4月16日 - 17日には映画撮影を目的とした貸切列車 に投入。同年5月15日に運用検修センターから本所まで回送。同年6月1日付でクハ489-1以外の8両が廃車。クハ489-501のみ小松市の土居原ボンネット公園で静態保存となった以外は解体。残存したクハ489-1は本車両所松任本所で整備後、京都鉄道博物館で展示保存のため2015年2月10日 - 11日に梅小路運転区へ配給回送。同月13日付で車籍抹消され廃車となった。 H02編成両端クハが1972年製車で新潟方車(0番台)の屋根上前照灯横ホイッスルカバーがないのが特徴。定期最終上り「能登」充当後に返却回送を兼ねた団体臨時列車「リバイバルとき」に投入。さらに吹田工場へ回送されて2010年5月20日付で廃車。 H03編成両端クハが1972年製車。定期最終下り「能登」充当後に松任本所へ回送されて2010年9月30日付で廃車。 H編成(2010年3月) ← 上野・金沢 長岡・越後湯沢 → 編成番号クハ489モハ488モハ489サロ489モハ488モハ489モハ488モハ489クハ489H015014232041961H0250320722272062123H03505215302520520135 備考 :ラウンジ&コンビニエンスカー 「しらさぎ」「加越」用K編成 「しらさぎ」「加越」「北越」用(初代K編成) 7両・3両編成 1975年 - 2001年 ベースは1975年に運転開始された「加越」に充当された中間にサロ481形を組込む国鉄色を施す485系7両編成。「しらさぎ」「北越」のほか、名古屋口では間合いでホームライナー運用にも充当された。 本編成の特徴として、国鉄時代はクハ481形が300番台を中心に組成されたが、民営化直前の1986年以降はクハ481形100番台をはじめとする初期車を含む向日町運転所からの転入車やH編成の「白山」専従化による489系の転用による組込が行われ、民営化時にはK1 - K13の13編成を組成。他編成への転用改造などで車両交換が頻繁に行われた結果、アコモ改善車が未施工・H編成用施工・本編成用の3種類が混在するほか、組成も485系限定・485系+489系混結・489系限定などバリエーションに富んでおり、さらには予備車や増結用MM'ユニットが多く、上述のH編成をはじめ列車単位で編成組成され予備車がないS・V・R・O編成へ緊急時に組込も実施される実質的共通予備車としての役割も持たされていた。 初代K編成系列別組成および予備車詳細(1991年 - 1994年)年次系列別組成予備車485系限定485系+489系混結489系限定MM'ユニットクハ481サロ4811991年4本6本3本485系1組489系1組4両1両1992年3本7本485系4組489系2組1両3両1993年4本6本1両1994年485系3組489系2組 1997年には運用見直しにより後述の「スーパー雷鳥」からクモハ485形200番台を含む転用も含め、以下の基本10本・増結用付属3本の編成となった。 「しらさぎ」「加越」用K編成(1997年) ← 米原 富山・名古屋 → 編成番号クハ481モハ484モハ485サロ481モハ484モハ485クハ481K01235330233118247144337元R01元旧K4K022278-2019-16398-2029-179-301元R02元旧K5K032638-2279-429-268-2269-419-204元R06元旧K9K211108-79-7848-2149-29104K22117236132119249147107K233448-129-12132323221109K249-7028-99-9428-2109-259-302K259-7048-39-362245142115K269-5048-119-119-1018-109-109-4K279-6058-2139-289-288-2119-269-205 「しらさぎ」付属編成用K編成(1997年) ← 米原 富山・名古屋 → 編成番号クハ481モハ484クモハ485K11701317201元旧K04元R11K129-701234203元旧K5元R13K139-604262204元旧K9元R14 備考 9-:489形 8-:488形 :分割併合用電気連結器装着車 K01 - K03編成:付属編成併結可能7両基本編成 K11 - K13編成:付属3両編成 K21 - K27編成:7両固定基本編成 ただしK27編成はK01 - K04編成の予備を兼ねるためクハ489-605に電気連結器を装備 2001年10月ダイヤ改正で「しらさぎ」運用を後述するY編成へ変更することにより、同年4月以降「スーパー雷鳥」用R編成から転用早期落成車の投入などもあり徐々に規模を縮小。残存車で組成された編成はK31 - K33を付番した。「しらさぎ」運用終了後、編成記号は「加越」充当用O・S編成を統合した2代目K編成へ継承された。 「北越」「加越」用(O編成) 6両編成 1988年 - 2002年 1988年3月13日ダイヤ改正で「北越」用に4本組成された編成。