衛人とは? わかりやすく解説

衛人(もりと)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 04:14 UTC 版)

シドニアの騎士」の記事における「衛人(もりと)」の解説

シドニア配備されている、人型主力戦闘機の名称。シドニア出航後も開発継続しているため、特徴時代によって異なるが、開発時期早い(古い)順に漢数字で「○○式」と加算されていくという命名規則共通している。 基本的に単座であるが、一七以降操縦席後部には1名が入るスペース存在非常時にはコックピット展開して透明なパネル引き出すことで、スペース拡張外光取り入れが行える。通常は非与圧だが、内部与圧して操縦士服を脱ぐことも可能。宇宙での運用前提のためサバイバビリティが高く長期間漂流備えて2か月分の酸素レーション(ただし、シドニア人光合成前提)、ろ過装置なども搭載されている。 主にヘイグス粒子エネルギー源としたヘイグス機関稼動しているが、一五以前機体にはヘイグス機関搭載されていない機体貯蓄されたヘイグス粒子無くなって補助動力により生命維持等の各種機器操作することが可能で、ヘイグス粒子捕集膜を展開して宇宙空間からの粒子収集も可能。ただしヘイグス機関始動させる量を集めるには時間要する制動制御装置をはじめ、少なくとも一七以降準慣性制御装置搭載している。 物語当初はガウナに対し通常武装エナ引き剥がした後に「カビザシ」を用いて本体破壊する格闘戦をとっていたが、後に人工カビ登場により、GCPDS用いた遠距離戦でのガウナ撃破が可能となった前腕部は接近戦用のカッター及び小型シールド(カッター格納スペース兼ねる)や高速速射砲誘導飛翔体など多数武装収めたウェポンプラットホームとなっており、機体全体カバーできる大型シールド(対ヘイグスコーティング済み)や弾体加速装置後日開発され人工カビ兵器強制射出装置装備するハードポイントともなっている。操縦士操作肘部分から脱着できるため、戦闘前腕部を失った衛人へ提供することが可能。 作者へのインタビューでは、ネーム完成する前にバンダイから発売されていたガンダムエクシアの1/100スケールモデル等から取り出した白いパーツ部品として利用し作画用の継衛作成していた。コトブキヤから販売され1/100モデル作者新たに描き起こし三面図ベースにしているため、足の長さなどが作画用とは若干異なる。 五式衛人 6世紀前に稼動していた衛人。 現用の衛人に比べて小さく楔形の箱に手足付けたような構造をしており、ケーブル母船つながっている。両腕実体弾兵器装備している。ヘイグス機関搭載していないと思われるが、過去描写ヘイグス粒子をガウナに吸収され稼動不能になる場面があるため、エネルギー源にはヘイグス粒子使用していると思われる謎の建造物カビ発見し初めてガウナの撃破成功する一四式衛人 アニメでは模型店の重力子放射線射出装置模型の横にプラモデルの箱が置かれており、「雷光」とペットネームがふられていた。全体像写っていないが、一五式衛人以降特徴的な背部推進器搭載していなかったようである。 一五式衛人 ヒ山が現役時代操縦していた衛人。 一八式とは操縦方法大きく異なるのか、現在の操縦士ではまともに操縦できない人型ではあるがヘイグス機関ヘイグス粒子砲装備していない。そのためガウナに探知されない利点があり、テルル救出作戦にて使用されるその分稼動可能な時間短く戦闘力も低い。アニメでは模型店でプラモデルを纈が購入原作購入したのは新金型継衛)している。 一六式衛人 サマリ祖母操縦していた衛人。 単行本13巻イラスト操縦席描かれたのみで詳細不明。衛人へのヘイグス機関搭載本機からとなっている。 一七式衛人 白月 第一話100年前配備されていた衛人。 本編には実機登場しておらず、継衛改造ベースであることや補修部品が既に払底しているといった断片的な情報のみが語られている。加筆された前日譚 第四次奇居子防衛戦にてヒ山やその部下達搭乗していた機体本機に当たると思われるが、近影描かれなかったため、詳細不明大まかなシルエット継衛と同じ)。一八式に比べ操縦自動化率が低い分、熟練者であればより高度な挙動も可能とされる無重力環境での運用前提のため、重力下ではバランス崩して転倒しやすい。その対策として、四足歩行形態変形が可能(継衛や一八式も同様)継衛(つぐもり) 正式名称は「一七式衛人 白月継衛」。エースカスタムである一七白月を、さらに斎藤ヒロキ用に徹底的にチューンナップした特別改修機で、劇中では更なる近代改修施した上で長道搭乗機となる。 かつての「第四次奇居子防衛戦」で活躍した撃墜王」と呼ばれたパイロット乗機で、歴史的意義のある名機であるため、退役後は保存・展示されていた。ベースとなった一七式の情報少ないため、どの程度改修が行われたのかは不明。なお、長道乗機とする際に展示されていた状態から再度改修され一八式にできて継衛できないことはない。また、戦線復帰併せて一七式のパーツ再生産行われた背部ヘイグス機関頭部ヘイグス粒子砲など、全体的なシルエット一八式と同じだが、頭部両側面の鋏形のパーツ楔形胸部装甲右腕装備され実体弾兵器、対ヘイグスビームコーティングなど、若干仕様異なっている。一部パーツ一八や一九式と互換性があり、左腕破損した際には代替として一八式の腕パーツ装着している。 実験機継衛改二建造後も、佐々木によって大切に維持されている模様継衛改(つぐもりかい劇中一九式にも採用され新型背部推進機関胸部装甲材への換装人工カビ追加など、武装装備アップグレード本体近代化随時行われた外観上は大きな変化はないが、各種改造結果一九式並の性能持った事実上機体になっている原作では呼称の変化はないが、アニメ版第二期ではこの名で呼ばれており、頭部形状若干変化(後の二零式系統似た形状へ)している。 救出作戦仕様 テルル救出するために惑星「セブン」向かったときの仕様衛星軌道に大シュガフ船がおり、ガウナに見つかれば生存の可能性はないため、一五式衛人パーツ用いて頭部ヘイグス粒子砲除去背部ユニットの非ヘイグス機関への換装など、徹底的にヘイグス粒子人工カビ関係する装備排除してガウナに探知され可能性低くしている。また、セブン水の惑星であるため、脚部伸縮フロート装備されており、水上運用なら四足形態にならずとも運用できる。ヘイグス機関持たないために出力もかなり低下しており、動作も重い。エネルギー消費少な武装装備しているものの、カビ装備していない本機ではガウナを倒せないため、交戦一切禁止されている。 一八式衛人(いちはちしきもりと) 衛人操縦士および訓練生搭乗する現用第1話時点)の衛人。 生産岐神開発鋭角的なフォルム類似しているが、高性能反して高コストという一七式から開発思想転換し機能装備簡略化することで大量生産可能にした。また、操縦一部自動化することで訓練時間短縮実現した外装白色塗装ではなく非金属素材の色で、関節部分だけはヘイグス焼け防止塗装施されている。操縦士ナンバーと同じ機体番号が左肩前面右肩後面マーキングされており、赤井班のように特別にパーソナルカラー与えられることもある。なお、アニメ版では機体色が薄いブルー変更されている。総数不明だが、カビザシ回収任務時点では守備隊256機と回収チームのうち長道継衛を除く3機を合わせ少なくとも259機が稼動状態にあった長らくガウナとの交戦がなかったため、資源採取回収作業にも利用されており、一九式衛人配備開始後も併用されている。科戸瀬専用一八式(しなとせせんよういちはちしき) イザナの使用していた一八式に、イザナの義手処理能力対応した操縦システム新型センサーシステムを搭載した専用機システム使用中レーダー情報が脳に直接送られてイザナの視聴覚として処理されるため、混乱しないように半眼操縦している。概ね高精度情報得られ、高い命中率持っている一八式改(いちはちしきかい) 大シュガフ船総攻撃全ての一九式を投入したため、シドニア防衛に当たる機体。二零式製造が最重視されているため、本機生産すら追いいていない状態である。外観大きな変化はなく、所詮一九式の不足を補う機体しかないが、継衛改二随伴してコア突入し巨大なガウナの触手叩き落とされても稼動続けるなど活躍見せた一九式衛人(いちきゅうしきもりと) 一八式の後継機として開発され新型衛人。 主生産東亜重工共同開発として岐神開発参加実質下請け)。一八式より強化され装甲持ちながら軽量化されており、重力下でも二足歩行が可能。新型推進ユニット採用されており、単独で4騎掌位一八式を抜き去るほどの加速力脚部推進器だけも一八式の総推進上回る)を有する操縦一八式同様、自動化進められており、一八式からの機体転換比較容易に出来る。 アニメでは原作登場時期時点登場しておらず、役割継衛改や一八式の継続使用置き換えられている。試作機 一九式の試作機性能外観は正式採用機同様だが、ヘイグス砲など一部武装は未搭載となっている。代わりに試験装備としてGCPDS同時多数連射できるランチャーポッド装備されていた。一八式の後継機ということもあり、試験操縦士にはサマリ想定して綿密な調整が行われていたが、初出撃ではサマリ体調不良により、継衛修理中で使用できなかった谷風使用している。急遽継衛に近いセッティング変更したが、自動化されていない操縦慣れた谷風には扱い難しく機体性能操縦技術生かし切れず苦戦強いられた修理後サマリ操縦士務め一九式の本格量産が始まるまで使用していた。 科戸瀬専用一九式 (しなとせせんようちきゅうしき) 惑星ナイン大破した一八式に変わり配備されたイザナ専用一九式。 感覚増幅装置追加され複数の衛人や観測機得た多様なデータ本機統合、イザナの情報処理能力用いる事でヘイグス通信による探査上回る高精度観測が可能となり、それらの莫大な情報はイザナの感覚として把握できる観測機ネットワーク五感広がっているように感じる)。