米原方にサロ489形1000番台改造のクロ480形1000番台を連結。1991年以降は1編成減で「加越」にも充当されたほか一部車両交換も実施。O02編成は前述のH編成・初代K編成以外で唯一ボンネット車のクハ481-112を組成した。2002年に後述する2代目K編成に発展的解消で消滅。 「北越」「加越」用O編成(2001年) ← 米原 新潟 → 編成番号クロ480モハ484モハ485モハ484モハ485クハ481O0110018-89-8225121310O0210038-2099-248-2089-23112O0310048-59-52281249-304備考 9-:489形 8-:488形 「かがやき」用S編成 「かがやき」「きらめき」→「加越」用(S編成) グレードアップ車4・6両編成 1988年 - 2002年 1988年3月13日のダイヤ改正で金沢発着で運転開始された「かがやき」2往復は長岡で上越新幹線へ、「きらめき」1往復は米原で東海道新幹線へ連絡の速達性を重視した列車で、充当にあたっては並行する北陸自動車道高速バスとの競合も考慮された結果、グレードアップ改造ならびに特別塗装を施工した専用編成が必要と判断されたことから組成されたのが本編成である。 当初はモノクラス4両編成×2本であったが、1990年3月以降は「かがやき」のみ6両化された。 一時的に共通運用が解かれ「きらめき」充当の4両編成は編成番号をI01とした。 翌1991年からは米原方にクロ480-2301・クロ481-2201・2300番台などの改造グリーン車を組込「北越」「加越」にも充当。1992年3月14日のダイヤ改正で「きらめき」運用も再び共通化され5編成が組成された。1997年3月22日ダイヤ改正で「かがやき」「きらめき」廃止により一部はV編成に転用されたが、残りの車両は編成名はそのままでMM'ユニットを1組カットした上で塗装を国鉄色へ変更し「加越」へ充当された。2001年にO編成と統合され2代目K編成に発展的解消。 「かがやき」「きらめき」用S編成(1996年) ← 米原 長岡 → 編成番号クロ481モハ484モハ485モハ484モハ485クハ481S012301335238604225317S0223023182161003309S032303325223611252306S040-2301316214610251303S0522013192171027229 「加越」用S編成(1998年) ← 米原 金沢 → 編成番号クロ481モハ484モハ485クハ481S0122011027229S022301604225317S030-2301610251303備考 0-:480形 「スーパー雷鳥」専用色R編成 「スーパー雷鳥」用(R編成) グレードアップ車7→9→10両(7+3もしくは10両固定編成) 1989年 - 2001年 クロ481形2000番台・2100番台・サロ481形2000番台は2+1配置、普通車指定席はシートピッチ拡大を行ったグレードアップ改造や専用塗装などを施工した編成で以下の遍歴で編成組成が変化した。 1989年3月11日ダイヤ改正 7両編成×4本で運用開始。季節運転で「スーパー雷鳥・信越」で長野まで乗入運用を設定。 1990年3月10日ダイヤ改正 各編成にMM'ユニット1組追加ならびに増備で9両編成×5本。 1991年9月1日ダイヤ改正 七尾線津幡 - 和倉温泉間電化開業に伴い以下の変更を実施 大阪方3両付属編成×7本(R7 - R13編成)+金沢方7両基本編成6本(R1 - R6編成)の分割併合可能編成へ組成変更し以下の列車へも充当 基本7両:七尾線和倉温泉行 信越本線線長野行「スーパー雷鳥・信越」 付属3両富山地方鉄道本線宇奈月温泉行「スーパー雷鳥・宇奈月」立山線立山行「スーパー雷鳥・立山」 1993年9月18日ダイヤ改正 富山地方鉄道乗入運用を「スーパー雷鳥・宇奈月」に集約 1994年12月3日ダイヤ改正 「スーパー雷鳥・信越」は冬期シーズンのみの運行に縮小し 富山地方鉄道乗入運用を「スーパー雷鳥・立山」に変更 1995年4月20日ダイヤ改正 富山方に組成されていたクロ481形・サロ481形を大阪方に組成変更し付属編成を含み方向転換 付属の編成番号を変更し7本→6本に減 旧R11編成に組成されていたクモハ485-205+モハ484-343は運用離脱し休車 クハ481-308は1996年3月にクロ183-2706へ改造され福知山へ転出 本改正より富山地方鉄道乗入運用を終了 1997年10月1日ダイヤ改正 編成番号ならびに組成を以下に変更 R01 - R03:7両基本編成 R11 - R13:3両基本編成 R21 - R23:10両固定編成 七尾線乗入は7両編成限定運用となるほか余剰となった付属編成3本はユニット組替の上で「しらさぎ」K編成へ転用 2001年に運用終了。サロ481形2000番台は廃車となったが、その他は一部車両を除き「しらさぎ」用Y編成に組成変更されR編成は消滅。 