捕捉情報を他の衛人や艦に伝送する事も可能で、早期警戒機役割も受け持つ。機体配備際し、イザナの操縦士服情報処理特化した黒いライン入ったものに新調されている。 二零式衛人(にーぜろしきもりと) 二機の実験機経て開発され東亜重工新型衛人。 開発中継衛正当な後継機目指しているため、「継衛マークII」と呼ばれていたが、決戦際し新たに「劫衛(ゆきもり)」と名づけられる。高コスト実験機継衛改二以上に頑丈で、外観高コスト実験機よりとなっている。新型ヘイグス機関普段二枚翼状になっており、合わせる四角錐型になる。 大シュガフ船総攻撃作戦中に、大シュガフ船及び落合融合個体二号)との戦いに向け、シドニア総力挙げ急ピッチで組み上げ進められており、100%完成度ではないもののようやくロールアウト目処立った作者コメントによると完全変形目指しているとのこと実験機じっけんき二零式衛人開発に当たり、先行して開発され実験機。「高コスト実験機」、「特殊新型実験機」とも呼ばれる生産コスト一九式の100倍にも達する。実験機であるためか、今まで平面直線構成された衛人と異なり、まるでフレームむき出しのような外見特徴で、背部ヘイグス機関巨大な四角錐型のユニットから4羽の翼型ユニット変更されている。落合によるガウナ研究の成果である新素材新型ヘイグス機関使用しており、従来機とは比較ならないほど軽量巨大なパーツを人の手持ち上げてしまえる)であり、惑星墜落して壊れないほど頑丈恒星莫大な熱量にすら耐えるフレーム(それでも二零式目指す純度99.999%に対して純度30%以下)、従来機とは比較ならない機動性持っており、融合個体匹敵するスペックを持つ。耐熱性をはじめ放射線太陽風などの電磁波遮断するバンアレンシールドなど、操縦士保護性能極めて高い。その反面素材生成成型には膨大な時間コストを必要とし、いったん成型したパーツ改造難しい。そのため、テルル救出作戦では一五式のパーツ組み込むなどの改造ができず、ベースには継衛使用された。また、搭載機器武装開発継続中であり、戦闘中既存素材作ったパーツ壊れたり武装精度使用するたびに落ちるなど、問題点抱えている。開発過程得られ技術既存の衛人にも反映され始めており、水城配備一九式はコックピット防護殻に本機同様の新素材用いたことで、操縦士生存性格段に向上した。この措置水城帰還する頃には、随時シドニア配備一九式と一八式にも適用されている。 継衛改二(つぐもりかいに) 二零式衛人開発遅れている(内部機器開発遅れているのと、新素材による一九式と一八式の改装優先されているため)こともあり、新たに製造され機体フレーム純度高コスト実験機同等ながら、シドニア設備への対応やハードポイント設置など急増であった高コスト実験機不備改良している。外観兄弟機である高コスト実験機比べて平面パーツ多くなり、改良型ヘイグス機関四角錐型に戻った事から、既存の衛人の外観(特に継衛)に近くなっている。 今までの衛人には無かった新兵装として全身人工カビ構成された黒い刃を装備しており、操縦士操作射出も可能。 アニメでは惑星ナイン偵察任務時に、既に完成しており実験機での活躍継衛改二置き換えられている。また、一九式も登場しておらず、二零式のことはほとんど触れられていないため、純粋に継衛後継機として一七式衛人 継衛改二ナンバリングされている。

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衛人(もりと)

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シドニアの騎士」の記事における「衛人(もりと)」の解説

シドニア人型主力戦闘機

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衛人(シドニアの騎士)

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リアルロボット」の記事における「衛人(シドニアの騎士)」の解説

宇宙空間での行動前提としており、重力下では四足歩行形態変形する機体内部漂流備えた食料搭載するなどの対策施されている。

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衛人(もりと)

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人形の国」の記事における「衛人(もりと)」の解説

中央制御層管理重要施設機器警護する人型武装機械単純な巡回警備からヘイグス粒子砲装備して不正使用取り締まる高機能なものまで幾つかの型が存在する

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