「スーパー雷鳥」用R編成組成形態の推移・最終編成表編成形態 ← 大阪・長野 富山・直江津・和倉温泉・宇奈月温泉・立山 → 1989年3月11日 - 1990年3月9日7両固定×4本(R1 - R4)クハ481モハ484モハ485モハ484モハ485サロ481クロ481 1990年3月10日 - 1991年8月31日9両固定×5本(R1 - R5)クハ481モハ484モハ485モハ484モハ485モハ484モハ485サロ481クロ481 1991年9月10日 - 1995年4月19日7両基本×6本(R1 - R6) クハ481モハ484モハ485モハ484モハ485サロ481クロ4813両付属×7本(R7 - R11)クハ481モハ484クモハ485 1995年4月10日 - 1997年9月30日7両基本×6本クロ481サロ481モハ485モハ484モハ485モハ484クハ481 R012001227606232329235 R0220021029248345227 R0320031025234331201 R042004254613222324254 R052005228607218320222 R0621012006226605237334263 3両付属×6本 クモハ485モハ484クハ481R11 201321801R12 202322257R13 203332319R14 204333320R15 206344324R16 2073363261997年10月1日 - 2001年9月30日7両基本×3本クロ481サロ481モハ485モハ484モハ485モハ484クハ481 R0120031025234331201 R022004254613222324254 R032005228607218320222 3両付属×3本 クモハ485モハ484クハ481R11 202322257R12 206344324R13 20733632610両固定×3本クロ481サロ481モハ485モハ484モハ485モハ484サハ481モハ485モハ484クハ481R212001227606232329502215321801R2220021029248345501130333320R2321012006226605237334503160332319 備考 クロ481形:2000・2100番台 サロ481形:2000番台 クモハ485形:200番台 サハ481形:500番台 :貫通路使用のためクハ481形200番台限定 1995年の付属編成1本減は休車(クモハ485-205) 1997年の付属編成3本減は「しらさぎ」K編成へ転用(クモハ485-201・203・204) サロ481形次位MM'ユニットのモハ484形は専務車掌室付の600・1000番台限定 「はくたか」用V編成 「はくたか」用(V編成) グレードアップ車8両編成 1997年 - 2002年 1997年3月22日ダイヤ改正では北越急行ほくほく線が開業したことにより、上越新幹線接続を長岡から越後湯沢へ変更されたため「かがやき」を廃止、新たに「はくたか」が設定されたことにより組成された6M2Tの8両編成×2本で車両はS編成からの転用であり、金沢方にクロ481形2300番台を連結する。 転用改造は北越急行乗入のためATS-P取搭載のほか塗装変更が行われた。 福知山電車区配置の183系A・C編成と塗装が酷似するが、相違は地色が灰色な点である。 工事は1996年から施工されており、改正前には「かがやき」「きらめき」で運用された。 2002年3月23日のダイヤ改正により北越急行で最高速度160 km/h運転が開始され対応する681系に置換えられ消滅。 「はくたか」用V編成(1998年) ← 金沢 越後湯沢 → 編成番号クロ481モハ484モハ485モハ484モハ485モハ484モハ485クハ481V0123023182161003319217309V022303325223611252316214306 「しらさぎ」色Y編成 「しらさぎ」用(Y編成) グレードアップ車7・10両編成 2001年 - 2003年 2001年10月のダイヤ改正で「加越」運用を後述の2代目K編成へ分離し、「しらさぎ」運用を集約するために組成されたのが本編成である。塗装は青とオレンジのラインが入る通称あおさぎ色へ変更、塗り分けははくたか色に準じた。クロ481形2000・2100番台を含むR編成から転用車を中心に初代K編成ならびに新たに改造されたモハ485形500番台・サハ481形600番台などで組成された以下の編成で構成された。 「しらさぎ」用Y編成(2001年) ← 米原 富山・名古屋 → 編成番号クハ481モハ484クモハ485クハ481モハ484モハ485サハ481モハ484モハ485クロ481Y01 263331102560110255012003Y02 2353242546026135022004Y03 2273202286036075032005Y04 9-6053292276046065042001Y11257322201 Y12324344203 Y13326336204 Y21 222345102950110295052002Y22 2543342265036055062101Y23 2018-2279-425028-2269-412351 備考 9-:489形 8-:488形 :分割併合用電気連結器装着車 Y01 - Y04編成:付属編成併結可能7両基本編成 Y11 - Y13編成:付属3両編成 Y21 - Y23編成:7両固定基本編成 クロ481形2000・2100番台はMGのみ搭載のため隣接のモハ485形はCP搭載の500番台限定 クロ481-2351はMG・CP搭載のため隣接電動車の限定制約なし 改正直前まで初代K編成が運用されていたことから、ダイヤ改正時に転用予定車の落成が間に合わず、本来本編成が充当される運用に一時的に組成されたK31 - K33編成を充当したほか、臨時「雷鳥」にも充当された。 2003年に683系への置換えで運用終了。一部車両は京都総合運転所へ転出した。 「加越」用(2代目K編成) 4・6両編成 2002年 - 2003年 2001年3月のダイヤ改正で「北越」は運用をJR東日本新潟車両センターへ完全移管。同年10月に「しらさぎ」運用はY編成へ集約したことから、「加越」運用に充当されていたO・S編成を集約、V編成からの転用車を含め2002年4月に再組成した国鉄色の4・6両ならびに増結用MM'3組計36両で以下の組成とされた。 「加越」用2代目K編成(2002年) ← 米原 金沢 → 編成番号クハ481モハ485モハ484モハ485モハ484クロ481K01310147249 2201K02320160317 2301K039-304124228 0-2301K04 1027 K05 225604 K05 251610 K1130921731910032302K123062143162526112303K133032233252163180-1004備考 0-:クロ480形 9-:クハ489形 K01 - K03編成:4両編成 K04 - K06編成:K1 - K3編成用増結用MM'ユニット K11 - K13編成:6両編成 6両編成組成時にグリーン車次位のモハ484形は専務車掌室付の600・1000番台限定 本編成の特徴はO・S・V編成から、クロ480形・481形グリーン車の連結位置を従来の米原方から金沢方へ変更した点にある。その際に編成ごと方向転換したことからMM'ユニットも逆向きとなるため他編成と混結使用が不可となり、増結用MM'ユニットも本編成専用である 当初は6両編成が臨時「雷鳥」にも充当されたが、2003年に「加越」は「しらさぎ」に吸収された上で683系への置換えで運用終了。一部車両は京都総合運転所へ転出した。 波動輸送用(Z01→H04編成) 7両編成 1997年 - 2009年 1997年のH編成1本減となった後に一部車両を変更して共通予備編成Z01編成として組成されたが、1998年にコンビニエンスカーMM'ユニットのモハ489-18+モハ488-203が廃車。以後数度の車両交換を実施して489系限定ならびにATS-P・デジタル無線機を搭載する首都圏乗入対応のH04編成として編成番号を改めた7両編成である。同編成は主に波動運用や臨時列車に充当されたほか、客室減光装置を搭載することから予備もしくはH01 - H03編成のMM'ユニットを組込み「能登」運用に充当された実績もある。2009年3月の団体臨時列車充当を最後に運用離脱。同年9月に廃車となりその後解体された。 波動輸送用H04編成(2009年4月) ← 大阪・上野 新潟・越後湯沢 → クハ489モハ488モハ489サロ489モハ488モハ489クハ4895021413152共通予備編成(Y31 - Y33編成) 7両編成 2001年 - 2005年 初代K編成が「しらさぎ」用Y編成に組成変更される際の過渡期間に組成されたK31 - K33編成がベース。Y編成への移行後に一部車両を交換した上で編成記号を「しらさぎ」グループと同様のYに変えた7両編成×2本と増結用MM'ユニット1組の16両で構成される波動輸送対応編成で臨時「しらさぎ」にも充当された。 前述したZ01→H04編成が489系限定で首都圏乗入対応が施工されているのに対し、本編成は485系・489系混結でサロ481・489形を組込むほか、Y33編成はH04編成に組込んで「はくたか」や「能登」運用にも充当された実績がある。2005年の廃車により本所の485系配置が終了した。 金沢総合車両所共通予備編成(2001年) ← 大阪・米原 金沢・富山 → 編成番号クハ481モハ484モハ485サロ481モハ484モハ485クハ481Y319-701330233118249147337Y323198-2149-299-1018-2109-25344Y33 262215 備考 9-:489形 8-:488形
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